平成30年5月29日更新

3ER1クラス
第6回:平成30年5月29日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・グループ討議(続き)
・討議結果の発表

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・予習:教科書の精読(120分)
・復習:課題3(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(140分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)

1.(ある程度)変化した

37名(72.5%)

2.(あまり)変化しない

14名(27.5%)

1.(ある程度)変化した。あるいは見落としている点があった

・「安全」の基準が一人ひとり違うので[、]安全について考えることはとても難しいと思った。 [この件については、後日講義の中で考えます]
・CSEに相談する前に[、直接の]上司にも明確な理由を説明して説得をするべきであった。
・うすうす[薄々]分かっていたが、実際に分かりやすい文章にまとめるのは難しいと思った。きちんとまとまった理由が分かってスッキリ! [自分できちんと言葉にしてみて、初めてわかることってありますよね]
・コミュニケーションがとれて[取れて]いないということにきづいていたが、[それを上手く]言葉にできなかった。 [でしょ?]
・すこし[少し]変だなと思っていたが、ブラック企業だと思っていなかったので、びっくりした。
・その場の利益よりもリコールなどによる損害を考えて販売しなければならないと思った。 [長い目で見たら、ということですよね]
・そもそも会社がおかしいエ[原文のママ。「こと」の意?]で言っていい[原文のママ]のは新鮮だった。
・どこの企業もあんな感じかと思っていたが(スマート電器のこと)、話を聞いた後[は]、普通にブラック企業なのかと思った。 [以上、普通の会社はもっとまともです。ご安心ください]
・なん[何]となくつかめて[掴めて]いたが、下請けが一社単独でやった(ていた)ことをうまく言葉にできていないのに気がついた。 [もどかしさを自覚していただけたようですね]
・会社がどういう会社かをあまり見ていなかった。また、上司がちゃんと上に報告したかを考えていなかった。
・会社間でのチームワークがとれ[取れ]ていなかったことにハッキリと注目して読みとる[取る]ことができた。
・[他の学生とは異なり、そもそも]企業が基本的に延期、発売しないことを考えていることに驚いた。 [おぉ、まるで社会人の発想...]
・企業の今後を考えることを自分はしていなかった。 [こちらも、長い目で考えたら、ということですね]
・企業間のコミュニケーションについては気付いて[い]なかった。
・危険管理[=おそらく「危機管理」の意]に対する認識があま[甘]かった。
・公衆の安全を考えると延期にするのが適切だが、もし、販売するのであれば説明書[の注意書き]だけでなく、直接触れて火傷しないようにカバーをつける[付ける」など[、]物理的な対処が可能だと思った。 [仰ることはわかるのですが、実はカバーその他は放熱を妨げます。発熱対策というのは実は、非常に難しい問題なのです]
・合同チームを組んで今後の問題を解決するという意見には気づかなかった。
・三社での練連[正しくは「連絡」」を行うチームがないことに気付かなかった。
・自分が考えつかなかかった場面などもあり、さまざまな考え方に共感がもて[持て]た。
・自分が考えていないことがあった。
・自分と違う意見が多くあった。
・自分の中では、延期するつもりだったが、チーム討議の中で、製品化する考えに変わってしまったが、全体の意見を聞くと、やはり延期する方がいい[良い]と考えるようになった。 [集団思考の恐さですね]
・取り扱い説明書に記載や、バッテリー使用中[は]触れるななどの注意書きを付け足すなどは思いつかなかった。
・初めは[発表・発売]延期派だったが、グループでの話し合[い]で意見が変わってしまった。 [こちらも、集団思考に関するご意見です]
・小さな故障で多大な損害をこうむる[被る]と知った。 [結果的にどうなるのか、という視点ですよね]
・上司がさらに上に伝えたか[、]などを忘れていた。
・上司をまだ信じて延期を訴えるという意見もあったことが驚きだった。 [直接の上司の件については、次回考えます]
・説明書に書き加えることには考えが及ばなかった。しかし、それだけの対応ではダメ。 [その通り]
・注意書きをかく[書く]違え方[=「考え方」の意?]は思いつかなかった。
・注意書きをしたとき[時]の会社[内で]の自分の立場がどうなるかが考えられなかった。 [確かに]
・注意書きをつければ何とかなると考えていたが、子供やネコが危険になることを考えていなかった。 [それをどこまで求めるかは難しいところです]
・発火問題や[発表・発売]延期について考えていたため[、]会社同士の連絡状況については盲点だった。
・問題が起こる可能性が低いから販売しても良いという考えは、通用しないと分かった。 [一部誤解させたかもしれませんが、販売するという選択肢もあるのです。ただしその際は、万が一の態勢をしっかり組んでおく必要があります。また回収その他に関する採算面も大切です]
・様々な事象を考慮して行動しなければ正しい意見が言えないことが分かった。
・連携[会社間、会社内の]ができていないことに改めて気づいた。

