平成19年8月30日更新

3EI1クラス
第2回:平成19年8月30日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・「価値」に関するグループ討議
・ミニケースの提示
・「価値」に関する講義
・科学技術によって生み出される新しい「価値」に関する検討
・「道徳的行為者」としての講義への参加

授業の運営方法

・6名程度のグループを作って、「価値」およびミニケースに関するグループ討議
・PCおよびOHPを用いた講義

学習課題 予習・復習

・自分にとって重要な価値に関するレスポンスシートの作成(30分)
・グループ討議の結果に関するレスポンスシートの作成(30分)
・テキスト『技術倫理1』の序章をノートを取りながら精読する(120分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.あなたの最愛の人が、命にかかわる手術を受けることになりました。担当の執刀医のA医師は比較的若い外科医で、世評の高い大学医学部の出身者です。あなたの高校時代の友人も何人か同じ医学部に進んでいました。あなたは、手術の1週間前に開かれた高校の同窓会で、A医師と大学時代同じサークルだったという友人と再会しました。友人から、「Aは、大学時代、カンニングの常習犯で、もうすこしで退学処分になるところだったんだ」という話を聞きました。あなたは、安心して、手術をA医師に任せることはできますか?

A.[カンニングしないと卒業できなかったってことは、医学的知識に問題があると推測されます。コメントは控えめにします]

1.人格と技量は別だから安心して手術に臨む

5名(10.9%)

2.そんな人格の人に手術は任せられないので中止

40名(87.0%)

3.わからない/どちらとも言えない

1名( 2.2 %)

1.人格と技量は別だから安心して手術に臨む

・たぶん手術をまかせると思うが、病気での実せきが悪いと手術をことわると思う。今の実せきを重要。 [なるほど。それなら「3」に近いのでは?]
・一応国家試験通っていて、研修も終わっているから。 [なるほど]
・一度そういう話をきくと、いつまでたっても医者が決まらない。本当にだめなら、何度か会ううちに気付いたはず。 [こういう判断は、アリ、ですよね]

2.そんな人格の人に手術は任せられないので中止

・「安心して」というのは無理。マイナスな話を聞いているので…
・カンニングで大学医学部を卒業した人に医学の知識がしっかりあるか疑わしいから。[そうですね]
・カンニングをしていたということは知識を理解しているか不明である。 [こちらも]
・しない。 [ナシテ?]
・その人の人格が信用できなかったから。 [なるほど]
・安心できないが、手術を一人でするわけではないかららしい。 [これは確かにそうです。現在はチームで医療を行うんですね。良くご存じでした]
・医師の技術が信用に値するか調査して、決断する。 [それなら、「3」に近いのでは?]
・一応しない方をえらぶが真偽をたしかしだい柔軟に対応。 [こちらも]
・肝心な所で「なんとなく」で進めそうで、任せることは出来ない。
・基礎知識が欠けているので信じ[ら]れない。
・手術中にミスをした場合、ミスの対応が悪いのではないか。最悪、命に関わると思う。 [これはありそう!!]
・信用できん!
・信頼性がない。
・心配だから。
・人の命に関わるかもしれないので。
・人格と手術の腕前は別だと思う。 [この意見はわかりますよね。賛成するかどうかは別にして]
・人格的に、そのような人には任せられない。
・人間性も疑ってしまうから。
・世評はいいかもしれないことが、過去に悪い例があるので、安心して任すことができない。
・世話が高いのは、大学であり、その医師は、能力が高いとは限らない。 [なるほどぉ]
・他の実績のある医者にたのんだ方がいい。 [これは、わかりますね]
・多少、頼りなくても、まじめな医師をさがす。 [ご意見はわかるのですが、外科医は技量の差が大きいですよ]
・不安だから。
・不実な人に命はあずけられない。
・本当に信用していいのか分からない。
・無理。命に関わることなので、任せることができない。
・命にかかわる手術であるため、中途半端な知識しか持って医師には、任せることはできない。
・命にかかわる手術を、カンニングで卒業した医者にやらせない。どんだけ技術を持ってても、知識と経験が足りない。
・命にかかわる大事な手術なのに、良くない話を聞けば不安になるから。

