平成24年7月3日更新

3IS1クラス
第12回:平成24年7月3日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

高度技術社会における技術者の新しい役割
・科学技術とリスク
・リスク評価の難しさ
・リスクと公共性
・社会的合意形成
・トランス・サイエンス
・科学技術社会論 
・科学技術コミュニケーション
・科学技術の研究開発と倫理
・Grand Challengesに関する解説

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材を視聴することもある

学習課題 予習・復習

・提出:課題6(電子的提出)
・復習:教科書第15章の精読(60分)
・予習:課題7(事例分析)(120分)
・予習:課題8(Grand Challenge for Engineering)(60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.飛行機と自動車、お客さんとして乗車(搭乗)する場合、どちらが「怖い」?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

1.飛行機

28名(51.9%)

2.自動車

25名(46.3%)

3.その他

1名( 1.9 %)

1.飛行機

・TV番組の影響――ハイジャックとか墜落とか・・・・――がかなりあって、飛行機にはマイナスイメージしかない。それを無しにして考えると、車で事故を起こしても自分の運転ならば、自己責任というか仕方がないと思う。他の人でも、自分と同じようだから仕方ない。飛行機はプロが運転しているのに。
・[万一、事故が]おこると絶対死ぬから。
・ひとつのミスだけで命の危険がともなうから。高さ何千mから落ちるとまず助からないから。
・まだ乗ったことがない。・大きな事故が何度も起っている。
・金属のかたまりが空を飛ぶっていう事実が怖い
・空を飛んでいて落ちたら恐い。
・空を飛んでしまったら、飛行機に何か問題があったら逃げられないから。
・[万一、事故が起きたら]死亡かくてい[確定]だから
・事故が起った場合、車の事故の場合よりも人がたくさん死ぬから。
・事故が発生した場合に逃げ道がないから。
・事故が発生すると死亡する確率が「2」よりも高いから。
・事故ったらおわり。車の運転が楽しいから、でも飛行機はうくし[原文一部判読不能]、時間の短縮になる。
・事故の発生率が低い [この方は「2」を選択されたようですね]
・自動車と違って“空”ということで、つい落[墜落]の恐れがあるから。もし落ちたら助かる見込みがないため。
・自動車の事故用因[正しくは「要因」]は、事前に回避できるものが多い(居眠り、飲酒etc)が、飛行機は予測できない。・飛行機事故は、死のリスクが高い。
・自分がコントロールできないから。
・自分では、回避できないから
・周りが見えないから
・乗ってトラブルがあったとき、死ぬ確率は大きいと思う。自動車は事故は多いが死ぬ確率は少ない。どっちもリスク(R)は同じくらいだと思う。
・天候に左右されやすいから。・事故が起きたときに自分はなにもできないから。 [前半、確かにその通りなのですが、相当の悪天候でも安全に飛べるんですよ]
・飛行機が事故を起こすと重大事故になりやすいから。
・飛行機の事故は被害が大きいし、乗り慣れていないから。
・飛行機の方が事故の被害が多い。自動車の方が乗りなれている。
・飛行機の方が乗る機会が少なく慣れていないため飛行機の方が怖く感じる。
・普段乗らないから。
・[万一、事故が起きた時に]無事に生還できたという話を聞かないから。 [助かるケースもかなりあります]

2.自動車

・もし事故がおこったとき自分だけでなく他人も傷つけてしまう可能性があるから [事故を起こすのが怖い、ということですね]
・安全性でいうと飛行機事故は数千回に一度。非常時の対策もある程度なされているので。
・[事故が]起こる回数が多いから。
・事故が起る要因がそこらじゅうにあるから。
・事故の確率が高い。
・事故の確立[正しくは「確率」]が圧倒的に多いから。
・事故の発生率が多い[原文のママ。正しくは「高い」]から
・事故発生率は自動車の方が多い[原文のママ。正しくは「高い」]から。他車[原文のママ。おそらく「他者」の意]のせいで事故が起ることもあるから。
・自動車の場合は、運転操作の誤りなどの事故を引き起こす可能性があり、飛行機よりもリスクが高い。
・自動車の方が事故が起きやすいため。
・自動車の方が事故の起きる可能性が高いから。
・自動車の方が事故率が高い。友達が事故った。 [後半は説得力がありますね]
・自分が気をつけて走っても自動車人口は多い[原文は二重下線]ため事故発生率が高い。
・車のほうが事故件数、確率ともに高いから。
・車のほうが人分[原文のママ。おそらく「自分」の誤り]の責任もあるので。
・車運転するほうが楽しいでしょ [こちらは「怖くない」という意味?]
・他人の過失に巻き込まれる可能性、すなわち事故につながる要因が多い。
・大事故に遭えば死んでしまうことには変わりない。発生率や運転手の疲労を考えると自動車の方が怖い。
・地面を走っているから障害物が多いため事故が起きやすい。
・飛行機が事故発生する率[原文のママ]より自動車が事故発生する率[同左]の方が高い。
・飛行機に比べて自動車のほう[方]が危険にあう[遭う]可能性が高いから。
・飛行機の事故は少なく、安全性がある。
・飛行機はプロが運転しているが、自動車を運転している人は免許はあるがプロではないから。 [バスやタクシーの運転手はプロフェッショナルですよ。特別な免許も有していますし]
・飛行機は事故の発生確率が自動車に比べて圧倒的に低いから。
・飛行機より事故の確率が多い(データは今提示できない)。問では「怖いか」だから、Mを比べれないのでは? [質問は「どちらが怖い」という曖昧な尋ね方をしています。M(影響の大きさ)を含める人も含めない方もいらっしゃると思いますよ]
・普段使用する交通手段の方が慣れが原因で事故が起りやすいと思うから。・飛行機の方が整備が精密だと考えられる。

