平成24年6月28日更新
3BB1クラス
第11回:平成24年6月28日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
討議結果を踏まえて(コメントを兼ねて)以下の項目の検討
・倫理と法
・企業倫理プログラムとその必要性
・企業の社会的責任
・公益通報が許される条件
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など
・予習:教科書第13章および第14章を精読(120分)
・復習:課題6(Agora上での「ギルベイン・ゴールド」に関するより深い検討)(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(講義内でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます)
1.変わった 41名(73.2%)
2.変わらない 15名(26.8%)
1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)
・[工業団地内に存在する]Zコープ社以外の企業のことを考えていなかった。
・ジャクソンがアホでちゃんとしたデータを工場長に示していないことを見落としていた。
・ジャクソンが情報をちゃんと報告していない点を見落としていた。
・ジャクソンにも悪い所があるということに気が付かなかった。
・だいぶ見落としていた。
・ただ告発するわけではなく原因や問題の解明へ努めてから、問題が解決せず会社がそれを認めず隠そうとしたら告発をする。
・マスコミだけじゃなく、市や市民にうったえる[訴える]のは良いことだと思った。 [その通りですが、あまりセンセーショナルなやり方はこのビデオ同様、あまり賢明ではありませんね]
・安易に[内部]告発しない方がいいなと思った。
・意見は変わっていないが、工場長に報告がつたわって[伝わって]いないということを見落としていた。
・違う見。 [原文のママ。「違う見方があることに気づいた」くらいの内容を書くつもりだったんでしょうね]
・汚水のデータを工場長に渡していない。ジャクソンが問題をすべて抱えてしまっている。
・会社のトップにちゃんと情報が伝わっていないことを見落としていた(知っている物だと思っていた)。
・会社相手ではリスクが高い。
・見落とし[ていた点]。工場長が情報をきっちり把握していない。ジャクソンが説得力のある情報を上司に伝えていない。
・見落としていた事があった。
・見落としていた点。本社の人[=社長など]にも相談できること。
・見落としていた部分があった。
・公共の利益を考えるに、内部告発するだけで解決するというのではない。
・工場長が事件を正確に把握していなかったとは・・・。
・工場長はブラックな人だと思っていたが相談してみないとわからないと思った。
・工場長は社長の意見を聞かない人だと思っていたが、情報が知らされていないだけだと知ったので、まずは工場長に正確な状況を理解してもらうべきだと思った。
・市にお金の援助を受けるというアイディアは良いと思った。 [市にも責任の一端はありますからね]
・主人公が[上司に]しっかりと報告できていなかったことは気づかなかった。
・上層部が情報を知らせれていないので情報を共有してから社長に想談[正しくは「相談」]する。
・内部告発は“正義”というイメージがあったが、実はそれよりも良い策がある!
・内部告発は損害が大きいことが分かった。
・内部告発をした場合の悪い状況だけを考えていた。なので、最終的には内部告発するという手段もありえると思った。
・内部告発をするのか迷った。
・必ずしも内部告発しなければならない訳ではない。詳細なデータで会議すべきだと思った。2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)
・やっぱり誠実に生きていきたい。 [もちろんその通りです]
・意見は変わらない。 [複数]
・一部の見落としはあるけれども意見としては変わらない。
・場合によっては内部告発をする。
・内部告発するという意見は変わらなかったが、見落としていた点や改めて分かった点があった。
・内部告発はしません。 [する/しないよりも、その理由と、それが招く結果の方が重要でしょうね]
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・ありがとうございました。 [みなさんこそ、ご苦労様でした]
・ええいっ! 工大のレポートは化け物か! [シャアの発言ですね。ということはシャアは工大の在学生?! それともライバル大学の学生?]
