平成20年5月16日更新

3VA1クラス
第10回:平成20年5月16日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・中間試験についての解説
・技術者倫理の制度化
・国際社会における科学技術者倫理
・技術者が共有すべき価値と倫理綱領
・倫理綱領の歴史、構造、機能
・技術者が知らなければならない法律(知的財産法、独禁法、PL法)

授業の運営方法

・PCを用いた講義

学習課題 予習・復習

・事例の事実関係を調査する課題の提出(180分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.1. エンジニアへの道や技術者の社会的地位は、国によって異なると思いますか?
A.1.

1.世界のどこでも同じ

10名(14.1%)

2.国や地域によってかなり異なる

60名(84.5%)

3.わからない

1名( 1.4 %)

1.世界のどこでも同じ

・相手が反論できない

2.国や地域によってかなり異なる

・そんなん人の価値やろ。いままでは、これからはとか違うんじゃない。人がもとめるものと自分がもとめているものはまったく違うと思うし(だれしもね)・・・。
・むこうの考え方が分らん
・価値観の違い
・国によっては技術者の必要性が異なっていると思う。
・世界各地で最も重要なものは違うから。
・日本人も牛や豚を食べているから [これは下のQ.2への回答ですね]


Q.2. クジラを食べてはいけないが、豚や牛を食べて良いと考える人に、日本人の反論は...
A.2. (当方の説明は、歴史的、思想史的観点からのものです。「それ以外にはない」と主張しているわけではありませんので、念のため)

1.反論は通用する

12名(17.6%)

2.反論は通用しない

54名(79.4%)

3.無回答

2名( 2.9 %)

1.反論は通用する

・クジラもぶたも同じ
・「むこうの考え方」が分らん
・牛も豚もくじらも同じ動物であるから
・知性が高いほにゅう類を食べてはいけないのなら知能の低いほにゅう類はよいのか?その知能の高さの基準はだれが決めるのか? [そうですね]
・動物の動類によって対応が変わるのはおかしいから
・同じほ乳類だから

2.反論は通用しない

・あたりまえに理解していることを急に反論されても受け入れない
・クジラの場合は数が少なくなっているから。
・クジラは捕獲しすぎて絶滅の危険になっているのに対して、豚や牛は人が養産しているから生態系のバランスは失われないから [以上、じゃあ、多ければ食べていいの?]
・そういうこと言う人間は自分の考え曲げないから
・そういう物言いは通用しないと思う。 [なぜ?]
・そもそも欧米ではクジラとウシを同じものと見ていない。 [こちらも、なぜ?]
・それぐらいの理由はわかっているはずなので欧米側の意見があるはず
・ブタ、牛は増やせる。クジラ、イルカは友達になれる [猫や犬や猿も友達になれます。ところが数も増やせます......どうしましょう?]
・欧米人には鯨を食べる文化がないから。 [北欧を除くとそうかもしれません。でも100年くらい前のアメリカは北太平洋で大規模な鯨漁をしていたんですよ。鯨油を採っていたのです]
・価値感[正しくは、「価値観」]、考え方がそもそも違う
・価値観のちがいだから
・価値観の違い [以上、そうなんだけど、なぜ?]
・家畜として自分で育てて、販売しているから、生物じゃなくて商品としてあつかっている [確かにそういう面はあります。牧畜民族の末裔
(まつえい)ですからね]
・家畜は食べるために改良・飼育されているから
・外人に限らず、各個人の尺度というものがあるから、ある人の見え方はある人の見方だから、もう1人の見方ではないから通用しないと思う
・牛とか豚とかは「家畜」としてしか見ていないのではないか。と思う。
・牛などは家畜として飼っていて数は多いいが、鯨やイルカは数が少なく養食[正しくは「養殖」]をしていないため。
・牛やブタは食べないと生きていけないが、クジラは食べなくても生きていける等と言いそう。
・牛や豚はワールドスタンダードに食しているから、イルカなどは希しょう[希少]
・牛や豚を食べるのは日本人も同じ、文化の差はない [以上、では豚を食べないイスラム圏は?]
・自分たちがクジラを食べる理由を示していない。そのことを明確しなければ反論とは言えない。  [これは欧米的な発想だと思います。よく考えられましたね]
・習慣化しているから
・食べる物として考えているから。そのために牛などを育てている。
・数が違う、外国人との考え方・習慣が違う。
・生存数の違い [以上、数が多ければ食べていいのですか?]
・昔から当たり前のようにやってきたことだから
・双方の数の比(現存)が違うから [こちらも]
・日本の鯨みたいに前々からと言われる [なるほど。ただし、そうすると完全に平行線ですね]
・日本人がやっている事を言っても反論にならない
・日本人と欧米人の価値感[正しくは「価値観」]が違うから [そうなのですが、その正体は?]
・日本人はタコを食べるがエスカルゴは食べない。アメリカ人はエスカルゴを食べるがタコを食べない。中国人は犬でも食べる。牛、豚はだいたいの国で食べられているから・・・ではないでしょうか。 [良くご存じですね。ただし、イスラム圏で豚は......どうしましょう?]
・日本人もそういう矛盾をしている(ウサギとかを食べている国を批評している) [この点はその通りですが、全体としては水掛け論になってしまいますね]
・日本人も牛、豚を食べているから。 [実は日本人も「山鯨」(やまくじら)と称して、猪その他動物の肉を食べていました]
・彼らの中で断固たる基準があるから(おそらく曖昧ではあるが) [その基準とは?]
・文化が違うから。日本人だって犬を食べたら拒絶する。
・文化が違うため
・文化が違えば、考え方も違う
・文化の違い [以上、その通りなのですが、その実体は?]
・野性ではないから [すると飼い犬や猫は?]
・論理展開以前の根本がずれているから [そうですね]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

