平成25年11月28日更新
3EA1クラス
第9回:平成25年11月28日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
Reflections 1
(専門分野特有の問題に関する志向倫理的検討)
・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材の聴講
・学外講師による特別講義
・専門学科教員による講義
など
・予習・復習:課題5(90分)
・予習:課題6(Agora上での「ギルベイン・ゴールド」の倫理的問題構造、事実関係、ステークホルダーなどの把握)(100分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ボーイング社製787型機(B-787)が搭載する日本製バッテリーのトラブルに関するビデオをご覧になって、どうお感じなったでしょうか
A.さすがは航空工学科だと思います。原則としてコメントは控えます
・[B-]787のバッテリーだけでなく、新しいものは何かしら不具合があるものである。今回もそのうちの一つだっただけだと思う。
・[B-]787の問題からも考えさせられることがある。
・B787に対しての技術に対して[「対して」が二重になっています]、不明点がある。初就航の引き延ばし等→安全対策が不十分だったのか!?
・B787のバッテリー[トラブル]の映像を見て、原因の対策が瞬時に対応されていた。
・B787のバッテリーが発火したことについて、発火原因がまだ明らかにされていないにもかかわらず、運航を再開するのは、安全が取り戻せても、お客の信頼は取り戻せないと思うので、もう少し運航を見合わせた方が良かったのではないかと思う。
・B787の事故の原因が分かっていないにもかかわらず、再運行しているのはおかしい気がする。
・B787の設計は安全性を欠いていたと思います。B787の次に開発される飛行機は生産工程の時期が長くなるのでは?
・B787の動画は見たことがあった。原因が分からなくても対策をとれる[/取れる]ことがなぜか[その意味/理由]が分からなかったが、動画を通して、問題視する点を「火>バッテリーのショート」と順位づけしたと分かり、すっきりした。何重にも対策を取る方が信頼も安全性も向上するのだとあらためて認識した。
・B787は、問題の原因をつきとめる[突き止める]とともに、別の観点から対策を考慮している。ソーラーブラインドの事例と少し似ているが、[ソーラーブラインドでは関係者が]原因をつきとめる[突き止める]ことしか頭になかったように思う。様々な観点からの対策を考慮するべきだと思った。
・[バッテリーへの]くぎ刺し試験までしているとは、知らなかったので、おどろいた[驚いた]。
・クローズ・アップ現代のニュースをすべて観るのは始めて[誤字。正しくは「初めて」]だった。
・これからの飛行機の生産は、コミュニケーションが大切ですね。
・ソーラーブラインドのように下請け、元請けの関係でバッテリーの事故が起きた可能性が大きいということがわかった。会社のどうし[正しくは「会社同士」]がよく話し合う必要があった。
・バッテリーの開発テストに時間をまだかけた方が良いと思う(実用化の前に)
・バッテリーの試験は日本のメーカーだけが[実施]していていなくて[、]その結果をボーイング社が認めて使用していたことがわかった。
・バッテリの発火の原因は不明のままだが、対応が速く、正確だと感じた。
・ボーイング787の安全事情について興味がわいた。
・ボーイング社は、製造のほとんどを外部委話[誤字。正しくは「委託」]していたため、ボーイング社自体、安全試験を行うべきだったと思う。まだ、運航は安全が確認できてからだと思う。
・ものづくりにおいて安全性が最も重要であると感じた。
・安全対策の難しさを知りました。
・安全対策をいくら[実施]しても[、]信頼を得られなければ、意味がないと感じた。
・安全第一。わかりやすい説明が必要だなと思った。
・下請け[のGSユアサ]が公聴会でしっかり主張していたのを見て、[技術者として]圧せずに堂々と主張する重要性を感じた。 [まったくその通りでしたね]
・外部委託することでより良い機体が出来上がるが、反面、原因の求明[正しくは「究明」]が難しくなることがわかった。
・企業としての任責[原文のママ。正しくは「責任」]をはたす[果たす]ことが必要。
・企業は製品に責任を持っている。色々な問題に取り組む姿勢はとても大切である。
・機体の製造ラインにいた人がラフな服で居たのが不思議だった。 [アメリカはこんな感じです]
・技術が新しくなるにつれ、まわりの体制もそれに合わせて、新しくしなければ、不具合が起きてしまうと思った。
・技術者が営業について行く[=訪問先で技術に関する説明をする]のも、技術者の役割である事がわかった。
・技術者と、使用者にはギャップがあって、技術者が安全だと思っても、使用者にはていねいに[丁寧に]説明しなければならないと思った。 [まったくその通りですね]
・技術者としての責任は大切である。
・技術職の人間[=技術者]が前に出ていることに驚いた。 [でしょ?]
