平成22年10月26日更新

3ER1クラス
第7・8回:平成22年10月26日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

※第5〜8回では、スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故を題材に、第8回までの「学習内容」の事項(概念や用語など)の解説を行う
・倫理思想の特徴と代表的倫理学理論
・倫理的意思決定の方法(概論):エシックス・テストおよびセブン・ステップ・ガイド
・なぜ、科学技術者倫理が求められているのか@(メタ、マクロ、メゾ、ミクロの観点から)
・科学技術の歴史とエンジニアリングの特質
・近代科学技術と倫理思想
・技術者はなぜ特別の責任を負うのか
・技術者が共有すべき価値と倫理綱領(概説)

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材の視聴
・演習など

学習課題 予習・復習

・提出:課題2(プリントアウトして持参。第8回講義終了時提出)
・予習:テキスト『技術者倫理』の第6章および第7章の精読(120分)
・復習:第5〜8回で学んだことについての考察の深化(120分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.技術者の責任に関する三つのモデルの中で一番説得力を感じたのは?
A.(原則としてコメントは控えます)

1.社会契約モデル

9名(17.0%)

2.社会実験モデル

27名(50.9%)

3.相互依存性モデル

17名(32.1%)

1.社会契約モデル

・何かの契約をするのには、口約束ではなく、書面に表わすのが正しく、それが社会契約モデルに合っている。
・技術者としてプロを目指すならその債任[正しくは「責任」]を取る必要があると思う。
・今の日本もそう[=アメリカ式の考え方を導入]すべき
・専門職の責任は大切だと思う。
・専門的な分野の問題はその分野の専門家にしか判断できない部分があるということは深い問題だと思った。

2.社会実験モデル

・あたり前のように存在する生活用品と私生活が、実は全て検証実験のモデルであったこと。 [冷蔵庫の熱媒体の件は、あくまで例えですので、念のため]
・[フロンによる]オゾン[層破壊]の例で「なるほど」と思った。
・たしかに、一般の多くの人達に新技術を使ってもらわないと自分たちでは気づかない部分に気づくことができる[=「一般大衆が使って初めて分かる問題がある」の意]。
・[技術者は]リスクもある[=リスクも抱える]から給料が高い
・[自分たちが勉強している]ロボット工学においては、すでに一般人に理解できない内容をあつかっている、という意味で、説明責任などを負う・・・ということは、納得できる。 [確かに、その通りですね]
・医者にしかわからない[ことがある]。
・何でも失敗することで多くのことを学べるから。
・何を[実験]するにも[社会の]状況が大きく変わると思う
・自分が社会のために実験的なことをされていたのは[=「社会を対象に実験しているようなものだ」の意]以外[正しくは「意外」]であった。
・[社会を対象にした]実験には責任が必要だとかんがえる。
・実際にやってみなければわからない問題はたしかにある。
・社会に出すには絶対に人に対して実験する[ことになるようなものだということ]のは仕方ないと思った。
・社会へ出してみないと分からない事はあるから

