扉を開く時 西村 秀雄  西村センセイの授業はいつもS21教室。さすがのセンセイも、あの重い扉を開く時には緊張するんですよ。知ってました?  でも教室の中に皆さんの姿を見つけた時から様子は一変。歌あり、踊りあり、クイズ番組あり、映画あり、そして「おもちゃ」こと、センセイお手製の再現実験装置あり。何でもありの授業の始まりです。  ハイライトはセンセイと皆さんとの真剣勝負のやり取り。目と目で、そして毎回の提出物で。授業が進むに連れ、皆さんの目の輝きがどんどん変化していきます。  敬和に着任してから十一年。こんな授業をずっと続けられたのは、他ならぬ皆さんのお陰です。親は子に教えられ、教師は学生に教えられます。つくづく「敬和では学生に恵まれたな」と思っています。  西村センセイはまったく新しいことにチャレンジするのが大好きです。形となって残っているのは学バスの運行と入学式・卒業式のやり方くらいなのですが、敬和でもたくさんのことに挑戦したんですよ。  西村センセイが本当に挑戦していたことの意味は、実は、一貫して学外で評価されていました。そのご縁で金沢工業大学へ移ることになりましたが、これもセンセイの新たな挑戦だと思ってお許しください。  チャレンジできるのは西村先生だからだろうって? そんなことはありません! どんな時代でも、未来の扉を開くのは若い人です。老人は未来を拓きません。自分が時代遅れであることに密かに怯えて過去に拘泥するしかない老人は、未来を、そして実は最後に、ゲームそのものを失ってしまうのです。混乱と変革の時代こそ、あなたたち若い人の出番。キーワードは先を読む力と人を見る目、たったそれだけです!  そうそう、4月以降も毎週金曜日には非常勤で講義しますし、その様子はサイトで公開します。ぜひご覧になってください。