平成19年4月16日更新

第3回:平成19年4月16日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

科学技術の制度化
・科学技術が制度化した過程を概観する。(科学技術に関わる高等教育機関の成立、学協会の設立など)

授業の運営方法

・OHPなどを用いた講義
・ビデオを使った解説
・中間試験用スタディ・クェッションを配布し、解説する。

学習課題 予習・復習

・講義内容を参考にしてリサーチ・ペーパー計画書を拡充し提出する。 (60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.1. 中世の大学で、医学部の解剖の時間に実際に解剖を担当した人のふだんの職業は?
A.1. お話ししたように、正解は「床屋」です。「床屋外科医」と言われて簡単な──時にはずいぶん高度な!! ──手術をしていたのですね。医学書を読み上げる教師は学者(≒科学者)で、床屋は職人(≒技術者)だったのです。ここにもかつて「科学」と「技術」が別物であった様子をうかがい知ることができます。英語の辞書で「内科医」(壇上の学者の末裔)と「外科医」(床屋さん)の単語を調べてみてください。両者の違いは、数百年前からの歴史の産物なのです。

・とこや [正解!!]
・ワーナーマイカルシネマ 御経塚 映写技術[者] [...オイオイ]
・画家 [技術者という意味ではほぼ正解だと思いますよ]
・魚屋[複数]
・仕立て屋
・死体置き場の人
・床子屋さん [床屋ですね!!]
・上級生 [う〜ん、それだったら下級生では?]
・精肉屋
・掃除のおばちゃん [中世の大学に女性は立ち入ることができません。ま、掃除のおばちゃんくらいになるとわかりませんが]
・葬儀屋
・大工さん
・肉屋[複数]
・美容師
・服屋(布切りバサミのイメージ)
・理容師っぽい人 [正解ですね]
・料理人


Q. 2. 12世紀の大学の様子に関するビデオ「世界 ふしぎ発見!」をご覧になって、当時の大学に入学するために必要だった知識とは?
A. 2. 正解は当時の共通語である「ラテン語」です。授業や日々の生活に必要だったのです。難しい問題だったので、正答か否かは気にしないでください。当時の大学の様子を映像で見てもらいたかったのと、かつて「科学」と「技術」が別であることを知ってもらいたかったのです。皆さんもチャンスがあったら、ぜひオックスフォードやケンブリッジへ行ってみてください。必ず得るものがありますよ。

・お金の知識
・キリスト教 [複数]
・よみ書き
・英語
・共通語
・言葉 [複数]
・語学、宗教的なもの
・語学か
・語学力
・国の言葉
・宗教 [複数]
・数学
・聖書[複数]
・聖書の知識
・戦争?
・他(外)国語の読み書き
・第二外国語 [以上、気持ちはよくわかりますよ。でも、「第二外国語」以前に共通語が必要だったのですね]
・天文学 [これはかなりよい答です]
・読み書き
・読み書きする能力
・文字
・法律
・料理


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・「科学」と「技術」の異なる見方におどろいた。 [でしょ?]
・おもしろかった [ありがとうございます。次回もちょっとだけですけど映像をご覧いただきます]
・お疲れさまでしたー [そちらこそ]
・クイズがおもしろかった。大学の見方が少し変わりました。 [それは良かった!!]
・この時代では女性が大学の講義を受講することができない。(ビデオで講義を受けるのは男子だけって言ってた気がする) [その通り。女性が大学へ行くことができるようになったのは、ごく最近のことなのですね]
・テストに出る場所を教えてくれたのがありがたかった。 [テストは選択式です。「出るかもしれない」と言っても、「そこだけ勉強すればよい」という意味ではありません。......それに、予告しても、実際にはなかなか書けないものですよ]
・ねむかった。
・ねむたい [以上、午後イチの授業でしたからね。でもそろそろ授業も本格化するので、気合を入れましょう]
・ふしぎ発見の問題は難しい [正解かどうかは気にせずに。「自分で考える」ってことが重要なのです]
・やはり、ビデオなどを通しての学習はわかりやすい。 [そうですよね]
・レポートの題を決めるのが難しかった。 [でしょ。その「迷い」や「難しさ」の中で貴方/貴女は、自分の力で考えているんですね]
・科学と技術の成り立ちはとても興味深いものだった [ありがとうございます]
・科学と技術は別であったということが分かった。 [こちらも]
・学者は内科・職人は外科医 [ぜひ辞書を調べてみてください]
・寒かった [急に寒くなりましたよね]
・現在→志のない者でも大学きていいのかなー [そうかもね。でもそれなら、これから志を持てばいいじゃん!!]
・次回はレポートがある。 [しばらくは簡単なレポートだけです。ご安心ください]
・授業を受ける度に除々に興味がわいてきた。 [ありがとうございますぅ〜!!]
・世界不思議発見は数多く見たことはあるが、いまだに「ヒトシくん」と「スーパーヒトシくん」の違いが分かりません。 [最近は知りませんが、センセイがこの番組を収録した当時は、普通の「ヒトシくん」は正解するとそのまま残って、「スーパー・ヒトシくん」は正解すると3個戻るというシステムでした。「スーパー・ヒトシくん」は、ヒトシくん人形1個で3個ゲットできるので、自信のある解答に使うケースが多かったです]
・聖書も昔はラテン語だったですね [中世はラテン語が共通語だったからです。ドイツの宗教革命で、ルターが聖書をドイツ語(=庶民の言葉)に訳したのは大事件だったのです。そしてこのことがドイツ語を成立させることになったのですね(それまでは明確ではなかったのです)]
・昔の大学のシステムは大変だった。ヨーロッパの大学、最高 [ぜひ一度行ってみてください]
・天気がきになった [センセイは帰りに少し降られてしまいました。自転車通勤なので大変です]
・特になし
・勉強になった。 [意外な授業でしょ?]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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