平成23年1月20日更新。1月21日再更新

3EA1クラス
第25・26回:平成23年1月20日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

高度技術社会における技術者の新しい役割
・科学技術とリスク
・リスク評価の難しさ
・リスクと公共性
・社会的合意形成
・トランス・サイエンス
・科学技術社会論
・科学技術コミュニケーション
・科学技術の研究開発と倫理
・Grand Challengesに関する解説

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材を視聴することもある

学習課題 予習・復習

[第25回]

・提出:課題6後半(電子的提出)

[第26回]

・復習:テキスト『技術者倫理』の第15章の精読(60分)
・予習:課題7(事例分析)(120分)
・予習:課題8(Grand Challenge for Engineering)(60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.飛行機と自動車、お客さんとして乗車(搭乗)する場合、どちらが「怖い」?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます。学科が学科なのでどうなるかと思ったのですが、他クラスとやや相違するものの、劇的に異なるというようなことはなかったですね)

1.飛行機

31名(45.6%)

2.自動車

36名(52.9%)

3.その他

1名( 1.5 %)

1.飛行機

・発生確率で議論するならば、当然、自動車の方がリスクが大きい。しかし、交通事故は各々の安全運転と性能維持等が確実に実施されていないから発生確率が高いと思う。航空事故は、助かる可能性は極めて低く、墜落までの絶望感と緊迫感は味わうのは遠慮したい。また、人が自動車の方が怖いと思うのであれば、使用頻度が矛盾している。安心の観点から航空機の方が怖いと潜在的に思っているのではないかとも思う。(ハイジャック等のリスクもある)
・もし堕ちたら、99%の確率で死ぬから。
・確率は低いけど落ちたら助からない。
・機体が故障した場合、墜落するしかないから。また、普段乗ることがないため、車よりも不安もあり、そこから恐怖心につながっていると思う。もし、飛行機も車と同じひんど[頻度]で乗って事故なく生活できていれば、恐怖心は薄れると思う。また、飛行機事故が起こればメディアに大きく出されるため、自動車よりも怖いという感情がある。
・空中に浮いていて、何かあったときの対処法が、少ないから。
・事故が起きたときに死ぬ確率が高そうだから。
・事故が起こった場合の生存確率が低いから。
・事故が起こった場合の被害がより大きい。
・事故が起こるとほぼ確実に助からない。
・事故が発生したときの、死亡率など。
・事故が発生した場合、助かる確率が低いから。
・事故の起きる確立[正しくは「確率」]はひくいが起きた場合の規模が大きい。
・事故の発生率が高い。
・事故発生率は少ないが、事故が起きると生きる可能性がほぼないから。
・自分が航空機事故に関して非常に詳しい知識をもっているため。 [だからこそ、怖い。というわけですね。なるほど]
・[万一の際、]自分では、どうにもできないから。
・重力があるのに、地面に何も接していないところを移動するのは怖い。事故が1度起こると死ぬ人数が多いから。航空工学も学んだし、自動車よりも整備されて、安全とわかっているが、あの落ちる感覚はどうしても慣れない。
・乗り慣れていないから。
・乗る機会があまりないため。事故が発生すると生存率が極めて低い。
・乗る頻度が違うから。100年前に馬に乗るか車に乗るかと問われれば、馬に乗ると答えるだろうし、数100年後、飛行機と宇宙船で問われれば後者が恐いと言うだろう。 [なるほど]
・飛行機の安全率の低さは異常。
・飛行機の事故より自動車のじこ[事故]の方が[被害は]軽そう。飛行機は中にういているので、事故ったらたすかるみこみはほぼない。
・飛行機の事故発生率は低いが事故が起こった場合死亡する確立[正しくは「確率」]が高い。自動車は事故発生率は高いが、全てが命にかかわるものではない。
・飛行機の場合、万が一のときは落ちるしかないことも多い。動かす人(パイロット・運転手)の教育などを考えると意見が変わるかもしれない。
・飛行機は事故が発生すると、ほぼ死ぬが、車は事故が発生する確率が飛行機よりも高いし[、]死亡する確率も低くない。
・飛行機は信用できない。又、個人的に高い所が好きじゃない。
・飛行機事故の確率は低いが、ほぼ死亡してしまうから。
・落ちたら確実に死ぬから。
・落ちたら死ぬ。
・落ちてしまうんじゃないかとドキドキする。
・落ちて死亡する可能性があるので。落ちるまでの過程がおそろしい。

