平成23年6月7日更新
第3・4回:平成23年6月17日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・技術者の仕事を考えよう
・技術者になるということ(2)(pp.22〜38)
・技術者の仕事についてのグループ討議と発表
・自分の考えを持つこと
・週間レポート作成の要領
・グループ討議と発表
・まとめのシート提出
・講義
・週間レポートの提示
復習:技術者になるということについて復習(pp.22〜38)(30分)
予習:日本経済発展の経緯について予習する(pp.38〜45)
予習:企業と社会の関係と雇用状況について予習する(pp.46〜60)(30分)
課題:新聞を読みレポートにまとめる(次回提出)(120分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.「大人になる」て、どういうこと?
A.(この件に関しては、講義全体を通して考えていきましょう。ただし、当方が担当するのは「技術者入門氈vだけですが。原則として、コメントは控えます。)
・20歳になる。
・いろいろな責任が増えること。
・お金を稼げる。
・やるべきことをしっかりできるようになること。
・何でも自分で決められるようになることだと。
・経済的、精神的に親から自立した人。せきにん[責任]ある行動をとれる人。
・経済的、精神的に両親から自立した生活を送ることができるようになること。
・決められたことには文句を言わず、きちんとする。
・好きだから嫌いだからで選ばない。
・今の自分を見直し、改善していく、社会に出て仕事をすること責任を負わないといけない。
・子供と大人の境目は分からない。物事を多方面から見れるようになったとき[時]?
・子供の延長。
・自らの考えで行動できるようになること。
・自己(感情)コントロールができる人。 [自分の環状を制御できるという意味ですね]
・自分で自分の生活を管理して自律すること。
・自分で責任が取れるようになれば「大人になった」と思う。
・自分で責任を負うことができる人(他人に迷惑をかけない)。
・自分で物事を考え行動できるようになる。
・自分のことだけでなく他人のことも考えられる人。
・自分の考えを持ち、ある程度自己解決能力を持つこと。また自身だけで考えるだけでなく他人との協力が出来ること。
・自分の行動の責任が全て自分のものになる事。そういう風に社会から見なされるようになる事。
・自分の責任を自分でとれるようになること。
・自分自身が大人になろうと自覚し始めたとき。
・自律すること。
・自立、自律していること。
・自立・自律できる人。自分をコントロールできる人。何かを与えられるのではなく、与える側になること。決められた仕事をきっちりこなす人になること。
・自立・自律できる人間になること。
・自立−自律ができている。(年齢に関係なく)
・自立したら大人になったと思う。
・自立して行動ができ、他人の事を思いやることのできる人。
・自立する、職をもつ。
・自立する。自律する。
・自立すること。気持ちに余裕が持てるようになること。自分で考え、行動できる。他人を思いやることができる。(気持ちが考えられる。)他人の話を理解し、それに関する意見を出すことができる。自分の仕事に責任を持ち、やり遂げることができる。 [以上、「自立」は主に、ちゃんと就職して親の援助を受けず、経済的に自立している、という意味だと推測されます]
・社会に直接関わること。
・社会のルールを知り、それを理解し、従うこと。世の中をうまく渡っていく術を身につけること。←人によって違う。己の特性を知り、それに見合った術を身につけること。(ゴマをする。話術。仕事はしっかりこなす。悟りをひらく。etc.)
・社会的責任をもち、自立して生活を送く事ができるようになる。
・受け入れられる、寛容さを持っている。
・就職して働くこと。
・心が広くなる。
・親のすねをかじらなくても生計が立てられて、自分の仕事を持ち社会責任を負うようになる事。
・親のたすけをあまりかりずに自分の力で生活ができるようになる。
・親や保護者にたよらず、一人で生活することができる。 [以上、「自立」の項をご参照]
・人生に1度は痛みを味わい、それでも成長した人。
・成人すること。
・生活面において心身ともに自立し、社会に貢献出来るようになること。
・精神的、財的に自立している。
・精神的な話であると思う。たとえば、あることに関する考え方を変えていく等ということだ。
・責任が重くなるということ。
・責任の重さを本質的に知っている存在。
・責任を持つこと。
・他人の反応のみで自分の在り方を考えることをしなくなる。夢をあきらめてしまうこと精神的な成長。
・大人になるということは「自立、自律」この2つのじりつが成り立ち、自分自身を管理する能力があるということである。
・大人になるということはその大人になろうとする人に何かを教えたりすること。
・大人になるということは完全に親から自律[正しくは「自立」]することだと考える。
・誰の力も借りず働き一人だけで生活できるようになってから大人ということになるのでは。
・肉体的にも、精神的にも自立すること。
・必要な時に他人のために頭を下げられるようになったら。
・物事の分別がしっかりできる。
・物事をつねに冷静で判断すること。
・物事を現実的に、および客観的にとらえられるようになること。
・落ちついている!
