平成19年1月22日更新。1月23日再更新

第13回:平成19年1月22日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

科学技術と安全・安心1
内容例
・安全・安心に資する科学技術
・リスク概念に関する解説
・科学技術とリスクの関係に関する議論

授業の運営方法

・OHPなどを用いた講義
・学生各自が選んだリスクを持つ事例に関する口頭発表
・ビデオを使った解説

学習課題 予習・復習

・予習:大きなリスクを伴う科学技術をひとつ選んで、発表できるように用紙に記入する。 (120分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)

Q.自分が乗るとして、飛行機と自動車、どちらが「怖い」ですか?
A.(数字は最初の印象です。「怖い」は曖昧な表現ですが、その分、皆さんのホンネが記述式の回答に表れていると思います。講義でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

1.飛行機

34名(58.6%)

2.自動車

23名(39.7%)

3.どちらも怖い

1名( 1.7 %)

1.飛行機

・JAL123便のボイスレコーダーや現地の写真などを見てから恐くなった。
・あまり身近では無い。なれていない。
・とぶから。
・機長さんが何かあったら多くても何百人少なくても何十人の人が一気に死んでしまうから。飛行機よりも自動車の方がまだ安全な感じがする。飛ぶとき体が宙に浮くから。
・気象条件と設計ミスがある。
・空だから逃げ場が無い。落ちれば大惨事になる。
・空を飛ぶということが考えられない。
・空を飛んでるから。
・高いところは苦手。地面が遠い...
・高い所があまり好きではないから。
・私は高い所がダメなので。
・事故がおきた場合被害が大きそうだから。
・事故が起きたら確実に死ぬから。
・事故にあう確率は低いかもしれないが、事故にあうと自動車よりも危ないと思うから。
・自分が運転することは無く、分からないことが多いので怖い。
・車よりようから。
・集団でパニックになったとしたらものすごく恐い。
・乗ったことがないので。
・乗ったことが無い。海に落ちたら墓に入れない。
・乗り慣れていないから
・堕落する可能性があるから。
・堕落の恐怖心(強)
・地に足を付けていないから。身近でないということもあるかも。
・飛ぶから(元々から)
・飛行機(ジェットコースターとかが苦手なので)
・飛行機に乗っていて、事故が起きてもすぐに避難できないから。
・飛行機の方が怖い
・飛行機事故は生存率が低そうだから。
・落ちたらほぼ100%死ぬ。事故が起きたとき自分では何もできない。
・落ちたらまず助からないと思うから。
・落ちたら確実に死ぬから。
・落ちるかもしれない。テロがあるから。

2.自動車

・安心できる人の運転ならいいが初めて会う人の運転する人の車は怖い。
・玄人でも[=玄人はともかく]素人でも簡単に運転できるから。
・交通量が多く自分以外の他車や通行人など多くのことを考えないといけないから。
・航空機のように統制ができているわけでもなく量も多いので事故が多い。
・事故が起きる確率は高い。
・事故が起こる確率が自動車の方がとても高いから。
・事故をおこした時に相手が死んだりすると罪になるから。
・事故を起こさないようにハンドル操作がうまくできるようになど運転中にいろいろな事を考えて走らせなければならないから。
・事故数多すぎ。
・事故率が高いから。
・自動車に乗る方が年間7千人も死んでいるので怖い。飛行機は毎日乗っても数百年に1度事故に会う程度にまで安全になっている。 [その数字を良くご存じでしたね、昔は1万人以上死んでいたのです]
・自動車のほうが量が多いのでそれだけ事故にあいやすいから。
・自動車の方が頻繁に乗るし台数が多いので事故の起きる確率が高いから。
・自動車は自分で運転しなくてはいけないのでいろいろな責任を背負わなくてはいけないから。
・自動車は自分で運転すると歩行者がいるようなことを忘れてスピードを出してしまうこと。
・自動車を自分で運転した際に事故を起こすと...
・自動車同士の衝突を夢見ているから。また、豪雨の中を自動車で行きたくないから。 [「夢見る」って?!]
・自分で運転するのが怖い
・車を使う人が多いので多ければ1つの失敗で連鎖的に事故が起こる可能性もあるから。人間のすることにミスはつきものだから人が関わることが多い車の方が怖い。
・人は陸に住んでいるため空より陸の方が障害物が多い。そのため事故が多く起こしてしまうから自動車の方が恐い。
・飛行機の事故よりも自動車の事故の方が圧倒的に大きい、飛行機は点検をマメにするが自動車は車検以外ではあまり点検しないから。
・両方共怖いが自動車の方が飛行機より数と利用回数がとても多い。

3.どちらも怖い

・どちらも怖い


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)

