平成18年10月25日更新

第18回:平成18年10月25日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

まとめ
・21世紀の高度技術社会における科学技術者の社会的・倫理的責任に関する解説
・高度技術社会における科学技術と社会の関係
・科目全体のまとめ
・期末試験に関する質疑応答

授業の運営方法

・OHPなどを用いた講義
・クラス討議

学習課題 予習・復習

・予習:科目全体に関する質問事項を考える
・本科目と本学の教育・学習目標との関係に関するレポートを提出する。(180分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)

Q.脳死は人の死だと思いますか?

A.(この回答は、あまり説明していない時点での数字ですので、参考程度にとどめておいてください。原則として、コメントは控えます)

1.そう思う

51名(69.9%)

2.そう思わない

21名(28.8%)

3.無回答

1名( 1.4 %)

1.そう思う

・「死」という単語がついているから
・「生命の死」ではないが、「人として」は死んでいる。
・ある意味、人の死。巷で言われる精神の死というものか。その後の人の肉体はその人の意思が尊重されるべきであるが、そのへんの話し合いは医者だけの話を聞くのではいけないと思う。 [専門家だけに任せるべきではない、ということですね]
・うごくことがないから。
・そせいしないのなら死と定義していい
・その人はもう戻らないから。
・もう人としてできることは何もなくなったのだから「死」としてもいいと思う。
・もしも親しい人が脳死状態になったら、もうゆっくり眠らせてあげたい。
・意思がないなら人といえるかわからない。
・意識がないので死と同じ状態。
・意識が戻らない以上"死"だと思う。
・何かを感じたり、考えたりしてこそ生きていると言えると思う。
・回復する見込みもないし、もうその人が何もできないから。
・外部から機械的に生命活動を続けさせているだけで、脳が死んだことが確実なら脳死は死と判断出来ると思う。
・完全に動くことができない上、二度と治らないので死同然。
・言葉が発せず意思がなくなった時点で人としては死んだようなものだと思う。
・考えることが人間であるということだから
・治る見込みがないから
・自分で何もできない、考えられない状態になっても生きていたいとは思えないから。むりやり生かすのは周りのエゴだと思う。 [脳死でなくても、実際、生命維持装置をつけたままにするかどうかで悩むことがあります。センセイも経験しました]
・実際に身近にいる人間がそのような状態になったら納得できずにまだ生きていると思うかもしれないが、いまは人の死だと思う。
・人としては死んでいると思う。
・人の死だと思う。
・人の死だと思う。それは人によると思うが、自力で生きれないなら死んでるも同じだと思う。
・人の死だと思う。意識さえあればいいと思う。
・人の死だと思う。自分の意思がなくなったのなら死と認めてもいいんじゃないか?ただ、体は生きているのだからまだ生きているように見えて、複雑だと思う。
・人の手を借りなければ生きられないから。
・人間にしろ動物にしろ動いているからこそ生きているのだから。不可逆的であるということは、この後回復する見込みもないから。
・人体は人格(精心[正しくは「精神」])のいれもので人格が人の命そのものだと思う。
・生きるとは自我を持つことであり、自我を持ち活動できない今となっては死と同じだから。
・体は脳を生かすための器官であり意思がない(と思う)だから。ただし、心臓に記憶がのこるという説もあるのではっきりとはいいきれない。
・当人は何もできないし。何も考えられないから。
・二度と動かないのなら死んでるのと同じことだと思う。
・脳が機能しないということが「人の死」というのは違うと思うが「心がない」という意味で人ではないと思うから。
・脳が死ぬ=何も出来ない=死(と思うけどよく分からず)
・脳が死ぬとその後他の臓器を時間差はあるが死んでしまうはず。ならば死と考えてもよいのではないか。
・脳が死んでいるから。
・脳が死んでいるので生きていることを自覚していないだろうから
・脳が死んでしまうと体が動いているだけで、意識や心は存在しないと考えるから。脳死は人の死だと思う。
・脳の死を意識の死としてとらえられるなら、それは死だと思う。
・脳死した人は、意識を持っていないと考えるから。
・脳死して自我というものがなくなってまでも自分は生きたくない。まだ生きている臓器を必要な人へ移殖するべきだ。 [以上、脳=精神活動のありか、とお考えの方が多いようですね]
・別の人を助けてあげたい。

