平成17年10月18日更新
第15回:平成17年10月13日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
科学技術に関する社会的合意の形成
内容例
・社会的合意形成の手法(コンセンサス会議、サイエンスショップなど)に関する解説
・パワーポイントやOHPを用いた講義
・ビデオを使った解説
・日本で行われているコンセンサス会議についてインターネットを使って調査する。
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです)
Q.1. 原子力発電に賛成ですか?
A.1.
1.賛成する 63%(31人)
2.反対する 33%(16人)
無回答 4%(2人)1. 賛成する →理由は?
・ 日本にはないと、エネルギーがとてもじゃないがまかなえない。陸続きかつ隣国が韓国でなければ反対に回ることができるかも知れないが。
・ 現在最も有効な発電法だから。
・ 火力発電ではCO2が出てしまうのダメ。
・ 原子力が止まると電力供給が急激に下がるから。ただ、近くに原発所があると困る。
・ 原子力に頼らなくなると困る。
・ 原子力発電というのは今、なくてはならないものである。原子力発電が無くなれば、電気を使う物が使えなくなってしまうから。
・ 現存するエネルギーの中で今後最もよく使えると予想されているから。
・ 便利だから。
・ 原子力発電のおかげで生活できているから。
・ 今のところそれに変わる資源がないから。
・ しょうがないと思う。
・ 今更反対しても遅いような気がするから。
・ エネルギー源が足りないから。
・ エネルギーを大量に使う世の中だから、原子力発電がないとまかないえないと思う。
・ 地球温暖化にも影響がでてくるから。
・ 火力発電ではCO2などが出てしまい、地球温暖化などにも影響が出てくるから。
・ 私たちが過ごすために電気は必要。
・ 安定した電力を作ることができ、現代には必要なものだから。
・ 原子力は爆弾など危険な物に使えば問題だけど、発電に使うなら良いと思うから。
・ 原子力発電を止めて火力発電に頼ったら、貴重な資源が無くなってしまう。事故が起きたときの被害等は大きいけど、管理を徹底すれば防げると思う。
・ 化学燃料などが少なくなっているから。原子力で補った方がいい。
・ 原子力発電でエネルギーが得られるから。
・ 危険性はあるが、重要なエネルギーだから。
・ エネルギーの供給が無くなると、人々の生活に影響するから。
・ 安定した電力を供給することができるから。
・ 電気が生活から無くなってしまうと大変だから。
・ 今現在、原子力発電と代替できる物がない。
・ 危険ではなさそう。それよりし自然環境が大切。
・ 必要だから。
・ 本当はどちらとも。今の日本はエネルギー不足で仕方ない。2.反対する →理由は?
・ 大爆発を起こす危険があるから。
・ 危険。
・ 技術者として、安全かつ高能力なものを選ぶべきだと思う。
・ 他の発電でもカバーできると思うから。少しずつ移行できないのか?事故の時のリスクが大きすぎる。
・ 安全性があまりないから。
・ 放射能による危険性があるから。
・ 自然を考えると…。
・ 動植物への放射線の影響があるから。
・ どちらかは難しいけど、自分が住んでいる地域に発電所ができるのは嫌だから。
・ 高いリスクがあるから。
・ ちょっと危ないから。処理が埋めるしかないのもおかしい。
・ 事故が起きると非常に危険だから。
・ 発電することで廃棄物が発生し、放射能が漏れることも考えられるから。
Q.2. あなたは音楽家です.最近,耳の調子が悪いので大学病院に行ったら専門医に「放っておくと命にかかわるので手術します」と言われました.でも,その手術をすると聴力が大幅に低下します.他の治療法について聞くと,幾つかの中から最善の治療法を提示したと言われました.あなたはどうしますか?
A.2.
1.専門医の言うことなので納得する 23%(11人)
(手術を受ける)・ 自分ではどうしようもないと思うから。
・ 専門医の言うことなので。2.自分でも調べて見る 77%(38人)
(納得してから決断する)・ 医者も時には間違えることもある。自分のことだから、自分で分かるまで調べたい。
・ 他の医者にも聞く。
・ 一応調べてみないと納得しない。
・ 何か違う方法で治せたりできるかもしれないから。
・ 不安。
・ 新薬の実験台にされることがあるから。
・ 少しの可能性を信じたいから。
・ 藪医者かも知れないから。
・ 何事も絶対というのはあり得ないので、自分でも調べることが大事だと思うから。
・ 調べられるのなら、少しでも自分で調べてから判断する。
Q.3. 米国からの牛肉輸入がそろそろ再開されそうです.専門家(科学者たち)は安全性に問題なし,と言っています.というわけで,Y野屋の牛丼の販売が明日再開されるとします.牛丼好きのあなたはどうしますか?
A.3.
1.安全性が確認されたので食べに行く 41%(22人)
2.「本当に安全?」と模様眺めする 45%(25人)
無回答 4%(2人)1.安全性が確認されたので食べに行 →理由は?
