平成28年11月10日更新
3BB1クラス
第6回:平成28年11月10日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
討議結果を踏まえて(コメントを兼ねて)以下の項目の検討
・組織の中の技術者
・国際的な企業において技術者が経験する倫理的問題
・リスクに関連する諸問題
・企業倫理プログラム(概説)
・技術者が知っておくべき法律(PL法、公益通報者保護法など)
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表など
・予習:教科書第5章および第6章の精読(120分)
・復習:課題3(Agora上での ソーラーブラインド」に関するより深い検討)(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.今日は当初予定を変更して、ディスカッションの感想を述べていただきました
A.(「今日の一言」に記載された分もこちらに記します)
・「[開発を]やめる」が2票だったことは、意外だった。 [でしょ? これが企業の価値観です]
・いそぎ[急ぎ]足感があった。 [すみません。その通りですが、ある時点で吹っ切れました]
・いろんな目線から考えることが大変だった。 [その通り。着眼点の違いで、見え方ががらっと変わるんですね]
・シートの作成により、状況が明確に分かった。 [それは良かった]
・セブンステップを用いた討議は広い視野を持って事例について考えることができると感じた。 [ありがとうございます。次回も確認しますが、見落としを防ぐためには非常に行こうな方法なんですね]
・ディスカッションを通していろんな行動案が出ておもしろかった。 [なるほど。意識していらっしゃらないかもしれませんが、それができるのは、前提となる知的な能力をかなりお持ちだからなんですよ。過信はいけませんが、自信は持ちましょう]
・デスカス[=ディスカッション]の感想、上司に従う人や、自分の意見を通す人、色々な人がいた。 [そうでしょうね。一つひとつをきちんと受け入れながら、情報を集約してどこかで判断、行動することが必要になるんですね]
・どの答えにしても、色々な問題が発生すると思った。 [まったくその通り。どのステークホルダーの価値を重視するか、行為者/行為/目的(結果)のどれに着目するか、短期/長期でどのように解決するかでどんどん変わってきます]
・なかなか難しいことばかりで、自分がどのように考えていたのかさえわからなくなってしまった。 [ちょっとお疲れのようですね。あまりあせらずに]
・モノごとを考える上で視野を広く持つことはとても大切なんだなと思った。このことを今後の活動に生かした。 [ぜひぜひ。有難いことです]
・わりと話し合いが出来た。時間を延長してくれてよかった。 [それは良かった。前述(↑)しましたが、センセイのトラブルもあり、今日は議論に集中することにしました]
・安全性を重視することが重要なのだと感じた。
・一般企業だと企画をやめるという選択をすることが意外だった。 [以上、実際の企業では、顧客(広くは公衆)の安全が最優先されるんですね]
・何をするにもお金がかかって大変だと思った。 [まったくその通り。このまま継続/延期/中止そのどれを選択するにしても、いずれも経費が大きく関係してきます]
・[現実]会社を[運営]するのは大変だと思った。 [でしょ? それに気づき始めただけでも評価できますよ]
・皆の考えが深い。 [確かにこのクラスはいろいろ考えていらっしゃいますよね]
・議論を行う題材にひっかけありすぎです。(笑) [確かに。個人的には無理が多いなぁと感じています]
・公衆の安全[、健康、福利]が第一。 [まったくその通り。その上で忠実/忠誠義務や経費の問題その他とのバランスを取る必要があります]
・考えの方向が異なり、1つにまとめにくい。 [気持は、わかる。でも現実の社会では「それを何とかする」ことが求められるんですね]
・考えるほどどつぼにハマって[、]まとめるのが大変だと思った。 [落とし穴に落ちまくったようですね。でも擬似的にであるにせよ「落ちた」経験がないと、その後について考えられないんですね。一息つくと割と客観的に考えられるようになると思います]
・行動案の評価が難しかった。 [確かに。いずれの行動案も、少なくとも部分的には高く評価できる点があったので、まとめに苦労しました。他クラスではなかなかできないことです]
・山積みの課題を[単に]消化していく[だけになっていく]のが気持ち良くなってくるんだね。 [いくつかの解釈が可能なのですが、たぶん、「真田さんはどんどん追い詰められて視野狭窄(きょうさく)になり、適切な判断ができなくなった」という意味に理解しました。間違っていたらごめんなさい]
