平成27年12月10日更新
3BB1クラス
第11回:平成27年12月10日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
討議結果を踏まえて(コメントを兼ねて)以下の項目の検討
・倫理と法
・企業倫理プログラムとその必要性
・企業の社会的責任
・公益通報が許される条件
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など
・予習:教科書第13章および第14章を精読(120分)
・復習:課題6(Agora上での「ギルベイン・ゴールド」に関するより深い検討)(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)
1.変わった 45名(84.9%)
2.変わらない 7名(13.2%)
3.その他 1名( 1.9 %)
1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)
・ある程度変わった。見落としていた点があった。
・いろいろ見落としていた。
・ギルベイン市の責任について考慮していなかった。 [条例を制定した市議会と、それを実際に運用していた市──特に担当部局──の両方に責任がありますよね]
・ジャクソンが具体的なデータを取らずに問題を報告をしているという点を見落としていた。
・ジャクソンが最初に[ビデオを]見たとき[時]よりも、自分勝手に見えた。 [そうなんです。センセイも同じことを感じました]
・データが上司に伝っていたと思いこんでいた。
・データの共有化の点について見逃していた。
・データの詳細を出していなかったという事や汚染について見落としていたことが多数あった。
・データを上司に度たして[正しくは「渡して」]いなかったということに見落としていた。
・データを上司に提出していなかったということを見おとして[落として]いた。
・デビットがデータを上司に報告していなかったこと。
・悪い所が各所にあってそれをどう改善していくか考えるのが大変だった。 [まったくその通り。しかしオトナになったらそれをしなくてはなりません。またやりがいのある仕事です]
・汚染の影響がそこまでひどくはないという点を見落としていた。
・改めて見ると、ジャクソン自体に問題があり、個人での行動が多すぎるということが分かった。 [そうなんですね]
・確かにそうだなと思う意見がいくつかあった。
・危険性の重大さ[=実は差し迫った問題ではないということ]を見落としていた。
・[市が独自で制定した厳しい]基準値をこえてもすぐに危険はないというのは見落としていた。 [条例に反してしまったこと自体は事実です。ただし「すぐさま危険な状態になるわけではない」ということです]
・見落としに気づくことができた。
・言われてみればそうだったとも持ったケースが非常に多かった。
・工場長があんなに理性的で、主人公が感情的だとは思わなかった。
・工場長が動かなかった[=実際の行動に出ない]理由が分かった。
・国の10倍厳しい基準を少し超えたでけなので、危険ではないだろうと思っていたが、国の基準自体が必ずしも安全とは限らないという発想はなかった。
・最終的な行動案はほとんど変わらなかったが、主人公と副社長に対する見方が変わった。
・市の基準が厳しく、基準を上回っていたが、国の基準にはクリアしていたことを見逃していた。
・自らの班でも近いことは考えられたが、データを上司と共有する考えは思いつかなかった。
・主人公が1人だけでさわいで[騒いで]いることに気がつかなかった。
・主人公が1人で騒いでいるだけということを見落としていた。
・主人公が感情的なことに気付かなかった。
・主人公に肩入れして見ていたので、抜けている事も多く、判断材料として重要な点も見落としていた。 [1回目の視聴では主人公に肩入れするように制作されています。センセイも見事に引っかかりましたので、偉そうなことは言えません]
・[Zコープ社の他の]従業員たちと話し合い、1人だけで考えないという点を見落としていた。
・[Zコープ社の他の]従業員のことも考えるようになった。
・証拠がないのでジャクソンの暴走しているように思えた。 [「(水質に関する)法律がどうなっているか知らない」と言っていましたね]
・数値がでて[出て][い]ない内に、内部告発をするかどうかを悩むのはおかしいという様に考えるようになった。
・他の班の意見を聞いて、ジャクソンの方に非があり、悪者であると思っていた工場長は特に間違っていなかったとわかった。
・内部告発が最も最適な方法だと考えていたが、よりよい[良い]方法があることが分かった。
・内部告発にメリットはない。 [このケースでは、です。次回ご説明しますが、やはり公益通報(=内部告発)しなければならない時はあります]
・内部告発の危険性について。デヴィットがデータを共有していないこと。
・内部告発の欠点などが知れた。
・内容をあまり理解できていなかった。 [でしょ? このビデオは、最初に見た時は事実関係が不十分なまま「内部告発すべし」と安易に考えるように制作されています]
・落し穴にはまってた。主人公の意見に偏ってた自分はまだまだ、視野が狭いと思う。 [センセイもきれいに落とし穴に落ちましたので、偉そうなことを言うつもりはありません]
・落とし穴にはまった。
・落とし穴にはまってしまったので見落としてしまった。2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)
・結果的に公衆の安全が一番であるのであまり変わらなかった。
・見落としていた点がなかったので変化なしです。 [素晴らしい]
・最初からジャクソンが妄言を言っているようにしか思えなかった。 [こちらも]
・他の班の意見も参考になった。3.その他
