平成27年7月7日更新

3EA1クラス
第13回:平成27年7月7日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

高度技術社会における技術者の新しい役割
・科学技術とリスク
・リスク評価の難しさ
・リスクと公共性
・社会的合意形成
・トランス・サイエンス
・科学技術社会論 
・科学技術コミュニケーション
・科学技術の研究開発と倫理
・Grand Challengesに関する解説

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材を視聴することもある

学習課題 予習・復習

・提出:課題6(電子的提出)
・復習:教科書第15章の精読(60分)
・予習:課題7(事例分析)(120分)
・予習:課題8(Grand Challenge for Engineering)(60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.飛行機と自動車、お客さんとして乗車(搭乗)する場合、どちらが「怖い」?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

1.飛行機

21名(44.7%)

2.自動車

26名(55.3%)

1.飛行機

・あの高さから落ちたら助からないと思ったから。
・あまり乗ったことが[なく]、未知なことが多いから不安。事故が起きたらほぼ死ぬから。
・あまり乗ったことがないから。慣れていないから。
・安全率が仕方が無いとはいえ、低く設計されており、何よりも、落ちたら必ずといっても良いほど死ぬから。 [安全率は相当高いと思いますが...]
・何か問題が発生すれば確実に死ぬため。
・空を飛ぶということにまだ慣れない。事故の確率どうこうよりは親しみ度合の差から恐怖を感じる。
・空を飛んでいるため、飛行機にトラブルが出ると、人体に影響を与えてしまう可能性が高いため。
・高所恐負[正しくは「恐怖」]症だからデータ的には、安全だが恐い。事故の一発がでかい。
・事故がおきた[起きた]場合[、]死ぬリスクが飛行機の方が大きいと教えるため。
・事故が起きたら死亡する可能性が非常に高いから。
・事故が起こってしまった場合の生存率が車よりも低い。
・事故にあった際、死亡する確率が高いから。
・事故の規模を考えると航空機事故は被害も大きく、もしも事故が起きた時、自分がほぼ死んでしまう。
・自動車に比べ、速度がかなり大きい。また、上空でナーバス(神経質)[原文のママ]になったときに、怖さを感じる。
・自動車は事故の数は多くても小さなものが大半であるが、飛行機は件数は少ないが大きな事故が起きる方が多く、命を落としかねないから。
・[飛行機も]実際に操縦できるし、車は事故確率が大きいから。
・上空から落下する[など]して死亡する可能性もあるので事象の大きさが大きくなる。
・乗っているともに、テロにあったら確実に死ぬからテロの標的になりやすいから。
・飛行機の事故は、車と違って命に大きくかかわってくるから。テロに利用されている可能性もある。

