平成18年2月7日更新
第16回:平成18年2月6日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
情報化社会の光と影
・情報技術が現代社会にもたらした影響について考察する
・情報技術の歴史
・情報技術が社会に与えた正の影響と負の影響
・OHPなどを用いた講義
・クラス討議
・予習:各自、正の影響と負の影響に関する事例を1例ずつ探し、発表できるように準備をする。(120分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです)
Q.1. あなたは,コンピュータ管理された癌患者治療のためのレーザー設備に取り組むチームの一員である.コンピュータは腫瘍を破壊する光線の方向,強さ,そしてタイミングを制御する.いろいろと延期があり,計画は予定より遅れていて,システムを納入する期限が迫っている.計画していた検査をすべて完了する時間的な余裕はない.システムはこれまでに検証された治療方法においては正確に機能する.計画管理者は,検査を続けながら,期日通りにシステムを納入し,もし,バグが発見されたら,そのつどパッチを当てようと考えている.あなたはどうすべきか
A.1.
・人体に関わるシステムなので、正確に検査してから納入する。大して重要でないシステムならアップデートでもいいと思う。
・納入はするが、人の命が関わるので細心の注意を払う。
・人の命に関わる科学技術に関しては現段階で最高の状態にしてから使用するべきである。
・納入する。期限を無理にでも延期してもらう。
・命令通りにやる。
・とりあえず納入し、納入先にバグがあるかもと伝える。
・人の命に関わるので提出しない。
・そのままでいい。
・完全にすべきである。
・バッチがすぐに開発できる段階ならばすぐに導入する。
・そのまま。
・遅れても最後まで検査。
・最後まで検査を続けた方がいい。
・バグが見つかるかもと報告し、不備が出てきたらすぐに報告するように、納入先に伝える。
・納入しない。
・反対する。
・納入期を遅らせてでも全ての検査を行うべき。
・納入する期限を延ばせないか聞いてみる。
・バグが発見されるまでに、多くの人を救えそうなので納入すべき。
・期日を遅らせる。
・確実に安全になるまで出さない。
・人命に関わる問題だから、ミスが無いか確認できるまで納入しない。
・やはり安全性が重視されるまで延期してでもきちんと検査は行うべきである。
・納入が遅れてでも安全なものを作るべきだと思う。
・たぶん納期までに間に合うようにする多分本当にその立場になったら目先の事を考えてしまう。
・それにしたがう。みつかれば、なんとかする。
・期日どおりに納入する。
・納期までに納めなければいけないと思うので、そのつどにパッチを当てればいい。
・自分は技術者であるため、完全に安心だと言い切れない以上納入は延期するべきだと上司に言うべきである。
・検査を全てやる。人の命に関わってくるのですべて完了した上で納期したい。
・納入しない。
・上司に従う。
Q.2. あなたは,ある会社のコンピュータシステムの管理者である.ある従業員が病気で休んでおり,同じ部署の別の従業員から,仕事を進めるために,病欠している従業員のコンピュータにあるファイルをすべて自分のコンピュータにコピーして欲しいとの依頼を受けた。あなたならどうするか。(もし,依頼が社長からだったら,あなたはどうしますか?)
A.2.
・欠席した人に電話して聞く。基本的にはNG。
・コピーする(可能ならば病欠している人に連絡する)。
・病欠している人に連絡をいれてコピーさせてもらう。
・休んでいる人に電話してその後、情報を取り出す。不可能な場合は、社長に個人情報保護法について話し、勝手に情報を取りださない。
・断ると思う。個人情報も入っているので、できないと思う。
・コピーする。
・本人の同意を得てから、ファイルをコピーする。
・受けると思う。実際従業員が休んだせいで、起こったことなので、何の迷いも無く事務的に終わらせると思う。
・コピーすると思う。
・システム管理者であり、かつ社長からの命令であればやらなくてはいけないと思う。
・病欠している社員に確認するといったうえで、許可が出たらファイルを取り出す。
・剽窃となるから丁寧に断る。
・必要なものだけ取り出す。
・病欠している従業員に取り出してよいか許可を得る。
・やらない。
・コピーしない。
・病欠の人に話してからコピーする。
・その従業員に許可を取ってから行う。
・コピーする。
・無理。
・するしかない。
・プライバシーのこともあるので、そのコンピューターの持ち主の許可を得てからやる。
・する。
・聞かない。
・その人に電話か何かで聞いた後、決断する。
・病欠している従業員から了解がとれたらやる。
・命令どおりにやる。
・プライバシーのためにも、休んでいる従業員の許可を取る。
・どの部分が必要で、そのファイルがコピーしても良いものなのかを決断し、休んでいる人の許可をとってからコピーする。
・いくら管理者でも他人のコンピューターの中を見ることはしたくない。このようなことが起こらないように、事前にバックアップさせとく。
・上からの依頼なら実行する。会社のパソコンだから。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・大変な時代に生まれたものだと実感した。
・情報技術の広まりとしては便利だけど、悪用する人も多いでこれは難しいと思う。
・情報系の進化のスピードは速い。
・達成度試験の問題は?〔←次回,スタディクエスチョンズをお配りします!〕
・情報は最も強い武器である。ここ数十年で情報技術はずいぶん進んだなと思った。
・コンピューターはすごい進化を遂げたんだというのが分かった。
・コンピューターの進化はすごい。
・今日のインターネットにたどり着くまであまり時間がかかって無いとい事に驚いた。
・携帯がある私たちは便利なんだと思った。
・社会が時代を追うごとに発展していくのは早いなぁと思った。
・情報の便利さが分かった。
・インターネットの普及によって現代の社会が作られていることを思い知った。法律が追いつかないために起こる問題も多いことを知った。
・今コンピューターが無くなったら生活ができない。
・コンピューターの生まれた意味、大切さがよくわかった。
・昔のコンピューターの値段や大きさに驚いた。
・現在のスパコンに今のノートパソコンが追いつくのはいつになるのだろうか…。
・パソコンはこの10年から15年の間にすごい速さで進化したことが分かった。
・大変だと思った。
・オンラインゲームをやっているので、今回の話のことが非常に興味深かった。
・達成度試験も頑張ろうと思う。
・情報化社会は人によって光であり、影である。
・情報化社会についてもう少し学びたい。
・情報ってすごいな〜と実感した。
・情報の本質が分かってきた。
・情報化社会には様々な問題があって、全て解決できるのかと思った。
・情報はまだまだ発展していくと思うため、法律を作るべきだ。
・情報技術の進歩の速さに驚いた。
・便利な時代なのでよかった。
・情報工学科の学科としては考えさせられる授業だった。
・なんかめっちゃ眠いです。〔←お疲れ様です!〕〔情報技術の急激な進歩に関心を持ってくれた人たちがたくさんいましたね.この進歩について行ける人といけない人の間で社会的な格差が生じてきています.これをデジタル・デバイドと呼んだりします.例えば,就職活動では企業のホームページを通して,エントリーシートに履歴を書き込んだりします.コンピューターを持たず,インターネットにアクセスすることのできない人は,最初から就職活動もできなくなってきています.また,高齢の方たちはインターネットのことをよく知りません.そのお陰で重要な情報を見逃してしまうかもしれません.こうした問題を考えていくことも,これからの情報技術者にとっては重要なことなのではないでしょうか.〕
授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。