2020年6月17日更新

3EL2クラス
第8回:2020年6月17日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・なぜ、科学技術者倫理が求められているのか

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材を視聴することもある

学習課題 予習・復習

・提出:課題4(120分)
・復習:第7〜8回で学んだことについての考察の深化(60分)
・予習:教科書の精読


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.お弁当屋さんを例に出して、アダム・スミスの「神の見えざる手」のご説明をしました。このケースで「神の手」がうまく機能しなくなるのはどんな場合?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

・「安いほうは常に混雑している」と客が先入観を持ってしまったとき [先入観(あるいは偏見)はキーワードですね]
・TVなどに紹介されていたり噂のお店として知られていた場合
・お店の評判が悪い時
・お弁当が高すぎても買う人はでる
・お弁当の個数に制限があるとき。
・お弁当屋さんが一つしかない場合
・どっちも売れないとき。商品に特別性がある[時]。 [お話しした付加価値ですね]
・ニーズに合わせて変えるといいと思う。周りの購買層などをアンケートをとりその層に特化する。
・ポイントなどの還元が非常に大きい場合。
・まずは環境を適した形に変えていく
・めっちゃきれいな人がお弁当を売っていた時。
・悪徳のお店の人間の感じが良い場合
・安いお店がいつも混んでいて購入できない時。
・安いほうのお店でなにか悪いうわさが流れていた場合。
・安いほうの弁当屋が混雑していて買い手に時間がないとき
・安い店の経営に問題が発見されたとき。安い店の商品に個数制限があったり、少ない数しか売ってない時
・一方のお弁当屋にとんでもない悪評(毒が入ったり、髪の毛が複数の弁当に入っているなど)が流れた場合
・一方の商品に、異物混入などの重大な欠陥が発見されたとき。
・価格が高い方がいいと思い込んでいる人が多いとき。 [確かに]
・価格設定に差があるとき。
・競争相手がいない。人気がない。
・競争相手がいない時
・緊急の時または、近くに弁当屋が全くないとき
・個数制限があるとき。
・互いの店が、協力して同じ値段でしか売らない。 [「カルテル」ですね]
・高い弁当でもみんなが買っていると高い弁当でも売れてしまう。
・高い弁当屋のほうが宣伝を頑張っているとき
・自社の弁当に問題が起こったと風潮[おそらく「吹聴
(ふいちょう)」]されたとき。
・需要と供給で変化する。例えば、人が多くて安い方が売れてしまえば必然的に高いものを買う人が増える。
・商品以外の部分の価値 [付加価値ですね]
・食中毒が発生したり、正常に営業できないとき
・深く考えていきたい
・成立する。  [複数]
・先に出店している店には安心感があるし、新しく出店する店にもチャレンジしようとする人もいるため、正当に競争できると考える。
・対象とする人が違う為(消費者から見て買う理由が違う)。具体的には、年寄りは食いたいと思う弁当でも、若者は食いたいと思わない弁当である可能性(カロリー、塩分、野菜の量など)、価格の違い、見た目(めちゃくちゃ見た目が悪いけど、味はいいとかその逆もしかり(インスタ映えを狙う?))、売ってる人の対応など。まあ、KITランチは学生を糖尿病に引きずり込む悪のランチと言えますが(若い時の蓄積が糖尿病になるそうで、SAKITOとか言うのがKITランチが健康的って一時期言いまくっていましたが、あれば結構問題なりだなあと思っていましたし(法的抵触している恐れありあり過ぎて…)
・多くの店が弁当の中身を同じようなものにして価格も同じにする
・店の出している場所が悪いとき。商品を売るときの呼びかけが悪いとき。
・特別なキャンペーンをしている
・買ったときにポイントが貯まり、例えば100円1ポイントだとして50ポイント貯めれば弁当が1つ無料というように、ポイント制を取り入れると、少し値段が高くても、のちのち利益が帰ってくるなら手を出してしまう客も多いと思う。
・品質や味が相手の店より上だが値段が高い場合 [以上、付加価値ですね]
・片方が安すぎると安全性を疑い、売れない。弁当屋の暦によっても信頼度が変わる。
・片方のお弁当屋さんが混み合っているなどの時、時間がない場合などは早く購入ができる方を選択する。
・片方のみに行列ができているとき
・片方の会社だけ価格があり得ないほど下げられたとき
・片方の店はおいしいのに高く、もう片方の店は美味しくなくて安い。また、立地の条件など。
・弁当の製造単価、人件費などの差。
・弁当を販売している店が一店舗しかないとき
・弁当以外に何かがついていた場合(おまけなど)
・弁当屋さんの立地や営業時間。
・利益を求めるため価格競争となりどちらかが売れる
・立地条件
・立地条件がいいとき。(高校、大学が近いなど)
・立地条件がよい点。
・隣の弁当屋に異物混入の過去があったとき
・贅沢をしたいときや、安い食堂が満員の時