2.そう思わない

・その人の心臓はまだ動いており生命活動をしているから。
・その人の体自体は生きていて、その体自体もその人の一部だと思うから。
・どちらとも言えないが一応2
・やはり意識が無くても生きていることは生きているから。
・外から見れば機能しなくなったように見える脳。しかし、臓器がまだ動いている限り、その人は生きようとしているのではないか?
・思いたくない
・死ではないと思うが別に移殖しても全くかまわないと思う。
・自分が脳死となった時は、それは自身の死だと思うが、家族にとってはどうなのかという疑問がある。
・自分の遺族や知り合いだとしたら体は温かいならばまだ「死」と認めることは出来ないと思う。
・心臓などは動いているため
・心臓の停止が生命の終わりであり、それ以外は死ではないと思う。
・心臓は動いているから。
・生きてるから。
・他の人を生かすために訪れた奇跡です。
・体は生きているから
・脳が死んでいるからその人が死んでいると判断することはおかしいと思う。
・脳死はその人の意思がないわけだけど、それを「人の死」にしてはいけない気がするから。
・脳死は人のとは思わないが、脳死移植にはさんせい
・復活する可能性は無くても死んではいないから。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・「・・・ただ、僕で在れば良い。」 [自分が存在する、ということに関してでしょうか]
・27日のテストはがんばりたい。 [ぜひぜひ]
・2度寝してしまい、朝食とってません。もう限界・・・。 [相当お疲れの人が多かったですね]
・あっというまに2期が終わりそうである。 [そうなんですよぉー。それにもうすぐ今年が終わってしまう!!]
・おもしろかったけど、恐かった。 [臓器移植の件ですね]
・カゼをひいちゃいました。 [う〜ん、テストが重なるこの時期は辛いですね。できるだけ休んで治すことに専念していただきたいのですが......厳しいかも]
・ガンバロ [達成度確認試験ですね。ぜひぜひ良い評価をもらってください]
・クローンの人間化に反対!! [クローン人間に反対、ということですね]
・この世界のモノの生死を決めるのは自分自身(正確には違うと思うが適当な言葉がない) [たぶん、世界は、それを見たり聞いたり触ったり......する「自分」と無関係ではない、もしかすると自分が存在するからこそ......という感じでしょうか? 興味があったら秋休みに遊びに来てください]
・この大学って必修科目多すぎと思いませんか?これでは高校と変わらない。これらを先生のお力でなんとかしてくれませんか? [センセイも工大に移ってホントにびっくりしました。ほとんど選択の余地はないんですね。でも、工学部は一般にこういう感じのようです]
・これで授業が終わりのようです。 [自己点検授業はありますよ]
・つかれた
・つかれた。 [以上、課題や試験勉強で大変なんでしょう]
・つらい。 [1年生の秋学期、ですね。頑張って下さい]
・テストがんばります。
・テスト頑張りたい
・テスト頑張ります。
・テスト大変だ [以上、中間が良かった人も、もちろん悪かった人も、要領はお分かりいただけたでしょうから、ぜひ頑張って良い点数を取ってください]
・てつやはきつい。。。でも慣れてきた。。。ヤバイな。。。 [その通り、かなりヤバイと思います。昼型に直しましょう。テストは昼間ですからね]
・でも政治なんて技術者がやることはないと思う。技術者なら技術に関する分野に集中するべき。 [そういう考えにも一理あると思います。実際、そう考える人が多いです。でも、貴方の考え方なら、いつまでも現場を知らない文系人間──文系人間が皆そうだ、というわけではありません──の下で、使われ続け、振り回されるだけってことになるのでは?]
・ねむい [お疲れのご様子]
・まるでガンダムSEEDみたいなお話だと思った。 [すみません。ガンダムは名前くらい知ってますし、同SEEDもテレビで放送していたと思いますが、「みたいなお話」って何ですか?]
・移殖も一つの法[=「方法」?]だと思う。 [それはその通りです。特に、移植を待つ側になったらそうですよね]
・科学技術と社会の関係がよく理解できた。ありがとうございました。 [こちらこそ。知的に楽しんでいただけたでしょうか?]
・科学技術の観点から、おばけやUFOは存在すると思いますか? [いないという証明は難しいと思います。ちなみに、皆さんがイメージするUFOとは違うかもしれませんが、不思議な光る物体を見たことはあります。隕石でも人工衛星でもありません]
・火曜市は人を殺せます。生命倫理では他の倫理でもそうだが差別が問題になる。 [「火曜市」って何? 差別の話はまったくその通りですね。弱く、お金のない人が臓器移植を受けられるでしょうか?]
・課題7のレポートもしんどかった。