2.(あまり)変化しない。あるいは見落としている点はあまりなかった

・[受講は]2回目ですから...。
・2度目[の受講]ともなれば、多少は[ポイントを]覚えています。 [以上、ご苦労様です。その代わり(?)、必ず単位を修得してください。必修科目なので]
・あまり印象は変わらなかった。実はタカタみたいだなと頭によぎっていた。 [良くご存じでしたね]
・ソーラーブラインドの動画を視聴して[、]この会社はおかしいと思った。ソーラーブラインドの会社に入ってしまったことを考えることよりも[、]入らないことをするのはありと思う[=「そのような会社であることを見極めて入社しない」の意]。
・やはり、石川さんは会議で話していなかったんですね。利益を求めるあまり、今後を見据えていなかったようだ。 [課長の件は、少なくとも映像では断定できないようにしています]
・会社[ただし]の体制が変わっていると思った。 [現実にはやはり、ちょっと無理ですよね]
・見抜けてはいたが、上手く言葉で表現できなかったため、チームでの討論には、[気付いたことを]活用出来ていなかった。
・見落としはとくに[特に]無かった。
・周りの言っていることも理解できる。
・上司ほど、きちんと安全を考えなければならない。 [まったくその通り。素晴らしい。上司になる才能があるのでは?]
・班内でとうぎ[討議]してもあまり印象が変わらなかったから。
・販売[するという判断]でも[、]延期との中間的な意見になるだろうとは思っていた。
・問題[をきちんと]解決することが大事。 [この件については、次回の講義で取り扱います。教科書の解説も参考にしてください]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

[今日のグループおよび全体討議、ならびに視聴したビデオの内容について]

・グループ討議を行うこわさ[怖さ/恐さ]を思い出した。発言力の強い人に流されることが多い。気をつけたい。 [まったくその通りで、集団心理の恐さですよね]
・チームで倫理的な考えを[討議]するのは難しい。後から考えると[自分たちの?]ダメな点が分かるようになる。 [意外に思われるかもしれませんが、それって、自分(達)の弱点に気づいた、つまり、成長しているってことなんですよ]
・チームワークの大切さ。 [確かに。「チーム」になっていませんよね]
・トップは先頭という意味もあるのに[、]先頭に立って問題を説明しないのは皮肉だと思った。 [これは主人公のことでしょうか。もしそうならば、次回の講義で考えます]
・メーカーの初期対応でその後が大きく変わることには驚いた。 [そうですね。課長は、「その時」に備えていたでしょうか?]
・リコールのやつ[ビデオ]は[、]群らがって[正しくは「群がって」]みんなで食い散らかしているようで気持ち悪かった。 [日大の件についても、まったく同じ印象を持たれたのでは?]
・安全第一という言葉は深い。 [深いです。ホントに]
・一歩間違えれば大変なことになることが分かった。 [そうなんですよ。お客さんの立場ではわからないことですよね]
・隠しごとはせず、どうどう[堂々]と製品を発表したい。 [まったくその通り。ただし、課長が言う通り「完全な製品はない」もまた、事実]
・会社のことを考えるには先ず[、]公衆のことをしっかり考えるべきだと感じた(タカタのことを考えると怖いですね)。 [まったくその通り。素晴らしい]
・会社の実態をよく[良く]しらない[知らない]と[、]ブラック企業かどうか判断できないと思った。 [その通り。ただし最初の印象は、意外とそれを見抜いているのかもしれない]
・会社の対応により[、]その後が変わっていくことが分かった。 [でしょ?]
・会社の利益の優先はよく[良く]ない。 [特に、目先の、という意味ではね。長い目で見たら、会社の利益も社会の幸福もかなり一致することが多いと思います]
・改めて、上司の石川さんは部下のことが見えていないと思った。 [再履修、つまり二度目の視聴です。二回目だとその辺が良くわかると思います]
・企業ではいち早い[/逸早い]対応が必要だと分かった。 [しかも適切な、ですよね。実際には難しいことですが]
・危機管理の重要性がよく[良く]わかった[/分かった]。 [こちらも]
・技術者の倫理が大事であり、それが会社の損得にも大きく関わることが分かった。 [損得、つまり会社の利益と社会の幸福は、大きく見るとかなり一致するんですよね]
・考えつかない意見もたくさんあった。 [学ぶことが多かったようですね]
・事故が起こる確率で〓[判読不能]という考え方は、新鮮に感じた。
・実社会の厳しさが良く分かった。 [厳しいです。しかしそれだけやり甲斐がある場所です。だからこそセンセイは定年を過ぎても皆さんの前で働いています]
・社会における倫理について分かった。タカタの事例など実際にあったことも知[ら]れて良かった。 [ずいぶん多くのことを学ばれたようですね。嬉しいです]
・[不適切な対応は、長い目で見たら]損害が大きいと思った。
・対処を間違えると、大変なことになる。 [以上、まったくその通り]
・売り出す[製品を]までの安全性をどこをさかいに[境に]決めるか大切だと思った。 [まさに線引き問題です。講義終了後に質問をいただいたのですが、やはり線引きは難しいです]
・百万石レースの時とは違い、YES or Noではない答えを各班が出していたのが、おもしろかった。 [おぉ、こちらはしっかりと成長していて、以前の事例と比較しながらかなり客観的に状況をご覧いただいた用ですね]
・不祥事は、一発で1つの企業を吹き飛ばす力があるので、対応には細心の注意を払わなければならないと感じた。
・不祥事をした企業の責任の重さがわかった[/分かった]。
・問題が大きくなる前にどうにかしないといけない。 [以上、その通りで企業や個人は適切な対応が求められます。ただしその前提として、全体としてどうなのか、つまり大きな流れをきちんと掴む必要があります。この講義はそのためのものだと考えてください]

