平成28年6月13日更新

3ER1クラス
第9回:平成28年6月13日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

Reflections 1
(専門分野特有の問題に関する志向倫理的検討)

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材の聴講
・学外講師による特別講義

学習課題 予習・復習

・予習・復習:課題5(90分)
・予習:課題6(Agora上でのケースメッド事例の倫理的問題構造、事実関係、ステイクホルダーなどの把握)(100分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.1. お弁当屋さんを例に出して、アダム・スミスの「神の見えざる手」のご説明をしました。このケースで「神の手」がうまく機能しなくなるのはどんな場合?
A.1. (講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

・「悪徳西村弁当の方がおいしい。1000円はらう[払う]だけのことはある」とデマ情報が流れる。([実は]中身はいっしょ[一緒])
・1000円のほうがあたたかい[温かい]時
・1000円弁当の店が少いて[正しくは「空いて」]いるとき[時]。
・400円[=KIT弁当]の数が少ない
・400円[=KIT弁当]の方が少ない。
・500円の[KIT]弁当がない場合(うりきれ[売り切れ])
・K.I.T.弁当に毒が入っているかもという情報。
・KITは安いから混むが高い方はすいて[空いて]いるからすぐかえる[買える]。
・KIT弁当がその安さ故、長蛇の列になっていた場合、お金のある人は悪徳西村弁当を買う。
・KIT弁当が[この場合は「を」]売っていない時。
・KIT弁当の数が少ない。KIT弁当の悪いウワサが流れた。KIT弁当が知られていない。
・KIT弁当をすべて買い取り、自分の弁当しか買えないようにする。 [なるほど。資金力にものを言わせるわけですね]
・KIT弁当を食べた人達が集団食中毒を起こした。
・[学生が]アクアの弁当が売り切れたという、情報を入手したから。
・お得なおまけがついてくる。
・カルテルが行われている。 [カルテル、良くご存じで]
・ごうか[豪華]なものを売りにしたもの。ブランド。
・その業界を独占しているとき[時]。
・その物[=弁当]の需要が極度に高くなった時。
・そもそも物[=弁当]が少ない、しかし需要が多い[時]。
・どちらかが赤字覚悟の商売をするとき[時]。 [ライバルを倒すためなどの目的で、一時的に原価割れを起こすことは可能です。ただしその状態を長く持続させることはできません]
・ネームバリューが高い時、その時に商品が1つしかない時、競争は起こらない。
・バブル[経済の時] [価格がいくらであろうと...と、言う意味ですね]
・モノが不足している時。
・ライバル側に悪評が流れた時。
・悪徳商法のお店は独占企業状態になっている。法律に反している。
・[他に?]安い店ができる。 [それならば、お客はそちらに流れるのでは?]
・安い弁当の方が多い。 [この場合も、安い方へお客が行くのでは?]
・異物混入:信頼を失う。
・学食等、西村弁当以外の食事がすべて売り切れか不都合でない場合など
・客引きが弱い。悪いやつは一般論 [後半は講義全般についてですね]
・競争することがなく独占してしまっている。 [寡占または独占状態ですね。この状態ではカルテル(↑)が行われることがあります]
・競争相手がいない。または競争相手に問題が起こり、他社と競争できる状態ではない。
・競争相手がいないとき。
・原価がそもそも大きく違う。時間がない時の買い物(どうしても食べたい時) [原価の件、確かに]
・互いの弁当屋が同じ値段で売り出した時、競争は成立されない。 [う〜ん、そうでしょうか]
・工大[弁当]が売り切れたら悪徳[弁当]しか残らないから。
・災害で食べる物がなくなった時。競争相手がいないとき。
・災害時。 [地震などの災害発生時は、まったくこの通りのことが起きます]
・仕入れ元が異なる場合 [なるほど。原価が異なる、ということですね]
・事件などの不障事[正しくは「不祥事」]が起きたとき(ラベルの改ざん、異物の混入など)
・需要が供給を上回るとき。購入者に時間的余裕がない時。
・商品の質やその商品に関わる情報によって、値段の釣り合いを度外視して売れる場合がある。 [確かに]
・情報戦をしかけた
・食料自体が少なくなったとき
・食糧不足
・震災の時 [地震の時にはまったくこの通りになります]
・成立するときもあればない時もある。 [そうなのですが、質問はどのような状況になったら、を尋ねています]
・赤字になるお金が圧倒的にちがう[違う]時。 [資金力にものを言わせて、相手を圧倒する、という意味ですね]
・争う相手がいない。
・他の商品がない場合、付加価値がある。
・大企業と中小企業での価格の戦い。あきらかに大企業の方が大量に仕入れができ、原価が安くなる。 [なるほど]
・中身がごうか[豪華]だが人件費がほとんどかかっていない。付加かち[価値]をつける。 [人件費などの原価が異なる、という意味ですね]
・中身が同じで片方が異常に安い。 [価格は同じという設定です]
・独占されてしまえば買わざるおえない[原文ママ。正しくは「買わざるをえない/得ない」]。
・独占したとき[時]。
・独占している場合 [以上、独占/寡占状態の時には競争が起こらない/起きにくくなります]
・売り手が人気の人。
・売り手側に有名人を起用。
・売る手の印象
・販売数が違う。 [たぶん震災時など、正常な需給関係が崩れた時、という意味でしょうね]
・評判が傾っている[原文ママ。「偏っている」の意?]とき[時]。
・品質が悪いが低価格なものと、品質は良いが高価格なもののようなとき[時]、成立しない。 [変数が複数存在して、単純に比較できない、という意味ですね]
・付加価値[が高い場合]
・片方に信頼性がないとき[時]
・片方の店で食中毒事件が多発している場合。 [こちらも信用あるいは信頼性ですね]
・片方の弁当が安いとき[時]。
・片方の弁当屋が問題を起こしてイメージダウンして[い]るとき[時]。
・弁当のパッケージを変え、500円弁当よりもおいしくみせる。 [なるほど。ただし今回の条件設定からは外れますが]
・裏で調整されている。 [「談合」ですね]
・両者が手を組み互いの値段を同じにしてしまう。 [こちらも]
・両方売れないとき[時]。 [極端な例で言えば、人類が滅亡したら誰も買う人はいませんよね]


