2004年12月26日更新

──BMW 318i 四方山話──


足下のスペース(クラッチ、ブレーキ)

 座席に座ります。

 BMW社の車は後輪で駆動する(FR)ので、車内の中央を前後に駆動軸が走っています。そのため後部座席の中央足下はかなり盛り上がっています。

 前部座席も、運転席と助手席の間が離れており、ギヤのシフトレバーないしはモードセレクタが据えられています。

 BMWは車両重量が前輪後輪にかかる比率をできるだけ50:50にするようにしています。

 車の中で一番重いのはもちろんエンジン。

 で、多くの車は前輪に60%かそれ以上の重量がかかっています。この状態で急ブレーキをかけると、重心が前輪にかかり、逆に後輪はコントロールを失いがちです。

 BMWの前後比50:50という方針は、できるだけ車の安定性を高めるためのものなのです。

 そのため、BMWの車はエンジンやトランスミッションがかなり車内側に入り、前輪が前へ出ています。

 結局、前席にはトランスミッションが入り込むような格好になるので、運転席と助手席の間に構造物が入ることになるのです。

 で、この影響を受けるのが、足下のスペースです。

 右の写真はマニュアル車でブレーキをかけ、クラッチに足を乗せた時の状態です。
 写真の中で、左からフットレスト、クラッチ、ブレーキ、そして右端、右足の陰に隠れているのがアクセルです。

 かなりスペースが狭いことがお分かりいただけるでしょうか。

 センセイはやや大きめの足──「○○の大足」というわけです──なので、靴底が広い靴を履いていると、フットレストと左足が、また、写真のような状態で両足が時々ぶつかります。
 まぁ、慣れてしまえば全然問題ないのですが。

 なお、国産車の中にはアクセルとブレーキがほぼ同じ奥行きで並んでいるものがあります。(センセイの前の車もそうでした。)
 実はそういう車の場合、右足の踵
(かかと)をマットに置いたまま、アクセルとブレーキを踏み分けることが可能です。

 これは本来望ましい運転方法ではなく、アクセルは踵を支点に足を伸ばした状態で踏み、ブレーキとクラッチは踵を浮かせ、膝を曲げた状態で踏み込みます。

 318iの場合、アクセルがかなり奥にあるので「正しい」運転方法を求められます。

 基本に忠実な造りだなぁーと思うのですが、ユーザーの中にはこれが嫌で、アクセル板を2枚重ねて厚くし(!!)、踵を置いたまま踏み分ける人もいるそうです。 [戻る

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