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・アメリカの建築士のように正直に行動すれば、名声が上がることがあるというこがわかった。 [ただし「常に」ではありません。残念ながら、それが現実の社会です]
・グループ討議に向けてしっかりと準備したい。 [ぜひぜひ]
・グローバル化が進む現代に対応していきたい。
・グローバル化が進んだ時に備え、勉強をする気になった。
・グローバル化による利益優先で商品を売ることよりも、倫理を考え世の中のためになることを無償で広めることで社会的信用を得て、今後の事業などにつなげていく考えもあるのだなと感じた。 [素晴らしい]
・グローバル化はお金中心になるというのが面白く感じた。 [以上、グローバル化の話は次回も続きます]
・さまざまな状況を勘案しないといけないなと思った [まったくその通り。広い視野から考える必要があるんですね]
・しっかりと取り組むことができたので良かった [素晴らしい]
・チャレンジャーとはつい[対(=「対照的」の意)]の成功したパターンの話を聞いた。公衆の安全を優先して評価されたので倫理的に正しい行動をすると評価が良くなり今後につながってくる。 [その通りですね]
・できる限り勉強するという姿勢を忘れないようにしたい。 [ありがとうございます。勉強って、役に立つんですよ。やっぱり]
・ホンダという大企業の成り立ちについて詳しく知れてよかった
・ホンダについての話が非常に興味があった [以上、ありがとうございます。お話ししたように、ホンダは浮き沈みの激しい会社です。それでもしっかり存続しているという点は評価すべきでしょう]
・よくできた [それは良かった]
・安全、環境を重視する技術者になることを意識したい。 [最優先なんですね]
・会社選びの考え方を、学んだ
・企業を選ぶ際は労働者を人として見てくれているかどうかをよく観察しようと思った [以上、会社選びは「選ばれる側」ではなく「選ぶ側」ならどう考えるか、がポイントです。チャンスがあったらお話しします]
・義務論の説明がとても興味深かった。 [それは良かった]
・競争が成立しない場合を考えたとき一つしか浮かばなかったが、話を聞いた後にもっと多くの要因があることに気が付くことができた。 [上記(↑)をご参照いただきたいのですが、前提が崩れる場合はいくらでもあるんですね]
・経営者になることは甘くないことがよくわかった。 [その通り。それが経営者の仕事です]
・[神の]見えざる手とはどういうものか忘れていたが、再び思い出すことができた。 [もともとご存じだったんですね。素晴らしい]
・考えさせられる授業だった [察するに、今回の講義のツボをしっかりご理解いただけたようですね。嬉しいです]
・市場規模が大きくなる(グローバル化)と、金に目が暗み[正しくは「眩
(くら)み」]環境問題や倫理問題を疎かにしてしまうという構図に納得しました。 [ありがとうございます。ただし、お伝えしたようにグローバル化には良い点もあります。社会あるいは貴方という個人(や家族など)にとってどんな最適解があるのか、それを探すことがポイントなんですね]
・支えあっていくことは重要だと思う。 [その通り。特にグローバル化の時代は、ね]
・私のほうで最初にノイズがあったため聞き取りずらかったのではやく録画を見たいと感じた [必要ならば講義の記録をアップロードします。連絡してください]
・私も商売をやったことがあるから分かるが、社会の情勢で売れ行きが大幅に変わる場合がある。需要を読むことが上手い人は稼ぐ額が大きい。 [今回のマスクの価格(急激な上昇と暴落)などは典型ですよね]