Q.2. CO2を原因とする地球温暖化に関して、懐疑的な見方があることをご紹介しましたが、説得力を感じましたか?
A.2.(講義の中でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます。今回は敢えて極端な説明をしましたので、本当のところはどうなのか、ぜひご自分で調べてみてください)

1.説得力を感じた

59名(81.9%)

2.説得力は感じなかった

12名(16.7%)

3.無回答

1名( 1.4 %)

1.説得力を感じた

・グラフや実積[正しくは「実績」]があると信用してしまう。
・これまでエコがあたり前だと思っていたが、実際に自分で調べたことは少なく、与えられたデータや情報を疑うことなくきていたので、今回の説明は新鮮であった。
・しっかりと論理が立てられて資料が充実していたため説明に力がある。
・そう考えると「温暖化」という言葉をきかなく[聞かなく]なった。
・なんかいいことを聞いたき[貴]がする。
・もう一つの説そのものを知らなかったので警き[正しくは「驚き」]の方が大きかった。
・違う一面は、調べなきゃ出てこないので知らない話があって新鮮だった。
・過去のデータを見るとほんとう[本当]に温暖化は進んでいないように見える。
・確かに今までは周りがエコや温暖化だと言っていることをうのみ[鵜呑み]にしていたことに気付いたため。
・気温が下がって食物がなくなると戦争が起こるのでこわい[怖い/恐い]と思った。
・具体的なデータを出されて説明されたので納得しそうになった。自分でも今一度、温暖化について詳しく調べてみたいと思う。 [ぜひぜひ]
・見た目のデータだけでは決められない。
・言われてみると「あ? なるほどなー」と思うことがとても多かったです。
・考えてみれば、と納得するものが多かった。
・今まではデータが出ているからそうなんだと思っていたが、偽装であったならもう一つも正しいと感じた。
・根源はだれにも分からないと思った。
・自分で調べる事がなかったため、地球温暖化が進んでいると思っていた。
・自分の価値感[正しくは「価値観¥]をも[持]たなければ損をしてしまうと感じた。
・自分達の代までは核燃料は持つ可能性はある。しかし、次の代には保証されていない。この現実を受け止めて、必要な資源を未来の為に残す努力や研究を行う必要性が今の自分達にはあることを考えさせられた。
・情報のいんしょう[印象]操作で思い込まされていることがあると分かった。
・色々知って、考えちゃって、わかっちゃうと未来とか、生きるのは怖くないんですか? [センセイの場合は、楽しいですよ]
・政治的なことが関わっていると感じた。
・説得力があった。温暖化という目先の不安があったからこそ、省資源化が進んだ側面もあると思う。ただし、公衆を騙した行動は倫理的でない。 [省資源、省エネルギーについてはまったくその通りです。それが電力や石油の需要を予測よりも下げている理由です]
・説得力を感じたがもし、自分で説明しろとか言われたりしても答えられない。
・全然温暖化について知らないことに気づけた。
・相手には何かしらの裏があるのだと思った。
・知らないことが多く自分でも勉強が必要だと思った。
・地球温暖化に関しては昔からさまざまな意見が出ていたため今までの説も含めて[、]なに[何]が正しいのかわからない。
・地球温暖化に関するCO2と温室効果ガスの説明力がないため。
・難しい話だけど興味深かった。
・勉強大事 [でしょ?]

