平成29年4月20日更新
3EP1クラス
第2回:平成29年4月20日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
(続き)
・直面する可能性のある倫理的問題に関する具体例
・グループ討議と討議結果に対するコメント
・E-learningやグループ討議の事例分析課題に関する解説
・セブン・ステップ・ガイドの概説 他
・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表
・グループ討議の結果に関するレスポンスシートの作成
など
・復習:第1〜2回で学んだことについての考察の深化(90分)
・予習:教科書の精読(180分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)
1.(ある程度)変化した 46名(85.2%)
2.(あまり)変化しない 8名(14.8%)
1.(ある程度)変化した/見落としている点があった
・F1のレーサーだけのことを考えていたが[、]お客さんの危険の事は考えていなかった。
・F1の利益のスライドを見せられ、最初は中止意見だったのに開催するという意見にいつの間にか変わってしまっていた。 [怖いですよね]
・いろんな考えがあることを知った。
・お金のスライドを見せられたことで、思考が1つに固まってしまったことを理解できた。 [でしょ?]
・スノータイヤの基準について [具体的には?]
・レーサーの安全しか考えていなかったが、組織の信用も大切だと思った。 [特に、長い目で見た時の信用が大切ですよね]
・レーサーの安全性だけでなく、観客のことまでは考えていなかったので見方が変わった。
・レーサーの命だけ重視してたが自分の保身という意見があり、そっちも大事だと思ってしまった。 [自分の保身も大切ですよ。講義の中でご説明します]
・安全性を確保してから行う[一部解読不能]ない考えでなかった。
・異なる意見でも納得できる内容を提示している人がいて、考え方が変わった。
・[そもそもレーシング]会場の場所に問題があるという考えはなかった。 [講義の中でもご説明しましたが、雪が降る新潟にも「日本海間瀬サーキット」があります]
・開催する、開催しない以外にもいくつかの意見があって、なるほどと思った。
・開催するという意見が思いの他[正しくは「思いの外」]多かった。
・開催するにしてもしないにしてももっと考えなければならなかったと感じた。 [ですよね]
・開催する意見を聞いて色々な対策があることを知ったから。
・開催時刻を遅らせる考えや、100%の安全は保障[この場合は「保証」]されない場合の安全を確保する考えはなかった。
・今後のレース場の信用に関わるという意見を聞き[、]見落としていた事実を見つけられた気がした。
・最初は開催しないで意見を固めていたが、グループ討議で意見が変わった。 [怖いですよね]
・私はどちらかと言えば時間をづらす[正しくは「ずらす」]ことなど考えていたが、TV[放送]などのこともあり、カンタン[簡単]ではないのだと思った。
・私達の班は“開催するを選んだ”。私自身はその反対だったが、色んな条件を付けることでリスクを減らす(もしくはリスク移転)ことが決め手になった。
・視野が広がった
・事故が起きた際の観客の安全や、責任をどう負うかなどを見落としていた。
・[開催]時刻をズラすという発想がでてなかった。
・[開催]時刻を変えて開催するという発想はなかった。
・自分が見えていなかった側面を他人が見ていたのにインスピレーションを受けることができた。
・自分では考えなかった考えがたくさんあった。
・自分にはない意見が出て、とても面白かった。単純にYes, Noでしばられていた自分が少し悔しい。 [意外に思われるかもしれませんが、「それに気づいて悔しい」ってことは、もの凄く成長した証左(しょうが)なんですよ。たぶんまだ自覚していないでしょうが。過信や慢心はいけませんが、自信は持ちましょう]
・自分はレースを開催することしか考えつかなかったが、レース以外のイベントで損害をおさえよう[抑えよう]とする考え[=アイディア]があった。 [でしたね。素晴らしい]
・自分は開催しないという意見だったが[、]開催する側の意見も知ることができた。 [仰る通りで、逆の立場に立つと、印象がずいぶん違ったと思います]
・自分は現在の条件でイベントを開催するかしないか考えていたけど[、]他の班員は条件をつけ加えていたので考え方が変わった。
