平成22年7月7日更新

水曜日クラス
第25・26回:平成22年7月7日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

生命科学(これからの科学技術W)
・生命・医療倫理の概説
・遺伝子操作、クローン技術、生殖技術など、生命倫理に関わる事例についての考察

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・ビデオを使った解説

学習課題 予習・復習

・復習:参考書その他の書籍を読み、これからの高度科学技術社会への展望を考察する。(180分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです)

Q.貴方/貴女がビデオに登場した母親の立場だったとしたら、人工授精しますか?
A.(講義でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます)

1.人工授精する

0名( 0.0 %)

2.人工授精しない

12名(85.7%)

3.無回答

2名(14.3%)

2.人工授精しない

・いくら息子のためとはいえ、生まれてくる子供にとっての父親はもう死んでおり、かつ母親も本当の母親ではないのだから、いずれ子供がそれを分かったときにどんな気持ちになるか考えると同意はできない。 [母親に関しては、生物学上の母親は存在しますが、生んだ人は別であり、物心ついた時にはいわゆる「母親」がいないということになります]
・考え方が一方的すぎる。
・死んだから分身をつくるという発想はおかしなことだと思う。
・死んでしまえばどうにもならない。自然のことを無理やり変えることはできない。
・自分[=母親]がどう思ったとしても、本人[=死んだ息子]の意思ではないから。
・親のいない子は不憫だと思う。 [気持ちはわからないではないのですが、死別や離別はかなり存在しますよ。その場合はどうなるのでしょう]
・息子の死がつらかろうが、その行為は息子の母親の自己満足でしかなく、やるべきではない。また他人の卵子、母体を使いながらその子を自分だけのものにしようとする行為自体おかしい。生まれてくる子の将来はどうなるのか。
・他人の代わりに生まれるのは嫌。
・亡くなった人[=息子]の気持ちがわからないから。
・倫理を語たるわけではないが死んだ人物からというのは問題があるだろう。ある意味では臓器移植のようなものだろうがそれだって生前の本人意思[表示が必要]である。意志が伴っていない以上は認められない。ただ実際にそういった場面に遭偶[正しくは「遭遇」]したらどう行動するかわからない。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は、西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・とても気分が悪くなるようなビデオだった。 [気持ちは、わかります]
・リサーチペーパー早期提出。 [ご苦労様でした......というか、もしかするとまだ未提出?]
・医療技術に対する倫理問題への関心が深まった。 [本当に深刻な問題なんですね]
・環境について分かった。 [「環境」というのは、医療をめぐる諸問題のことでしょうか]
・今の技術に対し色々と考えさせられる内容だった。 [まったくその通りなんですね]
・[ビデオに登場した母親の行為は]死んだ本人に対して失礼ではないだろうか? [難しいですね。もしかすると息子もそう願っていたかもしれませんよ]
・親というものの考え方はよくわからないと思った。 [気持ちはわかりますが、もう10年くらいすると多くの方が親になります。するとずいぶん考え方が変わると思います]
・代理出産はとても難しいものだと思う。リサーチペーパーが無事に出せて良かったです。 [とても重い問題なんですね。リサーチペーパー、ご苦労様でした。ゆっくりお休み下さい]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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