2020年5月21日更新
3EP3クラス
第5回:2020年5月21日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※第5〜6回では、ケースメソッド事例に関するグループ討議を経て、第7回の「学習内容」に挙げてある事項についての考察を行う
・グループ討議
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・予習・復習:討議内容についてのさらなる検討(必要に応じて、課外でのグループ討議)(120分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ビデオ教材「ソーラーブラインド」を視聴していただきました。「もし自分が主人公だったら」どうします?
A.議論前の個々人の印象ですのでご注意ください。次回の講義で考察しますので、原則としてコメントは控えます。
・1人じゃなくて他の人も巻き込んで上司に意見する。問題を解決しないまま、製品化させたくない。事故が起こってからじゃ遅い。しかし、上司の圧[力]もあり、自分1人じゃ何もできないと思う。1人じゃなにもできないからこそ、職場の同僚を巻き込んで、納得のいく結論を出す。
・おそらくこのまま上司の言う通り何もなかったとしていまうと思います。会社の経営が傾く責任を取れるのかと言われればどうしようもないと思ってしまう。
・ソーラーブラインドが完成だと言い張る。
・ソーラーブラインドを発表した後でも危険性の対策を調査する。
・たくさんのことをしてダメだったら、提案していただいた会社のほうに行き、現状を伝え、発表の期限を延ばしていただくようにお願いをする。
・ハードウェア的再設計が難しいならソフトウェアで安全装置を設けるのはよくあることだと思うので,そこでカバーをお願いする.もしビデオと同じ状態になったとしたら,そのまま発表するが今後の改善案として提案する.
・プログラムの設計で解決できるのであればプログラムの変更をする.解決できなければ,問題を報告し,どうすればいいか相談,検討する.
・もし、自分が主人公の立場だとしても、主人公と同じく不具合を上司に報告し、発売の延期を提案すると思う。
・もし自分が主人公だったら、諦めてしまう。何度も実験を行いデータを集めたが、上司を説得することができず、会社全体の会議でも無視して製品化が決定してしまったため、平社員である自分ではもう手の内ようがないと考える。
・もし自分が主人公だった場合、上司に報告をしても相手されないとわかった時に上司との会話を録音して事故を隠ぺいした責任を自分だけにされないようにする。自分自身で元受け会社に直接連絡が取れるなら上司の許可を得ずに上司が事故を隠ぺいしようとしていることも踏まえた上で事故についての報告をする。会社で起きた問題を報告できる部署があるならば、そこに相談をする。
・もし自分が主人公でも同じ判断をし、同じ提案をしていたのではないかと思うが、自分だったらテストして回路側に問題が無いと分かった時点で一度プログラムを見直してほしいと強く主張したのではないかと思う。
・もし自分なら、最後の場面で延期したいという考えを相談する。また、問題が発生し、不明とわかったときに、検査要員を増やす。
・もっと最初の時点から、他の人からの協力を得て自分一人で抱え込みすぎないようにし、みすがないようにする。
・何としても延期させたいがおそらく上司の圧や自分の企業のことを考えて見過ごす。
・会社のトップや、共同開発の会社に話してみる
・会社側は、自社で起きている問題を隠そうとしている。実際に、特定の条件下ではあるが問題が起きている。会社の経営がかかっている商品ではあるが、それならばより慎重に商品を開発していくべきである。そこで、問題だ起きたことを報告書にまとめ、発売時期と調査期日を延期するように会社に求めるべきである。
・開発に関わる他社に、発熱の可能性についてまず報告する。
・開発段階での発熱問題をもう少し考えておくべきだった。本体の温度を監視するセンサーを取り付けて非常停止するシステムにする。
・稀な場合の問題なのであれば、それを相手会社に直接訴える
・原因が判明するまで調査する。もしくは会社を辞める。
・公衆の安全を考慮すると自社のバッテリーに異常がある可能性のことを言い、商品の発表を延期してもらう。
・最初の報告の段階でより多くの意見を募る。
・私が主人公だったら、上司が会議で議題にさえ伝えていない雰囲気を感じたので、社長ないしは上司の上司に相談する。
・私が主人公だった場合、やはり製品に危険性がある状態で商品化するのはまずいと思うので、この「ソーラーブラインド」の主人公と同じように何とか延期するよう頼むと思う
