平成27年1月13日更新
3FS1クラス
第13回:平成27年1月13日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
高度技術社会における技術者の新しい役割
・科学技術とリスク
・リスク評価の難しさ
・リスクと公共性
・社会的合意形成
・トランス・サイエンス
・科学技術社会論
・科学技術コミュニケーション
・科学技術の研究開発と倫理
・Grand Challengesに関する解説
・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材を視聴することもある
・提出:課題6(電子的提出)
・復習:教科書第15章の精読(60分)
・予習:課題7(事例分析)(120分)
・予習:課題8(Grand Challenge for Engineering)(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.今日は後半、STAP細胞論文捏造事件および東大論文捏造事件などを講義しました。これまでの大学3年間を踏まえて、講義およびビデオの感想を?
A.(不正行為〔FFP:捏造・改竄・剽窃〕について質問したつもりだったのですが、指示が曖昧だったようで反省しています。原則としてコメントは控えます)
・3年間の経験をふまえて、世間に発表する論文や実験に不正はあってはならないことだと思った。 [その通りですね]
・3年間を通して、他のグループメンバーに頼りすぎていた面があると感じた。 [こちらも正直な反省だと思います]
・3年間勉強はあまりしなかった。課外活動が中心で行っていた。 [それはそれで、あり、ですよ。センセイの娘もそうです]
・3年次編入なので先輩との関わりとかがないので不正[を]したことがない。 [このままそれを続けましょう]
・あっという間の3年だった。今まで、勉強に意味を感じていなかったが、もうすぐ卒業、就職というターニングポイントが見えてきて、勉強することの大切さを強く感じるようになった。 [なるほど。その反省を就職活動に生かしてください。]
・アンケート調査の時、出題者が無言でアンケートをとるとき[取る時]と、言葉をそえるとき[添える時]とでは、スピードや取り組む姿勢が違った。誘導的に自分の理想を作ってた。 [そういうことって、ありますよね。それを自覚しただけでも、成長したってことなんですよ]
・アンケート調査を行った際に都合の良い結果になるように手を加えたことがある。調査自体もまじめなものでもなかったから別にかまわないかと思っていたが、このような考えを持つこと自体[、]技術者として失格であったのだと反省した。 [こちらもその反省を今後に生かしてください]
・いい気はしない。
・かいざん[改竄/改ざん]はよく[良く]ないと思う。
・このような基本的なことを学べて良かった。知らずにいたら、倫理的問題に気づけずにいたかもしれない。 [ありがとうございます]
・この先、起こりうるだろう事象や事柄をビデオやグループ討議で内容を深められるのはとてもためになった。これを実際なった時に任せられるように日々考えていおきたい。 [こちらはこの科目全体についてでしょうね。もちろんありがとうございます]
・この調子で行こう(いい意味で)。 [ぜひ]
・コミュニケーションをとることの難しさと重要性を知ることができた。不正による信頼性[原文ママ。「失われた信頼」の意]は二度と回復しない。
・コミュニケーション能力は成長し、データを元に分析することが得意になった。この際に改竄をすることはなかったため今後もこのままでがんばる。 [ぜひぜひ]
・これまで、レポートの引用ミス、盗用は厳しく注意を言われてきた。おれ[俺]は基本だと感じた。 [それは凄い]
・これまでの3年間は、中学、高校での3年間よりもさらに短く感じる3年間でした。1日1日が早く過ぎ、本当に時間を有効に使えているか不安になる今日この頃です。 [その通りだと思います。これからは時間の進み方がもっと速くなりますよ]
・これまでの3年間ふまえて...。他人の回答をまるまる写したことはないのですが、インターネットを参考に自分の意見をふまえレポートを書いたことはあります。 [今から考えると、要反省ですね]
・これまでの3年間を経験して、グループ活動を行う上で必要なコミュニケーション能力、情報を他者に伝えるプレゼンテーション能力を身につけることができた。
・チーム活動で役に立たない人をどうするか考えた方がいい。
・どんな状況でも自分の力だけで乗り越えて欲しい。
・ねつぞう[捏造]を行うことは良くないことだと感じた。
・もう捏造はしません。 [......リアルだ。その自覚を大切にしてください]
・やはり人のまねをすることは人間として劣っていて、恥ずかしいことなのだと感じた。
・レポートなどの成果物の完成度などが3年間、あまりよく[良く]なかった。
・レポートを書く機会があり、卒論もひかえているのできおつてよう[原文ママ。「気をつけよう」]と思った。
・嘘をついてまで結果を得ても心の中ではダメだ。と思っていることがある。 [その通りですね]
・嘘をつくことはよくない。
・何が正しいのかしっかり判断して行動に移すべきだと感じた。
・課題など助け合って完成させることが多かった。 [この場合は微妙ですよね。「答えを写させて」はダメですが、「ここって、こうすれば...」はOK]
・課題期日がぎりぎりに近づくと、不正行為(他人のまるうつし[丸写し])等をしたくなるが、それをすると面倒くさいことになるのでしないようにしている。 [なるほど]
・改竄などということをするなら技術者なんかにならないほうがいいと思った。 [その通りですね]
・楽をしたいとは思うが、剽窃や改竄はしてはいけないと思う。
・技術は世の中のために倫理的に行動する必要がある。
