平成20年12月4日更新
3EC3クラス
第3回:平成20年12月4日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・科学におけるエトスの変化
・科学者の不正行為
・アカデミック・インテグリティ
・KIT IDEALSおよび本学の教育目的・目標との関連
・PCを用いた講義
・ビデオの視聴
・テキスト『技術倫理1』の序章を精読する(180分)
・復習:必要事項を講義ノートに記入(30分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.提示したマンガを見て、意味がわかりましたか?
A.(スライドには明記しておきましたが、『最高学府はバカだらけ』という本からの引用です。コメントは控えます)
1.意味はわかった 49名(87.5%)
2.意味がわからない 7名(12.5%)
1.意味はわかる
・「おもしろいジョークですね。」って言ってほしかったんでしょうか。
・にやりとしました。
・ネットにないから信用できない(=間違っている?)と。さらに勘繰るなら、「ネットにないレポート提示するな」か。
・教授が以前ネットに答えをのせたと言ったのになかった。
・真面目:先生から元々ネットで調べてくるレポートであったのに、ネットに無かった。・不真面目:ねつ造をしてはいけない事だと知らない学生で、毎回レポートはネットにたよっていたため。
・頭使って考えろよ
・明らかにコピーペーストをしようとしている
・剽窃にあたる2.意味がわからない
・なんとなくわかるがどちらかと言えば疑問が多かった。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[ご覧いただいたビデオに関して]
・いくら口でしていないといっても、証拠がないのは、だめだろう。白々しい。 [ただし、決め手はなかったようですね]
・いくら不正をしてないと主張してもそれを裏付けるためのデータに矛盾があったら疑惑を解くのは難しい。論文は実際にあった事を正直に書くべきである。 [こちらも]
・クローズアップ現代がおもしろかった。 [ありがとうございます]
・こういう時は自分のやったことを否定しない方が得なのかな、と思った。 [う〜ん。わからないではないのですが、例えば長い目で見た場合、どうでしょう]
・ねつ造をまねいたことは事実で、ねつ造はしてないが、偽わく[正しくは「疑惑」]をおこしたのを認めたのはえらい。 [論旨がやや混乱していますが、「疑惑を招くような曖昧なことをしてしまい、ごめんなさい」ということでしょうか]
・ねつ造を一回することでウソを何回もついていかなければならなくなることは、つらい事だと思った。 [まったくその通り!!]
・ビデオで東京大学の教授が捏造するのはひどいと思った。 [それは誤解です。たぶん教授は本当に何も知らなかったんだと思います。まぁ、「知らなかった(=理解できない)」ではすまされない部分もありますが]
・ビデオを見て考えさせられた [きっと、ご自分の(/にも起こり得る)問題として捉えていただけたんでしょうね]
・遺伝子レベルの研究で特に人体に影響がでる可能性があるのにこういった捏造はあってはならないと思った。 [まったく、その通り]
・教授の処分が重すぎると思った [この点に関しては実際、いろいろな意見があります。また裁判も起こされています。忘れなかったら次回、補足します]
・研究に使用したノートは絶対記載し、保管する必要がある。 [そうですね]
・実験するにあたり、実験ノートなど参考にする資料がないのはおかしいと思う。実験が成功してほしいというプレッシャーに押されて不正行為をしたと思う。 [前半はその通りですね。後半についても同じように感じます]
・実験ノートがないのでうたがわしかった。 [そうですね]
・重要なデータを残しておくことは重要であると感じた。 [こちらも]
・証個[正しくは「証拠」]がないので改ざんしていたと思わざる得ない。しかしこれは、現在の大学の在り方にも問題がある。 [そしてこちらも。後半については継続的に考えていただければと思います]
・[研究は]信頼により、成り立っていると感じた。もし、ソフトのバージョンが、すでに販売していた物であったならば、何を裏付けとするのだろう。そこに残るのは信頼だけなのか。 [そうですね。何を信じたらいいのでしょう]
・[ビデオに登場した]先生[=教授]がかわいそうでした。 [そうですね。でも、教授も監督責任があったということは認めざるを得ません]
・他人がやっても同じような結果が得られないのは、論文として成立していない。 [そうですね]
・第三者の前で再現実験すれば良かったのでは [お気持ちはよくわかるのですが、助手の言い分にも理解可能な部分はあります]
・不正は良くないが、間違った論文を書いてしまうことは悪くはないと思う。世界の研究者達が指適[正しくは「指摘」]してくれるはず(本人が気付かない場合に限る)。今回の映像はNG。 [「意図せず、結果的に間違った論文を書いてしまった」という意味ですね。もちろんそういうことってあります。その場合は、誤りの指摘という機能がうまく働くかどうかが問題になります。時間があったらこの話をさせてください]
・本当に不正をしていないと言い切るならば疑われる内容をしっかり説明すべきだと思う。 [そうですよね。ビデオの通りなら、疑われても仕方ありませんよね][今日の一言]
・「ネットに答えがのってない」と思ってる人はこの世界でどれくらいいるんだろう。 [中高生を中心に、どんどん増えている、という印象を持っています]
・あわわ。 [?]
・いいたいことはわかった。 [はい]
・グループのメンバーが知らない人ばかりだった、残念 [3EC3、つまりメインのクラスの方です。仲がよさそうなクラスに思えたのですが...]
・ズルをし続けた人間は死ぬときに何も残らないと思う。 [確かにそうですよね]
・ためになる話だった。 [ありがとうございます]
・つまらないマンガだった。 [さて、その真意は?]
・とくになし [複数]
・ねつ造はしてはいけない。 [いろいろな意味でその通りなんですよね]
・悪い事への疑惑[=「誘惑」?]は強いですね。 [そうなんです。ダークサイドの力は侮れません]
・研究がやりやすくなったので、FFPが起こる。つまりFFPは必要悪の一種だ。 [気持ちは良くわかるつもりですが、「必要悪」ってそういう使い方をするかなぁー]
・今回も面白かったです。 [ありがとうございますぅ〜]
・自分の生活[の維持]を考えると[、不正をせずに]正しく生きるのも難しくなる [現実の社会で、自分や生活のことを考えると......という意味ですね。この点に関しては最後の方で集中的に考えます]
・社会は黒いですね [う〜ん、黒いですけど、白い面もあります。もうちょっと正確に言うと、グレーのまだら模様が人生でしょうか。希望を持ちましょう]
・暑かったです [そういう場合は申し出てください。窓を開けるなどの対策を取ります]
・請け負い性、お客様は神様です。いやいや、神様がお客様です。って皮肉れる。 [確かに、行き過ぎの面はありますよね]
・先生が問う質問が興味深くて、普段考えないことを考えるので、勉強になると思った。 [ありがとうございますぅ〜!!]
・二コマまんがの元を見たことあった [『最高学府はバカだらけ』を、少なくとも手に取ったか、間近でご覧になったことがあるんですね]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。