・次回に向けて、しっかり予習をしていきたいと思った。
・次回までに次回の内容をできる限り理解したい。 [以上、ぜひぜひ。お話ししましたが、センセイが最初に見た時は、内容がさっぱりわかりませんでした]
・自営業などで3代目が後継ぎになると良くないということを初めて耳にして、納得もした。 [身近に似たような事例があったんでしょうか]
・自分の行動に責任のとれる人はすごいかっこいいと感じた。 [その通り。そしてぜひそのような人間をめざしてください]
・車が好きなのでホンダの話が出てきて嬉しかった。 [そうですか。今日は光と影、という感じでしたね]
・授業を聞いて、社会で技術者としてどのような姿勢を大切にしていくべきかを考えていきたいと思った。 [まったくその通りですね]
・集中して取り組めたのでよかった。 [それは素晴らしい]
・信頼のおける企業で働きたいと思った。 [まったくその通り。ただし現実には真っ白な会社も、真っ黒な会社もありません。見極めは本当に難しいです]
・神の見えざる手という言葉を久しぶりに聞いた。次回の講義までに予習復習をしっかりと行っておきたい。
・神の見えざる手の話が面白かったです [以上、いずれもご存じだったんですね。素晴らしい。次回の予習は、ぜひ]
・正義論の説明が興味深かった。 [ありがとうございます]
・値段だけではなく、その他の物でも売れ行きに関係してくる [その通り。むしろ、より心理的、感情的な要素が強い価値で決め手いるんですね]
・内容が難しいですが、次週も真剣にきいていこうと思います [正直なところ、今回の内容はかなりハイレベルでした。だからすんなりと理解していただくのは難しいと思います(誰でもそうです)。焦らずに進みましょう]
・美人の女性店員の件について。その点だけで変わることに驚きであった。
・美人の店員がいると有利になることに驚いた [でも、言われてみると、納得できるでしょ?]
・普通に終わった [はい。普通の、ただし役に立つ講義です(正確には、そうありたいと願っている)]
・勉強を頑張ろうと思った [やっぱり、勉強は役に立つんですよ。ホントに]
・弁当一つで、付加価値の事など深く考えることができた [どうやら付加価値そのものはご存じだったようですね。素晴らしい]
・本田の昔の話が面白かった
・本田の話を聞いて、倫理観を考えることの必要性を学んだ。
・本田宗一郎が会社を辞めたという話を初めて知った。 [以上、今日はホンダの栄光と影のような感じでしたね]
・問題が1つ起こっただけで売り上げがガタ落ちするので社会は厳しいと思った。 [ホンダの場合、ざっと1/3に低下していますからね]
・倫理は、技術者としても社会としても、いろいろな場面で大切であると分かった。 [素晴らしい。こちらのお伝えしたいことをご理解いただけたようですね]
・倫理観と金の問題はジレンマ問題かと思っていたが,両立可能であるということが分かった。また,会社選びには従業員の関係が良い会社を選びたい。 [前述(↑)しましたが、現実には真っ白な会社もなければ真っ黒な会社もありません(その場合、存続できない)。だから今日の講義は、正確には「できるだけ白くなるよう努力する」というべきかもしれません。また最後の部分についてはまったくその通り。非常に重要な点です]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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