平成19年5月30日更新
第14回:平成19年5月30日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
科学技術と安全・安心2
内容例
・リスクを伴う科学技術が引き起こした事例の解説
・OHPなどを用いた講義
・ビデオを使った解説
・復習:科学技術とリスクの関係について考察する(120分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)
Q.チャレンジャー号事故に関するビデオを観て、最初の感想は?
A.(賛否両論、いろいろ出ましたね。3年生の「科学技術者倫理」で自分の問題として考えますので、今回、原則としてコメントは控えます)
・MT社にはNASAの圧力もあったから辛い立場だったと思う。
・NASA、MT社幹部それぞれの事情があったのだろうが、安全性や人命を考えれば現場で働いている技術者の声を最も優先すべきことであると感じる。
・NASAとMT社との決定は何故、人命優先を考えなかったのだろうかと思った。
・NASAとサイオコール社の多くの考え方にギモンを思った。
・NASAのアホ、マヌケ、多く少年が宇宙飛行士になりたいんだぞ。少年の夢を返せ!!
・NASAの安易な考えによって7人も死んでしまったことは、取り返しのつかないことだと感じた。
・NASAはポール[モートンサイオコール]社のしてきを無視したのが悪い。ポール[モートンサイオコール]社は最終的にNASAの言いなりになってしまったのが悪い。この事故のおかげで良い教訓となったことは良い事だと思う。
・NASA側は安全性を過信しすぎていた。
・O-リングの件が1年前に発生しているのだから、止めるべきだった。人の命は大切。
・エンジニアと経営者どちらかをとるかという選択は非常に難しいものである。個人的にはエンジニアになりたいが、周りの目により経営者をとってしまう。私は、経営者のみを考えるのではなく、エンジニアの考えをもっと受けるべきだと考える。
・エンジニアは大変だな。
・[ビデオの映像に]ビックリした。
・もう少し追究してからスペースシャトルを打ち上げればよかった。
・リスクがないことはないということがよくわかった。
・会社の利益より安全性を考えるべきだ。
・技術者としての帽子を脱いで、経営者としての帽子をかぶる。
・技術者を除いた状態で最終決定したのはどうかと思う。 [技術担当副社長はいらっしゃいました]
・結果はわかっていたはずなのに、NASAはばかだとおもった。4月までまてばいいのに。
・結果的にはNASAもMT社もアメリカ政府の圧力にまけてしまったからだと思う。
・元請と下請の会社が悪いのではなく、アメリカ政府にも責任があると感じた。こういった体制で大きな科学技術を使うにはリスクが高すぎると思う。
・自己の危険性を事前に知らせてくれた人がいたにも関わらず、それを無視して計画を進めて事故が起こったので、このような大きな計画を進める時は見直をすべきだと感じた。
・政治的圧力の前では、技術者はどうにもできないと思った。
・組織の上下関係のせいで事故が起きるのはおかしいと思う。安全であることに意味があると思う。
・組織の利害のために意見を変えさせるのはどうかと思った。
・組織の利害関係により防げるはずの事故が防げなかったことは残念だ。
・大きなプロジェクトは慎重に綿密に計画を立てなければならないと思った。
・大きな期待が絶望に変わった。延期するのが嫌だからって、わがまま言うのはいけないよな。
・未来ある7人の命を返せ!!
・利害を考えると防げるものも防げなくなるというのが恐い。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
※ビデオの内容に直接関係したものは上(↑)に含めました。悪しからずご了承ください。
・チャレンジャー号に乗りたい。 [訓練は大変だと思いますが、ぜひ挑戦してみては? なお、相当な重力加速度がかかるはずです]
・ねむい。 [部屋を明るくしたいのですが、そうするとスライドが...]
・ビデオはおもしろかったです。 [3年次には、「もし自分がビデオに登場した○○だったら......」を考えていただきます]
・メルジャーさんの決断はすばらしいものだと思う。 [本当にそうですね。センセイは自信がありません]
・安全について考えることができた。 [皆さんは有形無形にかかわらず工業製品を作って現実のこの社会に提供するんですね。だとすると今日ご覧いただいたようにユーザーのことを考える必要が出るわけです]
・技術者の責任はとても重要である。 [こちらも]
・技術者の立場の人間の目線で経営者側もがんばってもらいたいと思った。 [そうですね。どちらも「自分だけ」でなく、他の方の立場で考える必要がありますよね]
・技術者は責任重大な職だと改めて思った。 [こちらも上記ご参照]
・教科書に書いてあることだけじゃわからないんですね。 [映像だと、副社長のあの困った顔だとか、ものすごく情報が入ってきますよね]
・興味がわいた。
・興味的なビデオでした。 [以上、ありがとうございます]
・建築に関する話があったので勉強になった [建築都市デザイン学科:建築系の方にとってはそうでしょうね]
・今回は眠気があったのだが、次は気を引き締めてがんばりたい。 [ぜひぜひ]
・今日のビデオはリサーチペーパーの参考になった。 [それは何より]
・今日の講義はとてもおもしろかった。 [講義も大切ですが、視聴覚資料があると説得力が違いますよね]
・自分は最後に考える。 [ぜひ。最後の一線になるかもしれませんからね]
・眠くなってしまいました。チャレンジャー号事故は悲しくなった。 [先生のご両親の姿は痛々しかったですよね]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。