2.自動車

・「怖い」と思ったことはないが、死んだとき、自分が生き残る可能性が高い方が怖い(後々)。
・たんどく[単独]故事[正しくは「事故」。以下、同]から故事[同左]にまきこまれるまで内的よういん[要因]と外的よういんが多くあるので。
・運転手のスキル、安全への意識に差がある。
・簡単な運転ミスで事故を引き起こしてしまうから。
・[飛行機では]急ブレーキなんて、ありえない・・・。信号なんてありえない・・・。
・今まで車で自故[正しくは「事故」。あるいは「単独事故」の意?]ったことはあるが、飛行機ではないから。
・事故がおこる確率的にも、自動車の方が怖い。また、飛行機なら乗っているときの自分のリスクだけだが、自動車は相手を傷付ける可能性がある。
・事故の確率よりも使用回数の面から見て、自動車の方がはるかに身近で怖い。
・事故の起きる可能性が飛行機と比べ高いため。
・事故の発生率が航空機よりも高く自分が事故にまきこまれる確率があるから。だからと言って航空機が恐くないというわけではない。航空機事故は一回の事故での人的、金銭的等の損失が大きすぎる。
・事故の発生率が高い。
・事故の発生率が比かくできないくらい自動車の方が高いから。
・事故の要因となるものが、周りに多くあるから。
・事故る可能性が高い。
・事故を起こす原因が周りに多くあるから。
・自動車の運転する人と飛行機のパイロットの技術の差。利用するときの、密集度と機器のサポート機能の有無。→人間にミスは付きもの。
・自動車の事故発生率は高いし、運転手への信頼度が違う。 [ただしバスやタクシーの運転士は特別な免許を持ったプロですよ]
・自動車の周りには障害物がありすぎる。つまりさけられない事故も飛行機より多いから。
・自動車の場合、運転手がプロであるほど、荒い運転になることもある。 [確かにそうかもしれませんね]
・自動車は、周りにたくさん走っており、危険が多いが、飛行機は、機体にトラブルがなければ、離陸、着陸の時に注意すればよい。 [基本的にはその通りなのですが、大洋上での空中爆発もありましたよ]
・自動車は自分で運転したりと、人の生活に限りなく近いから。
・自動車を運転するようになって、ちょっと危なかったことや、怖かったという事があった。自分が乗っている車が安全に運転しても、事故に巻き込まれることがあるから。
・自動車同士は接近して走行しているため事故が起こりやすいから。
・人が操縦する。 [その通りですが、飛行機も同じくなのでは?]
・人に求よりすぎている点が恐い。飛行機のようなサポートシステムが少ない。世の中に自動車が多すぎる。
・他の車の運転ミスなど不注意によって簡単に事故が起きてしまうから。
・地上であるが、車がぶつかった時、当たり所が悪ければ、ぐちゃぐちゃになる。飛行機ならば、即死ですしね。障害物も多い(地上←危険が多く、集中力の持続が必要)し、馬鹿なドライバーも多い。
・発生頻度が圧倒的に多いため。
・飛行機にくらべて機体(車体)そのものの安全性が低い。←他の車についても同様。
・飛行機のしくみについて学習していて、飛行機に使われている安全策を知っているから。
・飛行機の安全率のほうが高い。自動車は頻繁に乗る機会があるので事故る事故られる確率が高い。
・飛行機の場合、なにかしらのトラブルがあったら運行をやめるが自動車だとよっぽどのことがないとそんな事はない。
・飛行機の操縦士はプロ。しかし、自動車は違う。実際、乗っていて怖い運転をするドライバーが身近にいる。 [実際の現象としてはかなり賛同できるのですが、前述したように、バスやタクシーの運転士は特別な免許を持つプロですよ]

