平成30年4月16日更新
3EE3クラス
第2回:平成30年4月16日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
(続き)
・直面する可能性のある倫理的問題に関する具体例
・グループ討議と討議結果に対するコメント
・E-learningやグループ討議の事例分析課題に関する解説
・セブン・ステップ・ガイドの概説 他
・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表
・グループ討議の結果に関するレスポンスシートの作成
など
・復習:第1〜2回で学んだことについての考察の深化(90分)
・予習:教科書の精読(180分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)
1.(ある程度)変化した 46名(76.7%)
2.(あまり)変化しない 12名(20.0%)
3.その他(両方に回答) 2名( 3.3 %)
1.(ある程度)変化した/見落としている点があった
・「安全」=人命=ドライバーと思い込んでしまった。ほかにもピットメンバーや観客がいるのを忘れていた。
・これから先のこと、何よりも客の安全を優先することなどが思い浮かばなかった。
・スリップ事故のことや、レースの気持ちのことなどを考えていなかったのであるていど[程度]変わった。
・する、しないの選択肢に疑われて[心を奪われて?]、別の解決策を考えようとしなかった。
・そもそもの設定条件がおかしかったことに気付かなかったのがくやしい[悔しい]。
・チームの話を聞いて、安全と金銭のバランスという間の意見があることを知ることができた。
・[セーフティー・カーで]テスト走行をするという考えは思いつかなかった。
・ネタのことは聞くまでわからなかった。お客さんの安全まではわからなかった。
・はじめ[初め]は開催を支持していたが[、]かかった費用や信用を考えると、開催せざるを得ないと判断した。 [前半と後半は逆接関係にないのでは?]
・もしもを数パターン考えとくのが大切だった。
・やるかやらないかの二択しか考えておらず、遅延させることを頭の中なかった。
・レーサーの安全を重視しすぎて、観客の安全性まで、目が行かなかった。
・レーサーの安全面だけを考えていたが、観客の安全面を考えていなかった。
・レーサーの家族のことまで考えてなかったので考えが変わった。
・レースを開催しない意見は変わらなかったが、元々のレースの場所に疑問を持つことがなかった。
・レースを開催しない方が金銭面の損失が少ないことには、気付かなかった。
・レザー[原文ママ。正しくは「レーサー」]だけでなく見物客の安全や、長期的なことを考えてなかったと思います。ただ、そもそも環境が悪いところに作る[この場合は「造る」]な、とか、対策しておくべきなどの事々考えていました。つまり、詰めが甘かったです。
・安全についてレーサーだけでなく、観客の安全を考慮していなかった。
・委員会や技術者の発言にばかり気を取られていたと思う。
・開催をするかしないかのどちらしか考えていなかったので、先生の思惑にはまっていた。
・開催時間まであと3時間あることを見逃していた。
・観客の安全を考慮するのを忘れていた。そもそも石川にレースを作る[「造る」が適切]のは良くないと思った。
・観客の危険や試験運転、メディカルチェックなどは考えていた。しかし、長い期間では考えられなかった。
・観客やレーサーの安全や意見ばかりに気を取られ、ほか[他]の人のことを考えていないかった。また、やるかやらないかの二[者]択[一]に縛られていた。
・気温が上がっても水たまりなどが残り、普段より危険であることが分かった。
・客の安全を考慮してなかった。
・見落としていたことがかなりあった
・原則開催は考えていなかったが、どちらか選択肢を考える中間の考え方があることを知れた[「知ることができた」がより適切]。
・最初に考えていた時は物事を深く考えなかった。
・山につくられ[造られ]たコースに対策がされていることに気づかなかった。 [意味はわかるし、賛成できるのですが「対策はなされていない」という設定です]