・内部告発をしないという意見は変わらないけど、この問題の緊急性などの考慮が足りなかった。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・1人で問題を抱え込む事はとてもよくない! [まったくその通りですね]
・グループで話し合うことによって話の要点が分かった。 [その通りで、自分一人だとどうしても見落としが出てくるんですね]
・グループ討議を重ねるたびに視点[この場合は「視野」が適切]が広がって討議の幅が広がっていると感じた。 [センセイも皆さんの様子を見ていてそう感じますよ]
・この2日間晴れでしたが、今日は曇りです。自己アピール行きたいので、5限は休みます。 [来週の特別講義の件、本来の時間帯ではないので、都合の悪い方もいらっしゃると思います。その場合は後でビデオを見てレポートを提出してください]
・この問題は難しい。 [その通り。でも現実の社会──女子の場合は結婚して家庭の中に入る場合を含む──では、程度や様態の差はあってもこの種の問題は必ず起こります]
・さむい[寒い]。 [眠気防止のため、敢えて廊下側の窓を開けています。衣類等で調節していただきたいのですが、どうしても寒い/暑い等がありましたら申し出てください]
・ステークホルダーにとっての価値をより多く考慮することが行動案の考案ににおいて重要だと思った。 [まったくその通り。だからこそ最初の方のステップが重要になるのです]
・ソーラーブラインドと同じでギルベインゴールドのZコープも上司がクズすぎることが分かった。 [少なくとも課長は困ったものですね]
・ただただジャクソンの空回り。
・よく考えるとおかしいことばかりだと思った。 [以上、実はそうなんです。センセイも落とし穴に落ちましたので、偉そうなことは言えませんけど]
・英語のビデオは先に見るべきだったと思う。 [お気持ちはわかるのですが、英語版だと字幕を追うことだけになってしまいます。難しいところです]
・会社にしっかりとしたデータをわたさなければ[渡さなければ]ならないことがよくわかった。 [日本だと「報連相」でしょうね。要するに仕事のイロハですが、それができていなかったんですね]
・技術者の問題は一筋縄ではいかないと思った。 [もちろん。前述(↑)しましたが、それを何とか乗り切るのがオトナです]
・議論を通じて、見落としていたところが見つかった。
・見落とした所が多かった。
・見落とした点が多くあり物事を細かく見るべきだと感じた。 [以上、まったくその通りですね。何度も書きましたが、センセイも落とし穴にすっぽりと落ちました]
・後半ねむかった[眠かった]。 [ディスカッションで疲れたのでしょうか]
・広い視野で分析できるようになりたい。 [まったくその通り]
・[内部]告発する、告発しない以外の行動案を作成するのが難しかった。 [そりゃそうです。そのためにこの科目があるようなものですから。焦らずに、しかし着実に進みましょう]
・今回の答え合わせで、言われてみればと思うことが多かった。 [センセイも落とし穴に落ちたので、気持ちは良くわかります]
・今回の落とし穴は簡単に分かった。 [素晴らしい]
・今日からしばらくすっと雨です。 [そのようですね。今週は電車で金沢に来ているので、通勤は自転車ではなく徒歩です]
・字幕と吹き替えで印象があそこまで違うとは思わなかった。
・字幕版を見たことで考え方が変わった。 [以上、声優さんの問題というよりディレクターの問題です]
・自分が見落としていたことはまだまだあるのだと気づいた。 [そうなるように制作されているので当然です。あまり焦らずに]
・主人公が一人で騒いでいただけだったが、撮影の仕方でいかにも副社長が悪、主人公が正義かのように見せられていた。 [その通りなんです。でももう一度見直すと結構冷静に評価できたりします]
・主人公の問題には気づいてたが、それ以外の人物の事情は見えていなかった。 [それはよく観察していた方だと思いますよ]
・将来は良い上司のいる仕事に就きたいと思った。 [もちろん。無能な上司の下で働くのは本当に大変です]
・上司と情報共有することの大切さが分かった。
・情報の共有は大事だと実感した。 「以上、「報連相」ですね」
・身の回りにジレンマ問題が多すぎて疲れました。 [ビデオではなく身の回りの問題ですか?]
・先生が生徒の書いた一言にコメントを毎回つけているのすごいなと思いました。 [やはり授業する側には責任があるので。ちなみに大学生は「生徒」ではなく「学生」です。根拠は学校教育法です]
・全体を府瞰[正しくは「俯瞰」]する必要があることに気付いた。 [その通り。この点についてはテスト前、最終回の講義でご説明します]
・他のグループの意見を聞くことで、納得できる点がいくつかあった。
・他の人や班の意見で自分が考えてなかった意見が多くあっておもしろかった。
・他の班などの話を聞いて、見おとしていたことがたくさんあることを知った。 [以上、一人ひとりは、あるいは一つのグループには限界があっても、クラス全体になるとかなりの部分を網羅できるんですね]
・暖ぼう[暖房]が少し暑かった。 [前述(↑)しましたが、できるだけ衣類等で調節してください。それでもダメなら申し出てください]
・内部告発はメリットがない。 [少なくともこのケースではその通り。ただしそれでもやはり公益通報(=内部告発)しなければならない時もあります。次回ご説明します]
・博士は御意見番として、意外に適確なことを言っていたことが今日の授業で分かった。 [でしょ?]
・落とし穴にはまってしまった。
・落とし穴に引っかかってました。
・落とし穴に落ちていたことに気付いた。
・落とし穴や重要な問題点を話し合ったり先生から聞いたりすると、どれも当たり前のことだと感じた。 [以上、センセイも落とし穴に落ちましたので、あまり偉そうなことは言えません]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。