平成25年5月16日更新

3BB1クラス
第5回:平成25年5月16日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
討議結果を踏まえて(コメントを兼ねて)以下の項目の検討
・組織の中の技術者
・国際的な企業において技術者が経験する倫理的問題
・リスクに関連する諸問題
・企業倫理プログラム(概説)
・技術者が知っておくべき法律(PL法、公益通報者保護法など)

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表など

学習課題 予習・復習

・予習:教科書第5章および第6章の精読(120分)
・復習:課題3(Agora上での ソーラーブラインド」に関するより深い検討)(140分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.先週発生した機器のトラブルにより、ビデオ教材「ソーラーブラインド」を1週遅れで視聴していただきました。感想を手短に...
A.(原則としてコメントは控えます) ((c)金沢工業大学)

・「何でも話して聞いてもらえる職場」と書いてあったのに、社長[正確には課長(直属の上司)]が自分の会社の利益はかりを気にして聞かなかったので、そういうところはブラック企業だと思った。 [この件に関しては、次回]
・おとなしく会社が決めたことに従う。延期をすると[、]もと受け[正しくは「元請け」]からの信頼を失ってしまう。
・ジレンマ問題に直面している。どこまで改良したり、安全性をたしかめれば、事故はなくなるのか。(線引き問題)
・ソーラーブラインドを開発して、悪いところが見つかった。その見つかった所を直さずに、製品化することは、技術者としてダメ[駄目]なことである。
・チャレンジャー事件の時のような、技術者と経営者のバランスが難しいと思った。
・みんなが責任をおしつけ[押し付け]あっていたから、問題にしんし[真摯]に向き合えなかったと思う。 [この件に関しても、次回]
・リーダーになれても、上司の命令にはさからえないという現実だった、
・安全性を守ろうとした主人公のはんだん[判断]は正しかったと思うが、上司の言うことも、しかたがないと思うこともある。
・一生懸命問題点はどこか残業までしてチェックし続けた人の意見が尊重されないような会社は嫌だと思った。 [こちらも]
・会議参加者に対してソーラーブラインドの仕様書に高温多湿下で異常発熱することを明記する。今後問題が解決した場合、無料で対応できるようにする。 [気持ちは分かるのですが、「この機械は不具合を起こしますよ」と描かれた商品を販売できるでしょうか。なお、高温多湿「が原因で」以上発熱したとは断定されていません]
・会社(真田や女の人以外)は自分のことしか考えてないと思った。使う人の安全を第一に考えていない。 [確かに一般ユーザーのことを優先して考えるべきですよね]
・会社でのいい人間関係を築くことは難しいと思った。
・会社でよくある問題だった。上司に従うか、危険かもしれないので本当のことを報告すべきか難しい問題だと思った。
・会社の経営と安全性のどちらを優先するかの板挟みになってしまい、真田さんはとても厳しい立場にあったと思う。 [ジレンマ状況ですね]
・会社の人間関係にしばられる[縛られる]ことで、不完全な製品を発売しようと考える上司がいることに驚いた。
・会社側と技術者側の両方の意見が一致するのは困難である。
・完璧な機械はないが[、]それを妥協してしまってはいけない。
・危ないとわかっていながら企画を続けたのは良くなかった。
・技術者が会社によって支えられているが、会社によってしばられて[縛られて]いるのがかわいそ[原文のママ。正しくは「かわいそう」]だった。
・技術者として、本当に取めなくて[原文のママ。おそらく「(開発、販売を)止めなくて」]良いのかと感じた。
・技術者としてもし自分が真田と同じ立場であるなら、どういう行動をするかを考えて視聴していた。この問題でどのような行動を取るかをグループ討議で考えていきたい。 [次週も、ぜひ]
・技術者として主人公は職務をはたして[果たして]いたが[、]会社との立場が関わり、自分の意見をとおす[通す]ことができずやるせなさ[(遣る瀬無さ)]があった。
・[開発続行?/中止?]技術者として正しい判断だったと思う。
・技術者の仕事は責任がものすごく重要なんだなと思った。 [まったくその通りなんです。皆さんも分野は違いますが、このようにして社会に貢献していくんですね]
・技術者は企業にやとわれて[雇われて]いる身なので、問題があってもなかなか上司に報告できない。働くことは大変だ。
・協力して作っていたのはよかったのに、問題点をなおす[直す]時に自分にも上司にも更に上の人がいるので、完成[=不具合の原因究明と対応]する前に[他社への]プレゼンになってしまった[=最終段階に入ってしまった]。
・興味深い内容でした。
・原因がわからなければ仕方ないと思った。
・原因をつきとめても場合によっては上司は聞いてなかったと思うとどうしようもない気がする。
・現実の職場の感じがひしひしと伝わってきた。また、バイオ科で行っている実験を使った作業がありとても身近に覚えた。 [後半はとても興味深いです。自分自身の問題として考えていただいている証拠ですから]
・現場と経営陣の考え方のズレがあるのはどこの会社も同じなのかと思った。
・今回の試作品による問題が1件だけだったので追求[正しくは「追究」]するのが困難だったと思う。
・思っていたよりもクオリティが高かった。石川さんは娘がいるせいか保守的。
・自分は絶対延期したほうがいいと思っているのに[、]会社の決めたことに従わなければいけないというのはすごい難しいことだと思った。
・社長[正確には課長(直属の上司)]の事故が起きてから、対応するという考えはおどろき[驚き]だった。その[ように]対応して良い商品と悪い商品があると思う。
・集団の中で一個人の意見を通すことの難しさを見た気がした。
・商品に問題があるのは、どの商品にもありえる。上司が言った「ユーザー対応」が一番ベストである。その問題でケガ人が出たら、自社、他社共同の問題として、改良する必要がある。 [いくつかの要素が含まれていますので、次回]
・真田さんはつらい[辛い]立場だと思ったが、石川さんも大変な立場だと感じた。
・真田は技術者としての行動をしっかり行っているが、上司からの圧力により自らの意志を隠そうとしていることはよくない[良くない]と感じた。
・製品として完成されていないので、製品として市場に出すべきではない。しかし、会社の指示にしたがう[従う]べきだと思う。 [結局、どうするのでしょう]
・先輩や上司からのプレッシャーがつらそう[辛そう]だった。
・納期をまもる[守る]などの企業の信らい[信頼]と[、]技術者をして問題をみすごせない[見過ごせない]というのに板ばさみになって大変だなと思った。 [ジレンマ状況ですね]
・問題がはっきりしていないなら、どこにあるのかも分からないはず、回路だけでなく、プログラムも数回確認したのだろうか。
・問題が解決しないまま商品化されてもいう事故が起こるか分からないため危険だと思う。
・問題が発見してからの対策として、自分たちの回路、プログラムをチェックしていたが、ブラインドの方の問題がないか、会社同士でコミュニケーションをとるべきである。開発の上司以外の人に延期の相談をすべきである。 [この件に関しては、次回]
・問題点がはっきりしない以上、延期などが難しいことがわかった。[しかし、]とても難しい判断ではあるが、結論がでないまま進めるのはどうかと思う。
・立場によって求めるものが変わってくる。 [その通り。上司の石川にもそれなりの背景があるんですね]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