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
※皆さんの反応はJISコード順にソートしています。同じような反応については、「以上、・・・」という形でまとめてコメントさせていただきます。場合によっては、見かけ上、当方からのコメントが「ない」合がありますが、必ず全ての反応を読んでいます。
・△とか急に言われても困るんですけど。
・「"△"があったらいいな〜」という意見も出たが、「○か×なんだよ!!」ということで"△"は書けなかった。 [以上、ゴメンなさい。単純には割り切れない問題があることを考えてもらったのです。悪しからず]
・7:00から学校に来てたので眠い・・・。 [宿題か何かがあったのかな?]
・いいグループ討議だった。 [討議そのものは意味深かったのですが、時間が・・・!!]
・おつかれ[お疲れ]さまです。 [皆さんこそ頑張りました]
・オレオおいしい。 [「オレオ」はヤマザキナビスコの製品ですね。昔、食べたことがあります]
・グループでの話し合い[が]楽しかった。 [そうかもしれませんが、所定の倍以上の時間を要したことについては反省しましょう]
・グループワークが面倒だ。この大学には多すぎる。たまにでいい。 [気持ちは、わかります。でも、実社会に出ると、仕事の大半はグループワークなんです(特に幹部になればなるほど)。だから、ここは心を鬼にしてグループ活動をしていただきます。ちなみに、これは国際的な潮流です(前回勉強したABETを調べてね)]
・グループ討議では、問題は、とらえ方によって多様な答えがあり1つではないことが分かった。 [まったくその通りなんです。今日の講義の一番重要なポイントをご理解いただけたようですね。自分に自信を持ちましょう]
・この教室[は、]やたらきれいだ。 [そうかなぁー。確かに清掃は行き届いていますが]
・これから不安になることばかりで落ち込んだ。 [う〜ん、それはこちらの本意ではありません。皆さんにとってこの科目が取り扱う内容は、今まで勉強したことがなかった/勉強を忌避していたことが多いと思います。それは事実として認めましょう。「でもこれからは」、ということを考えてもらうための科目です。自己中心的に過信せず、かといって悲観もせず、ご自分の長所と短所、そして皆さんを取り巻く環境がどう変わっているか、そして、「じゃぁ、自分はどう行動すべきなのか」を、この科目の履修を通じて考えてください]
・スクリーン上の黒字は下線した方が良いですよね。 [ご提案、ありがとうございます。でも下線ばかりだと相当くどくなりますよ。幸いにもこの教室は大きなスクリーンを使えるので、しばらくはこのままで進めさせてください。授業をより良くしたいというお気持ちは良く分かります。感謝しています]
・スライド[を]返る[正しくは「替える]のがすこしはやかった。 [確かにそうでしたね。でも前半の議論が長引いてしまい...]
・たまに入る余談が良かった。 [ありがとうございます。皆さんがどう判断するかは分かりませんが、当方としては無駄な「雑談」はしていないつもりです]
・だんだん暑くなってきた。 [そうですよね。もう、夏なんですよね]
・ちょっとおもしろかった、色々と。 [ありがとうございます。ただし、ご批判や改善のご提案もいただいています]
・どちらも決めかねるグループ討議はなかなか難しいと思った。 [そりゃそうです。気持ちはわかります。でもよく考えてみると、現実の社会って、こういう曖昧な問題ばかりですよね。その中で、「自分は自分の将来をどのように切り開くのか」ということなのです。前述しましたが、過信もせず、しかし悲観もせず、自分の長所と短所を把握しましょう]
・[講義の内容が?/ディスカッションが?]とても難しかった。 [う〜ん、どちらであるにせよ、これからの貴方/貴女にとっては重要な内容です。無理や焦りは禁物ですが、今は苦手であっても、ご自分の将来のために、「むつかしいなぁー」と感じたことに挑戦してください]
・なぜこの学校の教員は学生を中学生並みの視点で扱うのか? まあそれ並みの学生もいることはいるが、しかし気持ち悪い[。]どうにかしてくれ先生。 [今日の講義の前半で、「学ぶ」ことの意味をご説明しました。貴方/貴女はこちらのメッセージをまったく理解していないようですね。分かりやすく斟酌――知らなかったら調べてね――することはあっても、皆さんを見下して「中学生並」に扱ったりはしていませんよ]
・ねむい[眠い]。 [何人かそういう方がいらっしゃいましたね。テストか課題があったんでしょうか。でも講義で手抜きをすると、どこかでそれを補う必要が出ますよ。もちろんお互い、スーパーマンではありませんから、ちょっと万全ではない状態で授業に臨むことはあるかもしれませんが、基本的には態勢を立て直しましょう]
・もう少し時間配分を考えて授業をしてほしい。 [気持ちは良く分かります。センセイだってそうしたかったのです。でも、今日の講義で時間配分に関して最も反省すべきは、誰でしょう? 尤も、最も反省して欲しい方々は「議論が充実した」という点にだけ注目してしまっているのですが]
・もやしとニラ妙め[正しくは「炒め」]はうまいです。 [自炊ですね。偉いなぁー。でも、もやしとニラの組み合わせだと、水っぽくなりませんか?]
