平成20年4月18日更新

3HM2クラス
第3回:平成20年4月18日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・科学におけるエトスの変化
・科学者の不正行為
・アカデミック・インテグリティ
・KIT IDEALSおよび本学の教育目的・目標との関連

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・ビデオの視聴

学習課題 予習・復習

・テキスト『技術倫理1』の序章を精読する(180分)
・復習:必要事項を講義ノートに記入(30分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.右のマンガを見て、意味がわかりますか?(笑えますか?)

A.(原則として、コメントは控えます)

1.意味はわかる

57名(90.5%)

2.意味がわからない

5名( 7.9 %)

3.無回答

1名( 1.6 %)

1.意味はわかる [→ただし、何通りかの解釈があるようです]

・R[=レポート]に使う参考資料がネットにないなら本を参考にすればいい
・wiki等で参考になる文章をコピペをしようとしたのではないかと思う。
・あるあるw
・インターネットでレポートの答えを探そうとしている。レポートを書くにあたって、学生が教授にわざわざあんな態度で言っているところをみると、おそらく教授がインターネットに答えがあると言ったのだろう。 [絵が小さくてお分かりにならなかったと思いますが、「教授」は怒っています]
・インターネットという不確かな情報がいきかうメディアで探すところ
・インターネットにないなら図書館などで調べる必要がある。
・この場合ネット上に必要な情報や、調べるための文献がなかったパターンとレポートを作成するための「写し」がなかったパターンが考えられるが雰囲気からして後者であると思われる。
・すぐに解答を求めようとする(考えない)。
・ちゃんと調べきってないかネットで調べるものだと思っている。
・ネットからいんよう[引用]しようとしている
・ネットからの参考文献は禁止されている [科目にもよりますが、引用元を明示しての適切な引用なら問題ないことが多いと思います]
・ネットで探してそのまま写そうとしたのかなとおもいました。
・ネットに依存している
・ネットの情報を全て信用してはならないから答えがなくてもおかしくはない。ネットに答えがあってもそのまま引用してはならないと思う。
・ネットの中から答えを真似て使うことは盗用に当たり、さらに自分で考えないために自身のためにならないため
・ネットは簡単に資料を探せる方法だから、それが見つからないとレポートが作りにくいということはある
・ネットは便利
・ネットを見るのはだめだと思う
・ネット上に情報の流出していたり、先輩がネットに答えを出していると思ったから。(去年と同じ問題と思った例) [こういう例は実際にあるそうです]
・レポートの答えがネットにあるはずだった。
・レポートの答えがネットを調べればわかると教えている
・レポートの答えはネットで探すのではなく、自分で考えるもの。
・レポートの答えは自分で考えたりするもの。ネットにはのっていない
・レポートの答えは自分で考えるものなのにネットから答えを探していること
・レポートの答えをネットで探して、点数を上げようとしたが見つからなかった。パクろうとした。
・レポートの答えをネットで探している
・レポートの答えをネットを見て得ようとしている学生がおり、あきらかに不正行為なのにそれをそうとは思っていない学生が現れ始めていることを笑う風刺的なマンガ。
・レポートの答えを自分で考えずネットからそのまま写そうとしている。
・レポートの答えを信頼するには新しいネットで探している。また、すぐ答えを調べている(的で考えていない)
・レポートの内容をネットから盗用する気満々だから。
・レポートをネットから引用しようとした
・レポートをネットを使って作成することが当たり前になっている。
・レポートを自力でやる気がないことを教授に自ら言っている。
・レポートを書くときネットの内容を丸写ししている人
・何かを調べるのにすぐインターネットを使ってしまう
・課題にいつもネットを使っているということ
・楽してレポートが書けない
・自分で考えずネットから答えをさがそうとした。
・若者の常識=ネットという形になっている。つまり信頼性が無いということ
・男の子はネットからレポートをうつしてしまおうと考えている。
・答えをネットで探そうとしたから。とってこようとしたから。
・内容にもよるが、ネット上にあるものは信用できるものが少ない。またネットに頼ることが間違っている。
・不正行為だと分かっていない。
・毎年同じレポートを行う授業の場合生徒にネット上で答えが公開されていることがある。 [前述しましたが、こういうケースは実際にあるそうです]

