2020年5月27日更新

3EL2クラス
第5回:2020年5月27日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

※第5〜6回では、ケースメソッド事例に関するグループ討議を経て、第6回の「学習内容」に挙げてある事項についての考察を行う
・グループ討議

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議

学習課題 予習・復習

・予習・復習:討議内容についてのさらなる検討(必要に応じて、課外でのグループ討議)(120分)


課題の解答(原文ママ。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.ビデオ教材「ソーラーブラインド」を視聴していただきました。「もし自分が主人公だったら」どうします?
A.議論前の個々人の印象ですのでご注意ください。次回の講義で考察しますので、原則としてコメントは控えます。

・ある特定の条件で発生する問題を見つけることは難しく、三社会議でも予定通り販売するということが決まってしまっているので、問題をこれ以上残さないように最後の方で発見していた電圧のおかしな挙動がなぜ起こるのかという原因追及に専念する。
・ここまで強行されると方向性を変えることは困難だと判断して会社側の判断にゆだねて[委ねて]しまうと思う。
・そのまま会社の方針に従うだろう。もちろんこのまま放置するのはよくないが、経営として圧力がかかっている上司を説得させることが出来ないだろう
・もし自分が主人公だったら、ソーラーブラインドの発熱原因を捉えられそうな場面で、発売後に故障が多発する恐れがあるため原因を究明し、対策を行ってからの発売をした方がいいと思う。それらの原因を放置するのは、商品の故障により評価が下がったり、今後の関連商品を発売する際にも影響が出てくるものだと考える。
・もし自分が主人公だったら、上司を説得しつづけて、より良いものを作ろうとする。
・もし自分が主人公だったら、同じようにギリギリまで改善案を模索し、延期を決定してもらえなかった後も不安定になる条件の検査を特定し、取扱説明書などに反映してもらう。
・もし自分が主人公だったらこんな状況が何度も続くようであれば会社を辞めようと思う。
・もし自分が主人公だったらチームリーダーの責任と技術者として技術的に信頼性のないものを市場に出していいのかの板挟みになり苦悩したと思います
・もし自分が主人公の立場だった場合、自分の身を守るために上司の言っていることを録音しておいて、自分が責められた場合その録音を提示する。
・もし自分が動画の主人公だったら、共同で開発している企業[=元請会社]に問題点について連絡を行い発売期間を延長するように訴える。
・何とも言えないが、何が問題であるのかを調べておく必要はある。リコールとなった場合の損害を計算して上司に相談をする。ハードでしか修復できない場合は、リコールの金額が高くなる可能性がある。
・可能性がとても少ない事故でも最後まで調べて上司に伝えるが会社の方針には逆らえない
・会社で責任を問われても、問題があることを会議で発表する。
・会社のことなどを考えるとあの場まで話が進んでしまった場合、本当の話をすることができないと思う。チーム内での責任のなすりつけあいのシーンがあったが、誰かの所為に断言できない状態が自分でも起こりえる内容だった。
・会社の決めたことだと自分を納得させるしかない。
・会社の決定なので従う
・会社の損失が大きくなると考えるので発言しない
・会社を辞めると思います。そして、新しい職場を働きやすいところを探します。
・会社を内部告発する。しかしいざあの立場になったらたぶん上司に流されると思う。
・技術者としては安全性のある商品を売るべきだが、下請け会社のチームリーダーとしてはユーザー対応で間に合わせるべきであるため、ユーザー対応を選ぶ。
・技術者として問題点を見過ごすことは駄目だと思う。主人公は一人で抱えすぎだったので、もっと周りの同僚や先輩に頼るべきである。
・見つけた不安な点はすべて報告し、自分の考えを伝える。そして最後に上司に自分の考えはどうですかと尋ね、上司の指示に従う。