・ありこ [保険会社のことでしょうね]
・いろいろうまくいかないっすねえ... [まったくその通り。反省の多い毎日です(ホントですよ)]
・コストとリスクの関係についてわかってよかった。 [次回までご期待を]
・テストが少しよかった。
・テストが平均より高かったので良かった。
・テストが返ってきたが普通な点だったのでまだよかった。 [以上、喜んでいただけたグループですね]
・テストのどのこが悪かったのかくわしくおしえてほしい。80点以上とる人が出ないテストを作らないでほしい。 [前者に関してはいくらでもご説明します。後者に関しては、毎学期同じようなテストを実施しているのですが、今回は「これはすごい!!」という答案は、残念ながら存在しませんでした。「80点以上...」の件は、一見すると合理的なのですが、実はこのクラス以外の人──時代的にも──を考えていないのです。このクラスだけを考えればご批判はごもっともなのですが、もっと醒めて考えると貴方/貴女の要望をどのように理解すべきなのかがわかってもらえると思います。(と言うか、他の方は良くわかっています)]
・テストは100点満点だと思っていたのではじめ少しがっかりしたが、実は良くてうれしかった。 [テストは100点満点です。場合によってはそれ以上の評価をすることもあります。今回のテストではそれに該当する方がいらっしゃらなかった──実は、点数は低めに出たものの、ホントは良くわかっている方も複数いらっしゃいます──だけのことです]
・テストやレポートをこの調子でがんばろうと思います。
・テスト良かった!! [以上、ぜひぜひ次回もこの調子で頑張ってください]
・とてもねむたかったです。
・ねむい [以上、課題などで疲れているんでしょうねぇー]
・パンって水をもっとも使うんですよね。 [へぇー。初めて聞きました。成績その他には関係なく、ぜひ個人的にそのお話を聞かせてください]
・フォード社がこんな事件を起こしたとは知らなかった。 [実は有名な事件なのです]
・リサーチペーパーどうしよう。 [ぜひご相談を]
・リスクとか安全だとかよくわからないです。 [こちらも、別な意味でご相談を]
・リスクによる会社危機を見て石油ヒーターのをCMを思い出した。あれ以後、顧客からの信頼度が上がったことは修理代に比べればやすい!! [
まったくその通り!! 一見すると、自分の会社の恥をさらすようですし、実際、ある程度その通りなのですが、長い目で見た場合、「松下電器とパロマガスのどちらを信用するか」と訊ねられたら......お分かりですよね?]
・リスクは全てのものに付き物だが、リスクなくしては何も前に進まない。 [そうですね。それをどのように測定・評価し、コントロールするかですよね]
・以外[正しくは「意外」]に点数が低かった。達成度で挽回するぞ! [ぜひ。でも日本語をまず再確認しましょう]
・記述の内容はノートを少し頼りすぎたようです。書きたいことがうまく頭の中で文章にできないというのもイタイ! [たぶん一生懸命勉強して、言いたいこともたくさんあったんでしょうね。でも、採点する側としては、答案の中にどれだけ主張が書かれているか、でしか判断できない(=してはいけない)のです。次回、ちょっと補足説明しましょう]
・今年は雪が降らなすぎる。 [そうなんですよね。明らかに異常気象です]
・根拠と論理はどう違うのですか? [全然違います。次回ご説明します]
・最近心が痛みます。 [そうですよね。新聞やニュースを見たくない、というのが正直なところですよね。でも、そこから始めるしかないのも事実です。貴方/貴女がすでに気づいているように]
・思った以上(7割)とれてよかった。 [甘かったかなぁー(甘かったけど)]
・持込OKだったから「ノートの通り書けばいいか」と思ったら...次がんばります。 [だからぁー、言ったじゃん!! この反省を次回に生かしてください]
・次回がんばる。 [こちらも]
・積もった雪が見たい。 [この冬は異常ですよ]
・雪が降らないですね〜。 [こちらも]
・早い車が好きです。ハイドロプレーニングは自分も体感しました。いがいと永く[長く]感じますね。 [まったくその通りで(反省)。というか、大学生でその経験をするのは......]
・暖かいです。1月も終わりそうなのに。 [ホントにおかしいですよね]
・点数良かったー [良かった要因を分析して、次回に反映させましょう。(今回はとても甘く採点しているのです)]
・難しかった。 [確かにちょっと理論的な部分が多かったですよね]
・白紙だったので仕方ないがかなりショックだった。 [だからぁー。白紙には点数のあげようがないって......]
・飛行機が落ちることはほとんどないことは頭でわかっていても、やっぱり怖いと思う。私は自転車が一番好きです。 [センセイも毎日自転車通勤なので、気持ちは良くわかります]
・飛行機の安全性は思った以上に高い。
・飛行機はきけんだ。 [以上、講義でご説明した数字を、どう受け取られたのでしょうか]
・平均点と同じ点数だった。 [ご説明した通り、人数としては上位に属します]
・未完の部分が意外にも点数をもらっていたので点数は比較的甘めの判定に見えました。 [はい。その通りです。甘いです。ただし、貴方/貴女の採点に関しては、未完であっても伝えたいことは良くわかったのでそれなりに評価しました。一種の「貸し」です。達成度確認試験ではこちらの期待に添うような解答で「貸し」を返してください]
・旅行にいきたいです。 [それって、きっと、とても大切なことで悩んでいるんだと思いますよ。当方に相談を、と言うほど自惚
(うぬぼ)れてはいませんが、「見ている人/話を聞いている人」もいる──どれだけ実際の力になれるかは別にして──]ということも思い出して欲しいと思います


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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