平成20年4月30日更新

第6回:平成20年4月30日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

科学技術と国家2
・科学技術と国家に関わる事例の解説2

授業の運営方法

・OHPなどを用いた講義
・学生各自が選んだ事例に関する口頭発表
・ビデオを使った解説

学習課題 予習・復習

・前回選んだ事例を簡単に口頭発表できるように準備する。 (60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

Q.あなたは、第二次大戦中のユダヤ系アメリカ人で卒業間近の理工系学生です。ドイツにいる親戚と連絡が取れず、弾圧されているのではないかと心配です。一方、自分はと言うと、学生結婚したので家族を養わなければならないのですが、いい就職先が見つかりません。こんな時、オッペンハイマーから、ある計画に参加してほしいという好条件の誘いを受けました。自分の研究分野から、それは核に関する軍事研究だと推測されます。あなたは計画に参加しますか? しませんか?

A.(次回の講義で再び考えますので、原則としてコメントは控えます)

1.参加する

10名(66.7%)

2.参加しない

4名(26.7%)

3.無回答

1名( 6.7 %)

1.参加する

・いい[研究/生活]環境があるし、核の危険性についてまだわかっていないから。 [後者についてはその通りです]
・しないと、暗殺などの死の危険がともなうような気がするので。
・家族のためにやるしかないから。
・家族を養うため
・家族を養うのが先のように思えるから。
・核の恐さを実感していないから見てみたいという気持ちが強いと思う。
・軍事利用されるのは、いやだが、自分が参加しなくても行われる。それなら、参加した方が家族を養えると考えると思う。
・構造、破壊力などを理解し、どれほど危険なものかを伝えなくてはならないと思う。
・今の家族をやしなうためならより良条件の仕事にいく。
・戦争中は就職先見つけるのが難しそうなので、ちゃんとした生活をしたいがため

2.参加しない

・どんな理由があっても核はそこにあってはいけないものであると思う。
・ひばく[被曝]しそうだから
・軍事研究に参加したとして、名前が残されたくない。また、後で自分の責任にされたくない。
・責任を持てない。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・あと一限 [今日はあと一つ、ということでしょうね]
・ねてないのでつかれた。 [こちらは課題が溜まっていたんでしょうね]
・ビデオをみたが、やはり核はいけないものだと思う。 [この件については次回ご説明します]
・リサーチペーパーどうしよう [困ったらご相談ください]
・核の研究に天才多すぎ。何かもったいない気がした [良い点に気づかれましたね。まったくその通りで、この時は天才集団が現れます。興味があったら研究室へお越しください]
・核兵器のおそろしさを少しだけわかった気がする [当時はまだ意味が良くわかっていなかった面があります]
・核兵器は廃絶すべきだ。 [こちらも]
・研究者たちは軍よりと自分達の技術を試したかったんだと思う [確かにそういう面はあります。うまく行くかどうか──特にプルトニウム型──はわからない部分があったのです]
・見入ってしまった。 [確かにそうですね。そして恐らく当時もそうだったのでしょう]
・死神となり世界をはかいする。重い言葉であると思う [次回、本人の肉声をお聞かせします]
・床屋の一族はどうして一ヶ所に固まって住んでいるのでしょうか [????]
・前回と今回の二回の講議[正しくは「講義」]で核に対する認識が大分かわった [自分の子供のことを考えても、正直なところ、そうなんだろうなぁーと思います]
・知らないことが多かった。 [重い内容ですよね]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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