・私が主人公だった場合は、細谷さんを説得してソースコードの変更を優先して、上司に不具合があったことを伝えて、不具合の検証の時間をもらう。
・私が主人公であった場合、主人公と同じように問題点を上司に追求するが最終的には周囲の意見に流されていると思う。
・事故が起きた場合上司の責任の方が重いと思うため上司に従う
・時間が許す限り問題個所の確認のため、再現実験を続ける
・自分が主人公だったら、勝手な行動であるが先方に問題があることを一人で伝えにいく
・自分が主人公だったら最後の会議の時にしっかりと問題を伝え見直し検討をしてもらえるようお願いする。
・自分だったら、ソーラーブラインドの実際に動かしてみて発熱性を再現させてみて、クライアントに延期を願う。
・自分も同じように上司に問題が解決していないことを報告して問題調査の延期を提案すると思う。
・実験のデータを報告して、発熱による火災が起きないような使用条件(高温多湿な場所では使わない)などを明記したうえで販売するように提案する。
・上の指示に従う
・上司との会話を録音しておく。発表した後、なるべく早急に修正を加える
・上司の石川に延期を申し込み、それでもだめなら関係会社の責任者に報告する。その際、自分の行った行動を証拠として記録しておく。
・製品に異常が生じたため、製品の発表を延期するように取引先に相談する。
・製品の問題が事故に繋がる要因だと考えて、あれば会社の相談窓口を利用して問題の対処方法を考える。
・製品発表までに技術的に解決する
・製品発表まで調査を行い,問題が発生した個所の特定を図る。
・石川さん以外の上司に相談する。
・調査時間が短く、足りなさそうだと気付いた段階で早めに相談し、調査期間の延長をお願いした。
・直接石川さんより上の上司にも変な波形が出たことを相談してそれでも結果が変わらない場合は先方にも直接問い合わせる。それでもし社内での評価が落ちたとしても利用者がやけどをする場合があるため先方にも相談して期限を遅らせる必要があると感じた
・提出期限を守ることは大切だが、製品を売り出した後に大きな事故が起きて命にかかわることになってでは手遅れなので、立場より大事なことがあるのだと強く伝える。
・同僚の吉田さんと金城さんに石川さんに取り合ってもらえなかったことを相談して、3人で部長にバッテリーに異常が生じたことを相談する。それでも取り合ってもらえなければ労働組合に相談する。
・発熱する条件がまだはっきりと把握できてないのに、商品を出すわけにはいかないと思うので、重役か取引先に相談に行く
・発売を延期せず、会社の指示に従うと思う。発熱のリスクを抑えるため、ユーザ対応を訴えかけるのではないかと感じる。
・不具合があったことを相談して考える
・不具合があること発表をする。
・不具合が起きた機械を交換するよう提案する
・不具合の件を正直に話し、他社に原因の調査をお願いして、引き続き自社でも調査を続ける
・不在モード時に問題が生じる条件を確かめ、細谷と上司である石川に相談し、納期を延期するように説得する。
・報告書を書く前に会社上層部に指示を仰ぎ、問題を無視をするように指示された場合は親会社に問題を報告する。万が一この結果、会社に損失が出ても会社から慰謝料請求が来ることは無く解雇された場合[、]不当解雇に当たる可能性が高い。
・問題が極めて起きる条件が低いなら会社の意向に従うかもしれない。
・問題となる状況になることがどれだけ可能性が低くても検証しておく
・問題を発見したが、上司にどれだけ言っても無理と言われるので、もっと上の上司に相談する。
・石川さんは開発課長ということで, その上または同等の存在(社長, 他部門の課長等)に状況を伝え, 判断の材料を得る. その情報を基に必要に応じて先方へ伝える(石川さんは聞く耳持たずだから)
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[視聴した「ソーラーブラインド」について。次回議論しますので、内容に関するものについてはコメントを控えます]
・ソーターブライドの会社には感情的な会話が多いように感じた。
・ソーラーブラインドで感じたが社長や課長など管理部門の人は利益だけではなく利用者の安全性などももっと考えるべきなのだと感じた
・ソーラーブラインドの主人公のチームリーダーの心労及び疲労は凄かっただろうなと見てて辛くなった。もし正直に話しても、公の場でそんなことをしたから上司から左遷やクビにさせられそうで怖い。
・ソーラーブラインドの動画を視聴して、世の中の企業はこういったものというリアルなものを感じた。
・ハードウェア的なバグは再現が難しいし再設計もよりコストがかかるので大変だなと感じた.
