平成25年11月7日更新

3EA1クラス
第5回:平成25年11月7日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
討議結果を踏まえて(コメントを兼ねて)以下の項目の検討
・組織の中の技術者
・国際的な企業において技術者が経験する倫理的問題
・リスクに関連する諸問題
・企業倫理プログラム(概説)
・技術者が知っておくべき法律(PL法、公益通報者保護法など)

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表など

学習課題 予習・復習

・予習:教科書第5章および第6章の精読(120分)
・復習:課題3(Agora上での ソーラーブラインド」に関するより深い検討)(140分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)

1.(ある程度)変化した

38名(63.3%)

2.(あまり)変化しない

15名(25.0%)

3.無回答、他

7名(11.7%)

1.(ある程度)変化した。あるいは見落としている点があった

・いろんな角度から問題をみる[見る]ことで、解決法がいくつかできていた。自分に無い考え方もあったので勉強になった。
・そもそも会社の仕組みが悪かったということに気づけなかった。
・とにかく真田氏がかわいそうな立場である。 [確かに。一種の犠牲者なんですね]
・リコールについての考え方はなかった。
・安全な製品を作ることが大切であり、会社のしくみ[仕組み]がわかった。
・意見や印象が変わった。利益、地位を考えずに問題点を提示し、発表を遅らせるべきだった。 [その通りなのですが、その場合はそれをどうやって具体的に実現するかが課題になります]
・下請けの立場は思っていたより弱くない。コミュニケーション(風通し)はやっぱり重要だった。 [コミュニケーションの点はその通り。そして借金が大きくなりすぎると、借り主の方が強くなってしまうんですね]
・会社の問題は考えていなかった。
・会社内の関係など自分が思いつかなかったことがあった。
・見落としした部分が有り、考えが変わった。
・考えつかなかった方法で延期の提案などが出ていた。
・今回の事件では、視野をせまく[狭く]見ていた。もっと、大きなスケールで会社全体を見ればもっと良い。解決策が出たと思う。
・最初、発表をそのまましてしまう企業に[、]ただただブラックな印象しか受けなかったが、発表から製品の発売までの期間にも原因究明を行うという手段もあることを知ることができたのでよかった[良かった]。
・私たちは製品の問題について考えていたが、会社の方針などに目を向けることで新しい問題に気付くことができた。
・自分と違った考えを知ることができた。
・自分の考えた答えや反対の答え、想像できなかった答えがあり、意見が一つではなくて面白かった。反面的な答えを導けなくてくやしかった。
・自分達では見えていない所まで見えている班も多いと感じた。
・社員同士、会社同士の連携が取れていないという部分を見落とした。
・上の人と下の人との関係などを見落としていた。
・上司が上役の会議で話しているものと思っていた。
・真田や上司にばかり気にしていたが、トップの人達のことを考えてなかった。
・真田一人がおいつめられる[追い詰められる]流れに見えたが、周りがわるかった[悪かった]と感じた。
・責任を持って安全な製品を市場に出す必要がある。(真田は、原因がわからなかった時点で原因究明のために調査期間延長を申し出るべきだった。) [その通りなのですが、前述したようにそれをどうやって具体化するかが問題になります]
・他のチームでまとめた意見と事故のチームの意見を比較し、どれだけ考え方が異なるのかわかった。自己のチームでは出てこなかった考え方がいくらかあったので、こうして見比べるのは良いと思う。
・他の班の意見を聞いてみて、発売を延期するにも、延期せずに発売する意見どっちにも納得できる意見があった。
・東南アジアに行くという意見は、できなかったので新鮮だった。
・売る売らないだけを考えていたが、今回の活動で自社だけではなく元うけ[元請]会社内の原因を考えることができた。
・発熱シールの考えは、思いうかばなかった。
・部下にまる投げしている。という発想は、なかった。
・部下をバックアップしない上司は確かにおかしい。部下まかせにしてはいけない。
・問題が発生時点で、現地へ行き調査すべきだった。
・倫理的に考えれば、延期するべきである。

2.(あまり)変化しない。あるいは見落としている点はあまりなかった

・4人全員同じような意見だった。
・[ただし]コミュニケーションが十分に取れていない、新人リーダーのバックアップ等[、]気づけていない点があった。
・コミュニケーションが大切、協調性。
・それほど変わらない。
・まず石川さんは関係会社になぜかたくなに相談することを拒んだのか。・信用を失くすから。→原因は他の部分かもしれない。完全に不明な状態。・延期を拒んでいる。→経営が危ういのは分かるが、石川さんの自己判断ならそれこそ無責任である。問題が発覚すれば、思い責任がくる。以上より、石川さんは相談しない方がデメリットは多いと考える。また、CSEは(発熱の)問題を知っている。(石川さんは原因はないとごまかしているが)→CSEは責任を押し付けているように見える。CSE側も技術者を委託し、協力し合うべきである。 [確かにCSE社(の担当者)が何を考えているかわからない部分がありますよね。もしかすると何も考えずに「丸投げ」しているのかもしれませんが]
・意見に変化はない
・以前から黙認するとしているので、とくに[特に]変化はなかった。
・延期するか中止するかという考え方は正しかったので良かった。
・基本的には、考えていた通りだった。
・私が思っていることが、全チームで出た。やはり、協力性のある会社が利益を上げる。 [コミュニケーションの取れている会社が、という意味ですね。非常に重要な点を指摘していると思います]
・自分達で話したものと同じような内容だった。
・授業外で話をした事を、ほとんど同じだった。
・問題を明かさないまま発売するのは、自分が思っていたより相当まずいことだったので、発売しない方向にゆきたい。