3.その他

・飛行機:毎回整備するし、現場では常に注意が払われているから。衝突する頻度が少ない。(←また、管制室などで確認される。)
・自動車:飛行機よりも整備回数は少ない。他の車と衝突する可能性があるから。 [この方はたぶん、以上の理由で両方とも怖い、という意味なんだと思います]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・「安心」[の訳語は]confort[ミススペル?]に近いんでしょうか? [元のカードが手元にないのでスペルを確認できません。ただしいずれにせよ、なかなか適当な語──というより、概念──がないようです]
・1か月前に自分も単独事故やりました・・・。 [大変だったと思いますが、その貴重な──そして、痛い──経験を今後に生かしましょう]
・また雪がふっている。 [今年は割とよく降る方だど思います。センセイはこの雪の中を240Km運転して自宅に戻りました]
・[飛行機は]安心できない。 [[ ]内の解釈で良かったでしょうか]
・安全、安心のために頑丈な車をお求めであるなら戦車でなく軽装甲機動車が良いと思われます。価格は3,000万円前後で小松製作所産の略称「ラブ」がオススメです。スペックはディーゼルエンジンの4速AT、速度100km/h、行動距離500kmでオフロードOK! [...く、詳しい]
・乙でした。 [はい]
・科学技術と政治のからみって映画のようだ。 [そうかもしれません。でも、これが現実の社会なんですね]
・寒い。 [「戸外が」か、「教室内が」の、どちらの意味かわかりませんが、いずれにせよ今年の北陸地方は、ここ数年の中では寒い方だと思います。でも昔はもっと寒かったし、お話ししたように「地球は寒冷化している」って言われていたんですよ]
・高速道路での運転には気をつけましょう。 [全くその通りで、返す言葉もございません。冗談抜きで皆さん、気をつけましょう]
・事故したとき[=事故を起こした時]の(自動車)飛んでいる時間はほんとに長いですよね。スローモーションで「飛んでる!」って思えるのが良い! [う〜ん......ってことはもしかして、貴方/貴女も?]
・自分の無知さを痛感した。 [講義をする側としては嬉しいのですが、これ、どの部分に関してなんでしょう]
・週末、県外に遊びに行きます。就活含め、いろんな地域に行けるのは楽しいです。ところで、テストなくなったりはしないですか? [あり得ません(キッパリ)]
・十分に意欲的に取り組めた。 [ありがとうございます]
・新潟中越地震のとき、私は電車で金沢から秋田 (←オープンキャンパスの帰りでした。) へ帰るとちゅう[途中]で、柏崎市の近くにいました。もちろん電車は止まり、原子力発電所が止まった(アクシデントがあった)との情報が入ってきました。その時は原子という見えないものがはじめて「怖い」と感じましたね。 [原発に賛成するかどうかはともかく、貴重な経験だと思います。でもあの時、電車の運転は打ち切りになりました。センセイのような地元民はともかく、行きずりの、勝手がわからない貴方はどうなったのでしょう?]
・身体がいたい・・・(笑) [どうしたのかな?]
・雪うっとしーです。 [気持ちはわかるつもりですが、冬には雪も必要ですよ。卒業する頃には懐かしくなるのではないかと思います]
・大阪に原発を作るとなると・・・。大阪人はやかましいので反対派もたくさん出るだろうけど、大阪人はお金に弱いので電気代を安くするとそれに乗せられる人もたくさん出てきそうでおもしろい。 [面白い。西村センセイ、「大阪から考える」という発想はなかった]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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