・思ったより主人公の会社が穴だらけだった。転職する勇気も必要。 [次回補足しますが、後者はその通り。前半についてはやはり映像だと強い印象を与えるようですね]
・時間がたりない...と思った。 [1週間あいたということも関係しているのでしょうが、やはり議論のスタートに時間がかかったようです。前述(↑)しましたが、今回は途中で議論に集中することにしました]
・自分があの会社にいたら鬱病になると思う。 [まったくその通り。電通の若手社員と同じ運命になりますよ]
・実際、発売の延期や賠償する[という対応を取る判断の]確率[=基準]が低くて驚いた。 [実際の企業は少しの問題でもきちんと対応する、という意味。今日は段取りがぐちゃぐちゃになりましたが、少なくともその点だけは分かってもらえたんじゃないかと思います]
・実際の現場を見たことがないので何とも言えない事が多い。 [そりゃ、まぁ、確かに]
・授業全然進まない。 [気持は、わかる。でも実は、ほぼ予定通りの進度です]
・就職したくない気持ちが強まった。 [次回補足しますが、実際の企業はもっとホワイトですよ]
・就職先は十分に調査してみきわめたい。 [まったくその通り。上のご意見も参考にしてください。次回補足します]
・書記が頑張っていた。 [それは素晴らしい。ぜひぜひ努力点をあげてください]
・消費者と技術者では安全のレベルが違うと思った。 [でしょ?]
・色々な意見があって、まとめるのが難しい。
・色々な考え方があることを知った。
・深入りすると難しくなる。 [以上、前述(上)しましたが、ステークホルダー、着眼点、時間の長さによって対応策やその評価はどんどん変わってくるんですね]
・真田さんの責任が重すぎる。こんな企業には絶対勤めたくない。 [「こんな企業」、まったくその通りです。次回補足しますが、ぜひブラックとホワイトを見極める能力を身につけてください]
・正解がない問題を考えるのはやはり難しいと思った。 [その通り。でもそれが現実の社会ですよ]
・先生に言われて気付いたことが多かった。 [ありがとうございます]
・線引きが難しい。
・線引き問題を考えるのが難しかった。 [以上、まず「線引き問題」として捉えようとしていることを高く評価します。素晴らしい。凄いですよ、普通はできません。その上で、ですが、やっぱり難しいでしょ? 何度かお話ししたように、やはりジレンマ問題として捉える方が考えやすいです]
・損害賠償の問題は難しい。 [でしょ? もしかすると「弁償されること」はあったかもしれませんが、今まで「弁償すること」なんて、なかったでしょうから]
・他の班の意見や考えていることを知れて良かった。 [その通り。いや、なかなかのクラスです]
・長期的に考えた方がいい。 [その通り。コメントしませんでしたが、全体的には長い目で考えているグループが多いと感じています]
・難しかった。 [そりゃそうです。大学の、高い授業料を払って勉強する内容ですから]
・班によって、考え方が違う、この人数でも違うなら日本全体はもっと違う。日本をまとめるのは大変なことだ。 [確かに。そして多民族国家のアメリカや中国なんかはもっと大変ですよ]
・問題を解決しても新たな問題がでてくるため、難しかった。 [その通り。まさにプロジェクトデザインそのものなんです]
・様々な意見があっておもしろかった。 [前述(↑)しましたが、まったくその通り。なかなかのクラスですね]
・様々な条件設定がむずかしい。 [そうなんです。初期条件、外部要因(の設定)によって、どんどん変わってきます]※以下は、「ソーラーブラインド」を視聴した企業の反応についてです。一部の方が回答したので、参考までに記します
・1:2。1、売らない、2売る。
・1:2やめる:原因かいめい。答え:1:2原因かいめい[解明]:やめる
・2やめる1延期。
・やめる2:1延期する。
・製品化する2:1製品化しない。
・製品化する2:1納期を延ばす。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・お腹がすいて集中できなかった....。 [お昼を食べ損ねてしまったようですね]
・つかれ[疲れ]た。 [複数。脳みその、ふだん使わない部分を酷使したために疲れてしまったようですね]
・[アメリカ大統領選挙の結果が招いた]円高やめてほしい。 [気持は、わかる。でも円高になると輸入品の価格は下がりますから、一般の庶民は助かるんですよ]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。