・技術者としての倫理が身についているか不安になりました。 [意外に思われるかもしれませんが、「不安になった」ってことは、それだけ成長したってことなんですよ。自身を持ちましょう]
・競争社会では不正しないと生き残れない場合があると思うと現実は厳しいと考えられる。 [う〜ん、気持ちはわからないではないが、そこがまさに踏ん張りどころ]
・結果が重視されることが多かった。
・結果を残す時に、ウソや間違いはバレなければいいということではない。事実の重要さは、常に意識しなければならない。 [その通りですね]
・研究を評価する制度に欠陥があるのではないかと感じた。特に社会に影響の大きな研究の場合、自己申告のみで成果として認められてしまうことは問題である。 [こちらはビデオの感想ですね]
・口は災いのもと。 [ウソは...ということでしょうか]
・自ら考えて意見を文章化することができるようになった。
・自身の行いに責任を持つ必要がある。責任を果たしてこそ、信頼に繋がると考えている。 [その通り]
・自分の意見を持つべき。 [こちらも、別な意味でその通りだと思います]
・社会において改竄を行うことは、自分だけではなくそれらに関係する組織や機関などにも大きな影響が出る。そのため、行動に対して責任を持たなければならないと考える。
・小保方さんは、嘘を言わず本当のことを言ったほうがよいと思った。 [彼女はたぶん、自分の中では「嘘」をついていないんじゃないかと思います。現実と願望が混乱しているんじゃないかと睨んでいます]
・世の中にでるということは容易ではないのだなと思った。 [そりゃそうです。でもその反面、やり甲斐はありますよ]
・正当な評価を得るには、不正は良くない。
・他学科と比べて[本学科は、]専門性のある知識は少ないが色々身に付いた。過去の友人のレポートを参考に記述したことがあるが、まるきり写したことはない。 [おぉ、偉い]
・大学生活の3年間を通して感じたことは、捏造に対する意識が厳しくなりつつあり、そういう意味では、小保方さんのSTAP細胞も危うくなっているのも十分理解できた。 [その通りで、かなり意識が変わってきたと思います]
・単位さえ取れれば良い! [ある意味、その通りかもしれない。ただし長い目で見たら、どうでしょう]
・盗用を疑われたことが何度かあるので気をつけていきたい。 [へぇー、そんなことがあったんですか]
・特に自分が悪いと思ったことはありません。 [それは素晴らしい]
・入学当初と比べると確実に倫理的に行動できるようになったと思う。 [それは素晴らしい]
・不正、捏造だけは必ずしてはいけない。技術者は常に真実のみを公表しなければならない。
・不正がバレたら素直に認めたほうがいいと思う。
・不正にするに当たり、それのデメリットが非常に大きいことがわかった。 [そうなんですね]
・不正はその場しのぎのものでしかないと思う。 [こちらも、別な意味でその通り]
・不正は良くない。
・不正やかいざん[改竄/改ざん]を行うことで、自身だけではなく、その人に関係がある教授にも責任がとわれる[問われる]ので、するべきではないと感じた。
・不正を行って、その後の人生をひどいものにしたくない。
・不正行為が与えられる社会的影響は大きい。決して自分にも関係のないことではないので今後気をつけるべきと感じた。 [その通りで、程度や様態の差こそあれ、自分自身の問題なんですね]
・不正行為は避けるべきだと思う。
・不正行為を行うことは周りに迷惑をかけるため、良いことではない。
・勉強ついていく自信なかったけど、何とかなりました。
・友人を作る時は、よく見極めた方がいい。 [これは不正行為に関してでしょうか]
・論理的な文章を書くことにとても苦労した。日本語は難しいと改めて感じた。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・〓頼[原文誤字。本来は「信頼」]を落とすのは楽だが[一度失われた信頼を]回復するのは難しいと考えた。 [結果を考え(=結果主義)ても、まったくその通りですね]
・いろいろと考えさせられるビデオを見てためになった。 [でしょ?]
・[小保方さんが]かっぽう[割烹]着を着て実験をする時点で径しい[正しくは「怪しい」]と思った。 [センセイもその段階で違和感を感じました。白衣を着用するにはそれなりの意味があるので]
・センセイはどのような論文を書いたりしてますか?得意な分野はなんですか? [科学の歴史や教育学です。最近は後者ばかりですねぇ]
・ねつぞう[捏造]はしてはいけないと感じた。 [その通り]
・プロダクトアウトに関してはなん[何]とも思わない。 [良くわからない部分があるのですが、「結果さえ良ければ」ということでしょうか]
・やってみないと分からない。 [こちらは、「自分がビデオに登場した助手の立場になってみたら」という意味でしょうか。もしそうならば、確かに仰る通りだと思います]
・今後に向けて考えさせられる内容だった。 [ぜひ良い方向へ生かしてください]
・自分も不正しないように心がける。 [まったくその通りですね]
・体調が悪いです。 [だいじょうぶですか。トイレへ行きたい場合は目で合図して後ろのドアからどうぞ]
・[不正行為を]二度としません。 [リアルだ。その気持ちを大切にしてください]
・不正はよく考えたからした方が[原文ママ。「良く考えてから」の意?]いいと思う。 [[ ]内の解釈で間違いなければ、気持ちがわからないではありません。でもちゃんと考えたら、義務論的にも結果論的にも、不正行為なんてしないってば]
・不正をなくすためには教授や上司などとしっかりとコミュニケーションをとることが大切だと考えられる。 [非常に重要な点を指摘しています。こちらからはお話ししなかったのですが、良く気づきましたね]
・不正行為はしないように気をつけたい。 [まったくその通り]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。