2004年9月3日更新

[短期集中連載]

──候補実車拝見(4)──

アベンシス(トヨタ)

1.見て、乗った感想 こちら
2.西村センセイの最終評価は?! こちら

※写真はメーカーのWebより


1.見て、乗った感想

 いろいろ車を調べているうちに、トヨタ製の輸入車があることを知りました。アベンシスという上の写真の車です。製造はイギリス。設計はフランスで、基本的に欧州市場向けの車のようです。

 現地ではこれをベースにいろいろな派生車種があるようで、ディーゼルエンジン付きなどというのもあるそうな。タクシーにも使われているそうです。

 日本向仕様車はレギュラーガソリンで走りますが、パサートのところでご説明したように、欧州車はハイオク専用なので、エンジンは日本向けの別なものを積んでいることになります。
 ディーラーによると、今はコンピューターで設計するので、係数を変えれば比較的簡単に設計できるのだそうです。

 日本には昨年の秋から輸入されるようになりましたが、トヨタ系列販売店の再編成(ネッツトヨタの誕生)にあわせたもののようで、本気で売るつもりがあるのかどうか、やや疑問な点があります。
 センセイの家の近くの販売店も、大学のそばのネッツも、しばらくはお店に並べていましたが、最近行ってみたらありませんでした。

 訝(いぶか)って訊ねてみると、あわてて店の裏へ案内してくれました。そこにあったのは砂にまみれて、おまけに雨に打たれて水玉模様にきたなくなったアベンシス......。限定台数だけ輸入しているようです。

 さて外観はというと、これは好みが分かれるでしょう。

 全体としてはずんぐりむっくり。上の写真はかっこいいけれど、実物はどうかなぁー、という感じです。
 正面はカローラを大きくしたような感じ。後姿はランプがかなり高いところまでのびています。センセイとしては、ちょっとイマイチ。

 車内は広く、あまり無駄な部分はありません。欧州車に共通するのですが、どの車も収納スペースは小さいです。

 日本では車内に物を残したまま駐車しますが、ヨーロッパでそれをやるとすぐに盗まれてしまうのです。またドリンク類のホルダーがないことも多いのですが、そもそも車内で飲み物を飲むという習慣があまりないようなのです。

 アベンシスに戻りましょう。

 コンソールはシンプルと言うべきか、それともちょっと安っぽい造りと言うべきか(センセイは後者)。カタログでは分かりませんがプラスチックの部分が安っぽいのです。

 サイドブレーキも何だかちゃっちい......。欧州車はこんなもんだ――フォルクスワーゲンはきっちり造られている――と割り切る必要があるかもしれません。

 トランスミッションはオートマチックのみで、マニュアル操作が可能です。けれどギアが4段しかないのです(普通は5段)。
 センセイも実際はローギヤをほとんど使わず、オーバードライブを入れても実質4段で運転しているので、これで良いとも言えるのですが......。

 いよいよ試乗。

 まずブレーキが日本車と違います。モロに欧州車です。重心も低く、安定しています。ここも日本車とは違います。決して悪くはありません。

 でも他のドイツ車と比べるとどうかというと......何だかちょっと中途半端な感じ。

 グレードは3つですが、どれにしても価格は200万円台。値引きもあるでしょうし、予算内で収めることができそうです。

 そうそう。評価とは別ですが、アベンシスの車内に入って感じたこと。それは新車の、あの臭いがしないのです。なぜだろう。

このページのトップへ戻る


2.西村センセイの最終評価は?!

 さて、西村センセイのアベンシスの最終評価は......

 走りは悪くないけど......惹かれるものが全然ない。予算内ではあるので、他に良い車がなかったら(割り切って)乗るかもしれない......。

 

※これらの車の評価はあくまで、西村センセイが自分の車として購入する場合の個人的な評価です。念のため。

このページのトップへ戻る
検討した車のページに戻る
自家用車購入顛末のトップへ戻る
トップページへ戻る