平成22年5月12日更新
【水曜日クラス】
第9・10回:平成22年5月12日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
経済発展と科学技術
・戦後の高度成長期と科学技術の関係
・水俣病、イタイイタイ病などの公害問題の解説
・高度成長期における生活の変化
・PCを用いた講義
・ビデオを使った解説
・中間確認試験用スタディクエスチョンズの配布と解説
・課題:講義内容と簡単な調査を踏まえ、科学技術が作り出した社会の新しい価値観について3つ説明する(「課題5」次回提出)。(90分)
・課題:リサーチ・ペーパーの調査(90分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)
Q.仮の話ですが、1956年頃、水俣病の存在が明らかになりつつある時代に、水俣市で漁師をしていたとします。どうも最近フラフラするので医者へ行くと、「栄養不足ではないか」と診断されました。栄養をつけるためにあなたは何を食べますか?
A.(もちろん唯一の正解はありませんが、お金がないので彼らに選択肢が限られていたことは確実です。講義でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます。ちなみに、認定患者や家族の苦しみが終わったわけではないことに加えて、実はまだ3,000人以上の「未認定患者」が認定を求めるなど、問題の根本的な解決にはほど遠いのが現状です。)
・たくさん魚を食べる。
・とりあえず、魚以外の食べ物を食べる。
・とれた魚と米や野菜を交換してもらって米や野菜を食べる。
・安く大量に手に入るもの。
・牛肉や野菜を食べて栄養を補う。
・魚・納豆を食べる。
・魚をとることをやめる(できなくなる)。原因がわからないまま困惑する。
・魚を食い続ける(原因がわからない限り)。別の医者にみてもらう。
・魚を食べる。 [多数]
・魚以外のものを食べる(肉、野菜など)
・魚介類でなく肉、野菜を食べる。
・他の医者にも聞いてみる。
・肉を食べる。
・野菜
・野菜、ビタミン [当時はビタミン剤は事実上手に入りません]
・野菜を食べる。
・野菜を摂る
・緑黄色野菜、米
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[ご覧いただいた水俣病に関するビデオについて]
・化学[正しくは「科学」]技術の発展の裏側にあった出来事がよくわかった。 [ビデオの中でご説明したように、つい先日の話なんですね]
・科学技術は大きな負の一面もあることが分かった。 [正負、両面ですよね]
・公害の考え方が変わった。 [ご説明しましたが、実際に見ないとわからないことがありますよね]
・公害病と呼ばれるものは他にどんなものがあるのか気になった。 [それは良いことです。ぜひ自分で調べてみてください]
・国はいつも事後処理が多い気がする。 [政府は問題発生当初に適切に対応できず、後手に回ることが多い、という意味でしょうね。まったくその通りですね]
・自分が社長の立場だったら、どんな態度をとるのか考えさせられた。 [とても重要な点を突いています。次回、この問題を考えましょう]
・水また病は非常に恐い。
・水俣病の恐ろしさをまがまがと[=「まざまざと」の誤り?]知った。
・水俣病の手のふるえが思っていた以上に大きかった。課題4がむずかしかった。
・水俣病の話は興味深かった。
・水俣病は名前でしかしらなかったので映像をみることでおそろしさがよりわかることができた。 [以上、圧倒される映像でしたよね。これがちょっと前に現実に起きたし、現在も続いているのです]
・戦後、高度経済成長により日本は大きく成長したが、同時に公害問題も発生し。今のような環境には大きな時間を要していると思った。 [このような苦い経験を経て、現在の日本があるのです。やはり先人の苦労を忍び、努力に感謝すべきでしょう][今日の一言]
・2日でテスト5つは辛いです。 [それで疲れた感じの人が多いんですね。でも学生は勉強が本業。ここは頑張りましょう]
・核の毒はおそろしい。 [プルトニウムは猛毒なんですね]
・原爆の開発に関係した人々の心の移り変わりがどれだけ原爆が危険な物かを生々しく感じ取ることができた。 [まったくその通りですね。しかもそれぞれの立場が、それなりに理解できてしまう......]
・今、普通に安く手に入る食物が、50年前では金持ちしか手に入らないことを知りおどろいた。 [実はそうだったんです。現在の中国より貧しかったのです。センセイはテレビ等で中国の農村部の様子を見ると、ホントに子供の頃を思い出します]
・今日の話は難しかった。
・難しい。 [以上、公害の問題(環境問題)は大きく、深いので、どう考えたらいいのか難しい、という意味なんでしょうね]
・眠い [こちらもテストの影響のようです。ここはとにかく踏ん張り、週末を使ってリフレッシュしてください]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。