平成18年9月29日更新
3VE1クラス
第12回:平成18年9月29日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループディスカッション
・ディスカッション結果の報告
・まとめ
・PCおよびOHPを用いた講義
・6名程度のグループを作り、役割を決めた上でのグループディスカッション
・仮想事例に関するレスポンスシートの記入と提出(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.授業中で取り上げた、「工学実験III」で良いデータを得られなかったA君はどうすればよいのでしょう? 個人レベルでの回答は...
A.(上記の事例と下記の回答は、大幅に簡略化されています。講義で解説しましたので、この場でのコメントは控えます)
1.先輩が行った似た実験データの「拝借」 8名(15.4%)
2.自分のデータを「補正」して提出 10名(19.2%)
3.時間がかかる新しい条件の実験に着手 25名(48.1%)
4.すでに存在するデータをそのまま提出 4名( 7.7 %)
5.その他 3名( 5.8 %)
6.無回答 2名( 3.8 %)
1.先輩が行った、似た実験データの「拝借」
・実際の実験データ以外のものを作うのは間違っているということはわかっているけど期間までに支上げることも大事なのでしかたなく過去のデータを作わしてもらう。
・盗用にあたるが、データの所在を公けに明かし、引用という形にする。「高温での実験」について気付くのが遅かったことを認める。3.時間がかかる新しい条件の実験に着手
・もしかしたら終わらないかもしれないけど、不正行為を行なっていないので、技術者としては適切な対応だと思う。
・期限に間に合わなかったとしても実験が違った結果であるのはマズいと考える。
・高温の条件での実験を数回行うことができ、そのデータが報告書のデータと一致すればそのデータを出典という形で引用できると思う。
・自分としてできるだけの努力をして、解決を図る。結果、期限に間に合わなくても仕方ない。プロセスが大切!5.その他
・重要な問題なので教授に相談する。怒られるので相談しに行かないと言うレベルの問題ではない。会社と共同でやっているので自分1人の研究ではない。まず相談すべき。
・先生に相談して、指示を仰ぐ
・低温条件でのデータとしてとっておきあらためて高温条件でデータをとる。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・いろいろな意見があるんだなぁと思った。
・いろんな意見がありました
・グループでの活動はイイ!!♪ [以上、グループの活動をちょっと負荷に感じていた人もいたでしょうが、実際にやってみると意外に得るものがあったでしょ?]
・その他の意見をした班は考え方がすごかった。 [上記にもあったので、もともとその中のどなたかが考えていたようです。グループとしての発表となると興味深いですよね]
・ターラコ・ターラコが人気 [娘も数ヶ月前から喜んで唱ってました]
・だるい。 [中間試験や課題で疲れたんだと思います。週末はゆっくりお休みください]
・チームごとに様々な視点から、様々な意見が聞けたのは良かった。 [でしょ?]
・チームの話し合いがスムーズに進んだ。 [金沢工大ではグループでの活動や議論、プレゼンを重視しているので、客観的に見てチームでの活動のレベルは高いと思います。お世辞抜きですよ]
・つかれた。 [こちらも試験と課題かな?]
・どの班もしっかりした理由を途べていたのでわかりやすかったです。 [そうでしたね。やはり前チーム発表させるといろんな意見が出ますよね]
・ねむい [お疲れのご様子......せめて週末はお休みを]
・プレゼンはとても良い勉強になった。 [発表してみると、考えていたのとずいぶん違って、新しい発見があったのでは?]
・もっと発表に対して考えるべきだった。 [他チームの発表に刺激を受けた、ということですね。それも勉強ですから良かったのでは?]
・やっちゃったことは仕方がないんですね… [「今日の一言」が「今日の迷言」に変えてありました。名言、ですね]
・一人一人が違った視点から考えたことをプレゼンで発表していたので、とても良かったです。 [そうでしたね。やはり全チーム発表にして良かったと思っています]
・科学技術は軍事利用されているものが多くあり、それが実際社会でも必然品として利用されているからしかたのないことではないのか。 [この問題は歴史や地域によって変わる要素が大きいので、難しい問題ですよね。ただし少なくとも現在の日本は「武器輸出三原則」を持っています。興味があったら調べてみてください]
・今回はチームで多く話し合いが出来たと感じた。 [それは良かった]
・最近、課題におわれて大変だ。 [中間試験の時期なので、どうしてもそうなると思います。せめて今週末はゆっくり寝てください]
・自分の苦悩などはちっぽけなことがほとんどということに気がつけるかどうかでは? [まったくその通りです。大変重要なことに気づかれましたね。時間や空間、関係を遠いところから見ることができる──そのためにはこの科目のような訓練が必要です──と、ずいぶん違って見えるんですよね]
・社会に出たらこのように倫理問題にあたるのかな。 [程度や様態の差こそあれ、ぶつかります。その時にこの講義が役立つ......と言うか、この講義が皆さんにもっとも身に付いたら、皆さんは倫理的問題への感受性が豊かになっているので、問題を事前に察知してそれを回避できると思います。その意味ではこの科目が直接には「役立たない」ことになるのですが、それこそこの科目の目的だと思います]
・車がほしい [年頃ですから、その気持ちはわかります。でもセンセイの場合、自分の車を持った──義父にもらった──のは33歳の時でした。そして自分のお金で自分の車を買ったのは38歳の時でした]
・小さな不正までは無くせね〜 [それはそうですよ。センセイだって、たたけば埃の出る身]
・世の中どれが正しいと決めることができないものがたくさんある。 [その通りですね。それに耐えるのが「オトナ」なのです。わかるかな〜?]
・討論では様々な意見があり勉強になった。 [そうですね。やはり全チーム発表してもらってよかったと思っています]
・討論の際、参加しないメンバーが多かった。ムカツク。
・討論中黙って見ている人ばかりである。 [以上、すみません。それとなく観察していたつもりだったのですが、実質的に参加していない人もいたんですね。次回は気をつけます]
・発表緊張した。 [でしょ。でも、そのかわり、得るものもあったと思いますよ]
・風邪でかなり辛い。 [疲れているんだと思います。週末はゆっくりお休みください]
・倫理というものは答えのないものだ。 [今回も「これが唯一の正解」というのはありませんでしたね。でも、各グループの発表を客観的に聴いていると、他にはない視点から考えているチームも確かにありましたよね]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。