・経済性と安全性の線ひき[線引き]問題。
・経済性より安全性を優先すべきである。
・元請けに下請けがどんどんついていくと責任が複雑になりすぎる。787の事故は残ねん[残念]だが、これからに頑張ってもらいたい。
・原因が見つからないということは、ライバル社による破壊工作という可能性も頭にいれる[入れる]べきではないだろうか。 [う〜ん、それはどうだろう]
・顧客は完全に安全だと考えて利用しているのでもっとことこまか[事細か]に安全かどうかを調べる必要があるように感じた。
・航空機の製造を単一企業だけではできない時代になったので[、]今後も同じような問題が発生すると思います。
・今回の事件で、技術者になる者として、様々なことを考えさせられた。それと共に、今学んでいることが航空機に生かされていることろを見ると、素晴らしいと思った。先週、今日の授業はとても楽しかったです。 [ありがとうございます。嬉しいです]
・最新の試験方法を1回やるだけでは安全確認は不十分で[、]色々な試験方法をしなければダメだと思った。
・事故に対しての対応と異常を起こした時の対策が早い。そして、安全を考慮して何重にも対策をしている。問題を起こしたときの原因追及をすることは困難である。
・出てくる技術者1人1人が、すばらしい人達ばかりで感動しました。
・証言が多少ずれていると感じた。なぜ、発熱しやすい、リチウムイオンバッテリーを採用したのか気になる。
・情報のやりとりが難しいと感じました。会社と会社間もそうですし、1つの会社の中ででもです。毎回、この講義を受けるたびに、暗い気持ちになったり、不安になったり、自信を失っていました。しかし、今回は違います。やっぱり技術者はすばらしい職業だと思います。 [まったくその通りですね。講義をする側としても嬉しいです]
・新しい技術を取り入れることには困難がつきまとう。
・新しい体制での[航空機]作製[この場合は「製作/製造」など]だったので、話し合い[が]、多く必要だと感じた。
・新技術にトラブルは付きものだと思う。大事なのは、責任のなすり付け合いではなく、システムそのものの見直しだと思う。
・胴体内で発火するということは燃料タンクへの引火する[可能性がある]ので、とても危険である。また、バッテリー接続時に電流の強さがどれくらいになかという試験をしたのか疑問。
・日本人として日本の企業がB787の開発に携わった事は素直に喜しかった。しかしながら、外部委託が今回の事故を招いたという事で、今後のグローバル社会を技術者という視点から考えていかなければならないと思った。 [大変重要な点を指摘していると思います。こちらも嬉しいです]
・普通[は]、コストと安全性が対立していると思う[=「両者が対立することが多い」の意]と思うが、場合によっては対立していないのではないかと思った。 [こちらも、まったくその通り。後日ご説明することがあると思います]
・物作りには責任を持って望む[誤字。正しくは「臨む」]ことが必要だと感じた。
・模型飛行機でもリチウムポリマーバッテリーを使用しているが、温度や圧力などで性能が大きく変わり、発火しやすいため、この安全対策での運航は安全だと思う。 [その経験って、とても重要ですよ。iPod nanoの発火などのお話は、相当リアリティを持って考えていただけたのではないでしょうか]
・問題の解決には説明とコミュニケーションが重要だと感じた。ソーラーブラインドとは真逆に思えた。
・問題への対応の重要性を考えさせられた。
・様々な企業で安全性や環境性に取り組んでいることがわかった。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・[B-787に]1回乗ってみたい。 [そうですね。センセイはまだ乗ったことがありません]
・B787の翼型はとてもおもしろい形だと思います。 [確かに、センセイもそう思います]
・CA(キャビン・アテンダント)=客室乗務員 [すみません。センセイがとっさに思いつけなかったことですね。やはり歳でしょうか]
・さむい[寒い]ですね。
・さむい[寒い]です。 [以上、そうなんですよぉ。やはり今日のは初雪でした]
・プリンス自動車の「スカイライン」が好きです。 [なるほど。センセイらの世代でも憧れの車でした。少しお話ししましたが、プリンスなど、いくつかの会社が合併して現在の日産になりました。「日産プリンス販売」という会社があったのは、その名残なんですね]
・もう12月に入ってしまいます。 [そうなんです。あっと言う間ですよね]
・外が寒くて、中が暖かいとお腹が痛くなりやすくて大変です。 [なるほど。お腹は確かに弱点なので、十分注意してください]
・技術者として必要な法律は覚えておきたい。 [まったくその通りですね]
・今日はビデオを見るため暗くしたので眠かった。 [確かに。でも今日の内容を理解するためにはかなり暗くする必要がありました。難しいところです]
・自分が787に乗ったときは何もなくてよかった[良かった]。 [乗ったことがあるんですね。羨ましい]
・自分も[車を]今車検[に]だしてる[出している]ので、おもしろい偶然だと思いました。 [ちょっとお話ししましたが、あと数年乗ろうかと思っています。とても良い車ですし、結局、とてもエコノミーでエコロジーだったと考えています]
・雪がそろそろきそう[来そう]でやばい。 [お伝えしたように、今日、初雪が降りました。もちろん積雪までには間がありますけど]
・先日就活に必要なものをそろえたら、6、7万円かかりました。これからもっとお金がかかると考えると・・・・(泣) [お金は、かかります。メリハリをつけて就職活動に臨みましょう]
・特にありません。 [はい]
・法律を知ることは必要。 [まったくその通りなんですね。渋い事柄ですが、貴方/貴女はきっとこれから伸びますよ]
・本田宗一郎のように、間違いを認められる大人になりたい。 [まったくその通りです。今日の説明は上手くなかったなぁーと反省しているのですが、人間、引き際が、そして次世代を育てるその方法が難しいです]
・優先順位をつけることの大切さが改めてわかった。自分も優先するものを取捨選択し、効率よく毎日を過ごしたい。 [なるほど]
・様々な危険を想定して、安全な物を[社会に]出す必要がある。 [そうなんです。技術者は日々、とても努力しているんですね]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。