平成20年6月2日更新

第14回:平成20年6月2日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

科学技術と安全・安心2
内容例
・リスクを伴う科学技術が引き起こした事例の解説

授業の運営方法

・OHPなどを用いた講義
・ビデオを使った解説

学習課題 予習・復習

・復習:科学技術とリスクの関係について考察する(120分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)

Q.チャレンジャー号事故に関するビデオを観て、最初の感想は?
A.(ご説明したように、3年次の「科学技術者倫理」で自分の問題として考えますので、原則としてコメントは控えます。なお、今回は当時の状況を十分に説明していませんので、その点をご了解ください)

・あんな事故が起きて残念と思います
・いろいろな要素があって、みんな悪いとも思えるし、誰が悪いとも言えないとも思える。
・しょうがないと思う。
・チャレンジャーをもっと念入りに点検すべきだった。ロケット打ち上げより人の命のほうが大事なので延期すべきだった。
・ランドの考えもわかる。技術者としてだけなら反対のままだろうがあのじょうたいの会社の副社長なら会社のこともかんがえなければならないからと言うたちばがある。でも、会社の技術者の多くが止めているのなら、あくまで技術者の代表として立つべきだったと思います。
・何ともいえない。NASAの態度には腹が立つ
・会社の存続に関わる利益の問題が関わると、後々から見たら信じられない判断をするのだなと思った
・経営者と技術者の協同の必要性がとても強く感じられた。
・最後の決定の時に技術者がいなかったのはおかしいと思った。
・事故があったことは知っていた。しかし、それが予測されていたものであるとは知らなかった。
・事故起きた後のことを考えると明らかに打ち上げない方がよかったと思った。
・収益の大部分をNASAから貰っていなければ[=内容的には「いるのなら」の意]最後まで接合部分[=正しくは補助ロケット]を作った会社も反対できなのではないかと思った。
・設計というものは重要であると思った。判断を誤まると、とりかえしのつかないことがおこると思った。
・難しい状況だったが企業の利益ではなく技術者としての信念をつらぬくべきだった。
・問題が分かっても、改善しなかったというのはおかしいと思った。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・アメリカの人にも安心や省エネの考えを持ってほしいです。 [アメリカは本当に石油の上に成り立っている国なんですね]
・チャレンジャーの話でもそうだが人間って見えっぱりなんだなぁと思った。 [センセイもそう思います。もちろんセンセイ自身を含めて、です]
・フォードの考えは人間の心理がぬけている。相手は機かいではない。 [そうですね]
・メルジャー[正しくは「ルメジャー」]いい人
・ルメジャーさんはいいことした [確かに凄い人ですね。結果的に賞賛されるのですが、そんなことお構いなしですからね]
・遺体が発見されたか気になる。 [コックピットは丈夫に作られているので全員発見されています。なお、直接の死因は溺死です。意識があったかどうかは別にして、着水するまで生きていたんですね]
・一番力を持つ人が問題と向き合う必要があると理解した。 [まったくその通り]
・下請けはかわいそう [そうですね。ただし、できることもあったんじゃないでしょうか。どうでしょう?]
・技術者の立場は難しい
・技術者は気がついたら行動すべきなんだと思った
・技術者は大変である。 [以上、3年次の「科学技術者倫理」の中で、どうすべきかを考えてみましょう]
・今日の内容は難しかった。アメリカもたいへんだな〜〜 [前半は理論的だったので、ちょっと難しかったかもしれませんね]
・事故が起きてしまって過失が目に見えて罪を追及するのは簡単だけど、事故が起きないようにして安全なままでいる功績は見つけるのが難しいと思った [まったくその通りです。賞賛されようがされまいが、技術者はこうやって社会を支えているのですから、将来、自信と誇りを持てる技術者になりたい──センセイとしてはなってほしい──ですよね]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


「授業に関するご連絡」に戻る

トップページに戻る