平成20年9月22日更新
3EE2クラス
第7回:平成20年9月22日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故に関する解説
・グループディスカッション
・PCを用いた講義
・ビデオ視聴
・6名程度のグループを作り、役割を決めた上でのグループディスカッション
・予習:テキスト『技術倫理1』のチャレンジャーの事例を精読し、各人がレスポンスシートを作成する(90分)
・テキスト『技術倫理1』の第3章および第4章を精読する(180分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.チャレンジャー号事件に関するビデオをご覧いただいて、個人的にはどうすべきだったと思いましたか?
A.(グループで役割を分担して議論する前の、個人的な印象です。次回みんなで検討しますので、原則としてコメントは控えます)
1.打ち上げに賛成 8名(10.4%)
2.打ち上げに反対 66名(85.7%)
3.無回答 3名( 3.9 %)
1.打ち上げに賛成
・賛成と強く言い切れないが、選択の余地がなかった。
・政治的[な意向]や上司の圧力で賛成するしかないし、上層部は現場の意見を聞くしかない。 [後半は論理が繋がりますか?]2.打ち上げに反対
・12℃と氷点下では違いすぎる。
・ボジョレーさんと同じ立場だったら打ち上げない
・技術者の立場からならば、反対である。
・財政難から逃れるために急で打ち上げをきょうこうしたが、もっと状況を見るべきだと思った。
・失敗したら命にかかわるから
・人の命がかかっているため。
・人間の安全を第一考えるべき
・前の打ち上げで危険性がわかっていたから
・打ち上げに反対ですが、元請けや、国などを相手にそれらの危険性を証明することは、困難だと思う。
・不安要素があるから。3.その他
・もう少しデータを集めて安全性が確認されてから打ち上げる。それまで待ってもらう。
・立場による
・立場によると思う。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・[教室が]あつかった [暑かったですね。どうも4限、つまり昼休みは冷房が切れる設定になっているようなのです]
・グループ討議はむずかしい [もちろん。でも、大学でも社会でも、これからずっとこの種の作業が続きますよ]
・ゴメンナサイ遅刻しました・・・。 [十分反省していらっしゃるようですね]
・ジレンマ問題は難しい。 [そうですね。「これだっ!!」という正解はなかなかありませんよね。でもいろいろ考えるとそれなりに出口が見えてくる場合があります。次回の「記者会見」に期待しましょう]
・チャレンジャー号事故は、ヒドイと思った。 [まったくその通りですね]
・とても考えさせられる話であった。 [こちらも]
・もっと[議論の]時間が欲しい [お気持ちは良くわかります。でも現場では限られた時間の中、限られた情報で判断するしかないんですよ]
・違う番組で見たことがあった。NASAになんとかしてほしかった。 [先日、民放で放送していたようですね(センセイは見ていませんけど)]
・下受け[正しくは「下請け」]会社って大変だと思った。 [そうです。でも社会に出るとほぼ100%、誰かやどこかから仕事をもらい、そしてどこかに働いてもらうことになります。皆が皆発注主であり、下請けだと考えてください]
・議論の時間がほしい [気持ちはわかりますが、上記ご参照]
・結果がわかっているので、議論は難しい。 [それはそうですよね。気持ちはわかります。でも一応「落ちるかどうかはわからない」という設定で進めましょう]
・参考になった [ありがとうございます]
・社会経営と倫理のバランスの判断のむずかしさがわかった。 [その通りですね。言うのは簡単ですが、実際にバランスを取るとなると...]
・人の命がかかることはじっくり考えていかないと思う。 [こちらもその通りですね。次回、ボジョレーさんのコメントをご紹介します]
・打ち上げさせない方法が難しい・・・ [さて、どうしましょう。次回の「記者会見」までに考えてください]
・打ち上げはするべきでなかった。 [結果的には、ね。ただし今回の議論は、結末がわからないという設定で進めましょう]
・特になし [はい]
・難しかった [複数。たぶん人命や会社の経営など、いろいろな価値のバランスを取るのが、という意味でしょうね]
・熱かった [正しくはもちろん「暑かった」ですが、「熱」の字を使いたくなるような室温でしたね]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。