3.無回答、他

・会社のシステムがとても重要である。自分がどれだけ頑張ってもシズテムがよく[良く]なければ効果がでない。 [まったくその通り]
・会社の上にパイプをつくる。他に協力関係の見直しなどがある。 [そうですね]
・会社内で、コミュニケーションがとれているのかどうかが大切であると考える。良い会社かどうかを見分けるには。 [その通り。就職試験にも活用できますよ]
・自分の会社でしか作ることの出来ない物なので、延期にしてもよいと思う。会社で、上司と部下の関係を変えるべきである。三社と社内でもれんけい[連携]のない。 [その通りですね]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・EAクラスじゃないので、ボーイング[787型機]の事故[のこと]がわからない。 [この件に関しては、後日ビデオをご覧いただくつもりです。ご安心ください]
・アゴラの提出は来週までだったんですか。
・アゴラをがんばる! [以上、ぜひ頑張ってください。なお、予定は当初からお知らせしてあります。決して急に早めたわけではありません]
・いろいろな考え方があって、おもしろかった。 [確かに。たいへん頑張ったと思います。ご苦労様でした]
・オンナ コワイ モウ1人デ イイ・・・ [原文のママ。きっと何かあったんでしょうね]
・この事例は、PS3かと思いました。焼肉できるほど発熱するらしいです。 [確かに。この件は次回ご紹介しましょう]
・コミュニケーション能力の重要性を再確認しました。 [まったくその通りですね]
・どの班も同じような意見が多い。 [まぁ、確かにいくつかのパターンにまとめることはできると思いますが、それぞれ独自に考えた結果なので、センセイとしては尊重したいと思います]
・ハッキリとした答えが無いから、モヤモヤしている。 [気持ちは、わかる。でも設計問題を含めて、現実の事象は常にはっきりしていません。後日ボーイング787型機の番組をご覧いただきますが、やっぱりはっきりしないのです]
・まだ、倫理的に考えることができていないと感じた。 [ふだん考えないような事柄です。あまり焦らずに]
・メンバーの1人が休みだった。 [う〜ん、でもその分、さらに濃密な議論ができたかも]
・意見の通る会社に入りたい。 [コミュニケーションが大切だという意味では、その通りですね]
・一般の会社から見ると、開発中止や延期するという考え方に対して驚きと、技術者としての責任を感じた。 [びっくりしたでしょ? ただし学生の皆さんは間違っている、という意味ではないことを再確認させていただきます]
・延期せず発売しても良いが、発熱によるヤケドを防止するために、その機器のガードカバーも共に販売するという策も良いと思う。カバーのコストもそこまでかからない気がする。(約3000〜5000円?) [面白いアイディアだと思いますが、放熱など、新たにいろいろな課題が発生すると思いますよ]
・学生の考えと会社で働いている技術者の考えの差は大きいことがわかった。
・企業が求められていることは非常に厳しいと感じた。 [以上、そうなんです。ただし前述しましたが、「学生の皆さんは間違っている」という意味ではありません]
・黒板に班の意見を書くとき、いつも自分の班番号の欄に他班の人が記入してくる。 [すみません。ご説明したように、次回からは番号を書きません]
・[今日は]主体的に活動させすぎ[過ぎ]と考えていました。 [そう感じるかもしれませんが、教育学者としてはもっとほったらかしにしたいくらいです。やがてその意味がわかる日が来ると思いますよ]
・人間関係って、なにげにわびさびよねー。 [非常に日本的な内容でしたよね]
・製品を作るには色々な問題がある。 [もちろん。それを乗り越えるのが技術者です]
・先生が時間配分を間違えていたのに、最後の班に「名誉挽回」とか言っていたのがよく分からなかった。何に対しての名誉挽回? [最後の彼は、本当は話したいことをたくさん持っていたのです。でも時間がなくて解答をこちらが先に離すような格好になりました(本当にゴメンなさい)。で、彼はいろいろのことを考えていたので、「バックアップ態勢が必要だ」ということを、(センセイからではなく)彼の口から言って欲しかったのです。お分かりの通り、彼は賢明なので、ちゃんとそれを指摘しました]
・先輩のバックアップって大事。 [その通りですよね]
・足が痛い。 [どうしたのかな?]
・大企業、中小企業、業種を選べないんだったら、[この会社には]行きたいと思わない。 [センセイもそう思います]
・昼間の雨はなん[何]だったんでしょうか。 [背後に寒気を持つ寒冷前線の通過です]
・[実際の問題を解くのは]難しいですね。 [そりゃそうです。だからこの科目があるんです]
・日本と海外では使われている電源の電圧や周波数が違うことを忘れていた。 [ありがとうございます。そのことをすっかり忘れていました。貴方/貴女のおかげで、初めて気づきました]
・発表となっていたのでもっと討論みたいになると思っていた。 [討論でも良かったのです。今日のやり方は初めてでした]
・班内でよい話し合いができた。 [このクラスはよく頑張ったと思いますよ。貴方/貴女のグループもそうだったんでしょうね]
・眠いです。 [お疲れのご様子]
・無気力状態が数ヶ月続いています。 [う〜ん、どうしたのかな。センセイはそちらの担当なので、良ければアポなしで研究室へ遊びに来てください]
・来週は、テストと課題が重なってすごく大変だ。 [そうなんですか。上記(上)「アゴラの締切」というのはきっと、それと関係しているんでしょうね。時間配分に注意してください]
・落とし穴が色々と分かった。 [個々人、あるいはそれぞれのグループはともかく、全体としてはほとんど見抜かれていましたよね]
・話し合いの大切さは分かっていたが、ソーラーブラインドを例にして、考えてみると、さらに、話し合いが大切だということを実感できた。 [まったくその通りですね]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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