・元受け[正しくは「元請」]会社の担当者に直接、今回懸念される事項について説明し、理解を求める。
・今回の主人公は技術者としては大切なことを行なっていた。しかし、この立ち振る舞いでは自分がつぶれてしまうため、及第点を出しているため納得して今後に活かしていく。
・私は恐らく、主人公の様に諦めて上司の指示に従ってしまうと思う。やはり、多数の上司を相手にしたら折れてしまうと思う。あまり反発すると自分が会社で浮いてしまうと思ったからだ。
・自社だけの問題でなく、他の会社との共同なので、問題をそのままにしてしまう
・自分が今回の主人公だった場合、同じように上司に商品の発表中止を訴えていただろうと感じる。その後の対応としては、上司以外の自分より立場が上の人にも働きかけてみるだろう。
・自分が思ったことを上司に伝えたにも関わらず、反映されなかった。自分が想像していた会社とは違っていたたため、会社をやめる[辞める]。
・自分が主人公だったら問題の調査を行い原因が分かったならすこし発表時期を延ばしてでも問題を解決できるようにするために要請する
・自分が責任者であり、もし事故が起これば、責任を負う必要があるので、正しいと思うことを貫く。
・自分であったらそのまま商品として出すかもしれない。確認した結果なにも問題はなく、まれに波形に乱れがあったものの、実際にそれが原因かもわからない。そのため、改良の余地が現在の状況では見えていないため、私だったらそのまま商品として出す。
・自分ならばその場で問題の分かっている個所を話し、それはプログラム側で対処することができることを話す。なぜならプログラム側で対処できれば製品発売を延期せずにできるから。
・自分の目で、プログラムを確認するべきであった。問題と原因を明らかにしたうえで上司に報告した方が、納得がいく説得になる。 [仰ることはわかりますが、ハードウェア担当がどこまでプログラムを理解できるでしょう?]
・実際に問題を解決するのも大事だが、状況をみても延期してまで問題解決すべきではない。
・実際は上司からの圧[力]が強くて、問題点を指摘することはできないと思うが、自分が主人公になっても同じように指摘する。
・主人公であった場合、止めることが出来なかったということからプロジェクトから降りるということを上司に伝えるという行動を起こすと考える。また、プロジェクトから降りることが出来ない場合は報告する人を変えるという対応を行う。
・上の指示に従ってソーラーブラインドの製品発表をする
・上司に危険性を説明してどうにかしてもらえるようにする、また、期限ぎりぎりまで改良を繰り返す。
・上司の言うことに従ってしまう。
・上司の指示に従ってしまうかもしれない。
・上司の命令が絶対なので上司に従う
・正直に不安が生じでいることを発表の場で伝える。そして、延期をお願いする。それでも文句を言われるようであれば会社を辞める。
・製品化したのち、ユーザーの声をもとに改善を行っていこうと思う。
・退職するかもしれない。あの環境で自分の努力とお客様への配慮が評価されないような企業にいる理由はないと思う。
・同じように、上司に問題を伝え、製品化までに解決ができないなら、延期を検討してもらう。安全が保障[正しくは「安全を保証」]できないのは絶対であるが、技術者として、最大限の努力をして、安全な製品を作るべきだと考える。
・特許や法律で不可能かもしれないが、「危険性について公に公開します」と上司に報告する。
・納得がいかなくても方針に従わなくてはならないと思う
・納品が間に合わないことよりも発売後に事故が起きる方が会社に対しての損害は大きいため調査の時間を延期してほしいと直訴する。
・波形が乱れた事実は正直に伝える
・発熱が希に起こり、大きな事故になる可能性が低いため、問題を解決せずに製品発表すると思う。
・発売延期を訴える
・問題があることが分かったが、原因はよくわかっていないと報告する。
・問題が確認されているので、やはりやめていただくように説得する。そして、問題点を確認して直してから商品化してもらうようにする。
・問題が起きたときに資料を作り、上司に提出する
・問題ないとして、このまま続ける。そして問題が起きたときのために研究を続ける。
・問題の[原因]追及を進める
・問題を報告する [誰に対して?]