・ギルベイン・ゴールドのような会社は実際にあるのだろうか。 [存在します。後日、日本の実例をご紹介します]
・ギルベインゴールドについてよく分かった。 [奥が深いビデオですよね。センセイも最初は「落とし穴」にスッポリ落ちましたので、念のため]
・グループ討議に参加しない人が発見しやすいような空気を、次の討議では作りたい。 [そうですね。このクラスは他クラスの人が少ないためか、そういう方──センセイの元アドヴァイジーが多い!! ──にはなかなか敷居が高いようです。正直なところ、なかなか難しい問題です]
・こんな問題が自分に降りかかったら最悪だ。 [その通りなのですが、前述(↑)したように、実は日本国内でも似たような問題が実際に起きているんですよ。後日ご説明します]
・さまざまな意見があっておもしろかった。 [一つ一つは長所と見落としがありましたが、全体としてはかなりの部分を網羅していましたよね。ですからほとんどの方には新しい驚きがあったはず。皆さんご苦労様でした]
・ジャクソンがデータをまとめていないかもしれないとか[、]工場長が実際の内容を知らないだろう[=部下から適切な報告を受けていない]とか全然思いつかなかったのですごく「へぇー」となった。 [そうなんですよ。センセイも最初は見事に引っかかりました]
・つかれた。 [どうしたのかな]
・データはどこでも必要なんだと思った。 [チャレンジャー事故直前のプレゼンテーションの際にもご説明しましたが、きちんとしたデータを用意し、それを説得力のある形でプレゼンテーションする必要があるんですね。もちろん言うは易く、行うは.....ですが]
・とても暑い日ですね。 [そうですね。明日はもっと暑くなるようですよ]
・議論のまとめ発表が緊張した。 [ご苦労様でした]
・見落としていた点が多かった。 [センセイも最初はそうでした。でもそのように(良く)作られているビデオなのです]
・公衆のことだけ考えていた。 [気持ちはわかりますが、でも、公衆の安全、健康、福利が第一です。それを気にかけていたのですから、自信を持ちましょう]
・工場長はそんなに悪い人じゃないことが分かった。 [そうなんですよぉ。センセイも最初は見事に引っかかりました]
・慌てて得することはない! 時間があるなら、問題を周りの人達に正確に理解させ、皆で対策を考慮するべきだと思った。 [まったくその通りですね]
・今日の議論は奥が深かった。 [そうでしたね]
・今日は班がまとまっていた。 [こちらも。切り口が多様でしたよね。つまり皆さんが自分(達)で考えたってことです。そこはとても高く評価できると思います]
・今日もそれぞれの班の発表はよかった。 [その通りですね。上記ご参照]
・実際にこういった問題に直面した場合、自分がどういった方法をとるか分からなくなった。 [そりゃ誰だってそうです。センセイも、ですよ。だから「その時」のために「セブンステップガイド」があるのです]
・助かった。 [?]
・焦って周りが見えなくなって適切な判断ができなることがどれほど恐ろしいことなんでしょう・・・。 [まったくその通りなのです。この点については講義の最後でご説明したいと思います]
・上司やそれ以上の立場に告発する勇気が重要。 [その通り。そしてそれを可能にするためには、日頃からの人間関係が大事なんですね。たとえば「アイツの言うことには、ちゃんとした根拠があるよな」とか]
・正直は大切。 [それはもちろんその通り]
・前回ビデオ見た後のイライラの原因が汚染状況とかの議論に必要な情報の不足とわかった。 [そうなんです。とても大切な点です。どこかで感じていて、こうやってみんなで確認すると、とても納得してしまうんですね。まだ明確に言葉では言えなかったとしても、ちゃんと気づいていたのですから、自信を持ちましょう]
・他の班の意見が参考になった。 [そうですよね。よく頑張ったと思います]
・著作権法が改正された。これからどうなる? [そうなんです。中身も十分審議しないまま、いつの間にか重要な法案が成立してしまいました。今後、禍根を残す可能性があります]
・討議は3人だったけど、なんとかなった。 [気づいていました。よく頑張ったと思いますよ]
・内部告発はするにしてもしないにしても、まず問題が生じた場合は、上司に相談することが大事だと感じた。 [そうですね。でも困った上司が存在することも確かです。この点については講義の最後でご説明します]
・内部告発をすることだけが解決策ではないと知った。 [そうなんですね。追い込まれると周りが見えなくなって、そして悪気はないのに結果的に周囲に大きな迷惑をかけてしまうかもしれないんですね]
・内部告発をするのは、きちんと状況を理解してベストをつくしてもダメな時に限られるんだなと分かった。 [まったくその通りなんですね。でも、最後の最後はやはり公衆の安全、健康、福利を優先する必要があります]
・発表があると様々な意見がでるので、色々と考えさせられる。 [そうでしたね。皆さんよく頑張ったと思いますよ]
・発表の時、緊張して手が汗ばんだ、発表の回数を多くして場馴れしたい。 [気持ちは良くわかります。でもそんな自分をどこか遠くから見る──霊魂が肉体から離脱するイメージ──と、結構落ち着くし、いろいろ見落としていたことが見えてきますよ]
・分かっていないことを調べてデータをそろえ、それを踏まえて会議や相談をすればうまくいくと思う。 [まったくその通りですね。でも残念ながらジャクソンは、最初の会議の時からそうじゃありませんでしたよね]
・弁当を作ってくれるのはありがたみを感じた。 [まったくその通りなのですが......お母さんが作ってくれるのかな?]
・眠いと考えがまとまらない。 [その通り。気持ちは、わかる]
・問題の中で見つけられていないものがいくつもあり、それにより新たに解決策が考えられた。 [そうなんですよね。適切な対処方法の前提として、まず、はっきりしていないことを含めた事実確認が重要なんですよね]
・勇気が欲しいです! [その通りなのですが、何かあったのかな?]
・理解が深まった。 [そうですよね。自分を含めてグループで討論し、しかもグループでの討議結果を集約すると、かなりの部分をカバーできますよね。皆さんよく頑張りました]
・話が難しかった。 [その通りで、この話はかなり複雑に作られています。最後まではっきりしない部分も残ります。でも、良く考えてみると、人生ってそんなものじゃないでしょうか。やはりそれを乗り切るタフさが必要ですし、それを身につけると女性にモテるような感じがします]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。