平成22年4月26日更新
3BC1クラス
第5・6回:平成22年4月26日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※第5〜8回では、スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故を題材に、第8回までの「学習内容」の事項(概念や用語など)の解説を行う
・チャレンジャー号爆発事故に関する解説
・技術者と価値(特に、安全)
・リスクに関する概説
・PCを用いた講義
・チャレンジャー号爆発事故の関するビデオの視聴
・予習・復習:課題2(Agora上でチャレンジャー号事故について、倫理的問題構造およびステークホルダーなどの事実関係の分析)(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.スペースシャトルチャレンジャー号事故に関するビデオをご覧いただいて、個人で最初に感じたことは?
A.講義の中でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます。
・MT社の立場がとても厳しいものだったとかんじた。
・ありそうなことだなと思った
・いけないことはいけないと押しとおすべき、マスコミを利用すればいいと思う
・このビデオを見た後だと前回のレースの討議も変わってくると思う。 [おそらく、そうでしょうね]
・チャレンジャー号に乗る人たちにこの技術の問題は伝えたのか? 自分がボジョレーさんの立場なら(家族に電話 マスコミに電話)→周りを味方につけて打ち上げを中止にさせる。
・ボジョレーについてやった事は正しいが、それを通せなかったことは非常に残念だと思う。
・ボジョレーは、末端の人間だしよくやったと思う。
・安全が大切とはわかっていてもなかなか難しい問題だと感じた
・安全のため、会社のため、どちらも大切。ボジョレーさんが絶対悪いとは言えない。 [ボジョレー氏が悪い、と言ったわけではありませんので、念のため]
・技術者には経営や人の命などの責任があるが、安全性を優先するべきだと感じた。
・技術的にも財性的にも余裕がない状態での急速な発展を望んだために起こったのだろう。急な行動や進展は良くも悪くも大きな影響をあたえる。それを悟らされる出来事だったといえる。 [なるほど]
・疑問が残っていたのなら、打ち上げを反対するべきだと思った
・空中分解って怖い! 2度と起きてほしくないなぁ〜!
・元請けから圧力かけられて、「技術者としての帽子を脱いで、経営者としての帽子をかぶったらどうなんだ」なんて言われたら、ランドさんの立場なら意見変わってしまうと思う。
・個人では限界がある [確かにそういう面があります。では、どうしましょう? (ということをこれからの講義で一緒に考えましょう)]
・最終的に大きな被害が出たことによるボジョレーさんの後悔が気になった
・自分だったら何もできない気がする。 [気持ちは、わかる]
・自分もボジョレーと同じ立場ならば、職をとってしまいそうである。人のことを考えなければだが、選択が難しいと感じた
・女性教師の親の姿が一番印象に残った。 [その通りですね。夫妻で交互に見ている様子からすると、おそらく目の前で起きていることの意味がわからなかったんでしょうね。その時は]
・将来のために役立つものだと思えた。安全性はやっぱり重要である。
・責められるボジョレー氏[=たぶん技術担当の副社長(ランド氏)のこと]は見ていてつらそうだった。
・責任を持つことの重大さと大変さを感じた。
・組織のメンツや体質は難しい。ボジョレーさんの立場だと止められるかあやしい。
・組織の中で己を通すのは難しいと感じた。 [この辺りの問題については、講義の最後の方で考えます]
・打ち上げるべきではなかった。
・誰が悪いとかじゃなくて、落ちたんだから、皆悪いと思う。
・内部資料を持ち出し、公聴会に臨んだボジョレーは正しい。保身を考えることは大切。選択肢としては最善に近い。
・難しい問題です。
・爆発した影像を見るのが辛かった
・立場的プレッシャーを感じると誤った判断をとる場合もあると、感じた。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・「春眠暁を覚えず」ということで眠いです・・・Zzz・・・ [様子を見ていると、新学期の疲れが出たのか、あるいは課題か何かで大変だったようですね]
・100%の安全はなくても、技術者ならばそれに近づけた製品をつくりたい [もちろんその通りです。でも社会に出ると、特に昨今の国際化が進行し競争が激しくなる状況では、コストその他の要求が強くなってきます。とても難しい問題です]
・[センセイは]アグレッシブな運転をなさるのですね。素敵です。 [30歳代半ばの話です。猛烈に仕事をしていたので、仕方なかった面があります。現在は模範的な安全運転です]
・[センセイのように]アレルギーにはなりたくない [そりゃそうでしょう。センセイだってなりたくはありませんからね。でも、いろいろ考えてこんな自分を「ま、いっかー」と許せるようになる時が、オトナになる時だとしたら?]
・ご飯食べた後だし、あったかいし、ねむかったです。 [気持ちは、わかる。でも今日の皆さんは、それだけじゃなかったようですね]
・すいません 寝不足で寝てしまいました。 [こちらも]
・ためになるビデオだった [何回も何回も見たし、講義で使っているビデオですが、見るたびに心の中に割り切れないものが残ります]
・ね、ねむいーzzz
・ねむかったけどがんばった [以上、お疲れのご様子。課題か何か、大変だったようですね]
・ロケットの話が楽しかった。 [ありがとうございます。貴方/貴女はメカ系でしょうか]
・休み明けなのに眠かった・・・。 [休み明けって、意外と眠くなるんですよ]
・興味深い映像だった。 [見ていて辛くなりますが、確かに貴重な映像ですよね]
・苦しい時間だった [これは「センセイの話が辛い」というのではなく、恐らく「どう判断し、行動したらいいのかわからない」という意味だと思います。まったくその通りです。空中分解の映像を見せながら、センセイもずっと何かを引きずっています]
・口ではなく書面で報告することは重要だと分かった。 [その通りですね]
・車だとアブレッシブですね。(120km/hって・・・) [前述(↑)したように、その後はずっと模範的な安全運転ですよ。よく「タクシーの運転みたい」と言われます]
・睡魔に負けたのが残念です [お疲れのご様子。次回はスキッと授業に臨みましょう]
・難しい話だった。 [こちらも(↑)、講義内容が、というより、「どうしたらいいのか」という意味だと思います。まさしくその対処策を次回以降の講義で考えましょう]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。