今日の一言(原文ママ。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

[視聴したビデオについて:来週の議論に関係する内容については、コメントを控えます]

・いろいろな利害関係などがありとても難しい内容だと思う。自分だったら首になってしまうかもしれないなどを考えてしまう。またそれを世間に広めたところで別の会社が拾ってくれることもなくなってしまうと思う。[会社が?]やましい[疾しい/疚しい]ことをしたら[、そのことを]世間に広める人[=主人公]をどこの会社もとり[採り]たいと思わないと思う。
・かなり難しい問題だと感じた。会社という大きな組織の中で1人の意見は通らないもあるだろうし、まして複数社との連携で行っているプロジェクトなのでとても悩まされると思う。
・これまでの授業でやってきた内容と類似した内容のビデオであったが、技術者としてどう行動すべきかについての最適解といったものは状況によっては非常に難しい判断になるということが改めてよく分かった。
・ソーラーブラインドの動画を視聴をしたことにより社会の出た際の怖さを一番に感じた。自分の意見が立場によってかき消されるということがあるということが再確認することが出来た。
・とても考えさせられる時間だった
・ビデオがすごく考えさせられた。
・ビデオが面白かったです
・ブラック企業は世の中にたくさんあるのだと感じた。世の中の社会人も同じようなことを学んできて社会に出た人が多くいる中、ブラックな会社になってしまうのは仕方ないのかもしれないと思った。残念である。
・プロジェクトのリーダーの意見と商品の安全性をないがしろにする、余裕のない企業には入りたくないなと感じた。
・まじめな人ほど会社でストレスが溜まると聞いたことがあるが、その様子を見ることができた
・以前の問題と違い、今回の動画の問題は非常に難しかった。
・何度しつこく期間の延長を申し込んでも言うことを聞いてくれない上司の下で働くことは厳しいと感じた。
・会社にはいる[入る]と上司との関係が大変であると思った。
・会社に勤めるということはこういうことなのかと思った。すごく怖い世界だと思った。
・技術者として、不完全なものを出してしまい、もしそれが発火でも起きたらと考えると、それ[=この状態での製品発表と販売]を防げたのではないかなと考えてしまいます
・技術者はその場での臨機応変な判断が必要
・技術者は上司と倫理の間で板挟みになり大変そうに感じた。
・技術者を目指す身として考えさせられるビデオだった。
・経営と開発との板挟みになったとしても冷静になる必要がある
・現実的に考えたら、映像の様になってしまうと思う。恐らく、反発し続ければ一部の人間が嫌がらせをしてくると思う。そこまでやるくらいなら会社を辞めてしまった方が良い。
・今回のソーラーブラインドの動画は、まさにチャレンジャー号に近いんだろうと感じた。安全第一だが、会社の心配もあるという状況は確かに難しいが、それでもやはり安全を重要視しなければいけないと思う。
・今回の講義の前半は、セブンステップの考え方を取り入れて前回行ったドラム缶の中身を川に流すのかにゆいて考えてみて、いろんな要素や立場を考えて物事を見直していく必要があるのだと感じた。ソーラーブラインドのビデオを見て、開発者はあらゆるテストや計測を行って、原因を究明して商品を完成させていくのだなと感じた。
・今日の動画を見て、自分が責任を負う立場であったらどのように行動するべきか考えさせられた。
・今日の動画を見て会社で働く人のストレスがよく分かった
・自分がリーダーになる機会をたくさんあるが、メンバーに仕事を任せても最終的には自分の目で確認している。メンバーを信頼していないわけではないが、万が一を考えて最終チェックをしている。それが、今回の動画を見て、正しい判断ことであると確信できた。
・自分の考えていることと、上司や会社の意向が異なると、問題を解決するのは難しいと思った。
・自分の考えを押し通すのか、会社の決定に従うのかを判断するのはとても難しいと思った。
・実際に就職しなければ良く分からない考え方であると思った。
・実際のビデオ[を]みて[見て/観て]授業をすると、とてもわかりやすく考えやすい。
・社会の恐怖を感じた。社会とは様々な問題が生じていることを知った。
・社会は厳しいと思った
・社会人になると上司や先方からの意見の間ではさまれ自分の意見を強く言えないときがあるのだと思った。
・若い真田にリーダーを背負わせるのはかわいそうだと思った
・主人公の葛藤が理解できた
・職場環境は一番大きいかなと思う。もちろん上司がしっかりしていて仕事ができる方が良いが、利益のみを求めて自分勝手である上司だとやはり嫌だ。結果的に一緒に働いていた同僚が離職することになったら、自分自身のやる気にも大きく影響するからだ。
・真田さんが技術者としてこの後どのような行動に出るか気になった。
・動画の内容がとても追い込まれている状況で、難しい判断が迫られているのを感じた。
・動画を視聴して、技術者と上司や会社全体のことを考えて判断することはとても難しいと感じた。
・動画資料をみて[見て/観て]技術者としての判断の仕方を考える必要があると思った
・非常に興味深いビデオ視聴だった。
・問題が発生したことを確認したにも関わらず、会社の対応に少々問題があるように感じた。
・問題に直面した時、最初に思ったことで行動するのではなく、一度冷静になって考えることが大切であると分かった。
・問題をどう対処するかが大切であると感じた。