[視聴した「ソーラーブラインド」について]

・おもしろかった。
・ドラマおもしろかったです。
・考えさせられるビデオだった。 [以上、ありがとうございます。制作は若手の先生方です]

[今日の議論と発表について]

・「ソーラーブラインド」が不具合を起こした原因が不明であるので、考えるのが難しかった。 [その通りなのですが、原因不明って、よくあることです。その実例や、じゃぁ、どうすれば......については、次回]
・1人じゃできないことも2人ならできる。 [興味深い指摘です。こちらについても、次回]
・おとし穴[落とし穴]はむずかしかった。 [こちらも]
・このチームをどうにかせねば・・・! と本気で思いました。 [う〜ん、確かに]
・とても考えさせられる授業だった。 [ありがとうございます。でも、事実上、次回が本番ですよ]
・むずかしい。
・むずかしかった。 [以上、いろいろ考えなければならないですからね]
・会社の指示に従わなければいけないのは嫌なことです・・・。 [この件に関しては、次回]
・議論でうまく進まなかった。 [確かに。妙に議論が早く進んだのですが、前半のステップでのチェックが十分でなかったようです。次回は少しやり方を変えて講義しようと思います]
・今回の主人公の立場がむずかしい。 [その通りですね]
・今日は、話が難しかった。 [いろいろな要素が入っていましたよね]
・時間が少なくて話し合いが難しかったです。 [時間もさることながら、ちょっと未確認の部分が多かったように思います]
・自分の会社のみでの問題解決をはかろうとしているのはダメである。 [この件に関しては、次回]
・社会で役に立つ問題解決能力を身につけたい。 [その通りですね。じゃぁ今回のケースでは、そもそも何が問題でどうすれば良かったのか......次回考えましょう]
・少し難しかった。 [いろいろな要素が関係していますからね]
・深いテーマだった。 [その通りです。そもそも何が問題なのかについては次回議論、考察しましょう]
・責任を一人に押しつけるのはよくない。全員で協力しなければならないならないと思った。 [この件に関しても、次回]
・全てがズレていて、気持ち悪かった。そんな中[、]先生はがんばっていると思う。 [前述しましたが、前半のステップでの確認が十分でなかったようですね。次回は議論の仕方を変えます]
・難しい授業だと思った。
・難しかった。 [複数]
・倫理はむずかしいです。 [以上、今回は確かにそうだったかもしれません。次回は問題点を整理し直し、議論のやり方を変えようと思います]

[今日の一言]

・アリーヴェルチ。 [分からなかったので調べてみたら、『ジョジョの奇妙な冒険』中の一人の登場人物が使う決め台「アリーヴェデルチ」(さよならだ / Arrivederci)のようですね]
・おつかれさまでした。 [皆さんこそ。来週は気合いを入れ直しましょう]
・じめじめしてきた。 [確かに。センセイは遭遇しませんでしたが、少し雨も降ったようです。1ヶ月くらいで梅雨ですね]
・つかれた。 [どうしたのかな?]
・ワシの波動球は108式まであるぞ。[こちらも調べました。『テニスの王子様』に出てくる台詞のようですね]
・財布の中にいくら以上入っていたら、安心できる金額だと言えますか。 [これはもう、立場によって全然違います。皆さんくらいの時は、小銭入れの中にお札(千円)が入ってさえいれば気にしませんでした。でも社会人になると1万円札が数枚入っていないと心配です。ただし最近はクレジットカードが普及しているので、もう少し少なくてもあまり問題ないのですが]
・進行が遅れてきてる。 [先週の機器トラブルでちょっと遅れています。でも今日のように浅く議論してもしょうがないので、次回はきちんとやりましょう。少し遅れても平気ですよ]
・製品開発するのは難しい。 [その通り。だからこそみんな一生懸命働くのです。皆さんの分野だって同じですよ]
・虫歯になりました...。 [早く治しましょう]
・天気が悪い。 [このところ好天が続いていたので、ちょっと滅入ってしまいますよね。梅雨が近いのでしょう]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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