・質問の仕方で色々変わるなと思った。 [それに縛られてしまうんですね]
・実際にかかるお金や集団心理を受けると自分の考えが一定に定まらず、あいまい[曖昧]になりそうになった。 [たぶん、雰囲気や圧力に流されてしまう、という意味でしょうね。注意しなければならない点です]
・周りの意見を聞き、考え方が増えた。
・[開催]順延という選択肢もあることが分かった。
・絶対開催しない方向性で考えていたので[、]どのように対策すれば開催できるかという意見を聞いて印象が変わった。
・選出[正しくは「選手」]の安全だけでなく観客の安全の事を考えていなかった。
・損害など自分とは違う考えがあった。
・他の人の意見をきいて[聞いて]、自分の考えは狭いなと感じた。 [意外に思われるかもしれませんが、「自分は狭いな」と自覚したその瞬間、貴方/貴女は自分に足りないものを求めて1つ上のレベルへ成長したんですよ。たぶん気づいていないでしょうけど]
・同じ考えの意見や反対の意見を聞いて、自分の考えが深まった。
・様々な人の着眼点を聞いて物の見方が深まった。2.(あまり)変化しない/見落としている点はあまりなかった
・あまり意見が変わらなかった。
・意見は変わらなかったが、見落としていた部分はあった。
・時間[=開催時刻?]を強調しているように感じていたが、意味のあるものと思っていなかったため驚いた。
・損害や信頼の事を考えても、開催して事故が起きた時の方が大きく、長い目で見て開催しない方がいい[/良い]だろうと決めていた。
・他の人も似た様な意見だった。
・討議では見落としはほとんどなかったが、先生のネタばらしから自分たちが視野狭搾[(きょうさく)]になっていたことに気づいて驚いた。 [視野狭窄なんて言葉、良くご存じでしたね。センセイはもちろん読めますし。多用します。でも現在、たぶん辞書なしには書けないと思います。貴方/貴女はきちんと書いているのですから]
・命が安全なのは変わらない。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・あまり満足行く討諭[正しくは「討論」]ができなかった。 [う〜ん、今回はそうかもしれない。その悔しさを次回の議論に生かしましょう]
・おなか[お腹]すき[空き]ました。 [若いなぁ。もう5年くらいすると、「空腹でお腹と背中がくっつく」という感覚はなくなりますよ。信じられないでしょうが]
・お客さんの安全という点は盲点だったのでもっと多角的に考える必要があったと思う。 [まったくその通りですね]
・グループで話して意見が変わった。 [いろいろ得たものがあったのでは?]
・グループの話し合いの時間が少なかった。 [気持ちはわからないではない。非常に重要な点を指摘しています。現実の世界では限られた条件や時間の中で判断しなければなりません。じゃぁ、どうやったら......を理論・実践の両面で考えるのがこの講義です。役に立つでしょ?]
・グループワークは好きじゃないけどしっかりやる。 [ぜひぜひ]
・グループ全員で活発に討議できて楽しかった。 [それは良かった]
・グループ討議は難しいです。 [その通り。意外に思われるかもしれませんが、センセイだって同じように感じながら、毎回の講義をこなしているんですよ]
・グループ討議を行うことによって自分とは違う意見も知ることができたのでよかった。 [ですよね]
・この大学の学費はどこに消えるのだろうか...。 [工科系大学では、機器やそれに関係する人件費が必要になるのです。無駄にしているわけではないんですね]
・これから不安。 [大丈夫です。みんなおなじようなものですから。焦る必要はありません]
・さまざまな意見を知[ら]れて良かった。 [皆さんよく頑張ったと思いますよ]
・思考が固められるという話が面白かった。 [この状況を「視野狭窄(きょうさく)」と言います。こうなるともう、適切な判断は難しくなるんですね]
・チャレンジャーの話、Oリングの話ですよね。確か前にテレビでやってました。(かなり前の話、多分仰天ニュースかな?) [へぇー。それを覚えていたことを含めて、素晴らしい]
・ちゃんとE-ラーニングにログインしておこうと思った。 [ぜひぜひ]
・[F1]レース見てみたい。 [やはり凄い迫力なんでしょうねぇ]
・ロケットの爆発する映像が衝撃的だった。
・ロケットの話が気になった。 [以上、こちらは次回]
・一つのF1の記事に多くの事柄がふくまれ[含まれ]ていて驚いた。 [でしょ?]