・ビデオが大学の手作りのことに驚いた。
・ビデオの最後の視聴者側に結末をゆだねる演出は良かった。 [以上、若手の先生が制作されました]
・ビデオの主人公が自分だったら流されてしまいそうだと感じた
・ビデオの迫真の演技から技術者のジレンマを体感することができた。 [前述したように、若手の先生の制作です]
・ビデオを見て、安全第一で製品を開発していかなければいけないことはわかるが、延期することで他の会社に迷惑をかけてしまうなどの責任を考えないといけないため、難しい問題だと思った。
・ビデオを見て、立場によって重視すべき価値が相反する機会は身近に存在することが分かり、人事に思えなかった。
・ビデオを見て上司の人たちの圧が強いと思った。
・ビデオを視聴して、自分なら開発チームリーダーの重圧がかなりのものだということを感じることが出来ました。自分ならとてもじゃないけで耐えられません。
・もし自分がこのような会社だとわかったらすぐ辞職し、抗議すると思う。
・やはり上司の命令に背くことは難しいことであると思った。責任を取れるのかと聞かれれば取れるわけがないと思う。
・会社や自分のためを思うと従うしかないと思った
・開発という分野がとても難しいものだと感じた。開発する前に計画[を][しっかりと]立てすることが大切だと思った。
・割としっかりした映像だった。 [本学チームと映画会社で制作しました]
・企業に就職して、今日見た動画のような問題に直面することを考えると憂鬱になる。
・恐怖を感じた
・今回の動画を見て、セブンステップではこういうことをしたらよかったというのを書くが、実際こういう立場に立った時いくつもの疑問に思った事をやってみたけどダメだったことがあって、結局何もできなかったってことが現実的によくあることなのかなと思った。
・思ったよりもビデオの演出と俳優さんの演技が良かった。 [プロの映画会社が、プロの俳優さんにお願いして制作しています]
・自分が真田さんの立場になったら[、]課長に取り合ってもらえないことで問題解決をあきらめてしまうかもしれないと感じた。
・社会では良くあることなのかもしれないが、問題が起こるまではいい顔をしていた上司が問題が出てきた瞬間、自分が責任者出ないことをいいことに自分の保身に走ったことが腹立たしかった。
・社内における板挟み状態は自身の精神にも影響してくると感じた。板挟みにされている本人の心労は計り知れない
・主人公は、技術者、その上司は、経営者[というより中間管理職]、としての立場をそれそれ堅持しているため、今回のように解決しないままプロジェクトが進んだと考えられる。
・上司に言っても聞いてもらえない場合どうすれば良いのか思いつかなかった。
・上司に無理と言われ続けたら[、異議を唱え続けるのは]無理になってしまう。
・人それぞれに立場があるため、全員が納得する結論を導き出すのは非常に困難であることが改めて分かった。
・動画を見て会社内でのコミュニケーションが全くないなと感じた
・板挟みになってしまうと自分が思うように行動できず、正しい選択ができなくなってしまうと言うことがよく分かり、恐ろしいと思ったが、実際にも起こりうることであるので、自分ならどうするかを考え、いざというときに正しい判断ができるようにしていきたいと思った。
・物事の決定には人間関係などの影響もかなり出るので,難しいと思った.Zoomがときどきフリーズしてところどころ聞き取れない部分があった(こちらのネット環境が原因かもしれません.) [後半について、今後1週間はビデオを視聴できますので、必要に応じて見直してください][今日の一言]
