平成23年4月21日更新

3IC3クラス
第5・6回:平成23年4月21日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

※第5〜8回では、スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故を題材に、第8回までの「学習内容」の事項(概念や用語など)の解説を行う
・チャレンジャー号爆発事故に関する解説
・技術者と価値(特に、安全)
・リスクに関する概説

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・チャレンジャー号爆発事故の関するビデオの視聴

学習課題 予習・復習

・予習・復習:課題2(Agora上でチャレンジャー号事故について、倫理的問題構造およびステークホルダーなどの事実関係の分析)(60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.スペースシャトルチャレンジャー号事故に関するビデオをご覧いただいて、個人で最初に感じたことは?
A.講義の中でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます。

・NASAが強引に計画を実行したように取れる。
・NASAはゴムの耐久力を過信しすぎたと感じた。
・コンディションが悪い中、飛ばしたので、もっと安全性を考慮すべき。
・どの国でもえらい人達には逆らえないことがわかった。銃弾の全て入ったロシアンルーレットまさにその通りだと思った。 [確かにそういう面はある──センセイだって偉い人は苦手──のですが、講義の中でお話しした「もっと別な方法」はなかったのでしょうか。講義の中で考えましょう]
・パイロットのコンディションや、気温など全ての条件を満たすのは無理でも、必要最低限はしっかりしておくべきだと思う。
・ボジョレーさんの警告をNASAがしっかりと聞いていれば大事故にならなかったと思う。人間の小さなあやまちが大きな事故につながると思った。
・ボジョレーさんの忠告を聞くべきだったと思った。
・モートン・サイオンコール社は危険だとわかっていても、スペースシャトルの打ち上げに同意してしまった。これを見て私は危険だから打ち上げないという安易なものではなく、利害等によって判断をくるわせるのだと思った。また、打ち上げれば事故が起る可能性があり、打ち上げないと損害が出るので判断が難しいのだと思った。
・安全第一が大切だと思った。
・温度が低く危険なのにNASAは打ち上げをして利益ばかりを求めると安全などを深く考えなくなり危ないと思った。
・下請けは打ち上げようが中止しようが損をしていた。
・下請け企業はやはり親企業や本請けの意向に逆らえないようだ。 [以上についても、これからの講義の中で考えましょう]
・過去の事例等から、確実に打ち上げを成功させるためにも、強い意志を持つことも大切だということを感じた。しかし、自分がロジャーさんの立場だったなら、同じ行動をしていたと思う。
・危ないと思った。
・危険性があることを指摘されていたのなら中止にするべき以外にすることがあるのかと思った。
・気温が低すぎてコンディションが整わないのに上げてしまった理由が明かく[明確]ではないと思う。
・起こるべくして起こった事故だと思った。
・技術者、経営者の中に何が正しいのかは、理解していた思う。しかし、様々な圧力によって正しい判断を下すことができなくて、こんな事故が起きてしまったのだと思う。
・技術者と経営者の考え方に違いがあり、今回の事故が起きたと思った。技術者は、経営の問題もありとても難しい決断だったと思われる。
・技術者の意見を聞いてもNASAは打ち上げ実行を迫ったので、もう少し冷静になって考えれば事故にはならなかったのかなと思う。
・経営者は利益ばかり考えず、技術者の話にも耳を傾けるべきだと思った。
・子会社と親会社という立場の違いで事故を起こしてはならないとは思う。技術側と経営側のコミュニケーションは重要だと認識した。
・事故が起きた原因としてはNASAとサイオコール社の利害と思い込みにより、この悲しい事故が起きてしまった。
・失敗したが誰が悪いともいいがたい。
・乗組員の安全性が第一だろうにと思った。
・人によって何を重視するのか難しい問題だと思った。 [確かに]
・人の上に立つ人は、それに応じた知識と責任感をもっていないといけないと感じた。 [こちらも、確かに]
・人の命にかかわる決断をしなければならないということはとても難しいと思った。 [そして、こちらも]
・世の中簡単には行かないなと思った。だきょう[妥協]はよくない。 [難しいところです]
・前例でも危険だったのに、NASAはもっと打ち上げに慎重になるべきだった。打ち上げの最終判断に現場の技術者が参加しなかったのはおかしいと思った。
・妥協が重大な事故につながった、責任を持つ立場なら妥協は許されないと思った。 [前述したように、難しいところです]
・爆発の場面は衝撃的だった。会社の経営と事故のリスクとの間での難しい問題だと感じた。
・不確実なものへの過信は、アブナイと思った。 [リスクの問題ですね。講義の中で考えましょう]
・本当にあってはならない事故だと思った。常に危険を予測すべきと思った。
・問題を軽視したNASAも悪いが、危険なことを理解しているにも関わらず、最後に、折れてしまった、モートン・サイオンコールも残念だと思った。
・立場によって、中止するべきなのに、周りがそうはさせない状況だったとは知らなかった。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・Agoraに僕は入れるのか。
・Agora入れませんでした。 [以上、学生ポータルでお知らせしたように、もう入ることができるはずです。ご迷惑をおかけしました]
・いろいろ考えさせられる授業だった。 [映像はまず衝撃的ですし、仰る通り、考えさせられますよね]
・お客様の安全第一。 [その通りなんですね。コドモにはできない発想です。ずいぶん前進したのでは?]
・ここ数日、体調が悪いです。 [大丈夫ですか。お腹の具合が悪い時は、目で合図してどうぞトイレへ]
・つかれた。 [課題等が本格化したのでしょうか]
・ねむかった。 [こちらもお疲れのご様子]
・ビデオがおもしろかった。 [面白い、というか重い内容でしたよね]
・安全が一番大切だと感じた。
・安全性というのは確保するのは難しいと感じた。
・安全性はどんなに気を付けても100%にはならないと改めて感じた。
・安全第一! [以上、まったくその通りなのですが、どう、他とのバランスを取るかが難しいんですよね]
・価値についてよく分かった。 [大切なツボですからね]
・花粉やばい。 [大丈夫ですか。センセイもアレルギーです(花粉ではありませんが)]
・課題頑張りたい。 [ぜひぜひ。アゴラも復旧しています]
・技術者が持つ責任で一番大切なのはやはり安全であると思った。
・技術者は、安全第一ってことが分かった。 [以上、まったくその通りですね。ただし他とのバランスも考える必要があります]
・技術者はいろいろ難しい立場にいるなあと感じた。 [確かにそうなのですが、逆に言うと、それだけ大切なことができる、ということでもあるんですね]
・考えさせられた。・責任を持つ大変さを知った。 [そうなんですね。それがオトナになる、ってことです]
・今日誕生日でした。 [おめでとうございます!! 何はともあれ、今日はめでたい]
・判断することは難しいと感じた。 [そうなんですね。前述しましたが、適切に判断できるようになることが、オトナになるってことなんですね]
・勉強になった。 [内容を良く理解していただけたようで嬉しいです]
・倫理問題は難しい。 [難しいですけど、これからの人生を考えると、やはりここできちんと考えておいた方が良いと思います]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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