2.意味がわからない

・どこが面白いのか・・・。
・ネットにないからないと言ってる位しかわからない。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・あの人[=助手]は今までもあのように生きてきたんだと思った。 [たぶんそうなんでしょうね。そして、これからも......]
・おなかがいたかったです [そういう場合は、申し出るか、目で合図してどうぞトイレへ。くれぐれもお大事に]
・おもしろかった [ありがとうございます]
・さむいです [このごろちょと寒いですね。衣類等で調節してください]
・そろそろ体に気をつけないと風邪になるかもしれない [このカードを打ってくださるSAを含めて、周りに風邪を引いている人が増えています。講義も一巡したところで、疲れを溜めないようにしてください]
・とくになし [複数。はい。]
・どんな分野でも研究者って大変そうですね。 [大変です。ビデオにあったように、最近は特に雑用が激増しています]
・ねつぞうは人生を壊すと思った。 [そうなのですね。でも、当事者になるとなかなか周りが見えなく......]
・ねつ造=虚像、データもったいないぞう・・・ってオイ [......]
・ねつ造は人の期待を裏切る行為だと思う [そうですね。でも当事者になると......]
・ねつ造への誘惑は強いかもしれないが絶対にやってはいけないと思う。 [そうですね]
・バレなければ何しても良い、それが今の世界・・・。 [確かにそういう面はあります。「お金で買えないものはない」と豪語した人もいました]
・プリントが多いですね。 [今学期のみ、テキストを改訂した関係で、配付物がかなりあります。お伝えし損ねてしまいましたが、ファイルを用意してください]
・ヘッドホンの人、非常識 [たぶん、外すのを忘れていたんだと思いますよ]
・[スライドが?]みにくい [スライドの件ならば、できるだけ大きく見やすくしたいと思います]
・やりたい研究内容がみつからない。 [そういうことって、ありますよね。いろいろ解決策はあると思いますが、あちこちの研究室を覗いてみるのも一つの方法では?]
・ラーメン・イケメン・ぼくツケメン(?) [はい]
・ワーナーマイカルシネマズ御経塚に働いている人がこの中にいます!! [アルバイトですね。詳細は知りませんが、割と良い働き口なのでは?]
・雨がひどい [そうですね。太平洋側はかなり降っているようです]
・雨の日に限って荷物が多いのは何故だろう・・・ [あるある。もちろん偶然でしょうけど]
・何かがあったら個人だけではなく組織として責任が発生することが痛いくらい分かった。 [まったくその通りですね]
・技術者の積任[正しくは「責任」]は重いのだなと思った。 [そうですね。可能性と、責任は裏腹なのですね]
・教授でも研究内容を把握しきれないことなのに資金を配る側の人は判断できるのか、疑問が残ったビデオだった。 [スルドイですね。センセイらも「ちょっと逃げたな」と考えています]
・教授と助手がお互いの現状を知っていないと、今日のビデオで見たような問題が起こるのかと思った。 [そうですね。それも一つの、そして基本的で大切なコミュニケーションですよね]
・教授になっても自分の研究内容位は把握しないとダメだと思った [そうですね。でも先端分野であればあるほど、分担して研究することになるんですね]
・金・かね・カネ [今の世は、確かにそういう面がありますよね]
・研究は・・・・・ [続きは何だったんでしょう。気になります]
・研究を行うのは大変だと思います [そうなんですよぉー。以前よりずっと大変になっています。特に若手の負担は激増しています]
・研究者の人柄や倫理感[正しくは「倫理観」]が問われる時代になってきていると思う。 [そうなんですね]
・公開実験はした方がよかったんじゃないかと思った [そう思います。そうしなかったということは......]
・今の世の中精神的にもっと強くなるべきだ。心が弱い [いろいろ「世の中はね」というお話をしていますが、「長いものに巻かれろ」と言っているのではなく「相手のことを良く知って、負けるな」といっているわけですので、念のため]
・今日は雨 [ちょっと雨が続いていますよね]
・自分がやってないと言っても証明できなければ何も言えないと思う [まったくその通りですね]
・実感がわかなかった [研究室に分かれる頃には、リアリティが出てくると思いますよ]
・実験などはかならず成功するわけではないのに、成果を工業製品のように量産的に求める社会が問題だと思います。 [他の方も同様の意見を述べられていますが、まったくその通りなのです。余裕がなくなってきているんですね。その背景については後日ご説明します]
・社会はきびしい!! [きびしいです。でも、やりがいもあります]
・助手があやし〜
・助手は黒 [以上、相当......ですよね]
・信頼は一度失うと終わりだ。 [「覆水盆に帰らず」ですね]
・人間関係はものすごく大事だということがわかった [そうなんです。でも一番難しいものでもあります。センセイも日々悩んでいます]
・世の中からズルはなくならないと思う。 [それはそうだと思います。いわば「実害」がなくなればいいんです]
・先輩方が研究で必死になっていたのを思い出した。追い詰められても不正をしない意思の強さがほしいと思う。 [そうですね。皆さんが来年このビデオを見ると、印象がずいぶん違うんでしょうね]
・卒論書くときに気をつけたい。 [ぜひぜひ]
・多くの論文(量)を重視するよりも、その論文の正当性・信頼性(質)が重大だと思った。 [まったくその通りです]
・大学だけ有意義に感じられない今日この頃 [「大学に意義を見いだせない」という意味? そうだとしたら、どうしたのかな。目的が見えないとか......]
・誰にでも不正を行ってしまう心をもっている [そうです。お話したように、センセイだって持っています。センセイらは「聖人君子になれ」と言っているのではないんですね。よくお分かりのように]
・東大でも不正行為か・・・。捏造はどんなところにも起こりうるものだと思った。 [そうなんですよぉー]
・不正はしないようにしたい [そうですね]
・不正行為の証明は難しいと改めて感じた。 [実はそうなのです。理論的なものならともかく、応用物理/化学、生物なんかだと白黒をはっきりさせるのが難しいんですよね]
・不正行為はいつかバレるものだと再確認した。 [そうなんです]
・不正行為をすると・・・。 [例えば、「結局自分の所に戻ってくる」とか「誰かが大きな損害を」というところでしょうか]
・怖い話ですね。 [あのデータをもとに医薬品が開発されていたりしたら......]
・風邪がつらい。 [気温が下がり気味のせいか、風邪引きさんが増えています。週末を使ってゆっくりしてください]
・本当にねつ造したかどうかは本人にしかわからないが、基本通りに実験を行わなかったことが悪かったと思う。 [そうですね。記録を残すということも基本の一つに含まれますよね]
・眠かったです [お疲れのご様子]
・明日は我が身かもと思いながら大学生活を過ごした。 [4年生や院生はホントに「我が身」という感じでしょうね]
・理想と現実はかけはなしていると感じた 「科学技術のあり方についてですね。誤解させてしまったかもしれませんが、理想を軽視しているわけではありませんので、念のため」
・捏造は絶対に行うべきではない [そうですね。でも当事者になると......。心に余裕を持ちたいものですね]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


「授業に関するご連絡」に戻る

トップページに戻る