──候補実車拝見(1)── プリメーラ(日産自動車)
※写真はメーカーのWebより
西村センセイ、9年間乗った2代目プリメーラには満足しています。ディーラー(日産プリンス新潟販売)にも不満はなかったので、普通ならばこういう場合、同じ車で更新することが多いと思います。
ところがセンセイがプリメーラを買ってから一度マイナーチェンジがあり、さらに数年後には、全面的なモデルチェンジがありました。
ちょうどカルロス・ゴーン社長による日産の大改革が実を結び始めた頃で、このモデルチェンジは世の中からとても注目されていました。
で、そのお姿は......え"っ?!
それまでのドイツ車っぽい──というよりBMWっぽい──姿から、何とも言えない、強いて言えばフランス的な(?)流線型にまったく変化してしまったからです。
この姿そのものは、それはそれで美しいのかもしれませんし、少なくとも、とても先進的なデザインであることはわかります。
でもそれまでを知っている者にしてみれば、正直なところ、何? これ?! という感じです。白状すると、センセイ自身も「これでプリメーラとの縁は切れたのかな」と感じました。
初代(P10)は大ヒットしましたが、センセイが買った2代目(P11)はそれほどでもなく──実際、どんどん減っていて今やP10以下なのでは?──、そしてこの3代目(P12)は、最初こそ多少売れたものの、泣かず飛ばずといった感じ。
途中でマイナーチェンジをしていますが、状況は変わらず。マイナーチェンジ前はマニュアル・トランスミッション車も残っていたのですが、現在ではすべてAT車のみです。
3ナンバー化されたこともあって、車内は広いのですが、デザインが優先されすぎていて、あまり実用的ではありません。
運転席に座ると、車両前端がわからないのでかなり怖いです。まぁ、これは慣れでカバーできますが。
フロントおよびリアガラスは角度が低いので、掃除はとても大変そうです。と言うか、たぶん端は掃除できない。
メーター類がセンターにあるのが売り物なのですが、あまり実用的とは思えないし、メーターは傾けてある(カタログではわからない)ものの、助手席や後部座席から丸見えです。
いよいよ試乗。といってもセンセイはAT車を運転できないので、助手席に乗せていただきました。
やはり車内は広い。
でも自分の車に乗っている時も思うのですが、前部座席に乗っている時に感じる、日本車のあの座席の幅の広さは、本当に必要なんでしょうか?
フォルクスワーゲン・ゴルフやニュービートル(現行)に乗せてもらうと、無意識のうちに日本車と比較して、乗った瞬間は「ちょっと狭いかなぁー」と感じるのですが、すぐにこれがちょうど良い幅なのだということを理解します。
さてプリメーラ。走り出すと、普通の日本車の感覚です。
初代プリメーラ>2代目プリメーラと足回りは柔らかくなっているのですが、この3代目はもっとフニャフニャしていて、要するに普通の日本車の感じがします。
ドイツ車特有の重心の低い感じ──すみません。こんな表現しかできません──は、まったくなく、重心がかなり高い感じがします。
たぶん長時間運転していると疲れ切ってしまうだろうと思います。試乗車は上位車種だったのでCVTという無段階変速機を積んでいたのですが、これはギヤを切り替えるガチャガチャという感じがなくて、面白かったです(ただしベルトが切れるという話は良く聞きます)。
変速比をマニュアルで変えることもできます。ブレーキは、普通の日本車の感覚(実はここがドイツ車と全然違う)。
というわけで、試乗終了。
「試乗していただいた」というので、記念品を頂戴しました(いらなかったんだけど)。
さて、西村センセイのプリメーラ(P12)の最終評価は......
ちなみに、プリメーラは現行のものを最後になくなってしまうようです。あれだけ初代はヒットしたのに。
ティアナ(旧セフィーロ)を他系列の販売店に手放し、プリメーラを失う日産プリンスには、もう売れる車はないんじゃないだろうか......。※これらの車の評価はあくまで、西村センセイが自分の車として購入する場合の個人的な評価です。念のため。
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