平成28年1月12日更新

3FS1クラス
第13回:平成28年1月12日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

高度技術社会における技術者の新しい役割
・科学技術とリスク
・リスク評価の難しさ
・リスクと公共性
・社会的合意形成
・トランス・サイエンス
・科学技術社会論 
・科学技術コミュニケーション
・科学技術の研究開発と倫理
・Grand Challengesに関する解説

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材を視聴することもある

学習課題 予習・復習

・提出:課題6(電子的提出)
・復習:教科書第15章の精読(60分)
・予習:課題7(事例分析)(120分)
・予習:課題8(Grand Challenge for Engineering)(60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.原子力発電に関して、(1)技術者としての立場と、(2)地域に原子力発電所が建設されることになった地域住民の立場で賛否は異なりますか?
A.(立場によって評価がずいぶん違うことを考えてもらうための問題です。原発建設に関する賛否そのものを問うているわけではないことにご注意ください。講義の中でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます。なお、2011年3月の東日本大震災と福島原子力発電所の事故以降、「どちらの立場でも反対なので、『変わらない』」と回答する方が増えています)

1.変わった

25名(46.3%)

2.変わらない

28名(51.9%)

3.不明

1名( 1.9 %)

1.変わった

・それぞれの立場を考えると利点のあり方がちがう[違う]ことがわかった。
・[技術者の立場に立つと]やっぱり原発は必要だと思う。
・[技術者と地域住民とでは意識に]違いがある。原発は実際、どのエネルギー開発よりも優れている。
・技術者からすると、原発を作り、それを試してみたいが、一般人からすると、迷惑な話し[正しくは「話」]である。
・技術者としての意見と地域住民としての意見は異[な]っていた。着目点で自分の意見が変わるものだとわかった。
・技術者としての立場と地域の人の立場が同じだとしたら、それはそれで大きな問題や衝突が生じると思う。
・技術者としての立場と地域住民としての立場は違う。
・技術者の考え方と住民としての考えの違いを理解しやすい例えであった。
・技術者の立場だと技術の発達をすると思いつくろう[繕う]としたが、住民の立場だと嫌だという感情があった。
・経済的に発展するのはわかるが、自分の安全を脅かしてまで欲しいとは思わなかったから。
・自分が住む地域には置いて欲しくない。
・地元は自分で守っていきたい。
・電力会社の気持ちが分かったら、原発の危険性が高いことが分かったので、反対になった。 [前半部分、日本語がちょっとおかしいです]
・膨大な電力供給ができる原発は必要であると感じるが、原発で事故が起きるリスクを考慮すると、難しい所である。
・立場によって考え方は変わってしまう。自分が被害者になる可能性を考慮しなければいけない。
・立場によって変わったのではなく、住民の近くに新しい建築物ができるとき人の流れや車など、工事の音などがジャマ[邪魔]になるので良くない感情を持つ。近くに住むのであれば特に問題はない。 [講義で説明した以外の着眼点ですね]
・立場や見方によって全然考えが変わった。

2.変わらない(「原子力発電をどんどん推進すべきだ」とか「原発絶対反対」)などがこの立場になります

・どこかがやらないといけないから。
・どんな立場であっても原発は推進しない。
・やはり、危険は排除すべき。
・安全に勝るものはないのは、どのような立場でも原子力は発電は推進するべきではない。
・意見が分かれる人が多くいたことは少しびっくりした。
・[技術者と地域住民とで]意見を変えるのは都合が良すぎる。 [お気持ちは分かるのですが、有名なところでは斎場、最近では幼稚園の建設などでも同じことが起きています]
・危険は伴うが原子力が与える恩恵の方が大きいと感じたので推進した。
・技術者としては公衆の安全、地域住民としては、家旅[正しくは「家族」]や自分の安全が大事だと思ったので反対である立場は変わらなかった。
・技術者として[、また]一個人としての意見が同じであったことに驚いた。
・技術者として市民の安全を第一に考えると、リスクの高いものであり、市民からの立場に立って、自分の命がかかわるものであるため、意見は変化しなかった。
・結果的に必要と考えた時、討議に時間をついやす[費やす]意味がない。 [う〜ん、それなら議論は不要で、誰かが命令すればお終いということになりますよ]
・原子力に頼りきり[切り]になる生活は良くない。
・原発そのものが危険であるため。
・原発はあってはならないと思う。
・原発は危険が伴うのでやはり使用するべきではない。
・原発は結局のところ[、]大多数の安全が守られればよい[良い]というような考えで建てられている。住人の全くいないところに建てるのは良いと思う。 [それはわかりますが、日本に、あるいは世界にそんな場所はあるのでしょうか。福島原発から放出された放射性物質は全世界に拡散してしまったんですよ]
・原発は作る[この場合は「造る」が適切]ことで、誰かは得をして、誰かは損をする。押しつけあうことは良くない。
・原発は便利ではあるが、一つ間違えれば危険になりかねない。そういったのは、少なくなって欲しいと考えている。
・最初からデメリットを重視していたため。
・地震で危険性が分かったから、どちらも、反対意見。
・津波対策など、しっかりと行われていないので原発反対が私の意見。