・意見を言うのも言わないのもキツイ。この授業は苦痛だ。 [気持ちはわからないではありません。でも、前述(↑)したように、実社会での「仕事」の大半はグループワークです。無理をする必要はありませんが、他者との適切な「間合い」の取り方に慣れましょう。必要ならばどうぞ研究室へ。いろいろご相談に応じますよ]
・核兵器で世界は平和になるのだろうか、というが平和ってなん[何]なんでしょうね。 [そうなんです。一方に核抑止力を説く人がいて、その反対側には核兵器の即時廃止を主張する人がいます。そしてさらに今回は、原子力の負の面をいやというほど見せつけられたわけです]
・頑張ろう。色々と。 [そうです。前述しましたが、過信もせず、悲観もせず、前向きに進みましょう。それが新しい自分を見つけることにつながるのです]
・技術者かどうか?を安全性も含めた形で議論すると10分では足りないだろう。 [気持ちはとてもよくわかります。でもね、現実の社会では、時間など、限られた時間の中で最も適切と考えられる判断を下し、行動しなくてはならないのです。福島第一原子力発電所の件を思い出してください。技術者は過酷な条件の中で(たぶん、ほぼ)ベストを尽くしているんですよ]
・[何が]技術者[の仕事か]って難しい。
・技術者[の仕事]について大体分かった。
・[自分もここで取り上げられたような]技術者になりたい。
・技術者の見分け[は]難しい。 [以上、技術者と技能者の区別については、この科目全体を通して考えましょう。あまり焦らずに]
・教室が暑かった。
・教室のクーラーが聞き[正しくは「効き」]すぎて寒かった。 [以上、この時期は教室内の温度が微妙になります。こちらもできるだけ注意しますが、皆さんも重ね着などで対応してください。なお極端に暑い/寒いということがあったら、申し出てください。5号館の冷暖房は集中管理なので、どこまで対応できるかという問題はありますが、できる限りのことはします]
・経済について知らなければならないと思った。 [そうなんです。「本を読んだり字を書くのが嫌だから」とか、「社会に興味がないから」工学部へ来た、という話を聞くことがありますが、皆さんが創るものは、程度や様態の差こそあれ、この現実の社会と深く関係しているんですね]
・今日の授業は、自分の意見を発表したり、そのことについて談義したりと楽しかったです。 [ありがとうございます。でも10分のところを最長24分も要した――その分、他に皺寄せが行った――ことにも注意してください]
・今日は、特に暑かった。 [基本的にはその通りでしたね。でも教室内/外、どちらのことでしょう。教室の室温に関してなら、できるだけ適切に管理したいと思いますので、必要に応じて申し出てください]
・今日も元気!! 授業ちょっと速い。 [元気で何より。時間配分については、議論が長引いたためです]
・週間レポートの減点基準に9個[正しくは「項目」]以下は減点[するという記述]がありました。10個かかなくちゃ[書かなくちゃ]いけないのですか? [そうです。10項目書いてください]
・女は苦手だ。 [グループ内に女性がいらっしゃったんでしょうね。でも現実の社会は男女半々ですよ。苦手、と言っていられないのでは?]