・ 好きだから。
・ 他の国が絶対安心とは言い切れないし、スーパーや飲食店でも自然と使われ出すと思うから。
・ 大丈夫だと思うから。
・ 他のところで牛肉は食べているので危ないと思わないから。
・ すぐ食べる。食べたいから。
・ 専門家が安全性に問題ないといったから。
・ 日本の検査を通ったのであれば多分大丈夫だと思う。
・ 安全といわれたらいくしかない。
・ 欲求を抑えきれないから。
・ ずっと待っていましたから。
・ 牛はどうしても調べようが無く、専門家を信じるしかないから。
・ かなり規制が厳しくなったので、大丈夫だと思うから。
・ 牛丼はやすくてうまいから。
・ 日本は安全面に対する考えが高いから。
・ どれでも同じ。オーストラリアでも出るかも知れないし、分からないと思う。
・ 時間をかけたので大丈夫。2.「本当に安全?」と模様眺めをする →理由は?
・ 豚丼が普通によいので様子見する。
・ 安全だと信じ切れないから。
・ もしかしたらの可能性があるから。
・ 安全性が信頼できないから。
・ 第3者の人間が調べたので、信用できない。
・ 自分は案外小心者だから。
・ 何か心配。
・ 安心だといわれてももし何かあったら困るから。すぐには食べないと思う。何日か待って、問題なければ食べるかも知れない。
・ 誰かが食べて、やっと安全性が分かる。すぐには食べづらい。
・ 米国からの輸入なので心配。完全には安全ではなさそうだから。
・ 全ての牛を検査し切れていないと思うし、また問題が発生するかも知れないから。
・ 安全だといわれても、間違って、BSEと牛だったら嫌だから。
・ 不安感が否めないから。
・ 米国は嫌いだから。
・ 輸入されてからしばらく様子を見てから食べに行けばいいとおもったから。
・ とりあえず様子を見る。
・ 安全といえど、1度は問題が出たのだから、少しは疑ってしまう。
・ 命が絡んでくる話なので。
・ 自分の体のことなので、慎重に行動したい。アメリカは信用できない。
・ 専門家の詳しい意見をもっと聞いて、自分が納得してから食べに行く。
・ まだ危険があるかも知れないから。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです) ※抜粋して掲載
・ 興味深い話が聞けて良かった。
・ テストを頑張ろうと思う。
・ コンセンサス会議ということを知り驚いた。
・ 自分が専門家という既念を捨て、非専門家も専門家ということを忘れないことが大切だ。
・ いろいろな話が聞けて勉強になった。
・ 専門家の意見だけでなく、他の人達の意見を取り入れることも大切だと思った。
・ 専門家以外の人の重要性ちょっと分かった。
・ ねむい…。
・ 専門家だけでは十分でない。
・ ちょうど良いスピードだった。
・ リスクは少ない方がいい。
・ 現在の社会システムは難しいと思った。
・ 新しい分野の職業もあるのだと思った。
・ 一つだけに特化した専門家はダメなのかも知れない。特化した一つのもの+αがあればよい。
・ 市民感覚を持った専門家になろう。
・ 非専門家の人達の意見がどれだけ大切なのかわかった。
・ 市民の意見が通るようになってほしい。
・ ファシリテーターは楽しそう。
・ 非専門家って… 農業だって農業の専門家だし、トナカイだってトナカイの専門家だし。
・ 最近流行の専門的な内容を含むマンガは意外と役立つと思った。
・ ウクライナ戦見たせいか眠いです。シェフチェンコ出てないし。審判はダメダメで疲れました。天下り反対。利権嫌い。プロ市民も嫌い。デンマークWC出れないのかよ。韓国いらない。早めにやりましょうよ、サイエンスショップ。そういう大学でしょうし。雑誌に載って、PRが?と思いますよ。
・ 今日は朝早かったけど、頑張って授業を聞いた。
・ 質問が多かった。
・ 市民と専門家は平等であってほしい。
・ 専門家もやはり一市民の立場にならないといけないと思った。
・ 周りからの意見は大切だと思った。
・ 専門家になったら非専門家の人の意見も聞かなければいけないと分かった。
・ サイエンスショップが身近にあったら面白いなと思った。
・ 科学技術は専門家だけでなく、非専門家とも接する。この点において、また難しさがあると思った。
・ そろそろねむいです。
・ ファシリテーターは難しいけど大学生はそれに近い感覚を持っていると思う。
・ 専門家と非専門家の両方が交わって良い結果が生まれると分かった。
・ 達成度確認試験の内容が配られたので、早めにチェックしたい。
・ 専門家と非専門家の関係は難しい。
・ ファシリテーターという職業に興味を持った。いろいろな職業があるんだと思った。まだまだ知らない職業を知ってみたい。
・ 専門家だけでなく市民の話なども聞いて問題を解決する頃が大切だとわかった。
・ 専門家としての重要性が分かった。
授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。