・試験運転をするという発想はなかった。また、確かに、もともとの問題を討議するうえで、考えなくなってしまった。その点でも印象が変わった。
・自分とは違う考えが多かった。
・自分とは違う考え方があった。
・初めは、開催しないという意見だったが、収益が約20億くらいだという結果を見て、開催しなかったときの収益が莫大な値段になると分かって、開催するという考えもありだと思ってしまった。 [集団思考/集団心理の恐さですね]
・将来性を考えて開催しないという考えがあった。
・人の命を最低限補償[正しくは「保障」]した上で、開催するということは考えていなかった。
・先生の話を聞いて、意見が少し傾いた。
・選手の安全面を気にしてなかった。
・単純に人命がどうとかきれい事だけではなく、金銭的なことも現実的に考えなければならなくなり、意思決定が簡単にできなくなった。
・短い時間だったので主催者だけでなく、F1実行委員による年間スケジュールがあるので、延期・中止にしてもやり取りがある。 [確かに。その点に気づかれたことは高く評価できると思います]
・長期的な視点を持つようにしたい。
・班のメンバー内でも自分とは違う考えがあった。
・班員の意見を聞いて考え方が変わった。他人の意見を聞くのは大切だと感じた。
・優先すべきことは、客の命だった。2.(あまり)変化しない/見落としている点はあまりなかった
・お金より事故が起こった時の損失の方がはるかに大きいことが改めて分かった。
・ハッとさせられるような意見はなかった。
・会場の設置場所の問題はそもそも討議してどうにかなるものではないため考えていなかった。
・開催するか、しないかの二択で考えてはいけない。
・私が思っていたことと同じで意見は変わらなかった。太平洋側で開催するべきだと考えていた。
・自分たちのグループでは意見が一致していたが周りの班は割れていると思った。
・選手の安全は考えて中止することは考えていたが、観客への安全は思いつかなかった。
・他のグループの意見を考えていた。
・班全員が開催しないと意見が一致していてほとんど同じだった。3.その他(両方に回答)
・「1」そもそも観客の安全を考えることをしなかった。「2」自分は、行わないことによる個人の評価が下がることを恐れて安全より個人を優先した。
・「1」レースを開催しない人の意見を聞けて良かった。「2」自分も金沢でレースをするべきではないと考えていた。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・○か×で聞かれているのに△で答えて評価されるって・・・。 [だから、そこがツボなんだってば。なお、○/△/×は正解不正解等を意味しているわけではないので、念のため]
・F1の大会で選手は大会の客ではなくパートナーだと思う。大会環境がひどく不満があれば、選手が不満を良い問題となるだろう。けが[/怪我]や事故を大会が保障[この場合は「補償」]してくれるなんてどんな大会でもないと思う。 [パートナーの件はご指摘の方がより適切だと考えます。ただしこの仮想事例は来週ご紹介するチャレンジャー号事故が母体になっており、ご覧いただく2つ目のビデオの中でルメジャーさんがクルーについて言及しています。その関係で、ここでは「お客」(広くは「公衆」)として扱いました。ご指摘そのものには感謝していますし、貴方の才能を示していると思います]
・あなたにとって先生とは? [メンター──知らない人は調べてね──です。ただし一種のトートロジー(同義反復)という面はありますが]
・グループと協力して話し合いを行えた。 [素晴らしい]
・グループ討議するにあたり、自分の意見がドラマでよく見るくず役とかぶっていて、なん[何]か悲しい。 [確かに現在はそうかもしれません。でも見方を変えると、そのような構図を客観視していることにもなります。意外と才能があったりして]
・そのような結果になる気がした。 [ご名答]
・ためになる話で良い授業だった。 [ありがとうございます]
・チャレンジャー号有名ですよね? YouTubeで何回も見ました。 [次回、改めてご覧いただきます]
・メンタリズムみたかった。 [集団心理による洗脳、ということでしょうね。怖いでしょ?]
