平成22年4月14日更新
3IP1クラス
第3・4回:平成22年4月14日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・研究倫理
・科学におけるエトスの変化
・科学者の不正行為
・アカデミック・インテグリティ
・KIT IDEALSおよび本学の教育目的・目標との関連
・PCを用いた講義
・テキスト『技術倫理1』の序章を精読する(120分)
・復習:必要事項を講義ノートに記入(30分)
・「科学技術」と「倫理」に関連する新聞記事レポート(「課題2」第5回に提出)(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.仮想事例「百万石F1グランプリ」を読んで、貴方/貴女個人としてはレースを開催すべきだと思いますか?
A.(講義の中でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます)
1.開催するべき 18名(43.9%)
2.開催するべきではない 23名(56.1%)
1.開催するべき
・コースの設備をすることが条件。
・ただし、時間をもうすこしずらして開始する。そうすることで、気温が上がり、安全にレースができる可能性が高まる。
・でも、2-3時間後。最高気温に近づける。遅くした分弁当値引とか。 [最後の部分は、なるほど]
・もし、事故があったとしてもマスコミ的にはネタになる。
・レースが見たいから。
・再々延期時も条件が整うとは限らない、選手のモチベーションも低下してしまう。
・時間をおくらせて気温があがるのをまつ。
・多くの人たちが開催を期待しているため。
・大会による利益2.開催するべきではない
・安全のため開かない。
・委員長として、レーサーの安全を考えてしない。
・委員長の個人の理由で、大会を中止するわけではないので、中止する。 [これは中止かな? 開催かな?]
・事故ったら批判が未開催よりもひどそうなので。だが、チーム的には[=グループで議論した結果]開催になった、やはり世の中金であると痛感した。
・事故の可能性があるならば委員長としてレースを中止にした方がいいと思う。
・事故の責任はとれないから。
・重視するのは選手(レーサー)の安全
・人命が優先される。
・選手が事故にあったら、責任がとれないから。
・選手の立場で、安全が保しょうされていなく不安。
・大事故を防ぐために開催しないほうがいい。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・「今日できても、明日できないかもしれない」という名言が生まれました。 [ありがとうございます。若い時はあまり気にならないでしょうが、センセイのように歳を取ると、どんどんそれを実感するようになります]
・6月14日のレポートと、課題5を両方やった場合、点数はどうなるのでしょうか? [この件に関してですが、現在、クラス全体での参加を検討しています。次回以降の講義でご説明します]
・グループディスカッションがおもしろく感じれた。先生が、若者の味方のようなかんじが受けれた場面があったのですごくうれしかった。 [ありがとうございます。でも、どこでだったのでしょう?]
・グループの話し合いが行いにくいテーマだったけれど楽しくできたと思います。
・グループワークの質問内容が見えづらいので、できればスライドで質問内容を写してほしい。 [グループ討議用シートの文書の内容をスライドでも提示して、解説して欲しいということでしょうか。それならば全問かどうかはともかく、主要なものを提示するようにしましょう]
・グループ活動が大変で楽しかった。
・グループ活動はいろいろな意見が出て面白かった。
・グループ活動はつかれます。
・グループ講議[正しくは「講義」]はおもしろい。
・グループ討議がさんこうになった。
・グループ討議がむずかしかった。
・グループ討議で多くの意見がきけたので勉強になった。
・グループ討議によってチーム内での最善の案を出すことができたと思うので、今後に生かしたいと思った。
・グループ討議の際、あまり意見が出せなかった。次の討議ではもう少しだしたい。 [以上、初回のグループ活動、ご苦労様でした。全体としてはいろんな意見が出たと思いますが、中にはうまく行かなかったグループもあったようです。この経験を次回に生かしてください]
・ジレンマに苦しむ授業であった。道徳教育の授業のようである。 [教職の講義の中でも実践するようですね。お気づきのように、相手の立場になって考えるとずいぶん見方が変わるんですね]
・どちらの意見でも問題が発生するので難しかった。 [次回以降ご説明しますが、これを「ジレンマ」と言います]
・ゆでがえるのことを聞いてから、行動が慎重になった気がする。 [確かに、いろいろなことを考えさせられる「ゆでがえる」ですよね]
・議論が楽しい。 [それは良かった]
・教職(道徳教育の指導法)でもジレンマディスカッションをやったので、それを思いだしました。 [「あれか、これか」という発想だと、罠に落ちてしまうんですね。後日ご説明します]
・金沢なんて天候の安定しない場所にレース会場を造った方が悪い。 [舞台は「百万石市」という架空の都市です。日本海だと大きなサーキット場は難しいですね。新潟の間瀬というところには小さなものがありますが]
・個人的にグループ討議は好きなので良かった。 [それは良かった。次回以降もがんばって下さい]
・今回の討議で思ったのはレースの開催場所に問題があると思った。 [その通りですね。架空の話なので、設定にはちょっと無理があるかもしれません]
・今日大丈夫でも、もう一度やったときに大丈夫かはわからないという話がためになりました。 [「ゆでがえる」ですね。チャレンジャー号事故のところで改めてご説明します]
・実行委員的には開催したいという判断が多かったようですが、"技術者倫理"的には開催すべきではないようですね。 [判断は微妙ですね。何を大切にするか、で、順番が決まってくるのでは?]
・就活は厳しいですね〜。 [今年は特に厳しいと感じています。前回ご説明したように、「企業が欲しい人」になって下さい]
・情報が少ない。事例のデータ一覧とかがほしい。課題1ならカルテとか、F1ならコースなど・・・。 [申し訳ありませんが、わざとそうしています]
・折りあいをつける、間をとるというのは普段から私のモットーです。自分の意見がそのまま通ることは高確率でないですから。 [ふ〜ん。どちらかというと調整型のようですね]
・他の人の意見を聞くと、いろんな考えがあるんだなあと思った。 [でしょ? 違う立場に立つと、違ったものが見えているんですね]
・大人は重い [重いです。でも同時に、案外軽いものです。興味があったら質問して下さい]
・昼食後は眠たいです。頑張って集中します。 [気持ちは良くわかります。頑張りましょう]
・討論で意見をまとめたりするのは大変だ。 [そりゃそうです。今回は練習だと思って下さい]
・討論楽しかったです。 [それは良かった。次回以降もがんばって下さい]
・同じ意見が出て、おどろいた。 [グループとしての発表では、かなり意見が重なっていましたよね]
・物事をさまざまな角度から見ることが大切だと思った。 [まったくその通りです。それが「オトナになる」ってことの一部です]
・立場によって見方が変わるので、決断は難しい。 [こちらもその通り。半分オトナになれたかな?]
・話し合いが楽しかったです。様々な視点で考えることが楽しかったです。 [違った人の立場で考えると視野がずっと広がるんですね。コドモにはできないことですよ]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。