平成25年4月11日更新
3BB1クラス
第1回:平成25年4月11日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※第1〜2回では、本科目への導入として、第2回までの「学習内容」の事項について、講義やグループ討議などを通して検討・考察する。
・科目の目的・目標、内容、課題、評価方法などに関する解説
・本学の教育目的・目標との関連に関する解説
・既習科目との関連及び技術者倫理ポートフォリオの解説
・安全などに関して、ユーザーから設計者・製造者への視点の転換
・課題1・7(第2・13回提出)に関する解説
・「講義ノート」を配布する
・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表
・グループ討議の結果に関するレスポンスシートの作成
など
・復習:必要事項(課題提出期日など)を講義ノートに記入、本科目「学習支援計画書」の熟読、教科書第1章の精読(90分)
・予習:教科書第14章の精読(60分)
・予習:課題1(事例分析)(120分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.1. 夏の暑い時期、金沢市付近一帯が、大規模に停電してしまいました。停電はもう十数時間も続いています。コンビニはどうなってしまうでしょう?
A.1. たくさんの面白い回答を寄せていただきました。どれもその通りだと思うのですが、講義でご説明したように、電気が長時間止まると、冷房・冷凍が効かなくなるだけでなく、またレジも働かず、POSの情報もやり取りできないので、やがてお店の機能がまったく停止してしまうんですね。
「コンビニ」はこの現実の社会を指しています。細かいことはともかく、現代社会が科学技術に依存しているということ、そしてその科学技術に携わり、この社会を支えているのが(将来の皆さんを含む)科学者・技術者なのだということを考えていただきたかったのです。(講義中にかなりご説明したので、原則としてコメントは控えます)
・アイスがとける[溶ける/融ける]。べんとう[弁当]が悪くなる。飲み物がぬるくなる。チョコがとける[溶ける]。
・アイスが安くなる[=安売りしてでも売り切る]。[冷蔵できないので]品質が保証できない。弁当が安くなる。日持ちするものが売れる。売上を把握できない。 [最後の部分は、情報そのものですね]
・アイスが溶ける。[停電するので自動ドアが動かず、店内に]入れなくなる。 [自動ドアの件、フェールセーフで、手で開けられるようになっています]
・アイスが溶ける→あつい[熱い]。炭酸飲料の炭酸が抜ける[瓶入り/缶入りなら抜けません]。飲料水がぬるい。牛乳がくさる[腐る]。食べ物がくさる[腐る]。
・カメラが使えないので、万引きがふえる[増える]。コンビニのバイトなど働いている人がこない可能性がある→電車が止まっているので。 [その通りで、運搬もできなくなるんですね]
・コンビニに人が集中して売切れになり、買えない人が出てくる。食品[の品質]が[劣化して]使い物[=売り物]にならなくなる。
・コンビニに弁当や飲み物、そしてアイスを買いに多くの客が訪れて店の品物がなくなる。(パニック状態)
・コンビニのアイスが溶ける。冷えたジュースがなくなる。ヒエピタが売れる。お茶が売れる。チョコレートが溶ける。 [「ヒエピタ」って何?]