・開催するにしてもいろんな条件設定が出来るとわかった。 [そうなんですね]
・開催する派が1人しない派が4人で[、開催]する派の意見が通った。 [講義内でご説明した集団思考あるいは外部からの圧力でしょうか]
・議論は白熱した。 [生々しい表現だ。ある意味、素晴らしい]
・今回、枠組みのない状態で各々の意見を出した結果様々な意見が出た。この授業で学ぶことで適切な倫理観を身につけたい。 [ぜひぜひ]
・桜が減ってきた。
・桜が散っていくのが寂しいです。 [以上、まったくその通りで、大学近辺の桜がこのところの暴風で一掃されてしまいました]
・時間通りにまとめるのが大変だった。 [確かにそうだったろうと思います。出も現実の世界では限られた時間で判断する必要がありますし、この講義もそれを年頭に置いています。時間に急(せ)かされながら判断することになりますが、それも勉強ですよ]
・自分が力不足だということが分かった。 [意外に思われるかもしれませんが、それを自覚したってことは、もの凄い成長なんですよ。過信や慢心はいけませんが、ご自身に自信を持ちましょう]
・自分では思いつかなかった意見が色々出て面白かった。 [ですよね]
・実際にこんな場面にそうぐう[遭遇]したら恐ろしいと思った。 [でも、不意に出くわすこともある。それが人生です]
・実際に起きた事故を見ると[、]失敗の損害の大きさに驚いた。 [でしょ。人間は誰しも自分の都合の良いように考えがちなんですね]
・[センセイの給料は]小学校の先生より安い[、]が、自分の中でツボに入っている。 [本当の話です。センセイは男ばかりの3人兄弟の長男ですが、次男(県立病院勤務の放射線技師)よりも、三男(民間製造業の課長)よりも薄給(はっきゅう)です。ただし、好きなことをしているので、給料の安さにさほど不満はありません]
・場の空気感だけに流されないようにしたい。 [まったくその通り]
・色々な意見があってよかった[良かった]。 [皆さん、与えられ悪条件下で良く頑張ったと思います]
・人に説明して納得してもらうのは難しい。 [まったくその通り。皆さんの、これからの長い──センセイはあまり長くないけど──人生、この問題をどうやって乗り切るかがポイントだと思います。それに気づいているってことはとても高く評価できます]
・声の大きい意見に引っ張られるというのが当グループにすごく当てはまる気がした。 [で、しょ?]
・先生の落とし穴にはまってしまった。 [ありがとうございます。もうお分かりと思いますが、「じゃぁ、そこからどう脱出して、本来の、しかし新しい自分を取り戻すか」がこの講義のテーマなんですね]
・早く終わるのが良い。 [皆様、ぜひぜひご協力ください]
・長い目で考えることが大切だと思った。 [まったくその通り。この点については、これからの講義で繰り返し取り上げることになると思います]
・泥をかぶせられることを避けるために学習をしていきたい。 [でしょ? (まだあまり進んでないけど)役に立つ(と思われる)講義でしょ?]
・討論をする中で、自分と違う価値観の人と話せて、参考になった。ただ、集団思考の恐ろしさを思いしった[知った]。 [仰る通りで、我々はそのような「弱さ」も持っているんですね。それを自覚して、「じゃぁ、どうすれば....」というのが私たちのスタートラインです]
・内容が分かりやすかった。 [ありがとうございます(涙)]
・百万石レース本当に開催してほしい。 [そりゃ、そうですが...]
・物の設計やイベントの開催する上で、金銭面の問題を解決することは大変だと思った。 [そうなんです。一般化すると、(お金や名誉や安全その他と密接に関連した)現実の社会とどうつき合うか、ということなんですね]
・落とし穴について考えがいたらず、自分の視野は狭いなと感じた。 [書直な感想で、それ自身は高く評価します。でもそれをちゃんと認識(し始めることが)できたってことは、もの凄い成長なんですよ。現在はまだ、まったく気づいていないでしょうが]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。