[Agoraについて]

・Agora!!
・アゴラがながかった。 [時間がかかった、という意味でしょうね]
・アゴラが大変だった
・アゴラは問題の意味がわかりにくいです。なんとかしてください。ショートしそうです。
・アゴラよくわからない。時間かかりすぎ。やめたい
・この授業のためになるかもしれないけどくだらない。アゴラの形式を変えた方がいい。まずあの文では何を言いたいかが理解できないという所が多い。もっと分かりやすい言い方があるはず。説明が足りなさすぎ。内容が長すぎてだれる。だれたらテキト―になるのでもっとかんけつに。 [以上、担当の先生にお伝えします]
・アゴラをやる意味は? [課題をWeb上で解いてもらっているわけですが、紙でやりたい?]

[今日の一言]

・BMWのトップの人間達は皆エンジニア出身で、彼らが実際にテストドライブしてみて発売のゴーサインを出すらしいです。本当か? [ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、センセイはBMWに乗っています。ただしBMW社のトップ「全員」がそうかどうかは知りません。たぶん違うんじゃないかな]
・あったかい [そうでしたね。このところずっと寒かったので、うれしいですけど、調子を崩しそうですよね]
・おつかれ様です [そちらこそ]
・ためになった [皆さん、鯨の話には興味を持っていただけたようですね]
・つかれた [複数。課題でしょうか、テスト疲れでしょうか。意外に、遊び疲れ......なわけないか]
・テストがこわい。 [すみません。できるだけ早くお返しします]
・テストというテストを受けたのは久しぶりだった。 [記述式の、という意味でしょうか]
・とてもねむかった [かなりお疲れの様子。週末を使って休んでください]
・とりあえず春学期の半分が終わりました。もう半分も頑張りたいです。 [ぜひぜひ。今学期の2クラスは、ちょっと反応の違うところもありますが、とにかく面白いので期待していますよ]
・ねむい [複数]
・ねむかった [以上、お疲れのようですね]
・ヤハハハハハ
・ヤム [?]
・一週間終わり [ご苦労様でした。週末はゆっくりお休みください¥]
・[アゴラの?]課題が全然わからなかったです。 [来週ちゃんと読ませていただきます]
・教養 [一言でいうなら、ね]
・継続的専門能力CPD [「継続教育」「継続研鑽」ともいいます。いずれにせよ皆さんの今後を決めるものですよ。間違いなく]
・考え方の違いで色々と変わってくるんだなぁ。 [相手の言い分をきちんと聞くことができるかどうか、なんですよね]
・国際的な違いがあると思った [こちらも]
・今後の技術者のあり方がわかった。 [全体像をご理解いただけたようで、うれしいです]
・今更だけど、5・110より3・218の方が授業が受けやすいと思った。 [教える側としてもそうです。ただし、スクリーンの問題があるので......]
・今日は製図が終わった直後であるので非常に眠かった。
・昨日製図提出だったのでめっちゃねむかったです。 [以上、そうだったんですか。製図を入れる筒があるのは知ってましたが。週末はゆっくりお休みください]
・寝てしまった [こちらも同じ理由でしょうか。やはり週末に休息を]
・西村教授はいくつですか? [50歳です。年末に51歳になります。もう老人の領域に入っています]
・先生のちょくちょく言うことがディープ [これはお褒めの言葉ですね]
・先生はいつも早口だ [すみません。今日はわかっていたのですが、内容が多いもので......]
・天気がいいな
・天気がよかった。 [以上、久しぶりだったので嬉しかったですね。センセイも理由を見つけては外へ出ていました。もう暑いくらいですね]
・冬がいい [冬学期の方がという意味でしょうか、寒い方が、という意味でしょうか]
・半日寝ました [疲れているんでしょうねぇ。週末を有意義にお過ごしください]
・非常に興味深い話でした。 [鯨の話かな。いずれにせよ、嬉しいです]
・明日能登に行ってきます。 [週末ですから大学の用じゃないですよね。私用ですよね。田植えが終わって緑が溢れているんでしょうね。後で様子を教えてください]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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