3.相互依存性モデル

・具体的な事例があったため
・個人が大切という部分がわかりやすい。
・今の社会に最も近いと思う。
・今の社会の実情にそっているため。
・自分の仕事をすればよいので効率的だと思った。 [自分の仕事だけすれば良い、という意味ではありませんよ。他の分野、他の方にも十分注意を払う必要があります]
・実際、社会はこれで成り立っているから[、]たまに崩れて問題になるんだと思ったから。 [なるほど]
・社会と技術の共存が理想的で良く見えた。 [なるほど。でもその共存は、微妙なバランスの上に成立しているんですねえ]
・人は支えあって生きていると考えるから。
・責任を持つ必要がある。あたり前のことだと思う。
・専門家としてできることは[自分の専門分野に]限られるので[お互いに]助けあうことは必要である。 [確かに]
・[現代の高度科学技術社会では]誰か一人でも手を抜いたら恐ろしいことになる。 [こちらも。科学技術に極度に依存していますからね]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・Agoraでの提出をはやまって[、]提出してしまった。 [ご安心ください。本日、全員の分を「再提出してください」モードに切り替えておきました]
・Agoraの内容、理解できん。
・Agoraは使いにくい。
・AGORAむずかしっ!! [以上、確かにそうかもしれませんが、アゴラについては、「とにかく自分で考えてみる」ことに意義があります]
・mihimaru GTのコンサートめっちゃよかった〜 [彼女らはMacintoshのユーザーなのです。ぜひ行ってみたいなぁ]
・アゴラの問題説明文がやけに難しかった...
・アゴラの門題[正しくは「問題」]の内容がわかりにくい。 [以上、ご意見はありがとうございます。担当者に伝えておきます]
・アメリカが新しい国で[あるため、自分で]ルールを書く必要があるという話を聞き、だからこそ「ネコを[電子]レンジで乾かす・・・[ことは禁じられる]」と言った都市伝説や、訴訟文化などが生まれたのかと思った。 [そうなんですね。もちろんそれが全てだ、と言っているのではありませんが]
・あらゆる立場を考えるのは大変だと思った。 [そりゃ、そうです。センセイだってそんなにできません。でもいろんな立場から考えられるようになるのが、オトナです]
・ガソリンが水より安いことには気づかなかった。 [そうなんですよね]
・かなりさむいです・・・。 [今日はどうしたんでしょう。本当に寒いですね]
・しょせん[所詮]世界は功利主義ですわ。今日の一言を見るのをけっこう楽しみにしています。小中高とかのぎむ[義務]教育でこれをやるとけっこうおもしろいと思う。 [前半については微妙だと思います。仰ることは良くわかるつもりなのですが、着眼点を変えると印象はずいぶん変わると思います。後者については、ありがとうございます。実は西村センセイ、もともと教育学部を卒業しており、その中でこのカードの使い方を倣ったのです]
・ジレンマ問題と線引き問題の解釈が[間]違っていた [それは間違いに気づいて良かった。気づいたってことは、それだけ成長したってことですよ。自信を持ちましょう]
・つかれた。 [今日はそんな感じの人がかなり見られましたね。工大祭疲れ、あるいは休み疲れでしょうか]
・バリュー(スーパー)が自己破産したのを知らずに、2回ほどバリューに行った。 [無量井の件、残念でしたね。センセイにも影響があります]
・プロジェクト、課題、就[職]活[動]、etc。時間が足りない。1日、48時間ぐらいほしい。 [気持ちはよくわかる。されど1日は24時間、メリハリをつけて乗り切りましょう]
・[今日の講義内容は?]むずかしかった。 [確かにそうかもしれません。理論的な話でしたからね。でも、これなしでは大学の講義とは言えないことも、また、事実]
・めんどうくさい世の中だ [う〜ん、どういうことなんでしょう。宿題がどうこうというレベルなのか、もっと高い次元の話なのか]
・わかりやすかった [ありがとうございます。かなり抽象的な内容だったので、そう言ってもらえるとホントに嬉しいです]
・学友会に休日をください。 [気持ちは、わかる。工大祭で燃え尽きてしまわないようにしてください]
・寒い
・寒い・・・ [以上、今日のこの寒さはいったいどうなっているのでしょう。季節が2ヶ月も進んだような感じです]
・公務員試験の勉強が進まな〜い。何か対策を立てねば・・・・。 [やはり生活にメリハリをつけて、集中する必要があるのでは?]
・工大祭楽しかった!! [それはよかった]
・今年は12月が冷え込むらしいですね [そう報道されていましたね。今日はすでに12月の寒さ、という感じがしますが]
・最近課題が忙しいです(泣) [そうですか。それでみんな疲れていたのかな?]
・自宅から学内イントラネット(Jupitare Network?[正しくは“Juniper networks”])につないだ状態だとAgoraが使えなかった・・・。 [詳しいことは知りませんが、リモートVPNなので、仮想ながらも専用線扱い。それで同時に利用できないのでしょうか。もっとも普通にネット上からオランダのサーバーに接続すれば使えるのでは?]
・自分の重視する価値を見失わないようにしたいと思った。 [そうですね。大切にしてください]
・先生の豆知識がとてもおもしろい。 [そうかなぁー]
・前の学校の学長と何があったのですか? [この講義の最後の方でご説明します]
・早起きして学校に来たのに学校のパソコンがアゴラ使えなくて提出できなかった(i−i) [それは残念。でも夢考房などでごく普通にAgoraに解答していますから、接続できなかった件、IEの設定の問題なのでは?]
・中日ファン爆発しろ。(阪神ファン) [センセイも阪神ファンです]
・非常に[続きは未完]
・予習をしていたので講議[正しくは「講義」]の内容がわかりやすかった。 [偉い!!(もっとも、本来は皆がそうでなければならないのですが)]
・倫理・・・深い・・・
・倫理は難しい。 [以上、今日は理論的な話でしたからね。表面的な話だけでは学問ではないのです。ちょっと難しいかもしれませんが、頑張りましょう]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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