平成23年12月21日更新
第7・8回:平成23年12月21日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・技術者の倫理(2)
・原子力開発関連事故と教訓
・ビデオ視聴
・講義
・ビデオ視聴レポートの提出
・小論文の提出
復習:小テストに備え、これまでの授業範囲を復習する(pp.155〜235)(30分)
予習:技術者のやりがい、世界の人々の生活について予習する(pp.235〜249)(30分)
課題:新聞を読みレポートにまとめる(次回提出)(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.原子力発電に関して、(1)技術者としての立場と、(2)地域に原子力発電所が建設されることになった地域住民の立場で賛否は異なりますか?
A.(立場によって評価がずいぶん違うことを考えてもらうための問題です。原発建設に関する賛否そのものを問うているわけではないことにご注意ください。講義の中でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます)
1.変化した 33名(70.2%)
2.変化しなかった 14名(29.8%)
1.変化した
・げんぱつ[原発]に替わる[正しくは「代わる」]発電方法がないと思うので賛成したが、自分の地域につくられるのは不安だった。
・[二つの立場で]意見が異なった。
・技術者としては賛成だが、地域単位になった時はメリットが少ないと感じるから。
・技術者として見るか、住民としてみるか。大きく変わってくると思う。
・技術者と住民では意見が違い、立てる[=建てる(「原発を建設する」の意]のも苦労すると思った。
・技術者の視点でエネルギー問題としては必要だが住民としてはデメリットの多い地域に住んでいたので・・・。
・経済的には必要であるが、自分の所につくる[造る]となると考えるところがある。
・県内にすでにあるため(愛媛)なかったら、しっかり作られるならかまわない。 [この方は「2」の立場では?]
・見方が変わった。
・原子力は危険であるというイメージはもともと強かったが、原発事故の後だとなおいっそう抵抗が強い。
・原発はどこかの孤島に建てておけ。
・原発は日本にとって必要だけど自分のまわりにはあってほしくない。
・原発事故が起きたら自分の住んでいる地域が住めなくなる。
・自分の近くに原発があるとやっぱり怖く感じる。
・自分の実家がある町に原発ができるとなると反対してしまう。
・自分の身近なものはハンドワゴン効果[正しくは「バンドワゴン効果」]で強い方(意見の)を応援したくなる。自分に遠いことがらにはアンダードゥグ効果[正しくは「アンダードッグ」効果。「判官贔屓(ほうがんびいき)」のこと]で弱い方を応援したくなる。(心理学よつ)
・自分の地域を危険にさらして[晒して]までも原子力は必要ない。
・実家が福井で、わりと近くに原発がある。2つ隣あたり。しかし、近所にできるとなるとデメリットが大きすぎる。
・実家に与える影響が大きく、メリットが小さいため。
・地域の人としては安全を重視した。
・電気の供給力としての設置は賛成だが、一個人としての意見は反対。ハイリスク、ハイリターンは良くないと思った。
・電力の35%を占めている以上原発は必要だと思うが地域住民としては反対したいから。
・日本の経済がかかっているので廃止するわけにはいけないが、自分の地域に来るとなるとなにも言えない。
・日本の発電量の中でも原発のしめる[占める]ウェイトは大きいので、原発は多少危険でも作るべきだと思うが、いざ自分や家族の暮らす地域に建てられるとなると不安から反対してしまった。[そんな自分は]最低だと思った。 [かなりの方がそう感じます。決してご自身を卑下する必要はありません]
・日本全体として考えるならば必要だが、[個人的には]関係はしたくない。
・立場によって、問題視する点が変わった。
・両方から見て意見が異なったから。2.変化しなかった ※「原発は必ず推進」「原発絶対反対」などの場合は、こちらになります
・どこかに必ず立てるなら、メリットがあった方が・・・・・。
・原子力を発電を推進しなくても、新しい発電方法を探せばいいと思ったから。
・原子力発電に代われるエネルギーを開発するのが現代の技術者の仕事であるし、地域住民ならなおさら反対である。
・原子力発電は欠陥。
・原発推進をうたって、地方にばかり建設するのは汚い。
・産業にとっては必要となるし、住民としても、原発分の税金が増えて公共しせつ[施設]がよく[良く]なる[。]雇用も、増える。
・地元は特にうるおってるわけでもなく人が少ない。もっと大きな都市なら意見が異なっていたと思う。
・特になし。
・必ずどこかが原発を認めないといけないからどちらの質問にも賛成した。
・必要であるに決まっている。
・放射能がもれないことが前提となっているので[、]もし万が一もれたときの付近住民への対策が一切用意されていない。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・E=mc2の話しのとき、眠さがピークでした。 [そうですか。授業中はそうでもなかったのですが、休憩時間中は寝てしまう方が多かったですね。課題等で大変なんでしょうか]
・おなかすきました。 [そりゃ、午前中最後の講義ですから]
・この時期でもニュースが尽きなくて、気がついたらクリスマスと言う時期になっていた。 [そうなんですよぉ。仕事はまだ山のようにあるのに、もうすぐ紅白...]
