平成18年6月5日更新
第13回:平成18年5月24日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
科学技術と安全・安心1
内容例
・安全・安心に資する科学技術
・リスク概念に関する解説
・科学技術とリスクの関係に関する議論
・OHPなどを用いた講義
・学生各自が選んだリスクを持つ事例に関する口頭発表
・ビデオを使った解説
・予習:大きなリスクを伴う科学技術をひとつ選んで、発表できるように用紙に記入する。 (120分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです)
Q.客として乗る場合,飛行機と自動車ではどちらが「怖い」ですか?
A.
1.飛行機( 17名 57%)
→理由:
・飛行機の知識が自動車に比べてないので壊されたときの処理の仕方がわからないから.
・どうやって動かしているのかさっぱり分からないので何が起きるか,起きてるかわからない.分からないまま落ちたら死ぬ.
・自分で操縦していないのであまり安心できない.事故も何度か起きているのでどこか不安である.
・事故が起きたら死ぬ確率が高い.
・乗りなれてないから.
・事故が市に直結するケースが多いというイメージを持っているから.
・あまり乗らないから.
・あまり飛行機に乗る機会も少ない上,地上から足が離れる.
・あまり経験がないから.
・回数が少なくても1回が大きすぎる.
・空中を飛ぶので墜落の危険がある.
・自分では事故を防ぐことができないから.
・空中を移動するため,落下するリスクがあるから.
・致死率の高さ.でも事故の多さでは車.何よりもどうしようもない死が怖い.
・飛行機の方が,空を飛ぶから,事故があった時に,大事故になるから.
・事故に遭ったとき,助かる可能性が低そう.2.自動車( 13名 43%)
→理由:
・飛行機は天候以外に的がいないけど自動車には色々な障害物,外の車などがぶつかってこないかと思ったから.
・乗ったことがないから.
・乗る回数が多いから.
・自動車の方が飛行機に比べて事故に遭う確率が高いから.
・相手からつっこまれる時もあるし,運転手の車を初めて乗るときは信用もないし怖い.
・自分で運転した方が安心だから.事故の確率は自動車の方が遙かに高いから.
・人為的なミスは避けられなく,運転する人の絶対数が多いため.
・他にも車を運転する人達が居て,事故に巻き込まれる可能性がある.
・安全に運行するためのシステムが違うから事故の数が多いから.
・自動車は事故を起こすことを前提に設計されているので少し怖い.又,事故が飛行機によりも起こりやすいから.
・スピードが体感でき,周りの様子から,事故のことを考えてしまうから.
・飛行機に比べ,死亡事故発生確率が高いから.
・飛行機は,操縦するのに,多くの時間と知識を必要とするが,車はあっという間に乗れる.まして,空中で飛行機同士の衝突は聞いたことがない.しかし車は15分に1回車同士の事故が起こっている.
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです)
・安心を売る技術者になる.
・安全安心についてもっと学習しようと思った.
・安全と安心の違いからどっちを優先させるかはよくわからない.
・リスクの計算は大変だろうな.
・フォードの話に驚いた.安全と安心に関して,消費者と経営者の考えが違うことが分かった.
・シティバンク本社ビルは安心できない造りである.停電したとしても問題ない造りにすべきだ.
・やはりリスクも利益と天秤に掛ける必要があるのだと思った.
・今日はかなり眠くなってしまい眠ってしまいました.すみません.
・面白い構造の建物について知れて良かった.
・日本人とアメリカ人の考えの違いが少し分かった.
・安心と安全は同じではなく,安全は技術でどうにかできるが,安心は技術だけではどうにもできず,必ずしも専門家の意見だけでは成り立たない物だと感じた.
・おくれてすみません.
・安全と安心の意味の違いがわかった.
・プロの技術者って凄い.
・安心と安全の違いがわかった.
・ルメジャーさんは頭がいい.
・安全と安心は違うものであり,リスクが共なうことがわかった.
・うちの家族は,みんな車で事故ってます.僕はバイクだからなぁ.
・長いスパンで見ると,リスクは小さく見えるのだと感じた.環境問題が特にそうなのだろう.
・遅刻したので次はしっかり出る.
・リスクにも色々な見方があると感じた.
・物や建物を造る策には統計などからリスクを計算することが重要ということが分かった.
・命の価値を決めることに腑に落ちない部分がある.
授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。