[今日の一言]

・お〓[判読不能]。
・グループ活動がしんどいです。留年生は話に入れてもらえ[貰え]ない。 [センセイも気になっていました。でもやはり、こちらか話しかけることが大切です。センセイは学部生活8年間の後半は貴方と同じような立場でしたが、それなりに後輩(?)かつ同級生とちゃんとつき合っていました。センセイが幼いから、と言われればそれまでですが]
・この授業をやると、本当に社会に出[ら]れるのか不安になる。 [そのための講義です。実際の企業はもっと健全ですよ。というか、講義の中でもご説明しましたが、そうでなければ存続できません]
・チームでの話し合いがスムーズに進んで良かった。 [それは良かった]
・ねむい[眠い](授業がつまらないというわけでは無い)。 [先週から今週は学期の折り返し地点なので、テストその他が多かったはず。そのためでしょうね]
・ブラック[企業]こわ!!
・ホワイト企業に入りたい。 [以上、まったくその通り。この講義は、皆さんの将来を良い方向へ導くためのものです。役に立つでしょ?]
・観察力が欲しい。 [意外に感じられるかもしれませんが、そう考えるようになったってことは、貴方/貴女がこの講義でそれを認識できるだけ成長したってことなんですよ。何が問題かすらわからなかったら、観察もへったくれもないですからね]
・見ること[と]考えることが多くて大変です。
・考えることが多い。 [以上、その通りかもしれません。あまり焦らずに進みましょう]
・色々な意見は自分の[狭い]考え方を変えてくれる。 [素晴らしい。議論の様子を見ていても、貴女/貴方は潜在的な能力が高いと判断しています。過信はいけませんが、自信は持ちましょう]
・他の人の意見も大切にしていきたい[行きたい]。
・他人の意見、立場を尊重しなければいけないと思った。 [以上、こちらももの凄い成長ぶりです。この講義が皆さんの役に立っているということがわかり、個人的にも嬉しいです]
・班のリーダーが欠席したので[、]初期である自分の仕事が多くなってつらかった[辛かった]。 [ご苦労様でした]
・物を作る[この場合は「造る」が適切]のにこれだけ考えなければいけないなら、政治の世界はもっとすごそう[凄そう]ですね・・・。 [その通りかもしれませんが、個人的には、現在の政治家は(将来の)皆さんほど尊敬できないんじゃないかなぁーと感じています]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


「授業に関するご連絡」に戻る

トップページに戻る