・コンビニも停電していて暑い。普段よりも混んでいる(暑さからのがれるため)。アイスとかがダメになる。 [その通りで、店内は猛烈な暑さになるでしょうね]
・ご飯をもとめる客が殺到して、コンビニが混乱する。レジが停止してしまって買い物ができない。
・トイレや飲食[物]を求めて混雑する。
・なまもの[生物/生もの]がくさる[腐る]。冷やさなきゃいけない商品がだめになる。レジがうごかなくなる。電池が売れきれる。 [電池の件、その通りです]
・レジが止まるので会計が不便になる。アイスなどの冷凍して保存しないといけないものが解けて[「解けて」は使いません]売り物としての価値がなくなる。
・飲み物が冷えない。自動ドアが開かない。レジがつかえ[使え]ない。
・飲料水が売れる。保存できる食品が売れる。
・飲料水を求める人が多く混雑する。アイスや氷がなくなる。冷防[正しくは「冷房」]がきかなく[効かなく]なり[、]コンビニが機能しなくなり[、]はんばい[販売]できない。ケータイ充電器がなくなる。 [充電器の件はその通りですね。ただしAC電源を使うものは使用できません]
・缶電池[正しくは「乾電池」]が売り切れる。 [その通り]
・近くの住民による買い占めが起こる。保存条件を維持できないので生物、そうざい[惣菜]食品のはき[破棄が起こる]。電池が売り切れる。電源類。 [電池や携帯電話用の電源の件、その通りですね]
・暑い日に冷蔵設備が止まると弁当などが腐るため、サラダや弁当など腐り易い物を安く売る。レジが動かず会計が滞るため、店が混み合ってしまう。
・商品がダメになる(アイス、食べ物)。飲み物がぬるくなる。
・商品として売られているアイスなどの食品が溶ける。食品が劣化する前に買わなきゃなど店内が混み合う。氷が売れる。レジが使えなくなる。
・食べものが腐る。アイスがとける。冷房がきかなく[効かなく]なっている。レジが使えない。
・食べ物がイタム[傷む(「痛む」は間違い)]。飲み物がぬるくなる。電池の買いしめ[買占め]。自動ドアが動かない。
・食品がくさる[腐る]。レジが動かないので買い物できない。
・食品が腐敗する。万引きが起きる。在庫管理ができなくなる。店員不足。食品不足。 [在庫管理の件は、まさにその通りですね]
・食料品が痛む[正しくは「傷む」]。夜、電気がつかないので暗い。電池など買いに人がたくさん来る。自動ドアの場合開かなくなる? 商品の管理ができなくなる(在庫)。 [自動ドアについては、上記ご参照]
・人がコンビニに物をとるために集まる(主に飲料)。コンビニの生物が夜に腐る、冷食[=冷凍食品]が溶ける。
・人がさっとう[殺到]するものの、レジが停電で使えず(→時間がかかる)、大混乱する。(→諦めて帰る人も多々…)
・人が一気におし寄せ[押し寄せ]て、大混雑する。
・水が不足する。飲み物がひえない[冷えない]。レジが動かなくなってうまくまわらない。飲み物不足。
・水や食料のちょうたつ[調達]。アイスなど冷える物。電気系。
・水や氷、食料を求めて行列ができる。電気が通っていないので、店員が会計をするのに苦労している。食品が腐りやすくなる。
・生鮮食品の品質維持ができなくなる。アイスが溶ける。レジが動かなくなる。流通が混乱する。店がやっているかわからない。品不足が起きる。 [後半部分、まったくその通りになります]
・昼はいいが、夜電気がつかず営業が困難になる。冷凍/冷臓[正しくは「冷蔵」]食品が暑さなどでダメになる。レジが使えず手作業になってしまう(手間がかかる、防犯、在庫の管理など)。暗くなると安全が保障[正しくは「保証」]できない。体調に不調がでるかもしれない。品物不足になる。
・店にお客が殺倒[正しくは「殺到」]する。品うす[品薄]状態。
・電気が消える。レジは別の電気か、バッテリーがあるのできどう[起動]している。アイスが売りきれる。 [注目すべき解答です。確かに一部の店舗は非常用電源を備えています。ただしコンビニ業界は激しい競争に晒されているので、お店の大半はそうではありません。レジについては、停電に備えて一晩くらいは持つポータブル型のものを用意しているんだそうです。それでも通信は途絶したままですから、やがて二進も三進もいかなくなるんですね]