・少し授業がはやかった[速かった]。 [ご指摘の通りです。でもその主たる理由は所定の倍以上の時間を超えた議論です。現実の社会では許されないこと――例えば目の前に津波が迫っている――なので、反省しましょう]
・少し暑かった。 [これは室内だと思います。窓を開けるなど、できるだけのことはしたいと思いますが、皆さんも重ね着で対応するなどの方法を考えてください]
・人によっていろいろな意見があり楽しかった。 [それはその通りなのですが、長引く議論が、結果的に他者やクラス全体に与えた影響も考える必要があります]
・政治家は技術者だと思いますか? 私は、社会のニーズに答え[正しくは「応え」][、]専門的知識を持っている政治家は技術者なのではと思ったから。 [ちょっと考えただけでは思いつきませんでしたが、「技術者であり政治家でもある」という人がいたっておかしくないですよね。日本でも、科学者(特に医師)であり政治家、という方は複数いらっしゃいます]
・先生の雰囲気が、落語家の人みたいでおもしろい。ひょっとしてそういう勉強をしたりしていましたか。 [いえ。申し訳ありませんが、落語の研究はしていません。ただしクリエイティブ系の人の中には落語研究をバックグラウンドとしている方もいらっしゃいます。たとえば「ちびまる子ちゃん」の著者であるさくらももこさんなどがそうです]
・全ての技術は裏付けの下に成り立っている[。]よって全ての技術にはマニュアルが存在する[。]マニュアルを読めばわかる仕事が技術者の仕事でないというならば、読解力さえあれば最高の技術者になれるということだ。 [文章全体を通すと意味不明です。この文章は3つの文から構成されています。「全ての技術・・・」はほぼその通りです。「全ての技術にはマニュアル・・・」も、概ねその通りです。しかし今回の福島第一原子力発電所の事故のように、想定外でマニュアルが存在しない場合もあります。技術者はまさに、このような場面で専門的知識を生かして、限られた時間内に、得られた情報で的確に判断しなくてはなりません。ですから、2つ目の文は必ずしも正しくありません。3つ目の文は意味が分かりません。念のため、同僚にも読んでもらいましたが、その方も意味不明と仰っていました。ただし、自らマニュアルを作成できる(=技術者の仕事)ほどの能力があって、しかもマニュアルに書いてない事態にも適切に対応できる能力があるのなら、それはもう、もの凄い技術者でしょう]
・大人になるって大切なことだけど、ちょっと子供の部分が残っているぐらいがいい。 [その通りですね。偉そうなことを言っているセンセイだって、未だに子供の要素は十分残っていますよ]
・[次回は]遅刻をしないようにする。 [ぜひ。特に、次の次は小テストなので]
・朝、起きた時に肌寒い。
・[朝、アパートを出る時に]長そで[袖]にするのか半そでにするのか微妙な時期。 [以上、まったくその通りですよね。でも見方を変えると、何を着てもいい季節かも。ヨーロッパなどでは、厚いコートを着ている人脇を、Tシャツ1枚の人が歩いていたりします。まぁ日本と違って、湿度が低いから可能なのですが]
・店内3位から進みそうにないです。 [????]
・討論でもっと発言できるようにがんばりたい。 [ぜひぜひ。リーダーシップやコミュニケーション力は、これからますます求められる能力ですよ。現在は不得意かもしれません。それはそれとして事実を認め、ここから前へ歩き始めましょう]
・発表者は最後まで黙って聞けよ、この授業いろいろと面白い(笑)。 [もちろん貴方/貴女は皮肉を仰っているわけですが、正直なところ、その態度はあまり建設的ではないのではないでしょうか。ご自分を優秀な人間だと思っている──そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない──ようですが、本学で出会った優秀な学生諸君は、貴方/貴女のようにシニカルには行動せず、もっと生産的に行動していましたよ。彼ら彼女らのその後も、よく承知しています]
・明確な定義がないものほど、解りにくい、やりにくいものはない。 [そりゃ、その通りです。今日の講義の中で、「答の体系」→「問いの体系」とお伝えしたこと、そのものです。その難しさに気づいたのです。実は少しずつですが、前へ進んでいるんですよ。自信を持ちましょう]
・両面をリャンメンと言ったということは・・・! [残念でした。他にも「トン、ナン、シャー、ペイ」という言葉を知っていたりしますが、センセイは◯◯のルールを知らないのです。ゴメンなさい]
・曖昧な話をするし、なんか根本から先生のことを嫌いだという人がいたが、この手の話で唯一正しいというものはないし、別にそうとは思わない。 [好き嫌いはあるでしょう。センセイだってそうです。でも表面的な印象だけで全てを決めてしまうのは、大学生にふさわしい賢明な行為なのでしょうか。どんな場面にもチャンス、あるいは学ぶべきことはありますよ]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。