3.その他

・もっと公益通報者保護法を整えるべき。 [この方は質問を聞いていなかったようですね]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・Agoraが大変でした。 [ご苦労様でした。早く提出した方には配慮します]
・AGORAを今週中に終わらせておいたため、来週の課題を余裕をもってできそうだ。 [なりほど。そういう利点もあるんですね]
・クイズの内容が考えさせられる内容だった。 [ありがとうございます。次回はもっとリアルな質問です。ご期待下さい]
・リスクと利益の天秤は重要です [基本的にはまったくその通りですね]
・リスク便益分析について知れた。 [こちらも。ただし限界があることにも注意しましょう]
・安心は必要だが、他人に提供される安心ではなく、自分で判断した安心が重要だと思った。 [なるほど]
・安全性とコストのバランスが難しいと思った。 [ご説明したように、まったくその通りなのですね]
・教科書ページを行ったり来たりするのは、理解しづらい。 [すみません。できるだけ控えるようにします]
・座って授業を聞いているだけだったので、少しきつかった。(普段パソコン等を触って作業する授業の方が多いので) [IMクラスの受講生。確かに今回は自分で何かする場面が少なかったですね。できるだけ改善するようにします]
・最近、気が緩んでいて悪循環しています・・・ [実感がこもっていますね。これから学期末に向けてどんどん忙しくなるので、ちょっとここで気持ちを引き締め直しましょう]
・最近クーラーがききすぎて半袖だと寒い。 [自然の状態と違って、エアコンは室内でも温度差が大きかったりします。可能ならば何か羽織るなどして対応しましょう]
・昨日は3時までプロジェクトの資料作りをしていてすごくねむいです・・・ [今朝まで起きていた、ということですね。どうりで眠そうな人が多かったわけだ]
・事故っていやだなぁ... [まったくその通り。安全運転に徹しましょう]
・実際、飛行機も危ないイメージがある。 [個人的にはセンセイもあまり慣れません]
・車は普段運転しないが、運転するときは気をつけようと思った。 [まったくその通りですね。全面的に賛成です]
・就活の結果がつながらなくてきびしい。 [かなり苦戦しているようですが、これからが頑張り時ですよ。進路開発センターを積極的に利用しましょう]
・早く梅雨が終わって欲しい [西日本では大きな被害が出ているようです。でも雨も必要。難しいところです]
・損得だけでなく、人間の命とか、倫理的に考えることが、重要なのだと思った。 [まったくその通りなんです。とても重要な点に気づきましたね。お金も大事ですが、それだけでは絶対に長持ちしないんです]
・入る企業はしっかり選びたいと思った。 [その通りですよ。こちらから積極的に選ぶ、くらいの気構えで臨みましょう]
・勉強になりました。 [ありがとうございます]
・眠かった。 [課題か何かで、ずいぶん眠そうな人がいましたね]
・眠すぎてがまんできなかった。 [こちらも。今日のように少し休むとずいぶん楽になります。そのコツを掴みましょう]
・面白かったです。 [ありがとうございます〜]
・来週は課題が多いので早めに取り組みたい。 [ぜひ。時間配分には気をつけましょう]
・倫理を考える線引きと倫理を考えない線引きでは前者の方がコストがかかるが後者よりリスクがへる。 [なるほど。倫理的に考えることが、最終的には良い結果に繋がるということですね。センセイ、逆に教えられました]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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