・電気を使用している機材が止まる。冷蔵の必要な食品が保存できなくなる。客が来て商品がなくなる。レジが使えなくなる→在庫の管理ができなくなる。売り切れが起きる。夜暗くなった時、明かりが灯かなくなる。防犯装置が動かないと思う→犯罪が増える。食品が悪くなる。店員が足りなくなる。品物不足。
・電池や食料、飲み物や氷が品切れになる。
・電池や氷・食料などを買いに来る人であふれかえる[溢れ返る]。
・氷が売り切れる。かいちゅうでんとう[懐中電灯]が売れる。ライター[が]売れる。
・氷が溶ける。事件がおきる。商品の流通が止まる。 [事件が起きるかどうかはわかりませんが、夜間の営業は無理ですよね]
・氷の買いしめ[買占め]が起こる。レジの電源が入らないので商品の取り扱いはされていない。
・弁当が安くなる。コンビニが閉まる。 [安売りして売り抜ける、という意味ですね]
・弁当が腐る。冷凍のアイスがとける。予備電源を使うコンビニのロス商品が増る。
・弁当などを買いに来る人が多くて弁当などが無くなる。缶づめ[缶詰]などを買う客が増える。
・保存方法が低温の食物は腐敗したり痛んで[正しくは「傷んで」]しまう。アイスとける。ものが買えなくなる(てんいん[店員]が足らない→ふっきゅうさぎょう[復旧作業]。)。食物の状態の保障[正しくは「保証」]。
・冷たいものがぬるくなる。アイスがとける(冷凍食品も)。食べ物がくさる可能性がでてくる。カメラが作動しなくて万引き増える。食べ物を売り切るために半額になったりする。食あたりになる可能性がアある。店員不足。POSシステム。
・冷たい飲み物がよく売れて、売り切れになる。アイスがよく売れる。アイスが溶ける。レジが使えなくなる。
・冷やさなければダメになるの商品をかたぢける[正しくは「片づける」]
・冷蔵・冷凍しているものがくさったり・溶けたりする。品質の低下。
・冷蔵や冷凍の機能を失う。レジが使用できなくなり、支払い等が困難となる。たくさんの人が集まる。
Q.2. 自転車を購入する際、デザインと価格以外に、何かを重要視するとしたら、何?
A.2.
・ギア付きの自転車を選びたい [機能、あるいは性能ですね。そりゃそうですよね]
・ダブルロックが付いていることや水にさび[錆び]にくい物でつくっているか。 [こちらも]
・耐久性・安全性・評価を重視する [モノやサービスを「提供する」という立場からすると、ご名答]
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・educate ← educare(引き出す)ということがわかった。 [ありがとうございます。でも暗記する必要はありませんよ]
・おなかがすきました。 [それは若い証拠です。30歳を過ぎると子供の頃の「お腹と背中がくっつく!!」という感覚はなくなります。大事にしてください]
・おもしろい先生ですね。
・オモシロカッタ。 [以上、ありがとうございます。これからもご期待を裏切らないように頑張ります]
・この授業が社会に出ても役立つことが分かって興味をもった。 [ありがとうございます。実はそうなんです。だんだんわかってもらえると思います]
・この授業を通して、社会に役立つ技術者の考え方を身につけるように頑張ります。 [ぜひぜひ。気合、入ってますよぉー]
・さむい1日だった。 [そうでしたね。昼は霙も降りました]
・セブン・イレブンは最悪な状況[正しくは「最悪の状況」]を想定して、いろんなシステムがあると感心した。 [セブンイレブンはただの例です(もちろん実話ですが)。他社も同じように工夫しています]
・たのしかった。
・ためになることがあった。おもしろかった。 [以上、ありがとうございます。これからも頑張ります]
・トイレ行くときは、確認とってからじゃないとダメですか? [目で合図して、後ろのドアから出てください。でも、病気の時などは例外ですが、トイレに行かなくて済むようにするのが基本ですよ]
・とても面白い講義でした。
・どんな授業が分からず今日は来たけどなんとなく分かったので次回からが楽しみです。
・ひっでもんにおもっしぇー授業ありがとうございました!(福井弁) [以上、ありがとうございます。ちなみにこの春は秘密の仕事で福井へ行き「ヨーロッパ軒」(本店)でソースかつ丼を食べてきました。美味しかったです]
・ゆでがえる食べたい。 [美味しいそうです。でもセンセイ個人としては......]
・よろしくお願いします!
