平成29年7月11日更新

3ER1クラス
第13回:平成29年7月11日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・これまでの講義のまとめ

授業の運営方法

・PCを用いた講義

学習課題 予習・復習

・予習:課題7


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.子力発電に関して、(1)技術者としての立場と、(2)地域に原子力発電所が建設されることになった地域住民の立場で賛否は異なりますか?
A.(立場によって評価がずいぶん違うことを考えてもらうための問題です。原発建設に関する賛否そのものを問うているわけではないことにご注意ください。講義の中でご説明しましたので、原則としてコメントは控えます。なお、2011年3月の東日本大震災と福島原子力発電所の事故以降、「どちらの立場でも反対なので、『変わらない』」と回答する方が増えています)

1.変わった

35名(50.0%)

2.変わらない

35名(50.0%)

1.変わった

・さまざま[様々]なリスクを考えるようになった。
・ないと困るものだからである。
・やはり、自身の身の回りに影響が出るとなるとYesとはいえ[言え]なくなる。
・危険な物だが、莫大なエネルギーを得られるため、建設に賛成だった。しかし身近に来られると怖い。
・技術が発展してもリスクは付きまとうので、自分の地域にできるとしたら意見が変わった。
・技術者であれば、原発を安全に動かすように努力できるし、安全であるかどうか判断できる。技術者でなければ、判断できないのでリスクを回避する。
・技術者としての責任があるときは、反対したが住民の立場になると公衆の安全を守る義務がないので賛成にした。
・技術者としては、電気は必要不可欠で、CO2の排出も少ない原子力発電はプラスであるが、地域のことを考えると、分断するという話もきいたので、マイナス面のほうが多いように思えたから。
・技術者と住民で意見が変わった。
・技術的にはあるべきだが、では自分が近くに住めるか?となると意見が変わってしまった。
・近くに原発ができるのは嫌だ。
・具体的な説明はむずかしい。
・原発は大事だし、賛成だけど、自分の家の近くにできるのはなんかいや[嫌]だ。(わがまま)
・国としては原発はあった方が電力供給としても戦争となった時も大きな力になるが、身近にあった場合、怖いので嫌だと感じた。
・視点を変えることによって、建設することによる自分への利害が大きく変わった。
・事故などを考えると変わってしまう。
・自身の身に影響を及ぼす可能性があると思うと意見が変わった。
・自身の身丘[正しくは「身近」]にリスクは置きたくないと考えた。
・自身への不利益があったので国民とか全体としての利益を考える事ができなかった。
・自分のおかれる[置かれる]立場によって意見は簡単に変化してしまった。
・自分のことになるとやはり反対してしまう。
・大きなエネルギーで、多くのエネルギーを一気に得ることができるため。[でも]近くにあると不安で怖い。
・発電所が立ってからも経済はうるおって[潤って]いるんだと思っていたので、原発は必要だと思っていた。
・必要だと思っても、自分が危険になるのは誰もが嫌なんだなぁと感じた。
・必要なものと分かっていても家族や友達が危険な目にあうかもしれないと知ると気が引いてしまった。
・暴力団が介入して、原発を設立させるのはひどい[酷い]と感じ、賛成から反対に変化した。
・立場で見方は変わるもの。
・立場によって、見え方や感じ方は変わることが分かった。
・立場を変えると考えが変化したのが驚きだった。