2.自動車

・1度自動車にはひかれた[轢かれた]ことがあるし、常に身近にあるから。 [痛そう...]
・ついこの前、運転していて事故を起こしそうになったから。 [気持ちは、わかる]
・データから見て、自動車の事故の方が件数が多いから。
・まわりの走っている台数が多いので事故にあう[遭う]可能性が高いと思うから。
・運転が荒い。金沢→富山の方が怖い、あと、飛行機はプロが運用してる。自動車はそうではない。
・[(タクシーなどを除き)自動車の]運転手はプロではない。圧倒的にニュースでも自動車事故のほうが耳にしやすい。確率の違い。
・事故が起こっている数が飛行機よりも多いように感じるから。
・事故を目にする機械[正しくは「機会」]が多い。実際に[自分が]運転しているから。
・事故[の]確立[正しくは「確率」]を考えたとき[時]に自動車は一般的、大衆的であり一般人が運転されている。一方、飛行機は、様々な人によって常に管理されているから。
・事故件数を考えた場合、自動車の方が多いため。
・自動車と飛行機の事故発生確率で考えた時[、]自動車の方が起きやすいため。
・自動車に実際に乗っていて、「危険だ」と思えることがたくさんあるため。
・自動車の方が事故する確率が高いから。
・自動車の免許はお金を払えば取得できるから技術のないドライバーもいるので危険だと思うから。 [趣旨はわかりますが、お金を払っても自動車の運転免許を取得できない人はいますよ]
・自動車は、自動車どうし[同士]だけでなく歩行者や自動車、バイクなどに注意が必要であり、車同士も含め、飛び出しなどがあるため。
・自動車は乗っている回数が多く危険性をもっとも理解している。飛行機の危険性は知らないから。
・自動車は走ってる台数が多く、いくら自分が気を付けてても相手が気を付けていなければ、すぐに事故が起こるから。
・自動車は飛行機の様にプロが運転(操縦)しているわけではないから事故の可能性が大きい。
・自分が安全でも他の事が危険性だったり道が悪かったり歩行者が危険だったりするから。
・周りに自動車がたくさんいるので自分がしっかりしていても事故にまきこまれる事があるから。
・数が多い→事故の発生確率が高い。飛行機は数が少ないが、Mが大きい。しかし、そのための整備は劣っていない。また、飛行機は一度に多くの人が死ぬが、個人として見たときに、生と死しかないと思う。
・数が多いし、人の性格が表れる。
・道路を走れば、他の車との事故が起きる可能性が高いから。
・道路には自動車の他に、歩行者、動物がいるため危害を与える可能性が高いため。
・飛行機は自動車より事故発生の確率が小さい[/低い]から。
・飛行機を操縦するための資格を取るのは非常に難しいが、車の免許はアホでも取れるから。 [上記ご参照]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・438年の間にいつ事故が起こるかわからないから安心まではしなかった。 [でしょ?]
・コストも安全性も両方考えなければいけなくてモノを作って売ることはやっぱり大変だと思った。 [こちらも別な意味で]
・この世界には、絶対安全というものがないため、どこでも気が抜けないような気がしてきた。 [さらに、こちらも]
・テスト嫌です(泣) [落とすための試験ではありません。ご安心を]
・フォードの例えなど分かりやすくて楽しかった。 [ありがとうございます〜]
・マスコミの怖さを知った。 [お話ししたことは実話ですが、ぜひ内密に]
・やはりゼロリスクは神話である。 [その通り]
・安心というのは難しいと思った。
・安心というものを作るほうが、企業の発展に連ながると感じた。 [以上、まったくその通り。でも発想を逆転させると、チャンスでもあるんですね]
・安心という英単語がないとは。 
・安心という言葉や考え方は、日本独自のものであるというのは、おどろした。
・安心の英語訳がないのにおどろいた。[以上、びっくりしたでしょ?]
・安全、安心の観点をよく考えられた。 [前述しましたが、発想を変えると、ビジネスチャンスでもあるんですね]
・安全とお金の話の考え方がきけてよかった。 [ありがとうございます]
・安全と安心の程度は人々それぞれの感覚だから難しい。 [その通りではあるのですが、一方で、かなりの人にも共通します。その塩梅が、難しい...]
・会社選びが重要だと思った。 [まったくその通り]
・感情論になりすぎるのもいけないがまったく考慮しないのもいけないと思った。 [そうなんです。逆転の発想ですよね]
・機体に不具合が見つかった場合、すぐに逃げることができないから。 [これは飛行機の恐さについてですよね]
・自分の身は自分で守る。 [確かに]
・社会のしくみ[仕組]を少し理解した。 [これからの将来で、とても大切なことです。今日をその第一歩としましょう]
・寝不足、体が重い、ダルイ。大学生あるあるの三拍子かも(笑)飛行機は事故の確率が低いとは聞いたことあったが、約14万に1回、約438年に1回というデータは驚いた。 [前半は、どうしたのかなぁ]
・数字の上で安全なら問題ないならいい気もするが、そうもいかないのだろうな。 [要するに、安全と安心、ですね]
・製品開発後の難しさがわかった。 [でしょ?]
・内部告発はマスコミの利益しか生まない。 [その通りなのですが、お話しした内容は他の人には伝えないようにしてください]
・難しいです。 [う〜ん、どういう意味でしょう]
・飛行機による安心感が増した。 [実はセンセイもそうなんです。航空機は事故とその原因に関する情報が、国家を超えて共有されています。そのために改善がとても進んでいるんですね。次回お話しする原子力発電などとは対照的です]
・飛行機の場合だと墜落したらほぼ高い確率で死ぬから、飛行機の方がこわい[怖い/恐い]。 [こちらは上の質問についてですね]
・飛行機は、すごい乗り物であると思った。 [でしょ?]
・部屋から出ないのが安全。 [う〜ん]
・分母が多いだけでは安心できない。 [こちらは、航空機の安全性についてでしょうね]
・命に値段はつけられない。
・命に値段をつけるのはある程度しょうがないことなのかなと思った。 [以上、いずれもその通り──失われた命が戻ることはない──で、最後の最後はお金で弁償するしかないのですが、技術者としては「どうしたらそうならないか」を考える必要があると思います]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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