2.説得力は感じなかった

・よく理解できてなかった。
・疑問に感じたから。 [疑問に感じる姿勢は重要です。今回はあんなことになったので説明しませんでしたが、「センセイの言うことだから信じる」状態になったら、まさに今日お話しした「一般論に騙される」状態ですからね]
・自分の結論に至るために十分な情報をまだ得ていない。
・説得力を感じたわけではないが勉強がひつよう[必要]なのは分かった。 [それだけで十分です]
・知識のあるなしで違いが出る。 [でしょ?]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

[本日ご説明したCO2を原因とする地球温暖化に懐疑的な見方について]

[ご存じの理由により、最後に調子が狂ったのでお伝えしませんでしたが、もし皆さんが「センセイの言うことだから信じる」のだったら、まさに「一般論に騙される」状態に陥っていることになります。本当かどうかは自分の目と耳と心で調べ、考え、判断するしかないんですね。とても大切なことです]

・“Climate Change.” 目先の情報だけにだまされ[騙され]るな!!
・NHKは恐ろしい。
・いつのまにかだまされ[騙され]ていることに恐怖を感じた。
・おとなの世界こわい[恐い/怖い]です。
・データが信じられなくなった。本当のデータはどれか?
・データの使い方によって、相手に伝える情報を変えることができる。
・もっと物事について考えないといけないと思った。
・温暖化には太陽の活動が大きく関係していておどろいた[驚いた]。
・温暖化問題が単純にエコ活動などを行えば、良くなるわけではないことを知れた。
・科学の話にも政治がかかわるというのは何か怖かった。
・見た目のデータだけでは決められない。
・現在ある一般論や世の中の事情について、疑問を持つような話だった。
・今日の話は聞いていて、おもしろかった。今まで知らなかったことについて考えられるような情報を得られてよかった[/良かった]。
・自分はだまされ[騙され]ていた。
・自分はだまされ[騙され]やすいかも。
・情報は能動的ではいけないと思った。
・新聞よりネットの方が情報を自分で確認できると改めて思った。
・世の中悪い人多すぎて嫌になる。
・世界の見えかたがかわった[変わった]。
・政治が関わっていることが良く分かった。
・政治が絡むと物事が面倒になると思った。
・大人はずるい奴が多い。
・第三者的視点は気づくのが難しい。
・知識は自分の身を守るかも。
・地球はむしろ冷えてきているとかも聞いたことあるなと思った。
・地球温暖化について、今まで信じていた説以外のものがあるとすると、それらについても自分で考えてからどの説が正しいか判断するべきだと感じた。

[今日の一言]

・「悪いやつは一般論で来る」重要と思った。 [でしょ?]
・2年振りの絶望の起床(略称:絶起)をしてしまい、1限目に遅刻してしまった。 [悲惨だ...。相当痛い思いをしたようですね]
・JABEE認定されている大学に入って良かったと思った。 [何てたって、金沢工大ですから]
・JAFTA[正しくは“NAFTA”(北米自由貿易協定)]とかの勉強をしておきたい。 [ぜひぜひ]
・お金がすべて [という社会に、グローバル化が進むとなりやすいんですね。この状況下でどのような立ち位置を取るかが問われているわけです]
・さむく[寒く]なったり、暑くなったりでつらい[辛い]。 [気持ちは、わかる。週末に広島まで出張したのですが、両方の支度を持っていきました]
・スライドの東京の画像はスカイツリー側から撮られたものだと思う。 [よくわかりますねぇ]
・ヒマラヤ...の記事よりもゼクシィ「美人花嫁になりたい」という広告が気になった。(結婚願望が強い訳ではありません...) [なるほど]
・とくに[特に]なし [はい]
・もうひとふんばり[踏ん張り]。
・レポートまだ終わってない。 [以上、まだ課題(/実験?)は続いているようですね]
・一般論にだまされ[騙され]ないように生きていきたいです。
・一般論には騙されるな、本質を考えることが大切。 [以上、一番お伝えしたいことをご理解いただけたようです]
・今も忙しいです。 [他の方からも同様の意見がありました。大変でしょうが、ぜひ頑張って下さい]
・魂って鮮度が大事。 [う〜ん、わかるような気はしますが、どうしたのかな?]
・自ら考えることが重要だと再確認した。 [その通りなのです]
・自分の身を守るためにも、勉強は必要なのかと思ってしまった。 [こちらもその通りで、放送大学のガイダンスでお伝えしたことでもあります]
・自分を取り巻く環境と、そのような環境にこの国がいたった[至った]経緯を少し理解できた。 [ありがとうございます。歴史って、役に立つでしょ?]
・周囲の流れに流されると自分の頭で考えられなくなってしまいそう。 [まったくその通りです]
・少しねむって[眠って]しまった、気をつけたい。 [食後、かつ、やはりまだ疲れが残っているのと、今日は学生側の活動が少なかったからです。来週はいろいろ議論していただきますよ]
・難しい話でした。 [中身をかなりの程度ご理解いただいた上で、という意味でしょうね]
・年々日数が経つのが早く感じる。 [その通りですが......まだそう感じるには早い年齢なのでは?]
・批判的思考の大切さが分かった。 [ありがとうございます。本当にそうかどうかは、自分でしっかり考えて判断するしかないんですね]
・勉強頑張ります。
・未来のための勉強の重要が分かった。
・歴史は大切だと思った。資料は残さねばならない。 [以上、放送大学のガイダンスでお伝えした内容をご理解いただけたようですね。嬉しいです]
・話を聞いてばかりだったので少し退屈だった。 [気持ちは良くわかる。実はセンセイもそう感じていました。次回は活動をたくさん取り入れます。ご期待下さい]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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