平成21年1月7日更新
第10回:平成21年1月7日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
科学技術と環境1
・環境思想の高まり(公害問題、『沈黙の春』、『成長の限界』などに関する解説)
・パワーポイントやOHPを用いた講義
・ビデオを使った解説
・科学技術と価値に関するクラス・ディスカッション
・予習:レイチェル・カーソン:『沈黙の春』の冒頭部分を読んでおく。(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)
Q.仮の話ですが、1956年頃、水俣病の存在が明らかになりつつある時代に、水俣市で漁師をしていたとします。どうも最近フラフラするので医者へ行くと、「栄養不足ではないか」と診断されました。栄養をつけるためにあなたは何を食べますか?
A.(もちろん唯一の正解はありませんが、お金がないので彼らに選択肢が限られていたことは確実です。講義でご説明しましたので、コメントは控えます。ちなみに、認定患者や家族の苦しみが終わったわけではないことに加えて、実はまだ3,000人以上の「未認定患者」が認定を求めるなど、問題の根本的な解決にはほど遠いのが現状です。)
・いわし、卵
・栄養不足のときは野菜を食べたい
・何も知識がないので、青魚など魚を食べる。
・漁師をしているので魚を食べる。
・魚 [複数。1枚に魚の絵入り]
・魚・肉
・魚か貝を食べるしかない。
・魚しかないので魚を食べる。
・魚を食べる。 [複数]
・魚を多く食べる。
・魚介類
・魚介類とやさい。
・魚食う。
・自分又は近くで売っている魚を食べる
・新鮮な魚介類を食べる。
・肉も野菜も魚も食べる。
・肉や魚、サラダなどを食べる。
・米 [複数]
・米を食べる
・野菜 [複数]
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[水俣病に関するビデオをご覧になった感想:次回ご説明しますので、原則としてコメントは控えます。悪しからず]
・ああいう映像は見るのがつらい・・・。 [気持ちはわかります。でも貴方のお父さんやお祖父さんの世代で起きていた事実です]
・すごく考えさせられた。 [そうなんですよね。上の方が述べていらっしゃるように、辛いですよね]
・ネコ好きにとってネコの実験は許しがたいッスね。 [気持ちは、わかります]
・やはり相手が大手企業だった為に政府は原因の公開を直[ち]にしなかったのか? [さて、どうなのか、ご自分で調べてみてください]
・会社は、自分が[公害の被害に]あってないから、他の人は知らないということかもしれないけれど[、]会社も会社で[経営のことなどを考えると]必死だから、[判断は]難しいところである。 [かなり補足しましたが、これで良かったのでしょうか。内容に関しては次回、一緒に考えましょう]
・原因が分かっているのに[被害者を]金で黙秘させるのは良くない。 [次回補足しますが、実は詳細なメカニズムはわかっていませんでした。それが判明したのはごく最近のことです]
・公害[という言葉]はしっていたがよそうよりひどかった。 [でしょ?]
・公害が起こってからの人との争い[=問題が被害者間の相違に転化される]を知ることができた [この件に関しては、次回補足します]
・公害が与えた被害は大きすぎると思った。
・公害ってこわい。 [以上、まったくその通りですね]
・公害について考えさせられた。リサーチペーパーが難しいです。 [後者に関しては、適宜ご相談ください。難しさがわかったというのは、とても凄い進歩ですよ]
・公害の被害は深刻だと思った
・公害は色々とひどいものだ。 [以上、こちらもまったくその通り]
・今の生活がありがたい。 [その通りだと思います。でも「自分さえよければ」──貴方がそうだと言っているのではありません。念のため──というわけにもいきませんよね]
・社長は許せん。 [この件に関しては次回]
・水俣病の現実は大変ひどいと思った。
・水俣病はとても深刻な問題だった。
・水俣病は本当に恐ろしい病気なのだと改めて知った。 [以上、まったくその通りですよね。そして同じようなことが日本中で起きていたのです。たぶん現在の中国でもほとんど同じことが繰り返されているはずです]
・水俣病患者の様子が印象的だった [まったくその通りですね]
・昔も今も会社は[都合の悪いことを]かくそうとするのだと思った。 [この件に関しては、次回補足します]
・[公害で]病気になっている人を見てとても公害は恐いと思った。 [まったくその通りなのです]
・[公害の被害者は]不特定だと思っていたが生物的・社会的弱者に被害が集中しているとは思っていなかった。 [こちらも、別な意味でその通りですね]
・[イタイイタイ病が発生した]富山県出身なので、[公害は]大変な問題だと感じました。 [そうでしょうね。自宅に帰るために富山駅の前で神通川を通るたびにセンセイもそう思っています][放送大学のビデオをご覧になって]
・先生がかっこよかった。
・先生がビデオに出ていてびっくりした [以上、恥ずかしいビデオでした。はい][今日の一言]
・ねむいです。 [たぶんまだ本調子じゃないんでしょうね]
・休みあけの講義はツライ。 [こちらも]
・色々な環境問題について知る事ができた。 [次回以降、特に、次の次の回にはご期待ください]
・人工的に作られた物質に問題がないほうがめずらしいと思う。 [半分その通りだと思うのですが、ちょっと微妙です。昔はその通りだったのですが、現在はチェックが相当厳しくなっています。特に薬品類なんかはそうだと思います]
・晴れたけど寒い。 [そうでしたね。朝晩は特に寒かったですね]
・[センセイの子ども時代は]川に生ゴミ[を捨てていたという話]はきつい・・・・。病気[=公害病]はコワイ [前者に関しては、当時はそれが普通でした]
・他の命をぎせいにしないと生きられない人間が生態系を守るというのも矛盾した話だなあと思った [まったくその通りです。でもやはり生き延びるということも大切......。ご飯をいただく時に、「いただきます」と言いますが、あれは動植物の「あなたの命をいただきます」という感謝の気持ちだと言われています]
・年始めからもうキツイです。 [ご説明したように、気持ちはよくわかる]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。