・[小]テストが不安。 [年初の小テストですね。日頃から新聞を読み、教科書をきちんと読めばかなりの得点を得られると思いますよ]
・ねむたい。 [こちらもお疲れのご様子]
・ビデオは考えた。
・ビデオ視聴が有意義だった。 [以上、仰る通り、考えさせられる内容でしたね。ごく最近の放送ということも関係しているのでしょうが]
・もう少しで冬休み。 [学生諸君は待ち遠しいでしょうね。もちろんセンセイらもですが、実際には自宅へ仕事を持ち帰ってウンウン唸って原稿を書いていることでしょう。トホホ]
・[今回は]レポートがあるからビデオを見るのではなく、興味を持って見いることができた。 [ご自分の問題として考えていただけたようですね]
・円高により海外進出せざるをえないのは残念な気がする。 [その通りですが、ビデオの後半で述べられていたように、これをチャンスと考えることもできるのでは?]
・課題が多くて大変。 [そうかもしれませんが、学生の本分は勉強です。頑張りましょう]
・海外は強い。 [この場合、韓国の企業は、ということでしょうか。もしそうなら、少しご説明したような要因が関係しています。そしてもう一つ、「世界に出ていこう」という意欲を感じます]
・寒。
・寒い。 [以上、ずいぶん寒くなりましたね。週末は大荒れの天気のようです。教室内の気温は調節できないので、衣類等で凌いでください]
・原発に対する問題は難しい。 [最初に考えていただいた通り、いろいろな要因が関係していますよね]
・原発の危検性[正しくは「危険性」]などを理解できた。 [本来は有用で、しかし危険なものを、いつの間にか直視しなくなった部分があったんでしょうね]
・原発問題はややこしくて、頭が混乱する。
・考えれば考えるほどよくわからなくなってくる。 [以上、原発のことだと思いますが、それはその通り。現実の社会はいろんな要素が複雑に絡んでいます。アニメの世界とは違います。それをどうにかして乗り切るのがオトナなんですね]
・今日の講議[正しくは「講義」]も興味が持てる良い講議[同左]だったと思う。 [ありがとうございます。残された講義も頑張ります]
・今日は寒かった。
・今日も寒いです。 [以上、この冬一番の冷え込みだったかもしれません。しかも週末は大荒れの天気とのこと。風邪をひかないように気をつけましょう]
・次回の週間レポートは12月31日〜1月9日までですか? [冬期休暇中の任意の1週間です。もちろん左記期間でもかまいません]
・自分が知らないことを知ることができた。 [ありがとうございます。「知らないことがあることに気づいた」というのは大きな進歩です。これからは自分の目で見て、自分の頭で考えましょう]
・[原子力発電所が]自分のところに来るのはいやだ。 [かなりの方がそう感じます。立場が違うと、印象がずいぶん違ってしまうんですね]
・就職ができるか不安。 [自分の良さと弱さを見つめましょう。それと、やはり勉強はしましょう]
・初休み明け1日目から金曜授業の関係でテストがいっきに早くなったと感じた。 [確かに。でも1月は入学試験その他の関係でどうしても変則的な日程になります。またよく考えると冬期休暇や試験休みもあるので、実は、その気になりさえすればかなり勉強できるんですよ]
・小論文が心配。 [どうだったのでしょう。冬休み期間中に読ませてもらいます]
・色々考えさせられる話が多かった。 [ありがとうございます。それって、ご自身が少しずつ成長しているってことなんですよ]
・睡眠不足でついうとうとしてしまいました。すみません。 [課題か何かで大変なようですが、次回はぜひ頑張りましょう]
・先生はいろいろな分野に通じていることが分かってびっくりしました。 [そうかなぁー。お褒めの言葉はありがたいのですが]
・独学で心理学をやっていたのを思い出しました。 [バンドワゴン効果(↑)その他ですね]
・内容が難しい。
・難しかった。 [以上、前半、後半ともにそうだったかもしれませんが、やはり社会に出るためにはある程度理解しておきたい内容です]
・福島原発事故が事故レベルが7になっているなんて知らなかった。 [日本の評価を大きく変えましたよね。正確には、日本国民/日本政府/東京電力の評価はまるで違うのですが]
・北朝鮮はどうなるんだろう?? 核戦争とか・・・中国が国境のけいび[警備]を強化したみたいだし。 [どうなるかはわかりませんが、しばらくの間、目が離せないですね]
・立場の違いというのは難しいと感じた。 [まったくその通りです。原発建設の件、ちょうど皆さんと同じくらいの年齢の時に、目の前で起きていたことです]
・[北朝鮮に拉致され、帰国した]連池さんのことを久しぶりに思い出しました。 [最近は普通の人ですよ]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。