[セブンステップガイドについて:何度もお伝えしましたが、頭ですぐに覚えられる内容ではありません。「習うより慣れろ」、いわば身体で覚えることが大切です]

・セブン・ステップ・ガイドについてはまとめるのが難しいと感じた。ソーラーブラインドは自分の正義感と会社などの大きな枠組みの損得を考えながら視聴していたが、主人公の立場になった際に自分が起こすアクションが本当に正しいのかどうか不安になった。 [前述(↑)しましたが、「習うより慣れろ」です]
・セブン・ステップ・ガイドのステップ5に関して何を述べたらいいのかわかりませんでした。 [後で再確認しますが、例えば可逆性テストにかけると、大きな問題が発生することがわかったため、この行動案はあまり適切ではない、などです]
・セブンステップガイドで様々な可能性の考え方を学べた [頭を冷やして冷静に考えるためには役立ちますよね]
・セブンステップガイドの紙が横なのが気になる。デジタル入力だとどうしても体裁が崩れて何がどうなっているのかよくわからなくなる。(縦で1列であれば体裁が崩れても直しやすい) [確かに。あの用紙は印刷して手書きで記入することを前提にしているので。紙──といってもファイルですが──そのものは提出するわけではありません。仰るように、内容はそのままにして、普通の書き方に変えてもかまいませんよ]
・セブンステップガイドをやってみてなかなか難しいと感じた
・セブンステップガイド演習をやって、ステップ1〜3が大変だと思った。
・セブンステップがうまくできなかった。 [以上、前述しましたが、特に最初は難しいと感じます。でもそれは、問題をちゃんと捉え始めている、つまり制勝しつつあるということなんですよ。何も考えていなかったら、「難しい」とすら感じません]

[今日の一言]

・ドラム缶の問題がどのような内容だったかもう一度見たかった [すみません。簡単な練習問題なので配布等はしませんでした]
・[講義の]ペースが早くて[この場合は「速くて」]疲れた。 [気持ちは、わかる。でも区切りの関係で今日は、どうしても早く進む必要があったのです。悪しからず]
・今回の授業を通して、セブン・ステップ・ガイドの記入がなかなか進まず苦労した。就職後には重要な力だと思うので、しっかり練習しておきたい。 [前述(↑)しましたが、最初は特にそう感じます。でもそれは貴方がちゃんと取り組んでいる、ということを意味しています(嫌味ではありません)。「習うより慣れろ」で繰り返し練習しましょう]
・今日の授業を通して、前半はただ物事の結論だけを考えるだけでなく一度置かれた状況や危険性について考えてからどうすることがよいか考える必要があることを知ることができた。また授業後半ではビデオを視聴して実際にあの立場になった際に最後まで自分の主張を突き通すことの難しさを感じることができた。 [前半についてはまったくその通りですね。後半については次回の議論で考えます]
・授業の大方、いまいち何をすればよいのかわからないまま進んでいた。 [今日は進み方が大きかったのでそう感じたのだろうと思います。ただし区切りの関係もあるので、難しいところなんです]
・腹痛が酷く何度もトイレに行ってしまい、聞きそびれたところがあった。何か変なものを食べた覚えはないが、午後の授業には支障がないことを祈っている。 [大丈夫ですか。今日の講義はアップロードしてありますので、必要に応じて確認してください]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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