平成19年6月11日更新
第17回:平成19年6月11日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
生命・医療倫理
・遺伝子操作、クローン技術、生殖技術など生命倫理を必要とする事例について考察する。
・生命・医療倫理の概説
・OHPなどを用いた講義
・クラス討議
・予習:各自、生命・医療倫理に関する事例を2例探し、発表できるように準備をする。(120分)
・リサーチ・ペーパーを提出する。 (360分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)
Q.今日は出生前診断に関するビデオを見ていただきましたが、貴方/貴女が番組中に登場した夫婦の立場だったとしたら、出生前診断を受診すると思いますか?
A.(問題点などの解説をせずに、ビデオを視聴した直後の数値ですので、今回は「診断する」の回答が比較的高くなっていると推測されます。この問題については、3年次必修科目「科学技術者倫理」で再考しますので、原則としてコメントは控えます)
1.出生前診断を受ける 11名(40.7%)
2.出生前診断を受けない 5名(18.5%)
3.わからない 10名(37.0%)
4.無回答 1名( 3.7 %)
1.出生前診断を受ける
・その場になってみないと正直わかならないが子供が欲しいと思うならする。
・親の立場だとしたらするかもしれない(しかし、母親の体調にもよる) [以上は「3」に近いですね]
・大事なる子供だから。2.出生前診断を受けない
・兄のために生まれる子がいたとして、その子のことを考えるとできない。 [生まれた時から生涯、「兄のために...」がついてまわるわけですからね]
3.わからない
・やっぱり子供は健康に産まれてほしいけど、これは自分が男だからなのかも。もし自分が女だったら自分の体をいじられるのはいやかもしれない。自分の卵子を物あつかいされてる気がするからどちらもいえないかもしれない。 [なるほど]
・子供は大切だが、別の子供を犠牲にするのは気がひける。
・生むのは女性の方なので、その時に十分に話し合う必要がある。 [でも、子供が原因の半分は父親ですよ]
・生命の話はいつも重い。客観的立場の人から意見を求めないで欲しい。 [後半はまったくその通りで、立場によって見え方がずいぶん違いますよね]
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・SFのような話。クローン人間そしたら、過去の偉人が生きかえる?頭が爆発しそう(爆)。今日はいっぱい。いっぱい。 [「生き返る」の件、考え方によってはまったくその通りです]
・しゅようの話が気持ち悪かった。 [それはわかるのですが、いつか同じような場面に直面しますよ]
・ビデオが恐くて見れなかった。なぜか。 [そうですよね。血が......とか言うわけではないのですが、命の重さを思い知らされますよね]
・ビデオに興味をもった。 [それは良かった]
・ムズかしい内容だった。 [わかるところから、あまり焦らずに]
・リサーチペーパーつかれた。
・リサーチペーパーはむずかしかったです。
・リサーチペーパーは大変ですね。
・リサーチペーパー疲れた。 [以上、ホントにご苦労様でした。最初の印象についてはお話しした通りです]
・遺伝子の問題難しいと思った。 [そうなんです]
・楽しかったです。 [いろいろ考えていただいたようで]
・気分悪ィ [たぶん男子学生には重いし、それにまだ考えたことのない問題だったと思います]
・急いでいたようだった。 [すみません。時間配分をちょっと......]
・骨ずい適合者を作るという技術を知ることができ感動した。 [こちらは光の面ですね。でも、もし貴方/貴女が「そのために生まれた弟」あるいは「役に立たないことがわかったために捨てられた妹」の立場だったら?]
・少し眠りそうになってしまった。 [学期末なので、疲れが溜まっているんでしょうね]
・人間が手を付けてはいけない範囲に科学技術を使っているのはヤバイと思う。 [まったくその通りだと思いますが、どこからダメなのでしょう? お話ししたように、センセイの娘は帝王切開で生まれていますから、江戸時代なら母子ともに死んでいます]
・頭とノドが痛い [どうしたのかな]
・道徳的・倫理的な問題なのでよく話し合う必要がある。 [貴方/貴女のコメントを読んでいて考え直したのですが、話し合う、そして納得するってとても大切ですよね]
・難しかった。 [わかる部分からあまり焦らずに考えましょう]
・命を実験で創ることは、正しいのかどうか迷った。 [そうなんですよね。あのビデオに登場した科学者たちって......どこまで考えているのかな、って映像から考えさせられますよね]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。