2.変わらない(「原子力発電をどんどん推進すべきだ」とか「原発絶対反対」)などがこの立場になります

・これまでの原発は地震を軽く見ていた場合の対策だったので[、]これからの原発はその対策を立てていると考えるため。
・どのような立場であれ、原子力に頼るのはリスクが高いため、反対する。
・ニュースなどでよくマイナス面をよく見ていたので、両方、反対にした。
・技術者としても住民としても、同じ人間なので変わらなかった。
・経済的にはいいと思った。
・原発が爆発しない可能性が高いから。
・原発に依存するほどの技術しか考えられないのかと不思議に思う。他にも知恵をしぼれば良いアイデアがあるはず。
・原発に変わるエネルギーの生産方法がまだないため。
・原発は必要ない。
・原発は放しゃ線はいきぶつ[放射線廃棄物。正しくは「放射性廃棄物」]のしょりもんだい[処理問題]がおわって[終わって]ないためサイクルのないものはやるべきではない。
・原発をなくすのは不可能だと思うが、減少させる方向に向かうべき。
・原発事故の被害が大きいから。
・原発反対で。
・現代の復興のためにも必要と考える。
・今の日本には反対する人が多く、原発を新設するのは不可能。
・今現在の発電所では原発がもっとも[最も]よい[良い]と思ったから。
・事故が発生した時のリスクが高く、また放射線が出た後の処理がまだうまくいってないから。
・事故のリスクは大きいが、現状の電力の方が大事。事故するかどうかやいつ起こるかなんて起こるまで分からない。
・自分はどちらも反対意見でした。
・地域住民としての立場でもマクロに見ていたため。
・地域住民としては安全を考えると単純に嫌。技術者としては火力と同じように原子力も永遠に続けられるわけがないなら持続しつつ他の方法を探すことにその労力や金を使うべきと思った。
・日本の電力問題であるから個人的な意見は重要でない。
・必要であると思っているため。
・父がよく「原発つくる[造る]のはいいけどつくるのを決めた人はそこに住め」と言っていたのを思い出して。
・某軍基地と同じで、“現在”必要で誰かが犠牲になるならなぜ自分を捨てないのか。情も必要だが、case by caseだと思う。「やったほうがいい!! でも自分はいやだ」ではわがままな子供。必要とわかってて反対し、考えがあるのならそれもよし(論理的でないなら意味なし)→情だけで世の中回らない。人・物・金(情が不必要という意味ではない。)
・予想通りの質問であった。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・8月に北陸おでかけパスと18きっぷを使って帰省します。  [先日、数年ぶりに「北陸お出かけパス」を使って直江津−金沢間をに乗りましたが、時間に余裕があるのなら使いでのある切符ですよね]
・アゴラは何度しても難しい。 [使い勝手でしょうか。改善点があったら申し出てください]
・あと少しがんばろうと思う。 [ぜひぜひ]
・うそ[嘘]はやっぱり良くないと思った。 [お互い人間ですから嘘を絶対につかないということはないでしょうが、やはり義務論的にも功利主義的にも良くないですね]
・クツと勝負下着買います。生産者主体のマーケットが全く理解・想像できません。どうして成立してたのか。
・サムカッタ。
・さむかった[寒かった]。 [以上、講義の最初でもご説明したように今日は微妙な状況でした。寒すぎる場合は申し出てください]
・スバルのBRZが欲しいです。 [スバリスト、でしょうか]
・データの改ざん[/改竄]はしないようにします。 [まったくその通り。プロジェクトデザインIIIのころになると、まさに自分の問題になりますよ]
・テストがんばります。 [ぜひぜひ]
・てつや[徹夜]したんで眠くてしょうがなかった。
・とても眠い。 [以上、講義開始時は割と元気そうに感じたのですが、まだ課題類に追われているようですね]
・とにかくがんばります。 [ぜひぜひ]
・[質問で]はじめ[初め][原子力発電所の建設に]さんせい[賛成]が多くてびっくりした。 [前述(↑)しましたが、実は東日本大震災以降、賛成する方は減少しています]
・暗くて寒い夏の昼のように 明るくて暑い冬の朝のように 光がぼくを包み込み 闇がぼくを照らす みんながぼくのことを知っていて みんながぼくのことを知らない ぼくはみんなのことを知っていて ぼくはみんなのことを知らない それはまるで明るくて光の見えないトンネル [......だそうです]
・科学技術者になることは難しい。
・科学者は誰よりも誠実でなければいけないことが分かった。 [以上、その通りで厳しく、しかしやり甲斐のある仕事です]
・課題とテストのピークに来て寝られない。 [そういう時ほど、時間配分に気をつけましょう]
・技術者と公衆では、価値観や利害が大きく対立してしまう場合があると理解した。 [でしょ?]
・久々に小保方さんを見てSTAP細胞を思い出した。 [説明し忘れましたが、STAP細胞の件は現在、「世界三大論文不正事件」の一つとされています]
・研究不正が多かった。 [予想外だったのではないでしょうか]
・原発を完全反対するわけではないが[、]原発以外の発電方法を使いたいと考えている。 [この問題は事業者だけでなく、利用者や地域の立場でも考える必要がありますよね]
・好ましくない研究行為に書かれていることもやってはいけないことばかりなのに、「好ましくない」という表現をすることに違和感がある。 [お気持ちはわからないではないのですが、実際に研究、特に実験や統計調査、文献調査などを行うと、必ずグレーの部分が出てくるんですね。そこをきちんと処理できるかどうかが分かれ目になります]
・今週の課題は大変だった。 [予習の宿題だったためでしょう。その分、勉強になったと思います]
・今日の話は少し難しいような気がしたが[、]聞いていておもしろく[/面白く]感じた。 [今日は深く取り扱いませんでしたが、大学院の必修科目ではご自身の問題として深く考えていただきます]
・今日は7月11日セブンイレブンの日ですね。 [確かに。気づきませんでした]
・最初から賛成は住民なら、暴力団のおどし[脅し]は受けない。Q2地域住民の時ネガティブな話ばかりだった。Q1にも何か説明がないと公平でない。けど話自体は参考になった。 [冒頭の部分については、反対派の立場を認めないことになりますよ。後2者については、皆さんがご存じないであろうことをお伝えしただけです]
・昨日、23時頃に家に帰ったのに部屋の温度が32℃超えていました。寝苦しい季節に入ってしまいました。 [そうなんですよぉ。センセイも帰宅してからエアコンを最強にしました。今日はあらかじめタイマーをセットしておきました。お互い、エアコンの使い方については気をつけましょう]
・[社会との繋がりについて]色々知れて考えられた。 [学生時代はともかく、これからはやはり社会との関係を考える必要があるんですね]
・信頼を築くのは大変だが、壊れる時はあっさり壊れるものだと改めて感じた。 [まったくその通りですね]
・身内が関係しているのとしていないので考え方が全然違うものだと思った。 [視点を変えると、見えるものが全然違って感じられるんですよね]
・成積[成績]が気になってきました。 [出席、課題、そしてグループ活動に問題がなければ決して悪い成績をつけるようなことはしません。より良い成績を獲得できるかどうかは達成度確認試験ですよね]
・[立場の異なる人が]相互[に]理解をして、話をすすめる[進める]ことは難しい。 [まったくその通り。でも、意見の違う人を切り捨てるようになったら、もう民主主義ではありません]
・体がおもい[重い]。 [どうしたのかなぁ]
・[研究倫理に関して]日本と世界の認識の違いが聞いてて興味深かった。 [学ぶ──東洋では「真似る」から始まる──という概念が東西で大きく異なるんですね]
・疲れました。 [お疲れのご様子。週末を使って、意識して休むようにしましょう]
・不せい[正]はだめ[/駄目]だな。 [その通り]
・様々な観点から考えることが重要。 [こちらも、別な意味でまったくその通りですね]
・来週の特別講議[講義]が少し楽しみです。 [ご期待下さい]
・論文もふまえ[踏まえ=おそらく「含めて」の意]、技術者科学者は公衆との信頼が大事だと思った。 [まったくその通りなんです。信頼関係が崩れると、社会全体が崩壊しかねないんですね]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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