・リターン[=ここでは利益の意味]も大事だけど、リスクはもっと大切だと思った [リスクについては後日、ちゃんと取り上げます]
・レース場を室内型にすべきだと思いません? [仰る通り、このような環境ではね。金沢で借りているアパートの近く、横川に、ミニチュア・レーシング・カーの室内サーキット場があります。沢山の人が集まっている野ので、びっくりしました]
・ロケット事故凄く恐しい。 [次回、ちゃんとご覧いただきます]
・意見が違う人との討議は、考えが深まる良い機会であった。
・一人だけでは考えつかない意見などを聞くことができた。
・皆の意見がおもしろかった。 [以上、こちらはグループ内でちゃんと意見交換できたようですね。素晴らしい]
・楽しかった。
・割と楽しかった。 [以上、もちろん「知的に」ですよね。ありがとうございます]
・危険が無くなるわけではないので常に危険を考えるようにしたい。 [「皆無」はあり得ません。こちらも後日ご説明します]
・議論の重要性が身に染みた。 [こちらはセンセイに振り回された方のようですね。ゴメンなさい]
・教室が寒かった。 [確かに]
・金沢にはサーキットを作らない[「造らない」の方が適切]方がよい[良い]。 [特に山間部の日陰はね。北陸自動車道は富山県内で山の陰を走るのですが、凍結による事故が相次いでいます]
・見落としている部分が多々あった。
・今回の講議は色々考えさせられ、自分のためになったと思った。 [先週、今週とひっかけ問題ばかりなので、過度に気にしないでください]
・私も石川でのレース場はあり得ないと思っていました。長野県がいいと思います。(長野出身) [気持ちはわかりますが、長野は冷え込み方が違いますよ]
・自分がトラブルに直面したときどう動けるか少し分かった気がする [でしょ? あまり焦らず、これからの講義の中で考えましょう]
・自分のグループは優秀な人が多く、次々に意見が出てきて、頼りになるなと思った。 [素晴らしい。でも見方を変えると、彼らに引っ張られてしまうかも]
・自分の視野の狭さを感じた。 [その通りかもしれません。でも貴方はまだ気づいていないと思いますが、「それに気づいた」ってことは、それだけ成長しているってことなんですよ。あまり焦らずに]
・収益は長い目で見ることが必要だろう。 [まったく、その通り]
・集団進理[正しくは「心理」]の恐ろしさに気づく課題だった。
・集団的思考が怖い。社会に出てから周りに流されないようにしたい [以上、こちらも]
・色々な考え方を知れて、自分のためになりました。 [でしょ? それに気づくだけ、成長しているってことですよ]
・人それぞれ考え方が様々だった。 [その通り。そして大切なことは、その主張の表面だけに心を奪われるのではなく、背後にある本質的なものを理解することです。焦らずに進みましょう]
・人の命に関わることは慎重に決定しなければならない。 [まったくその通り]
・睡眠打破を飲んで授業に望んだ[正しくは「臨んだ」]が、効果ないし、苦いし、腹痛にさいなまれ[苛まれ]ていい[良い]ことなかった。 [悲惨だ...]
・先生がいじわる[意地悪]だった。
・先生のやりくち[口]が分かった。 [以上、関西なら「いけず〜」という表現を使うと思います。先週、今週と引っかけ問題ばかりで、ゴメンなさい]
・線引きは人によって場所が異なるし、その線の引き方もその人の環境によるのかと思った。 [この件については、後日理論的に考えましょう]
・早目に終わらせてくれてありがとうございました。 [やるべきことをちゃんとやったのですから、何の問題もありません]
・多くの考え方があり、おもしろかった。 [そうですね。そして今後求められるのは、その背後にある「考え方」です]
・多分開催される場合選手に何かの同意書かかされると思う。←ないと信じたい [そうでしょうねぇ]
・大切なものを見誤らないようにしたい。 [まったくその通り。皆さんの一つ上の学年まで、まさにそのことを全学生に向けて講義していました(興味があったら問い合わせてください)]
・第三者では[なく?]当事者として考えると、答えを出すのがただただむなしい[空しい]。 [う〜ん、どういう意味なんでしょう]
・長期的に物事を考えることも必要だと思った。 [まったくその通り]
・難しい。 [そりゃ、そうです。高い授業料を払っている大学の講義なので(ちなみに、センセイらの給料は信じられないほど低い)]
・班の話し合いだとなかなか自分の意見が言えない [わからないではないのですが、たぶん本質的な問題が存在していると思います]
・目先より先をみる[見る/視る] [まったくその通り]
・来週見る続きのビデオが楽しみ。 [ぜひせひご期待ください]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。