・課題7手書きです。スミマセン。。。m(__)m
・課題7忘れてた・・・ [以上、課題7は率直な感想を書いていただくだけなのですが......。ご苦労様でした]
・気持ち悪い。 [気分が悪ければ、目で合図してトイレに行ってください]
・技術のために人を使うんじゃなくて、人のために技術を使うような社会になってほしい。すべてが。 [まったくその通りですね。でも人の「何」を優先すべきなのでしょう? 命? お金? 名誉? ......この問題は3年次の「科学技術者倫理」で改めて考えましょう]
・[科学]技術者が人類の未来をにぎっている。 [まったくその通りです。もちろん科学技術者「だけ」ではないですけど]
・金曜 テスト 課題 集中
・金曜日つらいんですけど〜〜
・金曜日はレポートとテスト4つ・・・ [以上、学期末ですから、どうしても試験が重なってしまいますが、時間配分などに注意して、ぜひ良い成績を取ってください。苦しいのは他の学生も一緒です]
・今の自分の成績がどうなっているか不安。 [すみません。現時点ではお話できるような状況ではありません。もう少々お待ち下さい]
・今学期、最初から毎週というか毎日小テストやっていたような気がする。気のせいじゃなかった。 [そうなんですか。でも、この科目のことじゃないですよね]
・今週末からテストだらけ [学期末ですからね]
・今日の授業では臓器移植やクローン技術についてふれられていました。脳死の人々は死んでいると扱われ、臓器移植の対象とされているのはおかしいと思った。なぜなら、脳は死んでいても心臓は動いている。又、血も流れている。それなのに死んだ人扱いされて臓器移植の対象とされるのはおかしい。100%回復しないというものではないし、1%でも可能性があるなら生かしていくべきである。生きたくても生きられない人もいるのに脳死したからって死んだ人扱いはおかしい!!考え方を根元から変えていくしか解決方法はないと思う。 [少なくともこの問題については人類、あるいは国民の大多数の合意が得られている、という状況じゃありませんよね。ただし、脳死を積極的に人の死と認め、あるいは移植を推進しようとする人の意見もできるだけちゃんと聞くようにしたいものですね]
・死ぬなら安らかに・・・。 [その通りですが、以前お話ししたように、現代はそれがだんだん難しくなっているのです。果たしてこれは「進歩」なのでしょうか]
・次のテストでこの授業も最後か・・・。嬉しいやら悲しいやら。ここにももうコメントできないんですね。寂しいッス。最後に一言「にょろ〜ん」 [う〜ん、残念ですね。でも実は、自己点検授業の時にもこのカードは使います。もう印刷済です!!]
・自分が技術者になったときに考えていかなければならないことがわかった。 [ありがとうございます]
・[生命倫理の話は?]重い。 [まったく]
・早い〜です。 [まとめですから]
・大変だったがこの科目を選んでよかったと感じた [ありがとうございます。うれしいです]
・達成度確認試験がんばります。 [ぜひぜひ]
・単位が欲しいです・・・ [課題とテスト、頑張って下さい]
・特になし。 [はい]
・内容が難しくてよくわからなかったけど、とてもたいせつなことをやっているということはわかった。 [社会に出たり、結婚したりするとだんだんわかるようになると思います。あまり焦らずに]
・難しい。考えがまとまらない。 [疲れているのかもしれませんね]
・脳死ってほんとに難しい。クイズで「脳死は人の死だとは思わない」を選びましたけど、正直わからないです。 [センセイだってそうです]
・脳死についての話は難しかったです。 [こちらも]
・脳死は見辺[=「身近」
(みぢか)?]になくあまり考えた事が無かった。 [そうですね]
・疲れました。いろいろと [今学期は大変だったと思います。よく頑張りましたよ]
・腹が減りました。 [お昼前ですからね]
・毎日8時間寝たい。 [その人にあった睡眠時間には大きな差があるんだそうです。実際、当方の娘はよく寝ます。長く寝る必要がある人にとって、工大のカリキュラムはきついですよね]
・眠かった。 [課題やテスト勉強で大変だったんでしょう]
・理想の科学技術実現は難しい。12:00がすぎたからといってモンクをいっている子供みたいな生徒がいる。 [前者についてはまったくその通り。後者については、ギリギリになったことは申し訳ないと思いますが、講義そのものは12時過ぎに終わり、その後はテストをめぐってのやりとりだけです。ですから貴方の言う通りですよね]
・旅に出たい。 [気持ちはよぉーくわかる。センセイも煮詰まると良く旅に出るので]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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