平成17年8月27日更新

第2回:平成17年8月25日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

科学技術と社会の関係を探る
・リサーチ・ペーパーに関する解説
・科学技術と社会の関係を探る手法に関する解説
・諸理論(パラダイム論、モード論、社会構成主義など)に関する解説

授業の運営方法

・OHPなどを用いた講義
・ビデオを使った解説

学習課題 予習・復習

・文献調査などを行い、リサーチ・ペーパー計画書の作成(120分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです)

Q.科学とは自然についての客観的,普遍的な認識であって,その真理は唯一,絶対的であり,究極的には人類に善をもたらすものとして無条件に発達させて行くべきだ

A.

1. そう思う(4名 7.5%)
2. 概ねそう思う(9名 17%)
3. そう思わない(30名 56.6%)
4. 全くそう思わない(10名 18.9%) (回答55名 有効回答53名)

本田より:授業で取り上げた「素朴な科学主義」は10年程前までは常識的な考え方でした。しかし、これから授業で取り上げていく話を聞いて、この「素朴な科学主義」に対する批判的な視点を培って欲しいを思っています。1.や2.と答えた人を批判しているわけではありません。例えばある回答者は「1.だと思うが、人類が今のままならば4.だ。」と答えてくれました。これは科学自体が害悪なのではなく、それを用いる人間のモラルが低いことが問題なのだという意見です。この授業の意図は、全員に同じ考え方を持ってもらうことではなく、世間が決めた常識や、自分が鵜呑みにしてしまった常識を、批判的に吟味する力を持ってもらうことにあります。大事なのは、リサーチ・ペーパー作成を通して「科学と社会の関係」を徹底的に反省してみることです。


今日の一言[抜粋](表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです)

(気になったものだけを挙げます。)
・ スライドを写しているうちに話が進んでしまって分かりつらかった。←これは私の授業のやり方が未熟な証拠です。反省して、なるべくいい授業に近づけます。(本田)
・ 難しい言葉がたくさん出てきたので、これから覚えていこうと思う。←言葉を一字一句覚える必要はありません。それよりも、話のポイントが何か考えながら聞いてみてください。(本田)
・ 技術者の今のあり方を知り、責任の大きさを知ることは大切だと思う。←専門知識を持てば持つほど、その責任も増していきます。そしてその責任を知っている人間こそがプロです。(本田)


授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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