・よろしくお願いします。 [以上、こちらこそ]
・ワーゲンタイプ3がほしい! [調べてみたら1960年代後半の古いフォルクスワーゲン──ドイツ語で「国民車」の意──のようですね。詳しいんですね]
・楽しい講義だった。
・楽しかった。 [以上、ありがとうございます。次回以降は、さすがに今日のようにはいきませんが、できるだけ知的に楽しんでいただけるように心がけます]
・寒い日ですね。 [本当にそうでしたね。この時期は「三寒四温」というのですが、ここ数日は寒い日が続いていますね。今日は特に寒かったですよね]
・言い回しがおもしろい。 [ありがとうございます。人間が上品にできていないので、ちょっとそこは勘弁してください]
・腰が痛いです。 [どうしたのでしょう。腰痛は無理をしている人への赤信号という意味があります。疲れが溜まっているのではないでしょうか]
・今まで経験したことがないので、実際起こったらと思うと怖くなった。 [センセイは大きな地震を何回も経験しています。今日のネタはその体験を踏まえています]
・今後の授業に期待してます! [ありがとうございます。ご期待を裏切らないように、頑張ります]
・今日の授業で電気の大切さがよくわかった。 [こちらもありがとうございます。でも、今日のご説明で使った「電気」は、科学技術を代表させたものです。そこのところはお間違いのないよう]
・最近注目されているニュースなどを取り上げて話し合ってみたい。今日の講義はおもしろかったです。 [良いセンスをお持ちですね。グローバル化の部分、ごく簡単に済ませましたが、まったく貴方/貴女が仰る通りなのです]
・自主的に考える訓練ができ、ためになった。 [大切なことです。「自分で考える」ことがツボなんですね]
・自分では思いつかないことがたくさんあって、おもしろかった。 [他人の意見を聴くと、そしてクラス全体で考えると、自分一人では気づかなかったことがたくさんあることを思い知らされますよね]
・自分の想像力が不足していることを実感した。 [こちらも。だからこそみんなで議論するのです。あまり焦らずに]
・授業がおもしろかった。 [ありがとうございます。今後も「知的に」面白い講義を目指します]
・授講[正しくは「受講」]者が聞き入れやすい話の展開だった。 [ありがとうございます。ただしお断りしておきますが、スライドの大半は若手の先生方の制作です。順番はかなり入れ換えていますし、当方独自のものもあります]
・小学にある窓の位置がわかった!! [お話しした通りで、センセイも小学生の時に同級生から教えられて、なるほどなぁー、と思いました]
・情報が大切な社会である。また、電気に依存している社会である。 [その通りで、広くは科学技術に支えられている社会なんですね]
・新潟の地震で起きたことからこれからのために対策していることに感動しました。 [ありがとうございます。同じように、東日本大震災の経験もこれからに繋げたいものです]
・先生と同郷ときいてとても驚きました。中越沖地震のときの話は当てはまる点が多く、分かりやすかったです。自分ももっと発想力をもちたいと思いました。 [ありがとうございます。「当てはまる」のは当然で、センセイも被災し、その時の経験を講義に使っているからです]
・大変そうですね。 [宿題のことでしょうか。だとしたら、大半は「予習の宿題」──次回ご説明します──なので、ちゃんとやればそれほど難しくはありませんよ]
・停電の時みそ汁がとてもおいしかったことを覚えています。 [なるほど。そういうことって、ありますよね。例えば合格すると思っていた試験に落ちた時などの行動に、その人の本質が見えたりします。味噌汁、ホントに美味しかったんでしょうね]
・停電の話で自分は売り切れるばかり考えていたが本当に大切なのは情報なのだと思った。 [どれかだけが正解、というわけではありません。人間の行動に着目したら「売り切れ」だってあると思います(実際、その通りになるし)。あまり焦らずに]
・分かりやすい授業だった。 [ありがとうございます]
・宝くじで一億当てるにはいくら必要ですか。 [お答えしてもいいのですが、これは統計学における期待値の問題そのものですよね。自分で計算する方が本人のためになると思います]
・面白かった。
・話がおもしろく、これからの授業がたのしみ[楽しみ]になりました。
・話が聞きやすかった。
・話をするのが上手だった。 [以上、ありがとうございます。次回以降も、皆さんのご期待を(あまり)裏切らないように頑張ります。気合、入ってますよぉー]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。