3.わからない/どちらとも言えない

・条件付き(医師Aの手術歴、執行[手術の場合「執刀」]回数による) [これは、よくわかりますね]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・「〜だぜ☆」ってしゃべる大人、初めて見た。 [別に、いーじゃん]
・6限目はきつい。 [確かに。でもセンセイと一部の学生は、教室を移動して7限に一緒の授業です!!]
・CPDを忘れないようにするようにする。 [これは冗談抜きで、ホントに]
・アクトロイド、あれほど人間そっくりのロボットを見たのは初めてでした。 [若い先生から教えていただきました。興味があればURL等をお知らせします]
・あつかった。 [微妙な暑さでしたね]
・おもしろいけど難しいです。 [今日は理論的だったのですが、次回以降は割とわかりやすくなると思います]
・おもしろかった。 [ありがとうございます]
・つかれた [そういう感じの方がいらっしゃいましたね]
・ねむくなる。 [でも、6限ですが...]
・ひま。 [どうしたのかな? 3年生は忙しいらしいけど...]
・プレミア [????]
・[コーラはコカ・コーラより]ペプシ[・コーラ]のほうがうまい。 [味だけだとそうではないでしょうか。でも少なくとも日本におけるビジネスモデルとしては、コカ社の方が優れていました(今後はわかりませんが)]
・雨が降って、すずしくなってきました。 [そうですね。やっと「人間界に帰った」という感じですね]
・雨ばかり嫌です。 [う〜ん。でも、暑いのと、どっちを選びます?]
・価値はいろいろな判断ができるものだと思った。
・価値は人によって違うのだと思った。
・価値判断はむずかしい。 [以上、そうですね。だからこと最初の印象だけでなく、手順を踏んできちんと考えることが必要になるんですね。もちろん講義の中でご説明します]
・科学技術と社会でやったことがあった。
・科学技術と社会を思い出すわ。 [以上、授業中もご説明しましたが、部分的にはまったくその通りです。ですから、履修していない人より有利だと思います。でも、この科目は「道徳的行為者」つまり「貴方/貴女はどうしますか」という視点が大切です。「〜社会」は広く、浅くお話ししているので、この視点は弱いのです。そこを甘く見るとテスト等で悲惨な目に遇いますよ。十分注意してください]
・課題は早く完成させても、提出しなければ意味がないことを身をもって知れた。いい機会とポジティブにとらえます。 [きっと提出が遅れたんですね。次回はぜひ]
・汗で体がペトペトする。 [確かにそうでしたね]
・興味ある話でおもしかった。 [ありがとうございます。次回からはもっと具体的な話になります]
・後ろでも、十分に文字は見えますヨ [わかりました。でも前回、「字が見えない」という意見が寄せられたのです。見えるのでしたら全然問題ありません]
・考えることが大切だったと思った。 [まったくその通り。もう、この授業のツボをご理解いただけたようですね]
・今日の授業の速度は、聞きやすく、分かりやすかった。 [ありがとうございます。さすがに今日は注意しました]
・今日先生恐い… [そうかなぁー。いつもと変わらないつもりなのですが]
・湿気が多いです。 [そうなんですよね。食品や衣類など、湿気に注意する必要がありますよね]
・実験でつかれた眠かった。 [なるほど、そうだったんですかぁー]
・酒は百薬の長ですよ。 [少量なら、ね......(今度飲みますか?)]
・暑いのか湿度が高いのか、座っているのが苦しかった。 [湿度はかなり高かったと思いますよ]
・新しい内閣について、どう思いますか? [個人的にはいろいろ考えていますが、こういう場ではコメントを控えさせていただきます]
・人には様々な価値観があると思った。 [そうですね。でも多くの民族や人間に納得してもらえるであろう「安全・安心」といった価値もありますよね]
・人口[正しくは「人工」]心ぞうの話はおもしろかった。 [調査中なのでコメントはできません。ご協力、よろしくお願いいたします]
・先生の経験人数は何人ですか? [さて、どうでしょう?]
・先生は生徒のことはよく考えていると思う。 [ありがとうございます。でも、大学生は「学生」と言います。生徒(中学・高校)、児童(小学・幼稚園)ではありません。「学校教育法」という法律をお読みください]
・卒業する前に、技術者倫理を学ぶ意味を考えたい。 [ぜひぜひ。特別なことを考えて欲しいとは思っていません]
・普通だった。 [はい]
・文字が多くて読むのが大変だった。 [確かに。今後はビジュアル面にも配慮したいと思います]
・眠かった。 [お疲れのご様子...]
・話のつながりがわかりにくい。 [確かに、反省材料です]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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