・かなり時間がかつかつであるので、もう少し先週の復習にかける時間を割いた方がいいと思う。 [気持ちはわかるのですが、それだとビデオの前後に時間を割く必要が出てきます。区切りの関係もあるので、難しいところです。ただしご意見は承りました]
・これからの活動には、自分からの視点に拘らない考え方が必要になると思った。 [そうなんです。その時、他者の意見はとても役に立つんですね]
・さまざまな事実関係や立場を考えたうえで倫理的な判断をすることは極めて難しいことだと分かった。 [その通り。だからこそ、この科目が存在するんですね]
・セブンステップガイドが全然理解できない
・セブンステップガイドで自分の置かれている状況を客観的に見ることで状況の分析をしやすくなると感じた。
・セブンステップ演習が地味に難しく、いろいろなことを考えてしまう。単純に物事をみて、考えればよいのにどうして複雑に考えてしまうのだろうか。 [以上、セブン・ステップ・ガイドは頭を冷やして考えるためには有効ですが、やはり難しいです。いきなり詰め込むのではなく「習うより慣れろ」です。繰り返しましょう]
・技術者としてのあり方を考えることの大切さを学んだ。
・技術者として倫理的観点から、物事を見つめる力を養う必要があると感じた。また、その行動によって生じる危険性等についてしっかり考え、行動できるよう意識していきたい。 [以上、ありがとうございます]
・考えることが大切だと感じた [まったくその通りですね]
・今日は、少し寒い。 [そうなんですよぉ。先日までのポカポカ天気はどこへ行った?]
・今日も講義ありがとうございます。来週は、オンラインでのグループ活動という初めての試みですが、落ち着いて講義を進めていきましょう。 [ありがとうございます。次回は意識して、ほとんどの時間をグループ討議に充てたいと考えています]
・思考の固定化によるジレンマには気を付けることを学んだ [ありがとうございます。その時に、他者の意見が参考になるんですね]
・私は、演習を通して、セブンステップガイドの難しさを知る事が出来ました。 [前述(↑)しましたが、セブン・ステップ・ガイドは「習うより慣れろ」です]
・私を入学させていただきありがとうございます [センセイは入学試験の責任者ですが、合否は合議で決しています。ただし詳細はお話しできません]
・自分の記憶力のなさに驚いた。 [セブンステップガイドを覚えられないということかな? もしそうだったら、焦らずに。前述(↑)しましたが、コツは「習うより慣れろ」です]
・他者の意見をみることで、自分が固定概念にとらわれていることを実感できた。 [でしょ? 1人だとどうしても見落としが出るんですね]
・大学からは2限目は10:35分から90分間と連絡を受けているので、それで混乱する人は一定数いると思います。 [10:25〜11:55と伝えられているはずですが...]
・追い込まれた状態に陥る前にあらかじめ対処を考えるのが理想だと思いました。 [でしょ? 次回あるいは次々回にネタをバラします]
・入試部長ってどんな仕事なんですか [入試の責任者です。学部長と同格です]
・問題がないものがなくてどこかで線引きをしなくてはいけないけど、その線引きがとても難しいと思った [一部世鍬辛いところがありますが、基本的にはその通り。だからこそ最初は「ジレンマ問題」で考えてください]
・倫理的な問題を考えるのが難しい。 [そりゃそうですよ。簡単だったこの講義は不必要ですから]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。