3.不明

原発あぶない。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・あけましておめでとうございます。 [こちらこそ。残り少ないですが、しっかり頑張りましょう]
・クソ眠い。目開けているのがやっとで・・・。
・すごく眠かった。 [以上、そのようでしたね。講義再開から1週間が経過しましたが、まだ休みボケが抜けないのでしょうか...(嫌味で言っているのではありません)]
・ズルはしてはならない。 [まったくその通り。結局のところ、自分のためにもならないんですね]
・つかれ[疲れ]た。 [複数。前述しましたが、課題か何かでしょうか]
・どの年代でも不正はいけないことを学んだ。 [その通りですが、なぜ「年代」?]
・ねむかったです。 [複数。こちらも]
・リスク管理には複数の考え方があることが分かったが[、]現実的な利用は難しいと思った。 [そうかもしれませんが、社会人になるとまさにその判断を求められますよ]
・安心、安全とリスクのバランスを保つのは難しそう。 [こちらも]
・期末が近くなり、課題を遅くまで行っていたため授業に集中できなかった。 [なるほど。そういうことなんですね]
・[授業の?]技術をまね[真似]したい。 [という解釈でよろしいのでしょうか]
・見方によって、考え方、立場、行動、思考回路は人によって大きく異なり、変わってくるものだと思った。 [でしょ?]
・原発は、本当に反対です。
・原発自体は賛成だが、いざ自分の周りにできるとなると考え方が変わってしまい、自分勝手なのかもしれないと考えてしまった。 [以上、原発については、お話ししたように個人的にはいろいろ考えさせられましたし、意見も持っています。ただし公人としての講義という場面では意見を控えます]
・今日はしっかり起きていました!! [ありがとうございます。今日はしっかり起きている人と、疲れ果てて眠ってしまう人──わからないではない──の差が顕著でした]
・今日は寒かったです。 [実はそうなんです。早朝から運転していたのですが、今日の金沢はとても冷え込んでいました]
・今年もがんばりたい。 [ぜひぜひ。今年はいよいよ就職活動ですよ]
・今年もよろしくお願いします。 [複数。こちらこそ]
・実にためになった。 [ありがとうございます〜]
・社会人に向けてもう一度見つめ直していきたい。 [ありがとうございます。この件についてはたぶん、次回補足すると思います]
・色々な立場を考えることができた。 [立場によって、見え方が全然違うでしょ?]
・人命とお金を天びん[天秤]にかけると、後々のバッシングにつながる[繋がる]。 [米フォード社「ピント」の件ですね]
・生活リズム直したいです。 [ぜひぜひ]
・誠実さが大切である。 [別な意味で、ぜひ]
・雪、いよいよ降ってきましたね。
・雪積もりませんね。 [以上、「今日のニュース」でもお伝えしましたが、富山や新潟はかなり積もっていました]
・遅刻はしないようにしようと思った。 [まったくその通りです。お話しした内容は実話です]
・不正行為によって、周りの人に[数]10億[円]もの[被害を発生させてしまった]。 [大阪府立大における大学院生の研究不正事件を指しています。この件も実話です]
・様々な視点物事を見ることは大切であると思った。
・様々な立場から考えることができた。
・立場が変わると、見え方も変わる。
・立場[によって物事の見え方が違う]は大事だと思った。 [以上、その驚きを大切にしてください]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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